ビオレ(Biore)は、花王が展開する洗顔料・基礎化粧品を中心とした化粧品ブランドである。ボディソープの「ビオレu」や男性向けの「メンズビオレ」など、複数の派生ブランドも存在する。

概要

従来石鹸や洗顔料が弱アルカリ性(石鹸の製造過程に由来)である中で、1980年に中性(酸性でもアルカリ性でもない)というビオレ洗顔フォームを発売、素肌にやさしい中性の洗浄成分MAP(モノアルキルフォスフェイト)を主成分とした洗顔料で、突っ張らない洗い上がりというコンセプトを打ち出した。1984年に、前述のビオレ洗顔フォームと同じ中性の洗浄成分を主成分とした全身洗浄料「ビオレu」を発売。1996年に小鼻の毛穴に詰まった角栓(毛穴にたまった汚れや皮脂や古い角質が混ざった固形状の汚れのことで、これが毛穴を押し広げることで、毛穴の目立ちや黒ずみの原因となる)を取るシート状のバック「ビオレ毛穴すっきりパック」を発売、貼ってはがすだけの手軽さと目に見える効果で、日本はもとより、海外でも支持され、大ヒットした。中性洗顔料は他社類似後発品も多かったが、1999年に中性から素肌と同じ弱酸性に変更された。マーケティング活動の成果から、弱酸性というそれまではあまり聞かなかった言葉を一気に浸透させ、他社も似た動きを見せている。

同シリーズは肌にやさしいというコンセプトで売上を伸ばし、特に「ビオレu」では肌の敏感な乳児や幼児の肌にも使うことが可能であるとして、幼い子供のいる家庭にも利用がみられ、テレビCMシリーズでも子役を起用したりアニメーションなどで子供に使えることをアピールしている。「ビオレu」のCMシリーズでは、「ビオレママ」なる子供の世話を精一杯がんばるおかあさん像を登場させ、生活の節々で同製品を利用する様子を描いている。また、2011年10月の全面リニューアルでは、アニメーションのビオレママに加えて、渡辺満里奈・瀬戸朝香・MEGUMIをCMキャラクターに起用していた。なお、「ビオレu」では、英字表記のブランドロゴに加えてカタカナ表記の「ビオレ」ロゴも併記されており、カタカナ表記の「ビオレ」のほうがより大きく表記されている。

2017年2月には、制汗アルミニウム塩(制汗効果のある成分)を無配合としたデオドラント剤「薬用デオドラントZ」を発売。本品は「メンズビオレ 薬用デオドラントZ」として男性向けにも同時発売されている。ラインナップは「ビオレ 薬用デオドラントZ」と「メンズビオレ 薬用デオドラントZ」で共通化しており、エッセンスとロールオン、2018年2月に追加発売された全身用スプレーの3タイプで、それぞれに無香料と香りつき(「ビオレ 薬用デオドラントZ」はせっけんの香り、「メンズビオレ 薬用デオドラントZ」はアクアシトラスの香り)を設定しているが、処方設計がそれぞれ異なるほか、容器の色が「ビオレ 薬用デオドラントZ」がピンク、「メンズビオレ 薬用デオドラントZ」がブラックとなっている、また、「メンズビオレ 薬用デオドラントZ」は「ビオレ 薬用デオドラントZ」よりも内容量が多めとなっている(エッセンス メンズビオレ:40g/ビオレ:30g、ロールオン メンズビオレ:55ml/ビオレ:40ml、全身用スプレー メンズビオレ:130ml/ビオレ:110ml)。同時期に、日やけ止めブランド「ビオレさらさらUV」を「ビオレUV」に改名した。また、「ビオレ 薬用デオドラントZ」「メンズビオレ 薬用デオドラントZ」に関しては、2019年2月に医薬部外品に該当しない製品が発売されたため、シリーズ名が「ビオレZ」「メンズビオレZ」に改名された。

男性向けブランドの「メンズビオレ」は2008年以降、3年周期で刷新されており、2014年3月にパッケージデザインを刷新した。

なお商品名由来は、同社商品サイトによればギリシャ語の“Bios”(生活)と“Ore”(満ち足りた)の合成語とのこと。当初は洗顔料や基礎化粧品としてのシリーズではあったが、ボディソープ展開以降には洗面から入浴という生活の中のリフレッシュないしリラックスタイムを彩る製品ともなっている。

「ビオレ」「ビオレu」「メンズビオレ」の商品パッケージには「kao」のシンボルマークが付いているが、少なくとも2000年代以降の放映されているビオレブランドのテレビCMには「kao(現CI導入以前の「花王」を含む)」のシンボルマークは一切出していない。また、ビオレブランドの洗顔料やメイク落としのテレビCMではCMの最後に英字表記のブランドロゴを出し、サウンドロゴが流れる。ブランドロゴの下には「素肌によろこびを」というメッセージが小さな文字で添えられている。

現行製品一覧

フェイスケア製品

ボディケア製品

インバスヘルスケア

取扱店限定品

業務用製品

業務用製品は「Kaoプロフェッショナル(旧・Kaoプロシリーズ)」の一製品として発売されている。

製造終了品

「ビオレ」の基盤商品。弱酸性(発売当初は中性)。「スキンケア洗顔料 モイスチャー」発売に伴い、2011年8月で製造終了。一時、消炎成分を配合し「ニキビ予防にも効果的」と宣伝していた時期があり、その間は【医薬部外品】であった(効能・効果:ニキビを防ぐ)。その後、ニキビ予防に対応した洗顔料は2012年2月に消炎成分に加えて殺菌成分も配合した「スキンケア洗顔料 薬用アクネケア」へ継承することとなる。
クールタイプ。2011年8月製造終了。
「スキンケア洗顔料 リッチモイスチャー」発売に伴い、2011年8月で製造終了。
「スキンケア洗顔料 スクラブin」発売に伴い、2011年8月で製造終了。
2014年2月発売。2010年3月をもって製造を終了した「洗顔フォーム すっきりディープクリア」の実質的な後継製品。2016年2月のリニューアルに伴い、従来の「ディープクリア」から製品名を変更した。「ザフェイス 泡洗顔料 ディープクリア」へ統合のため、2023年3月末製造終了。
天然由来ガム成分(ヒドロキシプロピルグアーガム)を配合。2014年2月製造終了。
ブルースクラブとパウダースクラブの2種類のスクラブを配合。2014年2月製造終了。
どちらも中性である。
はじめから泡で出る洗顔料(中性)。容器を振らずにキャップを引き上げ、ボトル胴部を押して使う。後に、この容器は「プリティア ふんわり泡カラー」等の泡状ヘアカラーに応用された。
化粧水成分を配合した透明ウォータータイプの液体洗顔料(中性)。
ジェルタイプ。2010年3月末で製造終了。
皮脂クリア成分配合。2010年3月末で製造終了。
ミクロビーズを配合した洗顔料。
皮脂溶解ジェルを採用した洗顔料。
2018年10月発売。ポンプ式液タイプの洗顔料。メントールを冷感成分として配合された「ブラックリキッド フェイシャルクレンザー クール」も発売されていた。2020年3月製造終了。
2011年2月発売。2013年2月のリニューアル時に「マシュマロホイップ リッチタイプ」から製品名を変更。2022年3月製造終了。「ザフェイス 泡洗顔料 ディープモイスト」が実質的な代替品となる。
2015年2月発売。2017年春のリニューアル時に「マシュマロホイップ ディープクリア」から製品名を変更。2022年3月製造終了。「ザフェイス 泡洗顔料 オイルコントロール」が実質的な代替品となる。
現在の「メイク落とし しっかりクリアジェル」の前身。当初はスリム形状のポンプ式容器を採用していた。
現在の「メイクも落とせる洗顔料」の前身。中性のMAPにメイクを落とす洗浄成分LSを追加処方した組成。
温熱クレンジングクリーム。2010年3月末製造終了。
2007年4月発売。ウォーターベースのリキッドタイプのメイク落とし。「マイルドクレンジングリキッド」発売に伴い、2011年10月末をもって製造終了。
「さらさらオイル」配合のシートタイプのメイク落とし。携帯用(10枚)も設定されている。「ビオレ メイク落とし ふくだけコットン うるおいリッチ(現:ビオレ ふくだけコットン うるおいリッチ うるっとモイスト)」の発売に伴い、2013年8月で製造終了。
2018年3月発売。皮脂クリア成分(DPG、ジカプリリルエーテル)を配合したシートタイプのメイク落とし。2020年8月製造終了。
メイク落としと洗顔料が一体となったミルクタイプの洗浄料。「クレンジングウォッシュ」より改称。2009年9月のリニューアル時にポンプタイプは200mlに変更。サイズラインナップはこのほかに小ボトル(60ml)と大ボトル(120ml)があった。2010年9月につめかえ用(180ml、ポンプタイプ専用)を追加発売。2012年9月のリニューアルで、保湿成分ヒアルロン酸mix(グリセリン・ヒアルロン酸)が配合された。2021年9月製造終了。
2018年9月発売。水感オイルタイプ。サイズラインナップは230ml、つめかえ用(210ml)、携帯用の50ml入りミニサイズの3サイズ。2023年3月末製造終了。
2008年9月発売。洗い流し専用クリームタイプ。乾いた手での使用が指示されており、すすぎ後に洗顔料で洗う(ダブル洗顔すること)が薦められていた。2023年3月末製造終了。
皮脂吸収パウダーを配合したあぶらとり化粧水。コットンでポンプを押し、出た液をコットンに含ませて使用する。携帯用のシートタイプも発売されていた。
2012年9月(一部店舗では同年8月最終週より)発売。発売当初はしっとり、とてもしっとりの2タイプだったが、2013年3月にさっぱりを追加発売。同時にしっとりには35ml入りのミニを発売した。「うるおいジェリー」発売に伴い、2014年9月製造終了。
シート状化粧水。2009年2月に既存品を「しっとりタイプ」にリニューアルすると共に、「とてもしっとりタイプ」を追加発売。2016年9月製造終了。
乳液。2017年9月製造終了。
2019年11月(一部ECサイトは2019年9月、一部の店舗は同年10月最終週)発売。浴室内で洗顔後に使用するぬれた肌用保湿液。つめかえ用も設定されていた。2022年3月製造終了。
2019年11月(一部ECサイトは2019年9月、一部の店舗は同年10月最終週)発売。浴室内で使用する洗い流す美容液(フェイシャルリンス)。洗顔料としての使用も可能であった。2022年3月製造終了。
表面があぶらとり面、裏面がウェット面の両面構造としたあぶら取りシート。「無香料」と「ひんやりミント」の2種類が発売されていた。2021年3月製造終了。
28枚は2021年3月、12枚も2022年3月製造終了
2018年10月発売。シートタイプの角栓除去パック。なお、本品は従前から発売されている「毛穴すっきりパック 鼻用 黒色タイプ」と仕様が同一で、入数が異なる程度である(本品は12枚入り、「ビオレ 毛穴すっきりパック 鼻用 黒色タイプ」は10枚入り)。この「毛穴すっきりパック 鼻用 黒色タイプ」へラインナップ統合のため、2020年3月製造終了。
顔用UVカット乳液(SPF20/PA++)。「ビオレさらさらUV マイルドケアミルク(現:ビオレUV マイルドケアミルク)」へ統合のため、2013年3月製造終了。
4枚重ねシートタイプの保湿パックで、4つに分けてから貼って使用する。2019年10月製造終了。
目もと用保湿パック。元々は「ビオレ 目もとうるおいパック」として発売されていたが、2015年10月のリニューアルで製品名が変更され、7セット(14枚)入りに増量された。「TEGOTAE 寝ている間のうるおい集中ケアパック」の発売に伴い、2019年10月製造終了。
ジェルタイプの制汗デオドラント剤。「ビオレ」ブランドのデオドラント剤については、2017年2月に発売された「ビオレ 薬用デオドラントZ(現:ビオレZ 薬用デオドラント)」が実質受け継ぐこととなる。
目立たない自然な感じの素肌色をしたワキ用の制汗デオドラント剤。
手の平を使って、マッサージボールをころころと肌の上で転がしながら洗うボディ用洗浄料。

海外での展開

ビオレは海外展開も盛んで現在12の国と地域(中国・香港・台湾・ベトナム・タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・オーストラリア・カナダ・アメリカ合衆国・イギリス)でそれぞれの現地に合わせた仕様で販売されており、男性向けの「メンズビオレ」も「ビオレ」展開国のうちオーストラリア・カナダ・アメリカ合衆国・イギリスを除く8つの国の地域で販売されている。

ビオレの場合、日本国内では「ビオレu」として発売されているボディウォッシュやハンドソープ(ハンドソープは台湾のみの展開)が「ビオレ」として発売されているほか、緑茶エキス配合の「Deep Free(ディープフリー)」などと、日本国内にはない製品も発売されている。尚、「スキンケア洗顔料」のパッケージデザインはマレーシアやインドネシアで先行導入されており、2012年2月には台湾、同年3月には香港にも導入された。デザインカラーは日本国内にはないグレーのもの(Glowing Bright又はWhitening)も存在する(なお、日本国内で発売されている「スキンケア洗顔料 薬用アクネケア」はグリーンのものを用いており、海外で販売されている同類の製品とは異なる)。

また、メンズビオレにおいても、日本国内では「ニベアメン」との棲み分けの関係でラインナップが少ないスキンケア商品(化粧水・乳液・クリーム)がラインナップされているほか、一部地域では日本国内では「サクセス」が担当するシャンプーやコンディショナーもラインナップされている。

なお、アメリカ合衆国向け製品は「USA Biore」シリーズとして日本向けに仕様変更(その為、裏面に「Made In Japan」の表記がある)の上、2018年10月に一部のECサイトやバラエティショップなどで発売が開始された[2]が、前述したように、2020年3月をもって全製品の製造が終了された。

CMイメージキャラクター

現在

ビオレu 泡ハンドソープ「弱酸性のあいつ by 手肌まもり隊」(2018年、ネットCM)

過去

夏季のみ
メンズビオレ
「私の洗顔論」シリーズ出演

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ↑ 日村は声の出演。TVCMにテロップが表示されていた。
  2. ↑ CMテーマソングも担当。

出典

  1. ↑ 『花王、全身洗浄料の容器に「触覚識別表示」を採用』(プレスリリース)花王株式会社、2015年3月10日。2015年4月21日閲覧。
  2. ↑ 『アメリカで人気のフェイシャルクレンザーブランド「USA Bioré」日本版新発売』(プレスリリース)花王株式会社、2018年10月1日。2018年10月15日閲覧。
  3. ↑ “カトパン、CMで「気持ちよすぎる」すっぴん披露”. ORICON STYLE. (2016年9月30日) 2016年9月30日閲覧。

関連項目

外部リンク

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