ピューロマジック

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ピューロマジック
2026年高松宮記念出走時
欧字表記 Puro Magic[1]
香港表記 純魔法
品種 サラブレッド[1]
性別 牝[1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2021年2月18日(5歳)[1]
父 アジアエクスプレス[1]
母 メジェルダ[1]
母の父 ディープインパクト[1]
生国 日本の旗 日本(北海道新冠町)[1]
生産者 村田牧場[1]
馬主 (株)スリーエイチレーシング[1]
調教師 宮田敬介(美浦)
→安田隆行(栗東)
→安田翔伍(栗東)[1]
競走成績
生涯成績 22戦8勝[1]
中央:20戦8勝
海外:2戦0勝
獲得賞金 4億4141万7300円
中央:4億3278万1000円[1]
UAE:4万5000米ドル[2]
(2026年9月27日現在)
勝ち鞍
GIスプリンターズS2026年
GIII葵ステークス2024年
GIII北九州記念2024年
GIIIアイビスSD2025年・2026年
GIII函館スプリントS2026年
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ピューロマジック(欧字名:Puro Magic、2021年2月18日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍に2026年のスプリンターズステークス、2024年の葵ステークス、北九州記念、2025年・2026年のアイビスサマーダッシュ連覇、2026年の函館スプリントステークス。

馬名の由来は、「聖なる、純粋な(西)」+「可能にすること」[3]。

戦績

2歳(2023年)

6月17日、東京競馬場第6Rの2歳新馬戦(ダート1400m)で、鞍上戸崎圭太にてデビュー。2番人気に支持されたが、1着アマンテビアンコから6秒近く離された最下位16着に敗退した[4]。2戦目からは芝に路線変更するとともに、鞍上も斎藤新に乗り替わった。通算3戦目となった9月2日の札幌競馬場・2歳未勝利戦(芝1200m)で逃げ切り勝ちを収め、初勝利を挙げた[5]。この勝利以降は逃げが基本戦術になった。重賞初挑戦で出走した11月4日のファンタジーステークスは8着に敗れる[6]。

3歳(2024年)

テン乗りの坂井瑠星とのコンビで挑んだ京都競馬場・3歳1勝クラスでシーズン初出走・初勝利をマーク[7]。2月25日のマーガレットステークスは不得手な馬場状態もあってナナオに差し切られ、2着に惜敗した[8]。次走は5月25日の葵ステークスに横山和生とのコンビで出走。いつものように好スタートからハナを切ると、そのまま逃げ切り、8番人気の伏兵評価を覆しての重賞初優勝を飾って父アジアエクスプレスに産駒のJRA重賞初勝利を贈ると[9]、古馬と初対戦となった北九州記念も53kgの軽ハンデをいかして重賞2連勝[10]。次走にCBC賞を予定していたが、ハンデが55.5kgと想定以上に見込まれたことを理由に回避し、セントウルステークスに変更された[11]。しかしセントウルステークスは左回りで直線に坂のある未経験の中京コースが影響したのか、1番人気に支持されるも13着と1200m戦で初の大敗を喫する[12]。横山典弘との新コンビでスプリンターズステークスに出走し、前半3ハロン32秒0、2ハロン目の9秒9という時計で短距離戦を大逃げしたが、結果は8着で終える[13]。

4歳(2025年)

初戦のシルクロードステークスは前年秋2戦の敗北も、1番人気に推される。しかし56.5kgのハンデと稍重の芝が敗因となる9着[14]。次走はUAEのG1アルクオーツスプリントに選出され、招待を受諾。オイシン・マーフィーを鞍上に初海外挑戦は、初の直線コース。しかも初めて後方から控える競馬を披露。直線半ばで故障馬の不利を受けるアクシデントがあったが、猛然と追い上げ5着[15]。遠征帰りで放牧に出され、帰厩後は初の1000m戦アイビスサマーダッシュに鞍上クリストフ・ルメールで出走。中団で脚をため、残り300mでスパートを開始すると一気の伸び脚で抜け出し、2002年にカルストンライトオが同レースでマークした日本レコードに並ぶ53秒7で優勝[16]。しかし、続くスプリンターズステークスでは8着に敗れる[17]。次走はアメリカに遠征し、ブリーダーズカップ・ターフスプリントを目標にしていたが、フルゲートとなり前日開催されるセネターケンマディステークスに登録変更していた。しかし、直前でアリゾナブレイズが回避したため、補欠1番手から繰り上がりブリーダーズカップ・ターフスプリントに出走[18]。しかしレースは外枠で終始外を回されてしまった道中のロスが響いて10着に敗れた[19]。

5歳(2026年)

帰国初戦は高松宮記念の前哨戦となるオーシャンステークスに出走。レースは好スタートを切ったあとも加速し、スプリント戦では珍しい大逃げの展開で前半3ハロンは32秒0の超ハイペースを作る。しかし残り200メートル付近でルガルに追いつかれると、後続に飲み込まれ結果は16着[20]。続く高松宮記念でも逃げる競馬で13着に終わる[21]。次走は函館スプリントステークスに出走。好スタートから後続を寄せ付けず逃げ切って前年のアイビスサマーダッシュ以来となる4度目の重賞制覇を果たした[22]。休養を挟まずアイビスサマーダッシュへ出走すると、楽にハナを奪い外ラチ沿いの先頭を進んでそのまま逃げ切り勝利。同競走で2002年にカルストンライトオが記録し、自身も2025年に同タイムを記録した日本レコード53秒7を24年ぶりに更新する53秒5で同競走史上3頭目の連覇を重賞2連勝で飾った[23]。

さらに、9月27日に行われたスプリンターズステークスに3年連続出走。直前の9月6日のセントウルステークス(2着)で鞍上を勤めた岩田望来騎手が継続して騎乗[24]。当日は9番人気で、レースが始まると大外16番枠で逃げの体勢のまま進行。最終直線で先頭に立ち、ワールズエンド、サウンドモリアーナらの猛追を受けつつも、クビ差で勝利し、初のGI制覇を飾った。父アジアエクスプレスにとっても産駒のGI初制覇となった[25]。

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ[1]、netkeiba.com[26]、Racing Post[27]およびエミレーツ競馬協会[28]に基づく。

競走日競馬場競走名格距離(馬場)頭
数
枠
番
馬
番
オッズ
(人気)
着順タイム
(上り3F)
着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)馬体重
[kg]
2023.6.17 東京 2歳新馬 ダ1400m(良) 16 3 6 4.3(2人) 16着 1:31.3(41.8) 5.8 戸崎圭太 55 アマンテビアンコ 460
8.6 札幌 2歳未勝利 芝1500m(重) 14 8 14 49.3(10人) 3着 1:33.3(38.3) 0.2 斎藤新 55 レーヴジーニアル 460
9.2 札幌 2歳未勝利 芝1200m(稍) 8 5 5 2.7(1人) 1着 1:09.8(35.1) -1.7 斎藤新 55 (リネンワルツ) 448
11.4 京都 ファンタジーS GIII 芝1400m(良) 18 2 3 13.8(7人) 8着 1:21.0(35.8) 0.6 斎藤新 55 カルチャーデイ 444
12.2 阪神 さざんか賞 1勝 芝1200m(良) 10 1 1 4.2(2人) 2着 1:08.5(35.9) 0.0 斎藤新 55 ジャスパーノワール 446
2024.1.6 京都 3歳1勝クラス 芝1200m(良) 10 2 2 1.3(1人) 1着 1:08.8(34.1) -0.3 坂井瑠星 55 (アンクルクロス) 444
2.25 阪神 マーガレットS L 芝1200m(重) 11 7 8 5.2(3人) 2着 1:09.8(35.7) 0.4 松山弘平 55 ナナオ 450
5.25 京都 葵S GIII 芝1200m(良) 18 8 17 24.1(8人) 1着 1:07.1(33.9) -0.2 横山和生 55 (ペアポルックス) 446
6.30 小倉 北九州記念 GIII 芝1200m(稍) 18 6 12 7.3(3人) 1着 1:07.9(35.6) -0.1 松山弘平 53 (ヨシノイースター) 452
9.8 中京 セントウルS GII 芝1200m(良) 18 7 13 3.9(1人) 13着 1:08.4(34.8) 0.7 横山和生 53 トウシンマカオ 456
9.29 中山 スプリンターズS GI 芝1200m(良) 16 5 10 34.5(10人) 8着 1:07.5(35.4) 0.5 横山典弘 54 ルガル 454
2025.2.2 京都 シルクロードS GIII 芝1200m(稍) 16 1 2 3.6(1人) 9着 1:08.8(35.7) 0.6 坂井瑠星 56.5 エイシンフェンサー 454
4.5 メイダン アルクオーツSP G1 芝1200m(Gd)[注 1] 11 8 10 25.0(8人) 5着 1:08.19 0.42 O.マーフィー 57.5 Believing 計不
8.3 新潟 アイビスSD GIII 芝1000m(良) 18 3 6 4.6(2人) 1着 0:53.7(31.3) -0.1 C.ルメール 55 (テイエムスパーダ) 446
9.28 中山 スプリンターズS GI 芝1200m(良) 16 1 1 10.5(5人) 8着 1:07.4(33.4) 0.5 松山弘平 56 ウインカーネリアン 462
11.1 デルマー BCターフスプリント G1 芝1000m(良) 16 13 23.0(10人) 10着 O.マーフィー 56 Shisospicy 計不
2026.2.28 中山 オーシャンS GIII 芝1200m(良) 16 5 10 29.5(9人) 16着 1:08.3(36.3) 1.3 横山和生 55 ペアポルックス 458
3.29 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(良) 18 6 12 117.6(17人) 13着 1:07.7(34.5) 1.4 北村友一 56 サトノレーヴ 456
6.13 函館 函館スプリントS GIII 芝1200m(稍) 12 5 7 8.1(6人) 1着 1:07.4(34.0) -0.6 北村友一 56 (エーティーマクフィ) 458
8.2 新潟 アイビスSD GIII 芝1000m(良) 17 3 6 2.7(1人) 1着 R0:53.5(31.7) -0.8 田辺裕信 56 (ロードトレイル) 460
9.6 阪神 セントウルS GII 芝1200m(良) 16 5 9 4.6(2人) 2着 1:07.0(34.8) 0.1 岩田望来 55 フリッカージャブ 460
9.27 中山 スプリンターズS GI 芝1200m(稍) 16 8 16 24.5(9人) 1着 1:09.2(35.6) 0.0 岩田望来 56 (ワールズエンド) 464
  • 海外の競走の「枠番」欄にはゲート番を記載ま
  • 海外のオッズ・人気はRacing Postのもの(日本式のオッズ表記とした)
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す
  • 競走成績は2026年9月27日現在

血統表

ピューロマジックの血統(出典[§ 1])
父系 ストームキャット系/ストームバード系 [§ 2]
父
アジアエクスプレス
栗毛 2011
父の父
*ヘニーヒューズ
栗毛 2003
*ヘネシー Storm Cat
Island Kitty
Meadow Flyer Meadowlake
Shortley
父の母
*ランニングボブキャッツ
鹿毛 2002
Running Stag Cozzene
Fruhlingstag
Backatem Notebook
Deputy's Mistress
母
メジェルダ
鹿毛 2013
ディープインパクト
鹿毛 2002
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
母の母
メリュジーヌ
鹿毛 2006
*フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
メジェール *タバスコキャット
*カスパースカイゴールド
母系 (F-No.)   (FN: 20) [§ 3]
5代内の近親交配 Storm Cat:S4×M5、Deputy Minister:M4×S5、Hold Your Peace:S5×M5  [§ 4]
出典
  1. ↑ [30], [31]
  2. ↑ [32]
  3. ↑ [30]
  4. ↑ [30], [31]

脚注

注釈

  1. ↑ 馬場状態の発表は「Good」[29]。これをJRAは「良」と発表した。馬場状態#芝コース参照。

出典

  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 “ピューロマジック”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2024年5月24日閲覧。
  2. ↑ “ドバイ・ワールドカップ・デイ施行競走 登録要綱(簡易版)”. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2024年12月18日). 2025年5月27日閲覧。
  3. ↑ “ピューロマジック|競走馬情報”. 日本中央競馬会. 2024年5月25日閲覧。
  4. ↑ “【新馬/東京6R】白毛馬アマンテビアンコがデビュー戦を快勝”. 競馬のおはなし (2023年6月17日). 2024年5月24日閲覧。
  5. ↑ “【2歳未勝利】(札幌1R)ピューロマジックが後続を寄せ付けず逃げ切り勝ち”. ラジオNIKKEI (2023年9月2日). 2024年5月24日閲覧。
  6. ↑ “【ファンタジーSレース後コメント】カルチャーデイ酒井学騎手ら”. netkeiba.com (2023年11月4日). 2024年5月24日閲覧。
  7. ↑ “【3歳1勝クラス京都6Rレース後コメント】ピューロマジック坂井瑠星騎手ら”. netkeiba.com (2024年1月6日). 2024年5月24日閲覧。
  8. ↑ “【マーガレットS】(阪神)しぶとく伸びたナナオが突き抜けて勝利”. ラジオNIKKEI (2024年2月25日). 2024年5月24日閲覧。
  9. ↑ “【葵S】8番人気ピューロマジックが重賞初制覇 横山和「いいスピードを持っています」”. ラジオNIKKEI (2024年5月25日). 2024年5月25日閲覧。
  10. ↑ “【北九州記念2024結果情報】ピューロマジックが逃げ切りV 年長馬を抑え重賞連勝 | 競馬まとめ”. netkeiba. 2025年8月4日閲覧。
  11. ↑ “【CBC賞】ピューロマジックが正式に回避 ハンデ55・5キロで 葵S、北九州記念と重賞連勝中”. スポーツ報知 (2024年8月15日). 2025年8月4日閲覧。
  12. ↑ “【セントウルS・1番人気なぜ負けた】ピューロマジックまさかの大失速13着 それでも横山和生が前を向く理由”. 東スポ競馬 (2024年9月8日). 2025年8月4日閲覧。
  13. ↑ “【スプリンターズS】戦い終えて | 競馬ニュース”. netkeiba. 2025年8月4日閲覧。
  14. ↑ “【シルクロードS・1番人気なぜ負けた】ピューロマジック直線失速9着 坂井瑠星が挙げた2つの敗因”. 東スポ競馬 (2025年2月2日). 2025年8月4日閲覧。
  15. ↑ “【アルクオーツS】ピューロマジックは大外強襲して5着 C・デムーロ「素晴らしい走り」 ― スポニチ競馬Web”. スポニチ競馬Web. 2025年8月4日閲覧。
  16. ↑ “【アイビスSD】ピューロマジック貫禄V! 韋駄天カルストンライトオに並ぶ日本レコード53秒7 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年8月4日閲覧。
  17. ↑ “【スプリンターズS】ピューロマジックは最内枠から先行も8着 松山弘平騎手「坂があまり得意ではない印象を…」”. UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知' (2025年9月28日). 2026年8月2日閲覧。
  18. ↑ “【ブリーダーズCターフスプリント】ピューロマジックが出走へ 補欠1番手が回避のため繰り上がり”. 東スポ競馬 (2025年11月1日). 2026年8月2日閲覧。
  19. ↑ “ブリーダーズカップターフスプリント(G1) 2025/11/1(土) | 日程・結果 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2026年8月2日閲覧。
  20. ↑ “【オーシャンS】「負けたけど面白かった」 快速馬が驚きの大逃げ 前半3ハロン驚異の「32秒0」 個性あふれる走りにネット上は驚きの声続々 - スポーティングニュース”. www.sportingnews.com (2026年2月28日). 2026年8月2日閲覧。
  21. ↑ “【高松宮記念】ピューロマジックは13着 北村友「こういうプランで競馬をしようと思っていました」 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2026年8月2日閲覧。
  22. ↑ “【函館スプリントS結果】ピューロマジックが逃げ切り重賞4勝目 | 競馬ニュース”. netkeiba. 2026年8月2日閲覧。
  23. ↑ 木南友輔. “場内どよめき!ピューロマジックが02年カルストンライトオのレコード破り連覇!/アイビスSD - 競馬”. 日刊スポーツ. 2026年8月2日閲覧。
  24. ↑ “【セントウルS】気っぷよく逃げたピューロマジック2着 岩田望「踏ん張ってくれました」 | 競馬ニュース”. netkeiba. 2026年9月27日閲覧。
  25. ↑ “【スプリンターズS】生産者の村田牧場はローレルゲレイロ以来17年ぶり2勝目 ― スポニチ競馬Web”. スポニチ競馬Web. 2026年9月27日閲覧。
  26. ↑ “ピューロマジックの競走成績”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2024年5月24日閲覧.
  27. ↑ “Puro Magic | Race Record & Form | Racing Post”. racingpost.com. 2025年4月6日閲覧。
  28. ↑ “Emirates Racing Authority”. emiratesracing.com. エミレーツ競馬協会. 2025年4月6日閲覧。
  29. ↑ “Results|Emirates Racing Authority”. emiratesracing.com. エミレーツ競馬協会. 2025年4月5日閲覧。
  30. 1 2 3 “血統情報:5代血統表|ピューロマジック”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2024年5月24日閲覧。
  31. 1 2 “ピューロマジックの血統表”. netkeiba.com. 2024年5月24日閲覧。
  32. ↑ “ピューロマジック - 競走馬詳細 - UMATOKU”. 馬トク. 報知新聞社. 2024年5月24日閲覧。

外部リンク