フランバー・バルデス

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フランバー・バルデス
Framber Valdez
デトロイト・タイガース #59
デトロイト・タイガース時代
(2026年5月13日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 パレンケ(英語版)
生年月日 (1993-11-19) 1993年11月19日(32歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 左投右打
ポジション 投手
プロ入り 2015年 インターナショナルFA
初出場 2018年8月21日
年俸 $17,500,000(2026年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

フランバー・バルデス(Framber Valdez[4], 1993年11月19日 - )は、ドミニカ共和国パレンケ(英語版)出身のプロ野球選手(投手)。左投右打。MLBのデトロイト・タイガース所属。

経歴

プロ入りとアストロズ時代

2015年3月にヒューストン・アストロズと契約してプロ入り。この年傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・アストロズでプロデビュー。16試合に登板して4勝1敗3セーブ、防御率3.68、36奪三振を記録した。

2016年はアパラチアンリーグのルーキー級グリーンビル・アストロズ(英語版)、A-級トリシティ・バレーキャッツ(英語版)、A級クァッドシティ・リバーバンディッツ(英語版)、A+級ランカスター・ジェットホークスでプレーし、4球団合計で14試合(先発11試合)に登板して4勝5敗、防御率3.19、79奪三振を記録した。

2017年はA+級ビューズクリーク・アストロズ[5]、AA級コーパスクリスティ・フックスでプレーし、2球団合計で25試合(先発18試合)に登板して7勝8敗1セーブ、防御率4.16、126奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、メサ・ソーラーソックスに所属した。

2018年は開幕をAA級コーパスクリスティで迎えた。AAA級フレズノ・グリズリーズを経て、8月21日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[6]。メジャーデビューとなった同日のシアトル・マリナーズ戦(セーフコ・フィールド)では2番手で登板した直後に味方が逆転したため初登板初勝利を挙げた[7]。この年メジャーでは8試合(先発5試合)に登板して4勝1敗、防御率2.19、34奪三振を記録した[8]。

2019年は26試合(先発8試合)に登板したものの4勝8敗、防御率5.86と結果を残せなかった[8]。なお、負けが先行したことと防御率が5点台だったのはアストロズ時代では唯一のことであった。その他は68奪三振を記録した[8]。

2020年はCOVID-19の影響で60試合の短縮シーズンとなるなか11試合(先発10試合)に登板して5勝3敗、防御率3.57、76奪三振を記録した[8]。ポストシーズンではロースター入りして4試合に先発登板。シリーズ通算3勝1敗を記録したものの、チームはタンパベイ・レイズに3勝4敗で敗れてワールドシリーズ進出を逃した[8]。

2021年からは先発に完全転向。すると同年6月26日に敵地コメリカ・パークで行われたタイガースとのダブルヘッダー第1試合ではチームは敗れたものの7回コールドということもあり、参考記録ながらメジャーで初めて完投した[9]。この年は22試合に先発登板して自身初の2桁勝利を達成する11勝(6敗)、防御率3.14を記録した[8]。また、自身初の100奪三振をクリアする125奪三振を記録した[8]。ポストシーズンでも5試合に登板。ワールドシリーズでは2試合に先発登板したものの、打ち込まれて防御率19点台(19.29)と散々な内容だった[8]。チームもアトランタ・ブレーブスに2勝4敗で敗れ、ワールドシリーズ優勝はならなかった。

2022年は自身初めて開幕投手を務めた。先発左腕として頭角を現し、自身初となるオールスターゲームに選出された[10]。この年は31試合に先発登板して201.1イニングを投げ、17勝6敗、防御率2.82、194奪三振を記録した[11]。チームはポストシーズンに進出。ポストシーズンではフィラデルフィア・フィリーズを破り、2度目のワールドシリーズ優勝を達成した[12]。オフの11月16日に全米野球記者協会(BBWAA)から4位票が1、5位票が12の計14ポイントでサイ・ヤング賞5位となった[13]。12月5日にはファーストチームの先発投手の1人として自身初となるオールMLBチームに選出された[14]。また、前述のポストシーズンでは4試合に登板して3勝(無敗)を記録した[8]。

2023年は2年連続2度目となる開幕投手に選出された[15]。7月2日にMLB選出で通算2度目となるオールスターゲームに選出されたが[16]、7月9日に辞退した[17]。8月1日のクリーブランド・ガーディアンズ戦(ミニッツメイド・パーク)でノーヒットノーラン(準完全試合)を達成。アストロズでは史上16回目、単独投手での達成は2019年9月1日のジャスティン・バーランダー以来で、左投手としては球団史上初となった[18][19]。なお、単独でその前に達成していたバーランダーもその日にチームに復帰している。さらに、投じた球数が93球であったため、同年6月28日にニューヨーク・ヤンキースのドミンゴ・ヘルマンが99球で完全試合を達成して以来のマダックスでの達成でもあった。この年は31試合に先発登板して198イニングを投げ、12勝11敗、防御率3.45、200奪三振を記録し、サイ・ヤング賞投票では9位に入った[11][20]。なお、敗戦数が2桁だったのは自身初のことであった[8]。ポストシーズンでもシリーズ合計3試合に登板し、2敗(0勝)を喫した。チームもリーグ優勝決定シリーズでこの年ワールドシリーズ優勝を果たすテキサス・レンジャーズに3勝4敗で敗れた。

2024年は3年連続3度目となる開幕投手に選出された[21]。この年は28試合に先発登板して176.1イニングを投げ、15勝7敗、防御率2.91、169奪三振を記録し、自身2度目となるオールMLBチームにセカンドチームの先発投手として選出された[11][22]。また、ポストシーズンでは10月1日に本拠地で行われたタイガースとのワイルドカードシリーズでは、のちにタイガースでチームメイトとなるタリック・スクーバルと投げあったものの、この試合では4.1イニングを投げて7安打を浴び、3失点の内容で敗戦投手となった[23]。チームは翌2日の試合にも敗れ、連敗でワイルドカードシリーズで敗退した。

2025年は4年連続4度目となる開幕投手に選出された[24]。この年は31試合に先発登板。192イニングを投げて13勝11敗、防御率3.66、187奪三振を記録した[8]。オフの11月2日にクオリファイング・オファー(QOオファー)を拒否してFAとなった[8][25]。

タイガース時代

2026年2月5日にデトロイト・タイガースと3年総額1億1500万ドルで契約を結んだことが報じられ[26]、10日にタイガースと正式に契約を結んだ[27]。なお、タイガースは同日にバーランダーとも契約を結んでおり、彼と再びチームメイトになることとなった。

選手としての特徴

最速99mph(約159km/h)、平均94.3mph(約152km/h)のシンカー、カーブ、チェンジアップの3球種を主体とする。2022年からはスライダーも持ち球に加えている。以前はフォーシーム主体だったが、2020年以降は稀にしか投げなくなった[28]。

詳細情報

年度別投手成績

年

度
球

団
登

板
先

発
完

投
完

封
無
四
球
勝

利
敗

戦
セ
丨
ブ
ホ
丨
ル
ド
勝

率
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
敬

遠
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
丨
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
W
H
I
P
2018 HOU 850004100.80015437.0223240434501092.191.24
2019 2680004700.36432970.27494404684151465.861.67
2020 11100005300.62528870.26351605766132283.571.12
2021 222210011600.647572134.211012581111259252473.141.25
2022 313131017600.739827201.1166116701119411171632.821.16
2023 3131221121100.522808198.016619570102006086763.451.13
2024 282810015700.682703176.11401355061698160572.911.11
2025 3131200131100.542802192.017115680718712182783.661.24
2026 DET 3131000101200.455758174.017016670141355087784.031.36
MLB:9年 219197931916400.58752411254.2108210345617211886675314823.461.23
  • 2026年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

ポストシーズン投手成績

年

度
球

団
シ
リ
|
ズ
登

板
先

発
勝

利
敗

戦
セ
|
ブ
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
敬

遠
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
|
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
2020 HOU ALWC 10100185.020200500000.00
ALDS 11100247.052100400222.57
ALCS 221104812.0717001700332.25
2021 ALDS 11000204.170101600448.31
ALCS 221004310.292401700432.53
WS 22010294.2124300300101019.29
2022 ALDS 11000245.240300600223.18
ALCS 11100267.040000900200.00
WS 222004612.1615011800221.46
2023 ALDS 11010224.1713005005510.38
ALCS 22020397.21233011200878.22
2024 ALWC 11010214.170200300336.23
出場:5回 171676036085.082143404950045414.34
  • 2026年度シーズン終了時

年度別守備成績

年
度
球
団
投手(P)
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2018 HOU 827011.000
2019 2631111.933
2020 115521.833
2021 225710.923
2022 3162310.967
2023 3161612.957
2024 2821613.947
2025 31217001.000
2026 DET 3161110.944
MLB 2193711388.949
  • 2026年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

  • オールMLBチーム[29]
    • ファーストチーム先発投手:1回(2022年)
    • セカンドチーム先発投手:1回(2024年)

記録

背番号

  • 65(2018年)
  • 59(2019年 - )

脚注

  1. ↑ 「タイガースが左腕バルデスとの3年契約を正式発表 詳細な年俸は」『スポーツ報知』2026年2月11日。2026年2月11日閲覧。
  2. ↑ “スペイン語の発音記号変換ツール”. easypronunciation.com. 2022年4月7日閲覧。
  3. ↑ “Baseball Player Name Pronunciation Guide”. Baseball Reference. 2022年4月7日閲覧。
  4. ↑ スペイン語発音: [fɾãm.ˈbɛɾ βal̪.ˈdes][2] フランベール・バルデース,英語発音: [ˈfrɑmbər vælˈdɛz][3] フランバー・ヴァルデズ
  5. ↑ 2017年よりアストロズ傘下
  6. ↑ Chandler Rome (2018年8月21日). “Astros add pitcher Framber Valdez to 25-man roster” (英語). Houston Chronicle. 2018年11月6日閲覧。
  7. ↑ Chandler Rome (2018年8月21日). “Framber Valdez helps lift Astros past Mariners in major league debut” (英語). Houston Chronicle. 2018年11月6日閲覧。
  8. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 MLB公式プロフィール参照。2026年2月11日閲覧。
  9. ↑ “Houston Astros vs Detoroit Tigers Box Score: June 26, 2021” (英語). Baseball-Reference.com. 2026年2月11日閲覧。
  10. ↑ Chen, Sonja (2022年7月11日). “4 more Astros named to Dusty's All-Star team” (英語). MLB.com. 2025年6月16日閲覧。
  11. 1 2 3 “Framber Valdez Stats, Height, Weight, Position, Rookie Status & More” (英語). Baseball-Reference.com. 2025年6月16日閲覧。
  12. ↑ Castrovince, Anthony (2022年11月6日). “Out of this World! Astros finish off Phils for Series title” (英語). MLB.com. 2025年6月16日閲覧。
  13. ↑ “Astros’ Justin Verlander wins his third AL Cy Young” (英語). BBWAA – Baseball Writers' Association of America (2022年11月16日). 2022年11月17日閲覧。
  14. ↑ Paul Casella (2022年12月5日). “Here is the star-studded 2022 All-MLB Team” (英語). MLB.com. 2022年12月6日閲覧。
  15. ↑ Scott Merkin , Brian McTaggart (2023年3月25日). “White Sox-Astros Opening Day starting pitchers: Cease vs. Valdez” (英語). MLB.com. 2025年6月16日閲覧。
  16. ↑ Thomas Harrigan (2023年7月2日). “Breaking down the full 2023 All-Star Game rosters” (英語). MLB.com. 2023年7月3日閲覧。
  17. ↑ Brian McTaggart (2023年7月9日). “Valdez won't pitch in All-Star Game, Baker announces” (英語). MLB.com. 2023年7月10日閲覧。
  18. ↑ “アストロズ・バルデスがノーヒッター達成 球団史上16度目の快挙”. MLB.JP (2023年8月2日). 2023年8月2日閲覧。[リンク切れ]
  19. ↑ “バーランダーの復帰が大記録を呼び込んだ!?--アストロズのフランバー・バルデスがサウスポーでは球団初のノーヒッターを達成!<SLUGGER>”. THE DIGEST (2023年8月2日). 2023年8月2日閲覧。
  20. ↑ “Here are the Cy Young Award vote totals” (英語). MLB.com (2023年11月16日). 2025年6月16日閲覧。
  21. ↑ McTaggart, Brian (2024年3月20日). “Yankees-Astros Opening Day starting pitchers: Cortes vs. Valdez” (英語). MLB.com. 2025年6月16日閲覧。
  22. ↑ Casella, Paul (2024年11月15日). “Check out the 2024 All-MLB First and Second Team winners” (英語). MLB.com. 2025年6月16日閲覧。
  23. ↑ “2024 American League Wild Card Series (ALWC) Game 1, Astros at Tigers, October 1” (英語). Baseball-Reference.com. 2026年2月11日閲覧。
  24. ↑ Anthony DiComo , Brian McTaggart (2025年3月19日). “Mets-Astros Opening Day starters: Holmes vs. Valdez” (英語). MLB.com. 2025年6月16日閲覧。
  25. ↑ Steve Adams (2025年11月6日). “13 Players Receive Qualifying Offers” (英語). MLB.com. 2026年2月11日閲覧。
  26. ↑ Anthony Franco (2026年2月10日). “Tigers Sign Framber Valdez To Three-Year Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2026年2月11日閲覧。
  27. ↑ Tim Stebbins (2026年2月10日). “Framber, Tigers finalize 3-year deal worth $115 million” (英語). MLB.com. 2026年2月11日閲覧。
  28. ↑ Framber Valdez - Stats - Pitching FanGraphs
  29. ↑ “All-MLB Team” (英語). MLB.com. 2022年12月7日閲覧。

関連項目

外部リンク