ヤシエル・プイグ

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ヤシエル・プイグ
Yasiel Puig
キウム・ヒーローズ #66
クリーブランド・インディアンス時代
(2019年8月4日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
出身地  キューバ
シエンフエーゴス州シエンフエーゴス
生年月日 (1990-12-07) 1990年12月7日(34歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
240 lb =約108.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2012年 アマチュアFA
初出場 MLB / 2013年6月3日
KBO / 2022年4月2日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴
国際大会
代表チーム キューバの旗 キューバ

ヤシエル・プイグ・バルデス(Yasiel Puig Valdés, 1990年12月7日 - )は、キューバ共和国シエンフエーゴス州シエンフエーゴス出身のプロ野球選手(右翼手)。KBOのキウム・ヒーローズ所属。右投右打。愛称はワイルド・ホース[2]。

経歴

キューバ時代

キューバ代表として2008年に第23回AAA世界野球選手権大会に出場し、銅メダルを獲得した。国内リーグ"セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル"のエレファンテス・デ・シエンフエーゴスに所属し、2010-11シーズンに3割3分、17本塁打の成績を残した[3][4]。

2011年にキューバ代表として第13回ワールドポート・トーナメントに出場した[3]。その後亡命を企てたことが見つかり、2011-12シーズンはプレーすることを許されなかった[3]。

ドジャース時代

ロサンゼルス・ドジャース時代
(2017年9月27日)

2012年6月、メキシコに亡命し、居住権を得た[3]。6月28日、アマチュア・フリーエージェントでロサンゼルス・ドジャースと7年総額4200万ドルの契約に合意した[5]。この年はマイナーリーグでプレーした。

2013年はAA級チャタヌーガ・ルックアウツで開幕を迎えたが、4月29日にチャタヌーガで保険証不携帯と速度超過違反の危険運転を行ったとして逮捕された[6]。AA級では40試合で3割1分、8本塁打を記録した。6月2日にメジャーへ昇格し、6月3日のサンディエゴ・パドレス戦でデビューを果たし[7]、初打席でエリック・スタルツからヒットを記録した。6回にも右前打。9回の守備では強肩も披露。フェンス際でフライを捕ると一塁に送球し、飛び出した走者を刺して勝利に貢献した[8]。翌日のパドレス戦ではクレイトン・リチャードから初本塁打を含む2本塁打5打点の活躍をした[9]。6日、アトランタ・ブレーブス戦でコーリー・ギアリンから満塁本塁打を記録しチームの勝利に貢献した[10]。メジャーに昇格してから、打率4割6分4厘、4本塁打、10打点を記録し、ナ・リーグプレイヤー・オブ・ザ・ウィーク(6月3日~9日)を受賞した[11]。デビューした6月は、打率.436、7本塁打、16打点などと活躍し、史上初となるデビュー月でのプレイヤー・オブ・ザ・マンスを受賞した。また、デビュー月での44安打は、1936年5月のジョー・ディマジオの48安打に次ぐ歴代2位の記録であった。新人王の投票では、同じキューバ出身のホセ・フェルナンデスの次ぐ2位に入った。オフの12月28日にフロリダ州の高速道路で、70マイルの制限速度を40マイル超過の110マイルで運転していたため、危険運転の疑いで逮捕された[12]。

2014年7月25日に1901年のジミー・シェカード以来球団史上2回目となる1試合3三塁打を達成した。この年は15補殺を記録し、外野手としてリーグ1位であった。打撃成績では前年ほどのインパクトはなく、打率や本塁打は下がった。オフの12月27日にフロリダ州で、70マイルの制限速度を40マイル超過の110マイルで運転していたため、危険運転の疑いで逮捕された[13]。プイグは以前2度速度超過で逮捕されており、この年の1月にいとこを運転手として雇い、ドジャースのスタン・カステン球団社長に運転しないことを誓っていた[14]が、3度目の逮捕となった。シーズン中の8月20日に日米野球2014のMLB選抜に選出された[15]。

2015年は故障の影響もあって規定打席到達を逃し、それに伴い打撃成績も79試合の出場で打率.255・11本塁打・38打点と昨年から下落した。

2016年6月に故障者リスト入りした。その後も調子が上がらず、81試合の出場でわずか7本塁打と低迷した。8月1日に新加入となったジョシュ・レディックを25人枠に登録するため、マイナー降格となった[16]。

2017年は自己最多の152試合に出場し、3年ぶりに規定打席に到達。春先は不振で打率が2割台前半を推移したものの、夏場以降調子を上げて最終的に打率.263、28本塁打、74打点という成績を残し、本塁打と打点はキャリアハイだった。ポストシーズンでは終盤まで打率.400・OPS1.を超えるように活躍し、チームのワールドシリーズ進出に貢献した。

2018年8月14日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦で、7回の打席でニック・ハンドリーと口論になり乱闘を起こし、ハンドリーと共に退場処分を受けMLBより2試合の出場停止処分を受けた[17]。最終成績は打率.267、23本塁打、63打点だった。ポストシーズンでは打率.300で一定の活躍を見せ、チームの2年連続ワールドシリーズ進出に貢献した。

レッズ時代

2018年12月21日にホーマー・ベイリー、ジーター・ダウンズ、ジョサイア・グレイとのトレードで、アレックス・ウッド、マット・ケンプと共にシンシナティ・レッズへ移籍した[18]。

2019年4月7日のピッツバーグ・パイレーツ戦で、パイレーツのクリス・アーチャーがデレク・ディートリックに対して故意死球を狙った背中を通過する危険球を投じたことに激昂しアーチャーに殴り掛かったことから、両チームから選手が出てくる乱闘に発展し退場処分を受け[19]、MLBより2試合の出場停止と罰金(額は非公表)の処分を受けた[20]。7月30日のパイレーツ戦で再びレッズの投手が三塁側のパイレーツベンチに詰め寄ってパイレーツの選手に殴り掛かったことから両軍の選手の乱闘が始まると、右翼を守っていたプイグは全速力で駆け寄って乱闘に加わった。この乱闘でまたも退場処分を受けた[21]。

インディアンス時代

2019年7月30日に三角トレードの一角として、同僚でプロスペクトのスコット・モスやサンディエゴ・パドレスのフランミル・レイエスらとともにクリーブランド・インディアンスに移籍した[22]。8月1日に前述の乱闘騒ぎによる3試合の出場停止処分が発表され、異議申し立てをすることなく同12日から処分を受けた[23]。シーズン全体で149試合に出場して打率.267、24本塁打、84打点の成績だった。オフの10月31日にFAとなった[24]。

インディアンス退団後

2020年になっても所属先が決まらず無所属のまま過ごしていたが、COVID-19の影響でシーズン開幕が遅れていた7月にアトランタ・ブレーブスと契約合意した[25]。しかし、数日後にコロナウイルスに感染したため契約は白紙となった[26]。

ベラクルス・イーグルス時代

2021年も無所属のまま過ごしていたが、4月21日にメキシカンリーグのベラクルス・イーグルスと契約した[27]。打率.312、出塁率.409、長打率.517、10本塁打をマークした。

キウム時代

2021年12月9日にKBOリーグのキウム・ヒーローズと契約した[28]。2022年シーズンは、韓国シリーズ準優勝に貢献する活躍を見せたものの、11月14日に、1月に3年前の違法なスポーツ賭博に関する取り調べで虚偽の供述を行ったことを認めて有罪となった[29]。しかし、11月30日に行われた裁判では一転して無罪を主張し事態が複雑化した為[30]、2023年のキウムとの再契約は見送られた[31]。

2023年オフにはドミニカとベネズエラのウィンターリーグに参加し、エストレージャス・オリエンタレスをはじめとする3球団に所属した。

ベラクルス復帰

2024年は、カリビアンシリーズのベネズエラ代表に選出された。同年はメキシカンリーグのベラクルスと契約を結び[32]、同チーム復帰となった。

キウム復帰

2024年11月26日、古巣であるKBOリーグのキウムと契約し、3年振りに韓国球界に復帰することになった[33]。

選手としての特徴

同郷のヨエニス・セスペデスを彷彿とさせる強肩が最大の武器。2014年の「ベースボールアメリカ」誌によるナ・リーグ選手部門別ランキングでは「肩の強い外野手」で1位の評価を受けた[34]。

人物

愛称の「ワイルド・ホース(暴れ馬)」が示すように問題行動を度々起こしており、それが原因で2018年2月7日には代理人事務所ワッサーマンに契約を解除された[35][36]。

2012年6月にメキシコ国籍を取得。メキシコ代表入りには興味を示していた[37]。

2019年8月14日、アメリカ合衆国市民権を取得。国籍をメキシコからアメリカ合衆国へ変更した[1]。

同じキューバから亡命したヤディル・ドレイクと親交があり、ドレイクの日本球界行きにはプイグの助言があった[38]。

詳細情報

年度別打撃成績

年

度
球

団
試

合
打

席
打

数
得

点
安

打
二
塁
打
三
塁
打
本
塁
打
塁

打
打

点
盗

塁
盗
塁
死
犠

打
犠

飛
四

球
敬

遠
死

球
三

振
併
殺
打
打

率
出
塁
率
長
打
率
O
P
S
2013 LAD 1044323826612221219204421180336611976.319.391.534.925
2014 14864055892165379162686911721673121247.296.382.480.863
2015 793112823072123111233833012612661.255.322.436.758
2016 10436833445881421113945520324077410.263.323.416.740
2017 15257049972131242282437415605648210021.263.346.487.833
2018 1254444056010821123200631550236218715.267.327.494.820
2019 CIN 10040437351941512217761145032315899.252.302.475.777
CLE 4920718225541512772352012103444.297.377.423.800
'19計 14961155576148302242548419704441813313.267.327.458.785
2022 キウム 1265474736513130021224736304581121006.277.367.474.841
MLB:7年 861337630154418341592113214314157938219297214368173.277.348.475.823
KBO:1年 1265474736513130021224736304581121006.277.367.474.841
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

年
度
球
団
左翼(LF)中堅(CF)右翼(RF)
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2013 LAD 230001.0001011010.91793148841.975
2014 -53104821.98291150712.994
2015 --78132610.993
2016 56010.857460001.00090160630.982
2017 --145259410.996
2018 --1181711084.958
2019 CIN --98160531.982
CLE --4884331.967
'19計 --146244862.977
2022 キウム --96150861.963
MLB 79010.90067121831.977761126449249.982
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

記録

背番号

  • 66(2013年 - 2022年、2025年 - )

代表歴

  • 2008年AAA世界野球選手権大会キューバ代表
  • 2011 ワールド・ポート・トーナメント キューバ代表

脚注

  1. 1 2 “Yasiel Puig and his bright red hair are U.S. citizens now”. MLB.com (2019年8月14日). 2019年10月19日閲覧。
  2. ↑ Dodgers Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月17日閲覧
  3. 1 2 3 4 “Cuban outfielder Puig defects | MLB.com: News”. Mlb.mlb.com. 2012年6月19日閲覧。
  4. ↑ Phil Rogers (2012年6月27日). “Cubs pursuing Cuban outfield prospect Puig”. Chocago Tribune 2015年7月15日閲覧。
  5. ↑ “Source: Dodgers agree to sign Cuban outfielder Yasiel Puig | dodgers.com: News”. Losangeles.dodgers.mlb.com. 2012年6月19日閲覧。
  6. ↑ Mark Saxon (April 29, 2013). “Dodger prospect Yasiel Puig arrested”. ESPN LA. December 30, 2014閲覧。
  7. ↑ “Dodgers promote top Cuban prospect Puig”. mlb.com. 2013年6月19日閲覧。
  8. ↑ “Pair of homers plus Puig's defense lift Dodgers”. mlb.com. 2013年6月19日閲覧。
  9. ↑ Gurnick, Ken. “c_id=la&gid=2013_06_04_sdnmlb_lanmlb_1&lang=enmode=wrap#gid=2013_06_04_sdnmlb_lanmlb_1&mode=recap&c_id=la Puig's second game is better than his first”. Losangeles.dodgers.mlb.com. 2013年6月5日閲覧。
  10. ↑ Laymance, Austin. “Puig punctuates Greinke's gem with first slam”. Losangeles.dodgers.mlb.com. 2013年6月7日閲覧。
  11. ↑ Stephen, Eric (2013年6月10日). “Yasiel Puig wins NL Player of the Week”. truebluela.com. 2013年6月19日閲覧。
  12. ↑ “Yasiel Puig arrested for speeding”. ESPN LA. (December 29, 2013) December 30, 2013閲覧。
  13. ↑ Andrew Simon (December 29, 2014). “Report: Puig arrested in Florida for reckless driving”. MLB.com. December 30, 2014閲覧。
  14. ↑ Mark Saxon (January 9, 2014). “Yasiel Puig hires cousin to drive him”. ESPN LA. December 30, 2014閲覧。
  15. ↑ “日米野球にプホルス、カノ、プイグら”. 日刊スポーツ. (2014年8月20日) 2014年11月6日閲覧。
  16. ↑ “ドジャースのプイグがマイナー降格 チームと移動せず…これまで放出の噂も”. full-count (2016年8月3日). 2023年12月26日閲覧。
  17. ↑ 乱闘騒ぎで“顔面パンチ“のドジャース・プイグ、2試合の出場停止処分にFull-Count 2018年8月17日(2018年8月28日閲覧)
  18. ↑ “Dodgers deal Puig, Kemp, Wood, Farmer to Reds” (英語). MLB.com (2018年12月21日). 2019年12月21日閲覧。
  19. ↑ イチロー元同僚監督を含む5人退場! 乱闘劇に地元メディア「本当に興奮状態です」Full-Count 2019年4月8日
  20. ↑ 5人退場の乱闘劇の末に…プイグは2試合、アーチャーは5試合の出場停止Full-Count 2019年4月10日
  21. ↑ “トレード成立直後に大乱闘で退場 レッズからインディアンス移籍のプイグ”. SANSPO.COM. 2019年7月31日閲覧。
  22. ↑ “大型トレード成立へ…インディアンスがバウアーをレッズに放出、交換要員に「お騒がせ男」プイグ”. スポーツ報知. 2019年7月31日閲覧。
  23. ↑ “Yasiel Puig drops appeal, will sit out Red Sox series: Indians-Red Sox lineups for Monday, Aug. 12, Game 119”. cleveland. 2019年8月12日閲覧。
  24. ↑ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (November 8, 2019). “Here are every team's free agents this winter” (English). MLB.com. December 2, 2019閲覧。
  25. ↑ Pleskoff, Bernie. “Atlanta Braves Sign Controversial Outfielder Yasiel Puig” (英語). Forbes. 2020年7月18日閲覧。
  26. ↑ ““暴れ馬”プイグ、新型コロナ感染でブレーブス入りが白紙「FAのままだ」”. Full-count | フルカウント ―野球・MLBの総合コラムサイト―. 2020年7月18日閲覧。
  27. ↑ “Yasiel Puig To Sign With Mexican League Team” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年4月21日閲覧。
  28. ↑ https://www.heroesbaseball.co.kr/story/heroesNews/view.do?num=20458
  29. ↑ https://full-count.jp/2022/11/15/post1307676/
  30. ↑ “プイグが違法スポーツ賭博有罪から一転無罪主張「潔白を証明する新たな証拠が出てきた」”. 日刊スポーツ (2022年12月1日). 2023年12月26日閲覧。
  31. ↑ https://takefumif.hatenablog.com/entry/2022/12/02/104234
  32. ↑ “Yasiel Puig Signs With Mexican League's Aguilla De Veracruz” (英語). MLB Trade Rumors. 2024年3月17日閲覧。
  33. ↑ https://takefumif.hatenablog.com/entry/2024/11/26/130532
  34. ↑ “Notes: American League Best Tools” (英語). baseballamerica.com. 2007年8月1日閲覧。
  35. ↑ “Dodgers' Yasiel Puig changing agents” (英語). MLB.com. 2018年5月3日閲覧。
  36. ↑ 同年4月にBeverly Hills Sports Councilと契約した。
  37. ↑ “Puig interested in playing for Mexico in Classic”. MLB.com (2016年10月12日). 2019年8月18日閲覧。
  38. ↑ 日本ハム、プレミア12メキシコ代表の新助っ人を獲得! 「北海道の人々の温かさをたくさん聞いた」 ベースボールチャンネル (2017年6月29日) 2017年8月3日閲覧

関連項目

外部リンク