ヨアン・デュラン

ウィキペディアから、無料の百科事典
ヨアン・デュラン
Jhoan Durán
フィラデルフィア・フィリーズ #59
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 バルベルデ州エスペランザ(英語版)
生年月日 (1998-01-08) 1998年1月8日(28歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 インターナショナルFA
初出場 2022年4月8日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ヨアン・マニュエル・デュラン(Jhoan Manuel Durán, 1998年1月8日 - )は、ドミニカ共和国バルベルデ州エスペランザ(英語版)出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのフィラデルフィア・フィリーズ所属。

経歴

プロ入りとダイヤモンドバックス傘下時代

2014年12月にインターナショナル・フリーエージェントでアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約してプロ入り。

2015年に傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ダイヤモンドバックス(英語版)でプロデビューした。

2016年はルーキー級アリゾナリーグ・ダイヤモンドバックス(英語版)とルーキー級ミズーラ・オスプレイ(英語版)でプレーした。

2017年はルーキー級アリゾナリーグで開幕を迎え、シーズン途中にA−級ヒルズボロ・ホップス(英語版)へ昇格した。

2018年はA級ケーンカウンティ・クーガーズで開幕を迎えた。

ツインズ時代

2018年7月27日にエドゥアルド・エスコバーとのトレードで、ガブリエル・マシエル、アーニー・デラトリニダードと共にミネソタ・ツインズへ移籍した[1]。移籍後は傘下のA級シーダーラピッズ・カーネルズでプレーした。

2019年はA+級フォートマイヤーズ・ミラクルで開幕を迎え、シーズン途中にAA級ペンサコーラ・ブルーワフーズへ昇格した。オフにルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠に登録された[2]。

2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマイナーリーグの試合が開催されず、公式戦への出場はなかった。

2021年はAAA級セントポール・セインツで開幕を迎えたが、6月20日に右肘を痛めて離脱し、この年の残りの試合は全休した[3]。

2022年は開幕ロースター入りし、4月8日に本拠地で行われたシアトル・マリナーズ戦において、この日の先発投手を務めたジョー・ライアンの後を受けてこの試合の2番手で登板してメジャー初登板を果たした(この登板では自身の暴投などでピンチを背負うもそこから三者連続三振を奪うなど2イニングを投げて無失点)[4]。その後もツインズ救援陣の一角としてシーズン57試合に登板し、2勝4敗8セーブ18ホールド、防御率1.86、WHIP0.98を記録した[5]。

2023年も2年連続となる開幕ロースター入り。この年は前年よりも2試合多い59試合に登板するも3勝6敗と2年連続の負け越しとなったほか、1ホールドしか挙げられず防御率も2.36と前年より悪化する結果となった一方、セーブは27個を数えた[5]。この年はチームがワイルドカードでポストシーズンに進出するとロースター入りし、本拠地にて開催されたトロント・ブルージェイズとのワイルドカードシリーズ(英語版)2試合に登板。第1戦ではグリフィン・ジャックスの後を受けてこの試合の5番手として登板してポストシーズン初登板を果たすと、この登板では1四球を与えるも連続三振を奪うなど好投してポストシーズン初セーブを挙げた[6]。第2戦でもセーブを記録し、チームの完封勝ちと連勝でのシリーズ突破に大きく貢献した[7]。続く敵地開催のヒューストン・アストロズとの地区シリーズでも合計3試合に登板してそのうちの2試合で三振に仕留めるなどにすべての試合で無失点に抑える力投を見せた[5]。チームはアストロズに1勝3敗で同シリーズ敗退となり、この年のシーズンを終えた。

2024年も2年連続となる開幕ロースター入り。この年は前年よりも1試合少ない58試合に登板するも6勝9敗と3年連続となる負け越しとなったほか、防御率も3.64と前年よりさらに成績が悪化する結果となった。その一方で23セーブ、7ホールドを記録し、こちらは一定の成果を残した[5]。

フィリーズ時代

2025年7月30日にミック・エイベル、エドゥアルド・テイト(英語版)とのトレードで、フィラデルフィア・フィリーズへ移籍した[8]。移籍後もクローザーとして起用され、23試合に登板して、1勝2敗16セーブ、防御率2.18、27奪三振を記録した[9]。この年は2球団合計で72試合に登板して、7勝6敗32セーブ、防御率2.06、80奪三振を記録し、オールMLBチームのファーストチームに選出された[9][10]。また、自身2年ぶりとなるポストシーズンに出場。チームはロサンゼルス・ドジャースに1勝3敗で地区シリーズ敗退となったが、そのうちの3試合に登板。敵地で行われた第4戦ではこの日先発投手を務めたクリストファー・サンチェスの後を受けてこの試合の2番手として登板すると1.2イニングを投げて2四球を与え、ムーキー・ベッツへの押し出し四球で失点を喫するもこれはサンチェスが残した走者であったため、結果的には3人の打者から三振を奪うなど無失点に抑える力投を見せた[11]。

2026年は開幕から61試合に登板して2勝6敗33セーブ、84奪三振を記録したほかキャリアハイを更新する防御率1.82を記録した[5]。また、6月は月間で12試合に登板して期間中に敗戦投手となった試合があったものの、防御率1.64、18奪三振の成績で移籍前の前年5月以来2年連続、ナショナルリーグでは初となるリリーバー・オブ・ザ・マンスに選出された[5]。さらに本拠地開催だったMLBオールスターのナショナルリーグ選抜にも初めて選ばれた[12]。迎えた本戦では9回にサンディエゴ・パドレス所属のメイソン・ミラーの後を受け、この試合の9番手として登板。ここでは1安打を浴びるも無失点に抑える好投を見せた[13]。この年も2年連続、自身通算4度目となるポストシーズンに出場。チームはアトランタ・ブレーブスに通算1勝2敗でワイルドカードシリーズで敗退となったが、そのうちの2試合に登板。敵地で行われた第1戦ではアレックス・マクファーレイン(英語版)の後を受けてこの試合の3番手として登板。すると、ブレーブスのオースティン・ライリーに3点本塁打を浴びて勝ち越しを許してポストシーズンの無失点がここでストップし、チームもそのまま敗戦。ポストシーズン初黒星を喫した[14]。敗退が決まった第3戦でもジョナサン・ボウラン(英語版)の後を受けてこの試合の5番手として登板。この試合では2奪三振、無失点に抑えたほか前述の試合で本塁打を浴びたライリーも中飛に打ち取って前回登板のリベンジを達成した[15]。

選手としての特徴

投球データ 2022年[16]
球種 割合 平均球速 最高球速
% mph km/h mph km/h
フォーシーム 49.7 100.8 162.2 103.8 167
カーブ 31.4 87.8 141.3
スプリット 15.9 96.4 155.1
スライダー 3.0 89.7 144.4

最速103.8mph[17](約167km/h)を計測するフォーシームと、平均でも140km/hを超えるパワーカーブで投球の8割ほどを占める。スプリットとシンカーを組み合わせた球種であるスプリンカーは、最速で100.8mph(約162.2km/h)を計測した[18][19]。

詳細情報

年度別投手成績

年

度
球

団
登

板
先

発
完

投
完

封
無
四
球
勝

利
敗

戦
セ
丨
ブ
ホ
丨
ル
ド
勝

率
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
敬

遠
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
丨
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
W
H
I
P
2022 MIN 57000024818.33326667.25061634896015141.860.98
2023 59000036271.33325562.14662554848025172.451.14
2024 58000069237.40022854.14841526661130223.641.16
2025 49000064161.60020649.14011843532013112.011.18
PHI 23000012160.3338120.21821002710652.180.92
'25計 72000076321.53828770.05831943803019162.061.10
2026 61000026330.25023659.14921014843014121.820.99
MLB:5年 3070000193112327.3921272313.225121851521403211103812.321.07
  • 2026年度シーズン終了時

ポストシーズン投手成績

年

度
球

団
シ
リ
|
ズ
登

板
先

発
勝

利
敗

戦
セ
|
ブ
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
敬

遠
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
|
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
2023 MIN ALWC 2000282.010100500000.00
ALDS 20000103.010000100000.00
2025 PHI NLDS 30000163.210410700000.00
2026 PHI NLWC 20010123.021001300339.00
出場:3回 900124611.2515111600332.31
  • 2026年度シーズン終了時

年度別守備成績

年
度
球
団
投手(P)
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2022 MIN 571511.857
2023 59210001.000
2024 5881110.950
2025 4926011.000
PHI 2322011.000
'25計 7248011.000
MLB 246153422.961
  • 2025年度シーズン終了時

表彰

記録

背番号

  • 59(2022年 - )

登場曲

脚注

  1. ↑ “D-backs acquire Eduardo Escobar from Twins”. www.mlb.com. 2022年2月1日閲覧。
  2. ↑ “Twins add Jhoan Duran, 4 others to 40-man roster”. www.mlb.com. 2022年2月1日閲覧。
  3. ↑ “Twins' Jhoan Duran: Out with elbow strain”. www.cbssports.com. 2022年2月1日閲覧。
  4. ↑ “Jhoan Duran 2022 Pitching Game Log”. Baseball-Reference.com. 2023年2月26日閲覧。
  5. 1 2 3 4 5 6 MLB公式プロフィール参照。2026年10月18日閲覧。
  6. ↑ “2023 American League Wild Card Series (ALWC) Game 1, Blue Jays at Twins, October 3” (英語). Baseball-Reference.com. 2026年10月18日閲覧。
  7. ↑ “2023 American League Wild Card Series (ALWC) Game 2, Blue Jays at Twins, October 4” (英語). Baseball-Reference.com. 2026年10月18日閲覧。
  8. ↑ “Twins trade Jhoan Duran to Phillies, get Top Prospects Eduardo Tait, Mick Abel”. www.mlb.com. 2025年7月31日閲覧。
  9. 1 2 Zolecki, Todd (2025年11月14日). “Duran among quartet of Phils to earn All-MLB honors” (英語). MLB.com. 2025年11月16日閲覧。
  10. ↑ “Jhoan Duran Stats, Height, Weight, Position, Rookie Status & More” (英語). Baseball-Reference.com. 2025年11月16日閲覧。
  11. ↑ “2025 National League Division Series (NLDS) Game 4, Phillies at Dodgers, October 9” (英語). Baseball-Reference.com. 2026年10月18日閲覧。
  12. ↑ Todd Zolecki (2026年7月15日). “Phillies soak in All-Star atmosphere: 'This is just like heaven right now'” (英語). MLB.com. 2026年10月18日閲覧。
  13. ↑ “2026 All-Star Game Box Score, July 14” (英語). Baseball-Reference.com. 2026年10月18日閲覧。
  14. ↑ “2026 National League Wild Card Series (NLWC) Game 1, Phillies at Braves, September 29” (英語). Baseball-Reference.com. 2026年10月18日閲覧。
  15. ↑ “2026 National League Wild Card Series (NLWC) Game 3, Phillies at Braves, October 1” (英語). Baseball-Reference.com. 2026年10月18日閲覧。
  16. ↑ “Jhoan Duran Statcast, Visuals & Advanced Metrics | MLB.com” (英語). baseballsavant.com. 2022年10月8日閲覧。
  17. ↑ 2022年に計測
  18. ↑ “Baseball Savant Videos” (英語). baseballsavant.com. 2022年10月8日閲覧。
  19. ↑ “156キロが急激に落下 右腕の“魔球”に指揮官も仰天「こんな球種見たことがない」”. Full-Count (2022年4月7日). 2023年2月26日閲覧。

関連項目

外部リンク