堤聖也

ウィキペディアから、無料の百科事典
堤 聖也
基本情報
本名 堤 聖也
通称 Cyclone(サイクロン)
階級 バンタム級
身長 166cm
リーチ 164cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1995-12-24) 1995年12月24日(30歳)
出身地 熊本県熊本市
スタイル スイッチヒッター
プロボクシング戦績
総試合数 16
勝ち 13
KO勝ち 8
敗け 0
引き分け 3
テンプレートを表示

堤 聖也(つつみ せいや、1995年12月24日 - )は、日本のプロボクサー。熊本県熊本市出身[1]。角海老宝石ボクシングジム所属。元WBA世界バンタム級王者。

入場曲はステッペンウルフの「Born to Be Wild」。かつてはワタナベボクシングジムに所属していた[2]。

来歴

アマチュア

九州学院高校で高校選抜で優勝。卒業後、平成国際大学に入学[3]。

プロ

2018年2月、B級プロテストに合格[4]。

2018年3月27日、プロデビュー戦は初回KO勝ち[5]。

2019年9月、角海老宝石ボクシングジムに移籍[6]。

GOD'S LEFTバンタム級トーナメントへ1回戦はシードで準決勝から出場、2019年11月9日に後楽園ホールで山下賢哉とトーナメント準決勝を行う予定だったが[7]、山下が棄権したため試合中止となり、不戦勝で決勝に進出した[8]。

2020年1月28日、後楽園ホールのGOD'S LEFTバンタム級トーナメント決勝で、日本バンタム級6位の中嶋一輝と対戦し、8回0-1(75-77、76-76×2)で引き分けとなり、特別ルールにより引き分けた2名の審判員が与えた優勢点で中嶋が勝者扱いとなったため準優勝に終わった[9]。

2020年10月26日、後楽園ホールで元WBC世界フライ級王者でWBC世界バンタム級8位およびWBA世界バンタム級9位の比嘉大吾と対戦し、10回0-1(94-96、95-95×2)で引き分けとなった[10]。

日本王座獲得

2022年6月23日、後楽園ホールで日本バンタム級王者の澤田京介と対戦し、8回47秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[11]。

2022年10月20日、後楽園ホールで日本バンタム級6位の大嶋剣心と対戦し、9回2分42秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した。その後、同会場で前座試合として行われた日本同級最強挑戦者決定戦で勝利し、堤への挑戦権を獲得した南出仁がリング上で「オレは強いですよ。ベルトを磨いて待っとけ」と挑発し、挑発を受けた堤も「寝言は寝て言えといいたい感じですけど、今日の試合で偉そうなことは言えない。南出選手に勝って少しでも自信を付けたい」と応じた[12]。

2023年3月20日、後楽園ホールで日本バンタム級1位の南出仁と対戦し、7回1分41秒TKO勝ちを収めて2度目の王座防衛に成功した。

2023年3月31日、大橋ボクシングジム興行「モンスタートーナメント」へ1回戦はシードで準決勝から出場することが発表された[13]。

2023年8月30日、後楽園ホールで日本バンタム級4位の増田陸とモンスタートーナメント準決勝を行い、4回に増田のアッパーで眉間をカットし大量出血を起こすアクシデントに見舞われながらも、その後のラウンドを耐え凌ぎ10回3-0(96-94×2、97-93)の判定勝ちを収め3度目の防衛に成功するとともにトーナメント決勝戦に進出した。

モンスタートーナメント優勝

2023年12月26日、有明アリーナで井上尚弥 対 マーロン・タパレス戦の前座で日本バンタム級3位の穴口一輝とモンスタートーナメント決勝戦を行い、10回3-0の判定勝ちを収め、トーナメントに優勝し優勝賞金の1000万円を獲得するとともに4度目の王座防衛に成功した[14]。しかし、穴口が試合直後控室で意識を失い病院に搬送され、右硬膜下血腫の緊急手術を受けたが[15][16]、そのまま回復することなく、2024年2月2日午後5時38分に死亡した[17]。

2024年1月6日、世界挑戦を見据えるために同日付で日本バンタム級王座を返上した[18]。

2024年7月7日、両国国技館で井岡一翔対フェルナンド・マルティネスの前座で世界前哨戦としてウィーラワット・ヌーレと対戦し、4回1分13秒TKO勝ちを収めた。

世界王座獲得

2024年10月13日、有明アリーナでWBA世界バンタム級王者の井上拓真と対戦し、10回にスタンディングダウンを奪い12回3-0(114-113、116-111、117-110)の判定勝ちを収め王座奪取に成功、また井上とはアマチュア時代から12年振りの再戦でなおかつ敗戦していたため、雪辱を晴らすのにも成功した[19]。

2025年2月24日、有明アリーナでWBA世界バンタム級4位の比嘉大吾と対戦し、9回に左フックでプロキャリア初のダウンを奪われ、その後も右ストレートでダウンを奪うなど両者ともにダウンの応酬となり、12回0-0(114-114×3)の引き分け判定とどちらにも軍配が上がらず4年4ヶ月ぶりの再戦はまたも完全決着とはならなかったものの初防衛に成功した[20]。

2025年3月26日、WBAはWBA世界バンタム級王者の堤と同級暫定王者のアントニオ・バルガスとの団体内王座統一戦を指令した。交渉期間は同年4月25日までで、合意に達しなければ入札が行われる。なお、通常のWBAルールでは王者が新たにベルトを獲得してから120日以内に次の指名挑戦者への指名試合が義務付けられているものの、堤への指名挑戦者が不透明な状況であり、なおかつ指名試合の期限が切れたことからバルガスとの団体内王座統一戦として行われることとなった[21]。しかし、同年5月13日に堤が2年前から抱えていた左目の病気の治療のために手術を行ったことを自身のSNSで公表し同年7月に行われる団体内王座統一戦への出場が困難となり、WBAは堤を同年5月17日付で休養王座に認定。世界王座を保持した日本人ボクサーが休養王座に認定されたのはいずれもWBAのみで清水智信と亀田興毅に次いで3人目。また、堤の休養王座認定に伴い暫定王者のバルガスが同日付でレギュラー王座に昇格した[22][23][24]。

2025年11月30日、都内で同年12月17日に両国国技館で行われるWBA世界バンタム級休養王者の堤とWBA世界同級正規王者のアントニオ・バルガスの団体内王座統一戦をメインとした興行に関する記者会見が行われ、バルガス自身の母親の死の影響により試合を行える状態ではないとしてWBAは同日付でバルガスを休養王座に認定したと同時に堤を正規王座に復帰させ、暫定王者のノニト・ドネアと団体内王座統一戦を行うことを発表した。

2025年12月17日、両国国技館でWBA世界バンタム級暫定王者のノニト・ドネアと団体内王座統一戦を行い、12回2-1(115-113、117-111、112-116)の判定勝ちを収めドネアの暫定王座を吸収し王座統一による2度目の防衛に成功した[25]。堤は試合後に鼻骨骨折と診断され、約4時間にも及ぶ手術が行われた。

2026年4月11日、両国国技館でWBA世界バンタム級休養王者のアントニオ・バルガスと団体内王座統一戦を行う予定だったが、ドネア戦での鼻骨骨折が完治していないことから延期となった。

2026年5月31日、WBAは堤の鼻骨骨折などの健康上の理由を認めて2度目の休養王座に認定した[26]。

2026年6月25日、堤は自身のSNSで半年ぶりにスパーリングを再開したことを報告した。

2026年7月31日、WBAは8月の最新ランキングを発表し、堤が2ヶ月保持していた休養王座を剥奪し、バンタム級ランキング1位にランクインした。その後、同年8月30日にWBAゼネラルアドバイザーのホセ・オリバー・ゴメスは堤の休養王座を剥奪したことについて「一定期間を超えて試合ができない見通しになったため」と説明した。

2026年11月29日、両国国技館でWBA世界バンタム級王者の増田陸と3年3ヶ月ぶりに再戦する予定。

戦績

  • アマチュアボクシング:101戦 84勝 (40KO) 17敗
  • プロボクシング:16戦 13勝 (8KO) 無敗 3分
戦 日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
12018年3月27日☆1R 1:31KOアロンコーン・ガイシータイ王国の旗 タイプロデビュー戦
22018年6月17日☆1R 1:14KOガムライヨック・オーワンダヴィータイ王国の旗 タイ
32018年9月24日☆3R 1:35TKO稲元純平(熊谷コサカ)日本の旗 日本B級トーナメント2018バンタム級決勝
42018年10月14日☆6R判定3-0ユー・ジアチ中華人民共和国の旗 中国
52019年4月14日☆1R 1:52TKOライアン・ポンテラスフィリピンの旗 フィリピン
62020年1月28日△8R判定0-1中嶋一輝(大橋)日本の旗 日本GOD’S LEFTバンタム級トーナメント決勝
※優勢点により決勝敗退
72020年10月26日△10R判定0-1比嘉大吾(Ambition)日本の旗 日本
82022年6月23日☆8R 0:47TKO澤田京介(JB SPORTS)日本の旗 日本日本バンタム級タイトルマッチ
92022年10月20日☆9R 2:42TKO大嶋剣心(帝拳)日本の旗 日本日本防衛1
102023年3月20日☆7R 1:41TKO南出仁(セレス)日本の旗 日本日本防衛2
112023年8月30日☆10R判定3-0増田陸(帝拳)日本の旗 日本バンタム級モンスタートーナメント準決勝
日本防衛3
122023年12月26日☆10R判定3-0穴口一輝(真正)日本の旗 日本バンタム級モンスタートーナメント決勝
日本防衛4
132024年7月7日☆4R 1:13TKOウィーラワット・ヌーレタイ王国の旗 タイ
142024年10月13日☆12R判定3-0井上拓真(大橋)日本の旗 日本WBA世界バンタム級タイトルマッチ
152025年2月24日△12R判定0-0比嘉大吾(志成)日本の旗 日本WBA防衛1→休養王座に認定、後に正規王座に復帰
162025年12月17日☆12R判定2-1ノニト・ドネアフィリピンの旗 フィリピンWBA世界バンタム級王座統一戦
WBA防衛2→休養王座に認定、後に剥奪
172026年11月29日増田陸 (帝拳)日本の旗 日本WBA世界バンタム級タイトルマッチ
試合前
テンプレート

獲得タイトル

  • B級トーナメント2018バンタム級 優勝
  • 第75代日本バンタム級王座(防衛4=返上)
  • WBA世界バンタム級王座(1期目: 防衛1=休養王座に認定、2期目: 防衛1=休養王座に認定)
  • WBA世界バンタム級休養王座(1期目: 防衛0=正規王座に認定、2期目: 防衛0=剥奪)

脚注

  1. ↑ DANGAN B級トーナメント2018vol.1 決勝 Dangan
  2. ↑ 堤聖也「デビュー戦のつもりで」バンタム級T制す 日刊スポーツ 2018年9月4日
  3. ↑ 堤聖也選手(S66回) プロボクサーテスト合格! 九州学院 2018年2月22日
  4. ↑ 宇津木&堤がB級プロテスト合格 元王者内山を尊敬 日刊スポーツ 2018年2月20日
  5. ↑ 2018年3月試合結果 日本ボクシングコミッション
  6. ↑ 選手移籍情報など ボクシングモバイル 2019年10月28日
  7. ↑ 山中慎介バンタム級トーナメント白熱 準決勝は中嶋一輝vs南出仁、山下賢哉vs堤聖也 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年12月10日
  8. ↑ 井上尚弥の同級生 中嶋一輝が初回TKO勝ち 山中慎介バンタム級トーナメント決勝進出 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年11月9日
  9. ↑ 中嶋一輝が山中慎介バンタム級T初代王者に 強打不発で堤聖也とドローも優勢点で優勝 Boxing News(ボクシングニュース)2020年1月28日
  10. ↑ 比嘉大吾の強打は不発 キャリア初判定でドロー 堤聖也は健闘及ばず金星逃す Boxing News(ボクシングニュース)2020年10月26日
  11. ↑ 堤聖也が8回TKO勝ちで日本バンタム級王座奪取 王者の澤田京介は初防衛ならず Boxing News(ボクシングニュース) 2022年6月23日
  12. ↑ 日本バンタム級王者の堤聖也 大嶋剣心に9回TKO勝ちでV1 挑戦者決定戦は南出仁に軍配 ボクシングニュース 2022年10月20日
  13. ↑ “日本バンタム級王者の堤聖也、モンスタートーナメントに参戦…破格賞金1000万円の使いみちは「ビンテージの古着を」”. スポーツ報知 (2023年3月31日). 2023年4月9日閲覧。
  14. ↑ “堤聖也 壮絶な流血戦制してバンタム級モンスタートーナメント優勝!賞金1000万円の使い道は古着!?”. スポニチ (2024年12月27日). 2024年4月26日閲覧。
  15. ↑ ボクシング日本王座戦で挑戦者が開頭手術 予断を許さない状況 井上尚弥のセミで激闘4度のダウン ライブドアニュース 2023年12月30日
  16. ↑ 硬膜下血腫のボクサー穴口一輝「手術は成功」1000万円トーナメントで4度ダウン 東スポWeb 2023年12月30日
  17. ↑ “【ボクシング】穴口一輝さんが死去 23歳 昨年12月の試合後、右硬膜下血腫のため開頭手術”. サンケイスポーツ. 2024年2月2日. 2024年2月3日閲覧.
  18. ↑ “【ボクシング】堤聖也、世界挑戦準備のため日本バンタム級王座返上”. サンスポ (2024年1月9日). 2024年1月9日閲覧。
  19. ↑ “堤聖也 井上拓真との死闘制し涙の世界初奪取 リング禍の亡き戦友への思い胸に悲願成就…WBA世界バンタム級”. スポーツ報知 (2024年10月13日). 2024年10月13日閲覧。
  20. ↑ 堤聖也-比嘉大吾、ダウン奪い合ってドロー WBAバンタム級戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2025年2月24日
  21. ↑ 【ボクシング】WBAが王者の堤聖也と暫定王者のバルガスに次戦で団体内王座統一戦指令 交渉期間は4月25日まで サンケイスポーツ 2025年3月27日
  22. ↑ 日本人独占のバンタム級に激震!WBA王者の堤聖也が怪我で休養王者へ…7月に暫定王者バルガスと比嘉大吾が世界戦か RONSPO 2025年5月14日
  23. ↑ WBAバンタム級王者・堤聖也、目の手術で休養王者に 「今は手術も終わり、経過も良好」 日刊スポーツ 2025年5月14日
  24. ↑ 【ボクシング】WBA、堤聖也を「休養王者」に正式認定 暫定王者だったバルガスは正規王者に昇格 サンケイスポーツ 2025年5月18日
  25. ↑ 堤聖也がドネアに2-1判定勝ち 4回のピンチ脱し追い上げ奏功す戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2025年12月17日
  26. ↑ “ボクシング堤聖也が休養王者に WBAバンタム級、健康上の理由で”. 日本経済新聞 (2026年6月1日). 2026年6月1日閲覧。

関連項目

外部リンク

前王者
澤田京介
第75代日本バンタム級王者

2022年6月23日 - 2024年1月6日 (返上)

空位
次タイトル獲得者
富施郁哉
前王者
井上拓真
WBA世界バンタム級王者

2024年10月13日 - 2025年5月17日(休養王座認定)

空位
次タイトル獲得者
アントニオ・バルガス
空位
前タイトル保持者
亀田興毅
WBA世界バンタム級休養王者

2025年5月17日 - 2025年11月30日(正規王座復帰)

空位
次タイトル獲得者
アントニオ・バルガス
空位
前タイトル保持者
アントニオ・バルガス
WBA世界バンタム級王者

2025年11月30日 - 2026年5月31日(休養王座認定)

空位
次タイトル獲得者
アントニオ・バルガス
空位
前タイトル保持者
アントニオ・バルガス
WBA世界バンタム級休養王者

2026年5月31日 - 2026年7月31日(剥奪)

空位
次タイトル獲得者
N/A