世界の大州
五大州 六大州 七大州
アジア(亜州)
ヨーロッパ(欧州)
アフリカ(阿州)
アメリカ
(米州)
北アメリカ(北米)
南アメリカ(南米)
オセアニア(大洋州)
- 南極

大州(たいしゅう)は、地球の陸地を、大陸を中心としたいくつかの領域に区分したもの。単に州ともいう。一般には大陸ということも多いが、正確には大陸だけでなく、周辺の島々を含む[疑問点]。英語ではふつう区別せずcontinentという。対義語は大洋。

語法

複合語では連濁により「~だいしゅう」と読むこともあるが、単独では「たいしゅう」と読む。

通常、カタカナの地名には「大州」や「州」はつけず、漢字の略称には「州」をつけ、数を数えるばあいには、5「大州」などと言うことが多い。ただし、大州以外にも「○州」「○洲」という地名は多い。

区分例

分け方は数種あるが、表の五大州・六大州・七大州が代表的である。五大州・六大州では南極を無視することが一般的である。アメリカ合衆国では五大州、ヨーロッパや中南米では六大州に分けることが多い。

ほかに、以下のような変化種がある。

したがって、五大州・六大州・七大州には表に載せたもの以外もある。

五輪旗。

五大陸・六大州と言った場合、五大州・六大州の意味で使うこともあるが、地理学的な大陸であるユーラシア大陸、アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、オーストラリア大陸、南極大陸(五大陸では南極大陸を無視するか南北アメリカ大陸を合わせる)の意味で使うことも多い。

近代オリンピックの五輪旗が表す「五大陸」は、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、オーストラリアである。

大州の境界

大州の境界は、純粋に地理学的な境界だけでなく、文化的な境界や、歴史的経緯にも影響されている。もとより便宜的な区分なので、境界が陸上だったり、海であっても小さな島がある場合、細部がはっきりしないこともある。ここに書いた境界は絶対的なものではない。

大州(1)大州(2)
アジアヨーロッパ ダーダネルス海峡~マルマラ海~ボスポラス海峡~黒海~カフカス山脈~カスピ海~ウラル川~ウラル山脈~カラ海。
ヨーロッパアフリカ ジブラルタル海峡。マルタはヨーロッパ。
アジアアフリカ スエズ地峡(時にスエズ運河)。
アジア北アメリカ ベーリング海峡~カムチャツカ半島とアリューシャン列島の間。
ヨーロッパ北アメリカ デンマーク海峡(アイスランドとグリーンランドの間)。
アジアオセアニア スラウェシ島とニューギニア島の間~フィリピンとパラオの間~火山列島とマリアナ諸島の間。
アメリカオセアニア 北東はハワイ、南東はイースター島までがオセアニア。ガラパゴス諸島は南アメリカ。
北アメリカ南アメリカ パナマ地峡(時にパナマ運河)。カリブ諸島は北アメリカ。
南極他の大州 南緯60°の緯線。

複数の大州にまたがる国

複数の大州にまたがる国の一覧

各国を大州に分けるときは、大州(1)に属するとされる。

国大州(1)大州(2)大州(2)の地域
ロシアの旗 ロシアヨーロッパアジアシベリアより東方
カザフスタンの旗 カザフスタンアジアヨーロッパウラル川西岸
トルコの旗 トルコアジアヨーロッパイスタンブール、東トラキア
ギリシャの旗 ギリシャヨーロッパアジアエーゲ海東部の島々、カステロリゾ島
スペインの旗 スペインヨーロッパアフリカセウタ、メリリャ、カナリア諸島など
ポルトガルの旗 ポルトガルヨーロッパアフリカマデイラ諸島
イタリアの旗 イタリアヨーロッパアフリカパンテッレリーア島、ペラージェ諸島
 エジプトアフリカアジアシナイ半島
インドネシアの旗 インドネシアアジアオセアニア西パプア
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国北アメリカオセアニアハワイ、合衆国領有小離島
パナマの旗 パナマ北アメリカ南アメリカパナマ地峡以東
 チリ南アメリカオセアニアイースター島

ヨーロッパとアジア

ボスポラス海峡。ヨーロッパからアジアを望む。
ソ連の範囲(1945年~1991年)。

地理学的には1つの大陸であるユーラシアをアジアとヨーロッパに分けることが多いのは、両者がボスポラス海峡で完全に分かれていると思われていて、黒海の反対側で繋がっていることが広く知られていなかったギリシア古代の名残りである。これがヨーロッパとアジアを別とみなす欧米の感覚が維持されたためこのような分類がされている。

ヨーロッパ最高峰は通常モンブラン (4810 m) とされるが、カフカス山脈のエルブルス山 (5642 m) は山脈のヨーロッパ側に位置し、こちらをヨーロッパ最高峰とすることもある。

かつては広大なソ連が両者にまたがり存在していたため、各国を大州に分けるときには、便宜上、ソ連全体をヨーロッパからもアジアからも除外し、1つの大州のようにあつかうことがあった。現在は、ロシア以外の旧ソ連諸国は本来位置する大州に分け、今も両大州にまたがるロシアはヨーロッパに分けることが多い。旧ソ連15ヶ国のうちヨーロッパに属するのは、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、モルドヴァ、バルト三国の7ヶ国で、アジアに属するのは中央アジアの5ヶ国と南カフカスの3ヶ国の計8ヶ国である(但し南カフカス3ヶ国に関してはヨーロッパとされることもある)。

仏教の四大洲

四洲・四大洲
方角形漢訳名音訳名サンスクリット名
南 三角形 贍部洲(せんぶしゅう) 閻浮提(えんぶだい) Jambū
東 半月形 勝身洲(しょうしんしゅう) 弗婆提(ほつばだい) Pūrvavideha
西 円形 牛貨洲(ごけしゅう) 瞿陀尼(くだに) Aparagodānīya
北 正方形 倶盧洲(くるしゅう) 鬱単越(うったんおつ) Uttarakuru

仏教では、世界の中心にある須弥山を取り囲む4つの巨大な島の漢訳名に「洲」が使われた。4つの洲を総称して四洲(ししゅう)・四大洲(しだいしゅう)という。四洲・四大洲は全世界の意味でも使われた。

各大洲には、2つずつの中洲(ちゅうしゅう)と500ずつの小洲(しょうしゅう)がある。

須弥山の南の贍部洲は人間の住む世界で、実際の地理ではインド亜大陸にあたる。

関連項目

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