嵐富士奏凪人

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嵐富士 奏凪人
基礎情報
四股名 松井 → 嵐富士
本名 松井 奏凪人
生年月日 (2004-10-12) 2004年10月12日(22歳)
出身 福岡県糟屋郡宇美町
身長 172.0cm
体重 123.0kg
BMI 41.57
所属部屋 宮城野部屋→伊勢ヶ濱部屋
成績
現在の番付 東前頭16枚目
最高位 東前頭16枚目
生涯戦歴 78勝49敗1休(16場所)
データ
初土俵 2024年3月場所
入幕 2026年11月場所
備考
2026年10月26日現在

嵐富士 奏凪人(あらしふじ かなと、2004年10月12日 - )は、福岡県糟屋郡宇美町出身で、伊勢ヶ濱部屋(入門時は宮城野部屋)所属の現役大相撲力士。本名は松井 奏凪人(まつい かなと)。身長172.0cm、体重123.0kg。最高位は東前頭16枚目(2026年11月場所)。

来歴

相撲は宇美町立宇美小学校4年時に福岡相撲クラブで始めた[1]。相撲のほかに小学生の頃は空手とサッカーに取り組み、宇美町立宇美中学校では3年間柔道部に所属した[1]。中学校2年時の2018年12月にはSASUKEに出場している[1]。鳥取城北高等学校に進むと、3年生のときに出場した全国高校総体の個人戦で準優勝、団体戦で優勝[2]。高校卒業後は鳥取に残り、鳥取城北高校で相撲部のコーチを務めながら、実業団チーム・有限会社野田組所属の社会人としてアマチュアの大会に出場した[3]。2023年の国体の成年の部の個人戦でベスト8に入り、幕下最下位格付出資格を獲得[2]。幕下付出の資格を獲得した後は、高校と野田組の先輩の伯乃富士(旧名・伯桜鵬)の後を追う形で宮城野部屋に入門し、2024年3月場所で初土俵を踏んだ[4]。2023年9月に改定された付出制度における、幕下最下位格付出の適用第1号である[5]。初土俵の場所は5勝2敗で取り終えた[4]。

2024年3月28日、日本相撲協会の理事会で宮城野部屋は同年4月以降無期限で伊勢ヶ濱一門預かりとなり、宮城野部屋に所属する全員が同一門の伊勢ヶ濱部屋に転籍することを決定した[6]。預かり扱いは2026年5月28日まで続き、預かりが解除された後は正式に伊勢ヶ濱部屋所属となった[7]。結果的に、松井(当時)が宮城野部屋の最後の新弟子になった[8]。

デビューから5場所連続で勝ち越し、2025年1月場所で初の幕下上位15枚目以内となる東幕下8枚目に番付を上げたものの、10日目の5番相撲でデビュー後初の負け越し決定、最終的に2勝5敗で終え、3月場所は東幕下25枚目に番付を下げる。2026年1月場所から、旧宮城野部屋出身力士の一斉改名で「嵐のように土俵で暴れる相撲を取って欲しい」という師匠の思いが込められた「嵐富士」に改名した[9] [10]。

西幕下9枚目で迎えた改名後最初の2026年1月場所では、初日から3連勝したもののその後3連敗、14日目の7番相撲で竜翔に勝利しようやく勝ち越すと、自己最高位の東幕下7枚目となった3月場所では4連勝で一気に勝ち越し、5番相撲で同場所後に新十両昇進した大花竜、7番相撲では同場所幕下優勝した和歌ノ富士との星違い対決に敗れたものの5勝2敗。自己最高位を更新した5月場所、3日目の2番相撲で先場所と同じ和歌ノ富士に敗れ、中日には初の十両戦で初日から7連敗中だった白鷹山に敗れたものの、6番相撲で荒篤山を倒し勝ち越し、7番相撲で先場所敗れた十両大花竜に勝利し5勝2敗。場所後の番付編成会議で新十両昇進が決定した[11]。福岡県出身の力士としては、2022年5月場所の松鳳山以来約4年ぶりの関取、同県出身者の新十両昇進は2011年7月場所で新十両となった飛天龍以来15年ぶりとなる。十両昇進決定後に開かれた師匠伊勢ヶ濱(元横綱・照ノ富士)同席の記者会見では「1つの目標にしていたので嬉しい」「伊勢ヶ浜部屋の猛稽古は人数が多く、質がかなり高い。初めはついていくことが精一杯で、キツかったんですけど、番付が上がっていくにつれて、自分のモチベーションも上がって、稽古が楽しくなった」と振り返り、伊勢ヶ濱は「名前の由来通り、土俵で嵐を起こしてほしい。小さい体で低く当たってから一気の押しとスピードで頑張れば、次の番付も見えてくるんじゃないか」と期待を寄せた[12]。

東十両13枚目で迎えた7月場所、初日から7連勝の後、勝ち越しをかけた中日の取組は自身の勇み足で敗れたものの、9日目に白熊に勝利し勝ち越し[13]。11日目に10勝目を挙げた後、上位優勝争い力士との取組に3連敗したものの、千秋楽に西十両筆頭の旭海雄に勝利し最終的に11勝4敗とし、4人による十両優勝決定戦に進出した。トーナメント形式の決定戦は、1回戦で寿之富士との同部屋・初土俵同期対決に敗れた。

9月場所は西十両5枚目に番付を上げたが、9日目を終えて4勝5敗と黒星が先行、しかし10日目に自身初の幕内戦で朝翠龍に取り直しの末勝利、併せて初の懸賞も獲得すると[14]、そこから6連勝し2場所連続の2桁勝利となる10勝5敗で終え、関取となって初めて迎える地元・福岡の11月場所で新入幕を果たす。福岡県出身力士としては2013年5月場所の大喜鵬以来13年半ぶりの新入幕となった[15]。

主な成績

2026年9月場所終了現在

通算成績

  • 生涯戦歴:78勝49敗1休(16場所)

場所別成績

嵐富士 奏凪人
一月場所
初場所(東京)
三月場所
春場所(大阪)
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知)
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡)
2024年
(令和6年)
x 幕下付出60枚目
5–2 
東幕下41枚目
4–2–1 
西幕下31枚目
4–3 
西幕下23枚目
4–3 
東幕下17枚目
5–2 
2025年
(令和7年)
東幕下8枚目
2–5 
東幕下25枚目
4–3 
西幕下19枚目
4–3 
東幕下14枚目
4–3 
東幕下9枚目
3–4 
西幕下11枚目
4–3 
2026年
(令和8年)
西幕下9枚目
4–3 
東幕下7枚目
5–2 
東幕下2枚目
5–2 
東十両13枚目
11–4[注 1] 
西十両5枚目
10–5 
東前頭16枚目
– 
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞     その他:★=金星
番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴

  • 松井 奏凪人(まつい かなと)2024年3月場所 - 2025年11月場所
  • 嵐富士 奏凪人(あらしふじ -)2026年1月場所 -

脚注

注釈

  1. ↑ 4人による優勝決定戦に進出。

出典

  1. 1 2 3 「全新弟子名鑑」『相撲』2024年4月号、ベースボール・マガジン社、106頁。
  2. 1 2 日本放送協会. “鳥取城北・相撲部出身の松井奏凪人さん 宮城野部屋に入門|NHK 鳥取県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2024年6月24日閲覧。
  3. ↑ “宮城野部屋の松井奏凪人「先輩を見習っていく」伯桜鵬と同じ道へ新弟子検査体格基準クリア - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年6月24日閲覧。
  4. 1 2 「幕下付け出しの松井は5勝、三段目付け出しの時天嵐は6勝を挙げる」『相撲』2024年4月号、ベースボール・マガジン社、90-91頁。
  5. ↑ 「宮城野部屋の松井奏凪人「先輩を見習っていく」伯桜鵬と同じ道へ新弟子検査体格基準クリア」『スポニチアネックス』2024年3月2日。2026年6月6日閲覧。
  6. ↑ 「宮城野部屋全員が伊勢ケ浜部屋へ 佐渡ケ嶽広報部長「預かる期間設けず1場所ごとに報告受ける」」『日刊スポーツ』2024年3月28日。2024年6月24日閲覧。
  7. ↑ 「宮城野部屋が消滅 相撲協会「一区切り付けた方がいい」、伊勢ケ浜部屋への預かり解除」『産経新聞』2026年5月28日。2026年6月6日閲覧。
  8. ↑ 「新十両に旧宮城野部屋“最後の弟子”嵐富士「自分はこれから」 宴席でリクエスト受ける曲は「嵐」…角界にARASHI巻き起こす」『スポーツ報知』2026年5月27日。2026年6月6日閲覧。
  9. ↑ 「伯桜鵬が伯乃富士に改名、聖白鵬は寿之富士に 旧宮城野部屋力士が大量改名、炎鵬は継続【大相撲番付発表】」『デイリースポーツ』2025年12月22日。2025年12月22日閲覧。
  10. ↑ 「幕下・松井改め嵐富士が白星発進 「嵐のような暴れる相撲で」飛躍を目指す」『スポーツ報知』2026年1月11日。2026年1月11日閲覧。
  11. ↑ 日本相撲協会公式 [@sumokyokai]「本日5月27日、令和8年名古屋場所の番付編成会議を開き、以下の通り決定しました。<新十両>嵐富士(伊勢ヶ濱)」2026年5月27日。X(旧Twitter)より2026年5月27日閲覧。
  12. ↑ “音楽好き新十両の嵐富士、嵐の曲を歌いたい「絶対に振られるので」部屋継承から関取また増やした元照ノ富士「土俵で嵐を起こしてほしい」【大相撲】”. デイリースポーツ. 2026年5月27日. 2026年5月28日閲覧.
  13. ↑ “新十両・嵐富士が9日目で勝ち越しを決める 8日目は勇み足でストレート給金逃し、母から「何しとん!」”. スポーツ報知. 2026年7月20日. 2026年7月21日閲覧.
  14. ↑ “十両・嵐富士、初の幕内の土俵で白星「人が多くて、少し緊張もあったが、楽しく取れた」 取組後のファンサービスに込めた思いも明かす”. スポーツ報知. 2026年9月22日. 2026年9月27日閲覧.
  15. ↑ “【九州場所新番付】41歳玉鷲が再入幕、新入幕は出羽ノ龍ら3人/新入幕、再入幕編”. 日刊スポーツ. 2026年10月26日. 2026年10月26日閲覧.

関連項目

外部リンク