旭富士英毅

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旭富士 英毅
基礎情報
四股名 旭富士 英毅
本名 Батцэцэгийн Очирсайхан
バトツェツェゲ・オチルサイハン
愛称 オチル
生年月日 (2002-05-17) 2002年5月17日(24歳)
出身 モンゴルの旗 モンゴル・ウランバートル
身長 187.0cm
体重 152.3kg
BMI 43.55
所属部屋 伊勢ヶ濱部屋
得意技 両四つ、上手投げ
成績
現在の番付 東十両12枚目
最高位 東十両12枚目
生涯戦歴 33勝2敗(5場所)
優勝 幕下優勝1回
三段目優勝1回
序二段優勝1回
序ノ口優勝1回
データ
初土俵 2025年11月場所
備考
新序ノ口から4場所連続の各段優勝(本場所が年6場所制となった1958年以降初)
2026年10月26日現在

旭富士 英毅(あさひふじ ひでき、2002年5月17日 -)は、モンゴル・ウランバートル出身で伊勢ヶ濱部屋所属の大相撲力士。本名は、 バトツェツェゲ・オチルサイハン[1]。身長187.0cm、体重152.3kg。最高位は東十両12枚目(2026年11月場所)。

経歴

モンゴルから2018年春に来日して旭丘高等学校に入学し、高校1年時に相撲を始めた[2]。2021年春の高校卒業後は研修生として伊勢ヶ濱部屋に入門したが、「外国出身力士は1部屋につき1名しか入門できない」とする日本相撲協会の規定の関係から、73代横綱・照ノ富士(モンゴル出身)が現役である間は正式に入門できなかった[注 1]。高校在学中に特筆すべき実績は残さなかったものの、1日60番以上行う日もあった程に厳しい稽古で鍛えたとされる。その過酷な稽古が功を奏し、入門当初から同部屋の関取衆を圧倒する程の力を有していた[5]。研修生として4年半積んで、照ノ富士が引退した半年後の2025年11月場所に正式に入門した。四股名は高校の名前の1文字や9代伊勢ヶ濱の現役時代の四股名が由来の「旭富士」に決まった[6]。下の名前の「英毅」は伊勢ヶ濱部屋を支援する吉村英毅から取られた。

序ノ口19枚目で迎えた[7]2026年1月場所では本割で7連勝をした後、同部屋の蒼富士との優勝決定戦も制し、序ノ口優勝を達成した[8]。

翌3月場所でも本割を7連勝し、木竜皇との優勝決定戦も制し、序二段優勝を達成[9]。

翌5月場所も本割で7連勝し、前場所に続き木竜皇との優勝決定戦を制して三段目優勝を達成[10]。

東幕下11枚目に昇進した同年7月場所も4連勝で勝ち越し、初土俵からの本割連勝記録を単独3位の25まで伸ばし、もしそのまま全勝優勝なら年6場所制となった1958年以降で最速(幕下付け出しは除く)の所要5場所での新十両が濃厚とされたが、9日目の5番相撲で元十両生田目に敗れ、これが大相撲入門以来の初黒星となり、連勝が止まると同時に場所後の十両昇進の可能性も消えた[11]。それでも残りの2番は勝って6勝1敗とし、この場所は幕下に全勝者がいなかったため6勝1敗の7人による幕下優勝決定戦に進出[12]。トーナメント形式となった決定戦では、1回戦で本割で敗れた生田目に勝つと、2回戦では不動豊に、決勝戦では若雅に勝って、幕下優勝を決めた[13]。序ノ口から4場所続けて各段で優勝したのは、昭和以降では羽黒山(後に横綱)以来[14]。年6場所制となった1958年以降では初めて[15]。

翌9月場所は西幕下筆頭で6勝1敗とした。幕下優勝を逃したため連続各段優勝の記録も4場所で途切れたが、翌場所での新十両昇進は確実と報じられ[16]、同月30日の番付編成会議で新十両昇進が決定した。序ノ口デビューから所要6場所での十両昇進は、年6場所制以降では板井、土佐豊、常幸龍、炎鵬と並ぶスピード出世となった[17]。

略歴

  • 2025年11月場所 - 初土俵
  • 2026年1月場所 - 序ノ口(優勝)
  • 2026年3月場所 - 序二段(優勝)
  • 2026年5月場所 - 三段目(優勝)
  • 2026年7月場所 - 幕下(優勝)

主な成績

2026年9月場所終了現在

連勝記録(幕下以下)

幕下以下における最多連勝記録は、25連勝。序ノ口(優勝)、序二段(優勝)、三段目(優勝)と3場所連続7戦全勝優勝。

順位連勝数期間止めた力士備考
5252026年1月場所初日 - 2026年7月場所7日目生田目同場所9日目に生田目に敗れた。
  • 順位は幕下以下における連勝記録の順位を示している。

通算成績

  • 生涯戦歴:33勝2敗(5場所)
  • 通算勝率:.943
    • 幕下戦歴:12勝2敗(2場所)
    • 幕下勝率:.857
    • 三段目戦歴:7勝0敗(1場所)
    • 三段目勝率:1.000
    • 序二段戦歴:7勝0敗(1場所)
    • 序二段勝率:1.000
    • 序ノ口戦歴:7勝0敗(1場所)
    • 序ノ口勝率:1.000

各段優勝

  • 幕下優勝:1回(2026年7月場所)
  • 三段目優勝:1回(2026年5月場所) 
  • 序二段優勝:1回(2026年3月場所)
  • 序ノ口優勝:1回(2026年1月場所)

場所別成績

旭富士 英毅
一月場所
初場所(東京)
三月場所
春場所(大阪)
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知)
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡)
2025年
(令和7年)
x x x x x (前相撲)
2026年
(令和8年)
東序ノ口19枚目
優勝
7–0[注 2]
東序二段8枚目
優勝
7–0[注 3]
東三段目6枚目
優勝
7–0[注 3]
東幕下11枚目
優勝
6–1[注 4]
西幕下筆頭
6–1 
東十両12枚目
– 
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞     その他:★=金星
番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

脚注

注釈

  1. ↑ 2024年4月1日から宮城野部屋の閉鎖に伴って寿之富士(モンゴル出身、旧名・聖白鵬)が伊勢ヶ濱部屋所属となったが、旧宮城野部屋関係者は2026年5月28日まで「預かり」扱いであったため、照ノ富士の引退後は伊勢ヶ濱部屋の外国出身力士枠が空いた扱いとなった[3][4]。
  2. ↑ 蒼富士と優勝決定戦
  3. 1 2 木竜皇と優勝決定戦
  4. ↑ 7人による優勝決定戦に勝利。

出典

  1. ↑ “旭富士英毅”. 日本相撲協会. 2026年7月16日閲覧。
  2. ↑ 「全新弟子名鑑」『相撲』2025年10月号、ベースボール・マガジン社、91頁。
  3. ↑ 「伊勢ケ浜部屋の研修生として生活するモンゴル出身のオチルサイハンが秋場所の新弟子検査受検」『日刊スポーツ』2025年7月20日。2026年9月27日閲覧。
  4. ↑ 「大相撲、宮城野部屋が消滅 伊勢ケ浜部屋への預かり解除」『日本経済新聞』2026年5月28日。2026年9月27日閲覧。
  5. ↑ “相撲史上最強の研修生”旭富士の歩んだ4年半 横綱しこ名受け継ぎ白星デビュー”. スポーツ報知 (2025年11月12日). 2026年7月16日閲覧。
  6. ↑ “デビュー前から伝説!しこ名「旭富士」先代師匠の希望で異例の継承 伊勢ケ浜親方が経緯を明かす”. 日刊スポーツ (2025年11月10日). 2026年7月16日閲覧。
  7. ↑ “しこ名に見る、角界盛衰 「旭富士」34年ぶり復活 伊勢ケ浜部屋に「富士」急増”. 朝日新聞 (2026年1月10日). 2026年7月16日閲覧。
  8. ↑ “史上最強の新弟子旭富士が序ノ口V「緊張しなかった」同部屋の蒼富士との優勝決定戦を制す”. 日刊スポーツ (2026年1月25日). 2026年7月16日閲覧。
  9. ↑ “「史上最強の新弟子」旭富士が序二段優勝、無傷16連勝にも「番付が1枚でも上がるように」”. 日刊スポーツ (2026年3月22日). 2026年7月18日閲覧。
  10. ↑ “旭富士、3場所連続V 大相撲夏場所”. 時事ドットコム (2026年5月24日). 2026年7月18日閲覧。
  11. ↑ “横綱のしこ名を継ぐ旭富士、序ノ口デビューからの連勝が「25」で止まる 元十両・生田目に初黒星 史上最速新十両遠のく…”. スポーツ報知 (2026年7月20日). 2026年7月20日閲覧。
  12. ↑ “幕下は千秋楽に7人で優勝決定戦 生田目が敗れて旭富士らに1敗で並んだ”. 日刊スポーツ (2026年7月25日). 2026年7月26日閲覧。
  13. ↑ “旭富士、7人の決勝トーナメント制し幕下V「番付で一番でも上がれるよう」序ノ口から4場所連続”. 日刊スポーツ (2026年7月26日). 2026年7月26日閲覧。
  14. ↑ “幕下は旭富士が優勝=大相撲名古屋場所”. 時事通信ニュース (2026年7月26日). 2026年7月26日閲覧。
  15. ↑ “横綱のしこ名を継ぐ旭富士が幕下V 序ノ口から4場所連続優勝は史上初の快挙「自分を信じて相撲を取った」”. スポーツ報知 (2026年7月26日). 2026年7月26日閲覧。
  16. ↑ 「横綱のしこ名を継ぐ旭富士が6勝目 連続各段優勝は4で止まるも史上最速新十両は確実」『スポーツ報知』2026年9月27日。2026年9月27日閲覧。
  17. ↑ “横綱のしこ名を継ぐ旭富士が新十両昇進 所要6場所は史上最速タイ”. スポーツ報知. 2026年9月30日. 2026年9月30日閲覧.

関連項目

外部リンク