藤青雲龍輝

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藤青雲 龍輝
基礎情報
四股名 藤青雲
本名 東 龍輝
愛称 たっちゃん、セーウン
生年月日 (1997-12-05) 1997年12月5日(28歳)
出身 熊本県熊本市西区
身長 185cm
体重 143kg
BMI 41.78
所属部屋 藤島部屋
得意技 右四つ・寄り
成績
現在の番付 西前頭2枚目
最高位 西前頭2枚目
生涯戦歴 202勝128敗29休(34場所)
幕内戦歴 33勝27敗(4場所)
優勝 幕下優勝1回
三段目優勝2回
序ノ口優勝1回
賞 敢闘賞1回
データ
初土俵 2021年3月場所
入幕 2026年3月場所
備考
2026年10月26日現在

藤青雲 龍輝(ふじせいうん たつき、1997年12月5日 - )は、熊本県熊本市西区出身で、藤島部屋所属の現役大相撲力士。本名は東 龍輝(ひがし たつき)。身長185.0cm、体重143kg、血液型はA型[1]。最高位は西前頭2枚目(2026年11月場所)。

来歴

熊本市立河内小学校1年次から地元の中村相撲道場で相撲を始めたが、小学校3年次までで一度相撲から離れて、小学校4年次から6年次までは野球を経験、熊本市立河内中学校では柔道部に所属した[1]。文徳高校では相撲部に所属し、明治大学時代は4年次に国体で個人ベスト32入りを経験した[1]。2020年の大学卒業後は凸版印刷に入社して埼玉県内の工場に勤務しながら、相撲部に所属して実業団選手として活動する予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で試合や練習ができなくなったことで大相撲入門を決意した[2]。

明治大学相撲部の出身者に大相撲藤島部屋付きの14代山分(元幕内・武雄山)がいた縁で藤島部屋に入門し、新弟子検査の年齢制限緩和措置を受けて2021年3月場所で初土俵[2]。この場所は新型コロナウイルス感染拡大防止を目的に前相撲が中止となったため[3]、前相撲を取る予定だった力士は全員が一番出世扱いとなり[4]、新序出世披露は翌5月場所の初日に行われるという異例のデビューとなった[5]。部屋の名前の「藤」と四字熟語の「青雲之志」から取った「青雲」を合わせた「藤青雲」の四股名で初土俵[6]。序ノ口の番付に名前の載った5月場所は同部屋の勝呂(後の藤闘志)とともに7戦全勝とし、優勝決定戦で勝呂を破って序ノ口優勝[7]。7月場所は序二段で7戦全勝したが、長内との優勝決定戦に敗れる[8]。9月場所でも連勝は止まらず、7戦全勝で三段目優勝を果たした[9]。

2022年9月場所は東幕下5枚目まで番付を上げ4勝3敗と幕下5枚目以内で初めて勝ち越した。西幕下2枚目に番付を上げた続く11月場所は、2日目の1番相撲に敗れた後3連勝し、あと1番勝てば勝ち越し、番付運と十両から落ちる力士の数次第では関取昇進も有り得たが、そこから3連敗を喫し負け越しとなった。西幕下5枚目に番付を下げた続く2023年1月場所は1番相撲から2連敗したがその後5連勝した。東幕下2枚目で迎えた3月場所は4勝3敗と勝ち越し。7番相撲が終わった12日目時点で場所後の関取昇進の可能性が生まれた[10]。3月29日、3月場所後の番付編成会議にて5月場所の新十両昇進が決定した[11]。明治大学出身者からは部屋の前身である旧武蔵川部屋の武雄山(14代山分)以来23年ぶりの新十両。新十両に際し「(山分)親方をしたって藤島部屋に入ってよかった。関取の自覚を持っていきたい。少しずつ手本になれるような力士になっていきたい。稽古して体も大きくして準備していきたい」と意気込み、藤島親方は「まだ迫力がない。それがないと上にはいけない。泥だらけの稽古しかない」と厳しく言った[12]。5月場所は14日目に勝ち越しを決め、最終的に9勝6敗で場所を終えた。7月場所は東十両6枚目まで最高位を更新。しかし6月16日に右膝前十字靱帯損傷の負傷、7月7日に7月場所を初日から休場することと、今後入院手術の予定であることが発表された[13]。後に、実際には左膝前十字靱帯を断裂していたことが判明し、7月6日に手術を受けた[14]。手術後3か月間は故郷の熊本県内で療養しながら福岡県内の病院等に通ってリハビリに専念[15]。同年12月から相撲を取る稽古を再開して2024年1月場所で4場所ぶりに復帰[15]。

西三段目26枚目まで番付を下げた復帰の場所は、7戦全勝で三段目優勝[16]。西幕下14枚目となった3月場所は4勝3敗。東幕下11枚目で迎えた5月場所で7戦全勝優勝、場所後の番付編成会議で、翌7月場所での十両復帰が決定した[17]。2024年9月場所は7勝8敗だが、11月場所は番付運に恵まれて番付据え置き。同場所から3場所連続で勝ち越し、5月場所を自己最高位の西十両2枚目で迎えたものの、中盤に4連敗、終盤に3連敗し、一度も連勝できず4勝11敗と大きく負け越し、7月場所は西十両8枚目まで番付を落とす。しかしそこから9勝、10勝と連続で勝ち越し、自己最高位更新となる西十両筆頭で迎えた11月ご当所九州場所では8勝し勝ち越したものの、他の力士の成績との兼ね合いで2026年1月場所は番付据え置きとなる。

同場所では初日から5連勝するなど白星先行、優勝こそ逃したものの11勝4敗の好成績を残し、3月場所で同部屋の藤凌駕と同時に新入幕を果たす。同部屋から2名以上が同時に新入幕を果たすのは、2011年11月場所で境川部屋から妙義龍と佐田の富士の2力士が同時に新入幕して以来およそ15年ぶりの快挙となった[18]。

西前頭13枚目で迎えた3月場所は、大関経験者3人(朝乃山・御嶽海・正代)を破るなど10勝5敗の成績を収め、敢闘賞を受賞した[19]。 場所後の春巡業の前半は休場した。診断書には「アレルギー性鼻炎」とあったが、実際は鼻中隔が強く曲がってしまい鼻づまりなどの症状を起こす「鼻中隔湾曲症」に、1年ほど前から悩まされていたといい、春場所後に手術を行ったことを明らかにした。巡業は4月16日から合流した[20]。

エピソード

  • 2021年3月場所の入門当初、公式プロフィールの出身地は入門前に居住していた埼玉県朝霞市となっていたが、同年7月場所から熊本県熊本市西区に変更した[1][21]。
  • 2026年のABEMAのこどもの日企画によると、幼少期の憧れの職業は警察官[22]。

主な成績

2026年9月場所終了現在

通算成績

  • 生涯戦歴:202勝128敗29休(34場所)
  • 幕内戦歴:33勝27敗(4場所)

連勝記録

最多連勝記録は、21連勝。序ノ口(優勝)、序二段、三段目(優勝)と3場所連続7戦全勝。

順位連勝数期間止めた力士備考
10212021年5月場所2日目 - 2021年9月場所3日目上戸
  • 順位は幕下以下における連勝記録の順位を示している。

各段優勝

  • 幕下優勝:1回(2024年5月場所)
  • 三段目優勝:2回(2021年9月場所、2024年1月場所)
  • 序ノ口優勝:1回(2021年5月場所)

三賞・金星

  • 三賞:1回
    • 敢闘賞:1回(2026年3月場所)

場所別成績

藤青雲 龍輝
一月場所
初場所(東京)
三月場所
春場所(大阪)
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知)
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡)
2021年
(令和3年)
x (前相撲) 東序ノ口27枚目
優勝
7–0 
東序二段15枚目
7–0 
東三段目21枚目
優勝
7–0 
西幕下17枚目
3–4 
2022年
(令和4年)
東幕下24枚目
6–1 
西幕下8枚目
3–4 
東幕下11枚目
4–3 
東幕下8枚目
5–2 
東幕下5枚目
4–3 
西幕下2枚目
3–4 
2023年
(令和5年)
西幕下5枚目
5–2 
東幕下2枚目
4–3 
東十両13枚目
9–6 
東十両6枚目
休場[注 1]
0–0–15
東幕下5枚目
休場
0–0–7
東幕下46枚目
休場
0–0–7
2024年
(令和6年)
西三段目26枚目
優勝
7–0 
西幕下14枚目
4–3 
東幕下11枚目
優勝
7–0 
東十両14枚目
9–6 
西十両10枚目
7–8 
西十両10枚目
9–6 
2025年
(令和7年)
東十両8枚目
8–7 
西十両5枚目
9–6 
西十両2枚目
4–11 
西十両8枚目
9–6 
西十両5枚目
10–5 
西十両筆頭
8–7 
2026年
(令和8年)
西十両筆頭
11–4 
西前頭13枚目
10–5
敢
西前頭6枚目
7–8 
西前頭6枚目
7–8 
東前頭7枚目
9–6 
西前頭2枚目
– 
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞     その他:★=金星
番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

幕内対戦成績

力士名勝数負数力士名勝数負数力士名勝数負数力士名勝数負数
朝紅龍30 朝乃山22 朝白龍21 熱海富士01
阿炎11 一山本20 宇良11 欧勝海10
欧勝馬22 王鵬10 金峰山02 琴栄峰11
琴勝峰01 獅司10 正代22 大栄翔01
隆の勝01 髙安01 尊富士10 美ノ海10
千代翔馬20 時疾風10 翔猿20 錦富士13
伯乃富士01 平戸海11 藤ノ川11 御嶽海20
狼雅12 若元春12
※太文字は2026年9月場所終了現在、現役力士。

改名歴

  • 藤青雲 龍輝(ふじせいうん たつき)2021年3月場所 -

脚注

注釈

  1. ↑ 左膝前十字靱帯損傷のため初日から休場

出典

  1. 1 2 3 4 「令和3年春場所 全新弟子名鑑」『相撲』2021年4月号、ベースボール・マガジン社、110頁。
  2. 1 2 「十両以下各段優勝力士喜び詳報」『相撲』2021年6月号、ベースボール・マガジン社、69頁。
  3. ↑ 「芝田山広報部長「行いません」春場所の前相撲中止」『日刊スポーツ』2021年3月5日。2021年9月27日閲覧。
  4. ↑ 「出世力士37人を発表 大相撲春場所」『時事ドットコム』2021年3月23日。2021年9月27日閲覧。
  5. ↑ 「春場所の新序出世披露を実施、コロナ影響で」『サンケイスポーツ』2021年5月9日。2021年9月27日閲覧。
  6. ↑ 「明治大学出身力士・藤青雲さんが新十両への昇進を学長・理事長に報告しました」『明治大学』2023年4月17日。2023年4月17日閲覧。
  7. ↑ 「藤青雲、同部屋対決制し序ノ口優勝「3年で関取に。師匠みたいな相撲を」」『日刊スポーツ』2021年5月23日。2021年9月27日閲覧。
  8. ↑ 「長内が決定戦を制して序二段V 「何が何でも優勝してやるという気持ち」」『スポーツ報知』2021年7月18日。2021年9月27日閲覧。
  9. ↑ 「藤青雲が三段目優勝 鳴滝との全勝対決制す「緊張したけど動けた」」『日刊スポーツ』2021年9月24日。2021年9月27日閲覧。
  10. ↑ “幕下2枚目藤青雲が新十両へ前進 自己最高位で勝ち越し「上がれたらいい報告が」地元熊本を思う - 大相撲 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年8月26日閲覧。
  11. ↑ “藤青雲、時疾風が新十両 大相撲夏場所番付編成会議”. デイリースポーツ. 2023年3月29日. 2023年3月29日閲覧.
  12. ↑ 明大出身23年ぶり新十両の藤青雲「これから大変。番付が上がるほど厳しくなる」藤島親方ハッパ 日刊スポーツ 2023年3月29日16時43分 (2023年3月29日閲覧)
  13. ↑ INC, SANKEI DIGITAL (2023年7月7日). “若隆景は約3カ月の加療 藤青雲、右膝手術の予定/名古屋場所”. サンスポ. 2024年8月26日閲覧。
  14. ↑ 「三段目は十両経験者の藤青雲が優勝「一場所でも早く関取に」重傷、手術を経た復帰場所だった」『日刊スポーツ』2024年1月26日。2024年2月1日閲覧。
  15. 1 2 「十両以下各段優勝力士喜び詳報」『相撲』2024年2月号、ベースボール・マガジン社、69頁。
  16. ↑ “元十両・藤青雲が三段目優勝 左膝前十字靱帯断裂から7カ月…「1場所でも早く戻りたい」 - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年1月26日閲覧。
  17. ↑ 「嘉陽と生田目が新十両昇進!藤青雲は1年ぶり関取復帰 名古屋場所番付編成会議」『スポニチアネックス』2024年5月29日。2024年5月29日閲覧。
  18. ↑ 日本相撲協会公式 [@sumokyokai]「<新入幕 #藤青雲 #藤凌駕 >同じ藤島部屋の藤青雲と藤凌駕が幕内に昇進し、会見をおこないました。同部屋から同時に2名が新入幕となるのは、平成23年九州場所の境川部屋(妙義龍と佐田の富士)以来15年ぶり。」2026年2月24日。X(旧Twitter)より2026年2月24日閲覧。
  19. ↑ 28歳の新入幕・藤青雲が10勝目で敢闘賞「本当にうれしい。信じられない」…脱サラ、左膝の大けが経験した苦労人 スポーツ報知 2026年3月22日 (2026年4月23日閲覧)
  20. ↑ 休場者多数の春巡業に幕内・藤青雲が復帰 春場所後に鼻を手術 診断書の「アレルギー性鼻炎」の記載には戸惑い スポーツ報知 2026年4月16日 (2026年4月23日閲覧)
  21. ↑ 「幕下以下番付/幕下以下優秀力士/力士改名」『相撲』2021年7月号、ベースボール・マガジン社、62頁。
  22. ↑ 「ABEMA」、大相撲五月場所に向けて幕内19力士のインタビュー動画を一挙公開!「こどもの日」にちなんだ「憧れの職業ランキング」を公式Xで発表!「夢叶えててすごい」 ABEMA 2026年5月8日 16時00分 (2026年7月31日閲覧)

関連項目

外部リンク