王溢正

ウィキペディアから、無料の百科事典
王 溢正
Wang Yi-Cheng
楽天モンキーズ時代
(2019年12月17日)
基本情報
国籍 中華民国の旗 中華民国(台湾)
出身地 屏東県恒春鎮墾丁里
生年月日 (1985-10-09) 1985年10月9日(39歳)
身長
体重
190 cm
84 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2008年 CPBLドラフト2位
初出場 NPB / 2012年6月6日
CPBL / 2013年7月21日
最終出場 NPB / 2012年9月30日
年俸 月給52万台湾元(2021年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ代表
WBC 2013年
王 溢正
各種表記
繁体字: 王 溢正
拼音: Wáng Yìzhèng
注音符号: ㄨㄤˊㄧˋㄓㄥˋ
和名表記: おう いつせい
発音転記: ワン・イージェン
英語名: Wang Yi-Cheng
テンプレートを表示

王 溢正(ワン・イージェン[2]、1985年10月9日 - )は、台湾(中華民国)の屏東県出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。

経歴

プロ入り前

小学校4年の時に野球を始める。中国文化大学時代には斎藤佑樹や横浜ベイスターズでチームメイトになる松本啓二朗、細山田武史らが所属していた早稲田大学との親善試合に登板して2回を無失点に抑えている。その後、2008年のCPBLのドラフトでLa Newベアーズから2位指名を受け入団、代訓選手(日本の育成選手に近い制度)として所属した。アジア野球選手権大会やIBAFワールドカップのチャイニーズタイペイ代表に選出され、代表チームのコーチである郭泰源から日本野球のアドバイスを受けた。

横浜時代

横浜DeNAベイスターズ時代
(2012年4月1日、横須賀スタジアムにて)

2009年秋に横浜ベイスターズの秋季キャンプに練習生として参加。そこでの実力が評価され、同年12月5日に入団が決まった。球団史上初の台湾人選手でもあった。

2010年11月20日
横須賀スタジアムにて

2010年は一度も一軍に昇格することはなかった。二軍では3先発を含める12試合に登板したが、0勝2敗で防御率8.40に終わった。

2011年は7月下旬に10日間一軍にいたが、登板することなく、二軍落ち。二軍では登板数で佐藤祥万に次ぐチーム2位の35試合に登板するなどタフな一面を見せた。防御率は前年から大きく改善され、3.55だった。

2012年、ファームでチームトップに並ぶ6勝(4敗)の成績を残したことから6月6日に一軍昇格。同日行われた対ロッテ戦(QVCマリンフィールド)でプロ初登板を先発で飾った。しかし、4回1/3を3失点で敗戦投手となる。その後も先発として6試合に登板したが、不安定な投球が続いて勝利を挙げることができなかった。シーズン最後の登板となった9月30日の対中日戦では4回2/3を11失点(自責点10)と大乱調で翌日二軍降格。そのまま一軍に戻ることなく、シーズンを終えた。

2013年1月14日に、第3回WBC本戦のチャイニーズタイペイ代表メンバーが発表され[3]代表入りした[4]。同大会の日本代表にDeNAからは一人も選ばれておらず、同球団からの唯一のWBC代表選手となった。1次ラウンドでは登板はなかったが、2次ラウンドのキューバ戦(3月9日)で大会初登板。しかし、1アウトも取れずに3連打を浴びるなど6失点(自責点3)。チームも14対0で大敗し、2次ラウンドで敗退した。

その後、DeNAに合流したがオープン戦では1試合も登板せず、開幕は二軍スタートとなる。ファームでは2試合に登板したが、防御率5.40と不安定な成績で5月29日に契約解除が発表され[5]、6月4日に自由契約となった。

モンキーズ時代

2013年6月20日にLamigoモンキーズ(旧La Newベアーズ)に復帰。7月21日の兄弟エレファンツ戦でCPBL初登板果たし、7回途中3失点で敗戦投手となるが、8月11日の義大ライノズ戦で7回1失点でCPBL初勝利を挙げた。8月18日の統一ライオンズ戦では初完投・初完封勝利を挙げている。同年は8試合すべてに先発登板し、3勝2敗の成績を残した。

2015年は台湾人トップの11勝をするも、先発した22試合中10試合で5失点以上を喫した。

2016年1月29日に「侍ジャパン強化試合 日本 vs チャイニーズタイペイ」のチャイニーズタイペイ代表27名に選出されたことが発表された[6]。3月5日の第1戦に先発登板し、敗戦投手となっている[7]。

2017年2月28日に侍ジャパンとの壮行試合でCPBL・台湾プロ選抜として先発を任されたものの、2回で被安打4として2失点。ただし、この試合は台湾プロ選抜が侍ジャパンに対し8-5で逆転したため勝利投手になっている[8]。

2020年の4月は2試合投げ2勝0敗[9]、防御率1.29で、アリエル・ミランダと1票差で月間MVPに輝いた[10]。8月7日の中信兄弟戦でCPBL史上9人目となるCPBL通算150先発を達成した[11]。10月2日の統一ライオンズ戦で7回2失点とまとめ、台湾人最速となる2桁勝利を達成した[12]。しかし最終的には全体的に前年よりも成績を落とす形となった。

2021年から副キャプテンに就任した[13]。3月16日の統一ライオンズ戦で自身初となる開幕投手を務め、5回4失点で勝利投手となった[14]。台湾人選手が開幕投手を務めたのは、球団として12年ぶりであった[15]。同月23日の味全ドラゴンズ戦で5回7失点(自責点6)と炎上し、翌日に二軍へ降格した[16]。4月4日に一軍復帰し、同日の富邦ガーディアンズ戦と同月13日の統一ライオンズ戦で先発登板をするも振るわず[17]、その後は基本的に中継ぎでの登板のみとなった。

台鋼時代

2023年8月10日、トレードで台鋼ホークスに移籍することが発表された[18]。

2024年オフに、保留選手名簿から外れ、退団が決まった[19]。

選手としての特徴

スリークォーターの長身サウスポーで、最速148km/hのストレートとスライダー、チェンジアップを持ち球とする。スタミナ不足[20]と制球難が課題。

詳細情報

年度別投手成績

年

度
球

団
登

板
先

発
完

投
完

封
無
四
球
勝

利
敗

戦
セ
丨
ブ
ホ
丨
ル
ド
勝

率
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
敬

遠
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
丨
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
W
H
I
P
2012 DeNA 660000400.00012424.13241903152025248.882.10
2013 Lamigo
楽天
881113200.60020148.24501400400017162.961.21
2014 19180007200.778468108.211273624691047443.641.36
2015 232210011600.647575123.1164165307896093846.131.76
2016 26230007700.500647134.01961955110107611191026.851.87
2017 22210009700.563559125.11311558181168174644.601.51
2018 22220008800.500607139.2152636141034081664.251.35
2019 252400012500.706620138.217122331611315077704.541.47
2020 212000010600.625535116.11461538068211079705.421.58
NPB:1年 660000400.00012424.13241903152025248.882.10
CPBL:8年 166158211674300.6094212934.211171003236457195125875164.971.54
  • 2020年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

年
度
球
団
投手
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2012 DeNA 61510.857
2013 Lamigo
楽天
82710.900
2014 19112112.970
2015 23519021.000
2016 26121635.903
2017 22715001.000
2018 22111810.967
2019 2532013.958
2020 2141121.882
NPB 82710.900
CPBL 16655127913.953
  • 2020年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

CPBL
  • 月間MVP:1回(投手部門:2020年4月)

記録

初記録
NPB
CPBL
その他の記録
CPBL

背番号

  • 17 (2009年)
  • 66 (2010年 - 2013年5月29日)
  • 32 (2013年6月20日 - 2024年)

代表歴

脚注

  1. ↑ 王 溢正(横浜DeNAベイスターズ) 日本野球機構(2024年10月23日閲覧)
  2. ↑ NPBでの仮名振りは「ワン・イイゼン」[1]。
  3. ↑ 2013 WBC中華隊28人名單 CPBL公式サイト 中国語 (2013年1月14日) 2015年3月28日閲覧
  4. ↑ 2013 Tournament Roster WBC公式サイト 英語 2015年3月28日閲覧
  5. ↑ 王選手の契約解除に関するお知らせ
  6. ↑ 中職日職對抗賽 代表隊參賽名單出爐 中華職棒大聯盟全球資訊網The Official Site of CPBL (中国語) (2016年1月29日) 2016年2月17日閲覧
  7. ↑ “日本通運 presents 侍ジャパン強化試合 日本vsチャイニーズ・タイペイ 2016年03月05日(土) ナゴヤドーム”. www.japan-baseball.jp. 2019年1月6日閲覧。
  8. ↑ “ラミゴ、2年ぶり5度目V 元DeNAの王溢正が勝利投手に”. japan.cna.com.tw. 2019年1月6日閲覧。
  9. ↑ “台湾プロ野球は楽天が開幕7連勝 王溢正好投2勝目 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2020年4月25日閲覧。
  10. ↑ 中時電子報. “中職》4月投打MVP 朱育賢全票當選、王溢正1票勝出 - 體育” (中国語). 中時電子報. 2020年5月21日閲覧。
  11. ↑ “中職/生涯第150場先發 王溢正賞兄弟4連敗” (中国語). tw.sports.yahoo.com. 2020年8月8日閲覧。
  12. ↑ “楽天モンキーズ王溢正、台湾人投手10勝一番乗り | 芸能スポーツ | 中央社フォーカス台湾 MOBILE”. japan.cna.com.tw. 2020年10月3日閲覧。
  13. ↑ “郭嚴文接任桃猿隊長 視學弟如家人幫助 | 運動 | 中央社 CNA” (中国語). www.cna.com.tw. 2021年1月13日閲覧。
  14. ↑ 聯合新聞網 (20210317T042704Z). “中職/猿開季四戰都是土投先發 王溢正扛起第一勝 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2021年3月17日閲覧。
  15. ↑ “王溢正掉4分被獅咬 桃猿火力掩護你” (中国語). tw.sports.yahoo.com. 2021年3月17日閲覧。
  16. ↑ “本土王牌準星失準 王溢正下二軍重新來過 | 蘋果新聞網 | 蘋果日報” (中国語). 蘋果新聞網. 2021年3月25日閲覧。
  17. ↑ 自由時報電子報 (2021年4月15日). “中職》王溢正先發被打爆 暫時轉任長中繼 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2021年4月15日閲覧。
  18. ↑ “台鋼宣布送出林子偉 確定換來樂天3球員+王柏融議約權”. ETtoday運動雲 (2023年8月10日). 2023年8月10日閲覧。
  19. ↑ “台鋼雄鷹》王溢正不在保留名單 劉東洋:對我們來說選手生涯等於告一段落”. TSNA (2024年11月29日). 2024年12月6日閲覧。
  20. ↑ “横浜DeNA:王溢正、64%増1000万円 | ベイスターズ | カナロコ by 神奈川新聞”. カナロコ. 2012年11月28日閲覧。

関連項目

外部リンク