Z264/265・Z266/263次列車

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Z264/265・Z266/263次列車
Z264/265、Z266/263次列车
Z264/265・Z266/263次列車の行先標(現在)

T264/265・T266/263次列車の行先標(特快列車の期間)
概要
地域 中華人民共和国の旗 中国
運行開始 2006年10月2日
運営者 中華人民共和国の旗 中国鉄路総公司広州鉄路集団公司
旧運営者 中華人民共和国の旗 中国鉄道部広州鉄路集団公司(2010年まで)
路線
起点 広州市(広州駅)
停車地点数 11
終点 ラサ市(ラサ駅)
営業距離 4,980km[1][2]
平均所要時間 54時間11分
(2泊3日 ラサ行き)
54時間53分
(2泊3日 広州行き)[1]
運行間隔 毎日運行[1][2]
列車番号 Z264/265・Z266/263次
車内サービス
クラス 軟臥車(1等寝台車)
硬臥車(2等寝台車)
硬座車(2等座席車)
就寝 寝台車
食事 食堂車
技術
車両 中国国鉄25T系客車(中国語版)
軌間 1,435mm
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Z264/265・Z266/263次列車(中国語: Z264/265、Z266/263次列车)または広蔵列車(中国語: 广藏列车)、広薩車(中国語: 广萨车)とは、中華人民共和国広東省広州市とチベットラサ市を結ぶ、中国鉄路総公司広州鉄路集団が運行する優等列車である。Z264、Z265はラサ行き、Z266、Z263は広州行きの列車番号であり、どちらも途中の鄭州駅で列車番号が変更される。

概要

2006年10月2日に運行が開始され、10月5日より隔日運行となった。乗務員は広州鉄路集団広州客運段広蔵車チームが乗務している[3]。Z264/265・Z266/263次列車の運行距離は4,980kmで、モスクワ行き列車と臨時列車を除けば中国最長距離の列車であり、世界でも8番目に長い運行距離を持つ列車である[2]。経路は広東省から、湖南省、湖北省、河南省、陝西省、甘粛省、青海省及びチベット自治区の8つの省と自治区を通過する[4]。このほかにZ264/265・Z266/263次列車は、世界で最も高い地点にある鉄道駅、チベットのタングラ駅を通過し、その海抜は5,072mに至る。

Z264/265・Z266/263次列車の運行時間は、広州発ラサ行き列車が54時間11分、ラサ発広州行き列車が54時間53分である。しかし、中国国内列車で最も運行時間の長い列車は長春~昆明間で運行されるK2288/2285・K2286/2287次列車(中国語版)で、その運行時間は68時間25分に及ぶ。Z264/265・Z266/263次列車は運行開始以来、中国鉄道部から「紅旗列車」、「火車頭獎章」など30あまりの称号を授与されている。

歴史

2006年7月1日、青蔵鉄道の全線開通に伴って中国鉄道部は、北京西行き、成都/重慶行き、西寧/蘭州行きの3列車の運行を開始させた。いずれの列車も高い乗車率を保ったため、中国鉄道部は関係する鉄路局とともに青蔵鉄道、隴海線、京広線、京滬線等各路線の列車ダイヤを調整し、2006年11月の大型連休(黃金週(中国語版))の期間までに上海、広州発ラサ行き旅客列車を増発することを決定した。そして、上海~ラサ間で運行されるT164/165、T166/163列車(現:Z164/165・Z166/163次列車(中国語版))は10月1日、広州~ラサ間で運行されるT264/265、T266/263次列車(現:Z264/265・Z266/263次列車)は10月2日に運行が開始された[3]。

2007年4月18日、第六次大提速(中国語版)(ダイヤ改正)が行われ、広州~ラサ間の所要時間はラサ行きが2時間、広州行きが3時間短縮され、それぞれ55時間53分と56時間10分となった[5]。

2012年7月1日より、T264/265、T266/263次列車は毎日運行されるようになった。しかし、広州鉄路集団に所属する中国国鉄25T系客車(中国語版)の電源車は4輛しかなく、広州~ラサ間を毎日運行するためには電源車の数が足りなかった。そのため、中国鉄路総公司は広州所属客車を西寧西(中国語版)までの運行とし、旅客は西寧西で青蔵鉄路公司所属の別の客車に乗り換えることとなった。なお、列車番号は広州~ラサ間で通しのままであり、同じ列車として扱われている[6]。

2014年12月10日、T264/265、T266/263次列車は特快列車(中国語版)から直達特快列車(中国語版)に格上げされ、列車番号がZ264/265・Z266/263次列車となった。同年12月24日、西寧駅の建て替え工事が完了したため、Z264/265・Z266/263次列車の停車駅が西寧西駅から西寧駅に戻された。

供食サービス

食堂車は編成中央の7号車にあり、入口には24時間営業のカウンターが設置してある。広州~ラサ間の所要時間は長く、乗客のニーズを満たすために広州~ゴルムド間の食堂車では食事時間帯以外では嶺南地域独特の工夫茶(中国語版)をはじめとした飲料を提供し、食事時間帯には2名の料理人によって四川料理、広東料理、湖南料理、清真料理や西洋料理等の各種料理を提供している。ゴルムド~ラサ間でも西洋式ファーストフード弁当の販売が行われる[7]。

列車編成

25T系客車

2006年10月2日の運行開始以来、広州~西寧間は15輛編成の25T系客車チベット高原型で運行され、西寧~ラサ間ではさらに電源車1輛が連結される。車内の色調は座席の等級ごとに異なっており、軟臥車(1等寝台車)は赤色、硬臥車(2等寝台車)は黄色、食堂車は紫色、硬座車(2等座席車)は青色となっている[8]。また、各車輛にトイレと洗面所が設置してあり、24時間お湯を提供しているほか、軟臥車と食堂車には液晶テレビが設置してある。高山病対策として、列車の空調は中央制御方式で冷暖房のほか与圧を行い、列車内の酸素量は常に23%に保たれている。また、ゴルムド~ラサ間の高原区間では、車内に設置された酸素供給管から旅客に酸素を提供している。また、列車内の4号車には医務室があり、西寧駅から医師が乗務して、高山病患者の診察や薬の処方、点滴を行っている[9][10]。

牽引機

運行区間 広州↔武昌武昌↔西寧西寧↔ゴルムドゴルムド↔ラサ
機関車
所属
機関士所属駅
韶山9G型 / 韶山8型電気機関車(中国語版)
広州鉄路集団広州機務段 / 広州鉄路集団長沙機務段
広州 / 長沙
HXD3D型電気機関車
蘭州鉄路局蘭州機務段
西安、蘭州
HXD1D型電気機関車
青蔵鉄路公司西寧機務段
西寧
NJ2型ディーゼル機関車重連
青蔵鉄路公司ゴルムド機務段
ゴルムド

客車

運行区間 西寧↔ラサ広州↔西寧↔ラサ
号車番号 NA1-45-678-1112-15
車輛の種類 KD25T
電源車
YW25T
硬臥車
(2等寝台車)
RW25T
軟臥車
(1等寝台車)
CA25T
食堂車
YZ25T
硬座車
(2等座席車)
YW25T
硬臥車
(2等寝台車)

時刻表

Z264/265次
(ラサ行き)
停車駅 Z266/263次
(広州行き)
列車番号走行距離日数到着時間出発時間到着時間出発時間日数走行距離列車番号
Z26401—11:42広州19:26—34980Z263
Z264374115:2315:29郴州15:2515:2934606Z263
Z264707118:5619:18長沙11:5512:0134273Z263
Z2641069122:4323:03武昌08:1208:2733911Z263
Z264—1↓↓長江
(武漢長江大橋)
↑↑3—Z263
Z2651605203:3503:52鄭州03:1303:3533375Z263
Z2652116209:4110:00西安21:0721:1522864Z266
Z2652792216:4817:03蘭州12:4813:0622188Z266
Z2653020219:2819:48西寧10:0110:2121960Z266
Z2653838304:2104:46ゴルムド01:1801:4321142Z266
Z2654658313:4913:54ナクチュ15:5315:591322Z266
Z2654980317:43—ラサ—11:5510Z266

脚註

  1. 1 2 3 『2013.07 全国铁路旅客列车时刻表』 p357
  2. 1 2 3 阿部、岡田 p.173
  3. 1 2 “上海、广州进藏旅客列车“十一”起正式开行(簡体字中国語)”. 中国政府网 (2006年9月9日). 2015年10月25日閲覧。
  4. ↑ “广州进藏火车国庆开通 全程58小时为国内运行时间最长列车(簡体字中国語)”. 新浪网 (2006年7月23日). 2015年10月25日閲覧。
  5. ↑ “提速后上海、北京、成都、广州、重庆进藏时间缩短(簡体字中国語)”. 西藏旅遊攻略網 (2007年4月23日). 2015年10月25日閲覧。
  6. ↑ “兰州火车站7月1日起调图 新增列车3.5对(簡体字中国語)”. 中国广播网 (2012年6月14日). 2015年10月25日閲覧。
  7. ↑ “广州进藏列车10月2日开行乘客用热水洗漱(簡体字中国語)”. 深圳新闻网 (2006年9月30日). 2015年10月25日閲覧。
  8. ↑ “广州进藏车票开售 最高票价1434元全程禁烟(簡体字中国語)”. 新华网 (2006年9月23日). 2015年10月25日閲覧。
  9. ↑ 阿部、岡田 p.54
  10. ↑ “广州进藏列车首度亮相(簡体字中国語)”. 腾讯网 (2006年9月30日). 2015年10月25日閲覧。

参考文献

  • 阿部真之、岡田健太郎(2011年). 『中国鉄道大全 中国鉄道10万km徹底ガイド』, 旅行人. ISBN 9784947702692
  • 長岡洋幸、長田幸康(2012年). 『天空列車 青海チベット鉄道の旅』, ダイヤモンド社. ISBN 9784478042991
  • 中国铁路总公司运输局(2013年). 『2013.07 全国铁路旅客列车时刻表』, 中国铁道出版社. ISBN 9787113169350

関連項目

外部リンク