オラフの生まれた日

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オラフの生まれた日
Once Upon a Snowman
監督 ダン・エイブラハム
トレント・コーリー
脚本 ダン・エイブラハム
トレント・コーリー
製作 ニコール・P・ハロン
ピーター・デル・ヴェッチョ
製作総指揮 ジェニファー・リー
出演者 ジョシュ・ギャッド
イディナ・メンゼル
クリステン・ベル
ジョナサン・グロフ
音楽 クリストフ・ベック
ジェフ・モロー
編集 ジェフ・ドラハイム
製作会社 ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ
配給 Disney+
公開 2020年10月23日
上映時間 約8分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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『オラフの生まれた日』(オラフのうまれたひ、原題:Once Upon a Snowman)は、2020年10月23日にDisney+で配信が開始された、アメリカ合衆国のコンピュータアニメーションによるコメディ・ファンタジー・短編映画。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが製作した『アナと雪の女王』シリーズの派生作品である。監督・脚本はダン・エイブラハムとトレント・コーリー、製作はニコール・P・ハロンとピーター・デル・ヴェッチョが務めた[2][3]。

2013年公開の長編アニメーション映画『アナと雪の女王』で、エルサの魔法によって生まれた雪だるまのオラフが、アナやクリストフと出会うまでの出来事を描く。第1作の物語と同じ時間軸で展開され、オラフが自分の正体や夏への憧れを知る過程が描かれている[4]。

原語版ではジョシュ・ギャッドがオラフ役を続投し、イディナ・メンゼル、クリステン・ベル、ジョナサン・グロフらが出演した。

本作は2021年の第73回プライムタイム・エミー賞において、短編アニメーション番組賞にノミネートされた[3]。

概要

本作は『アナと雪の女王』の登場人物であるオラフの誕生を描く短編アニメーション作品である。

物語は、第1作の劇中歌「レット・イット・ゴー」の場面から始まる。エルサが魔法によってオラフを生み出した後、オラフがアナ、クリストフ、スヴェンと初めて出会うまでの出来事が描かれる。

第1作の映像に登場する出来事を別の視点から描き、既存の場面と新たに制作したアニメーションを組み合わせることで、物語の空白を補完している[5]。

また、『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』『アナと雪の女王/家族の思い出』とは異なり、本作には新たなオリジナル歌曲は用意されていない。第1作の既存楽曲や音楽のモチーフが使用されている[5]。

ストーリー

アレンデール王国から逃げ出したエルサは、ノースマウンテンへ向かい、魔法によって氷の城を築く。その途中、幼いころに妹アナと作った雪だるまを思い出し、魔法でオラフを生み出す。

命を得たオラフは、自分が何者なのかも分からないまま雪山を歩き始める。しかし、エルサが捨てたマントに巻き込まれ、山の斜面を転がり落ちてしまう。

自分の身体が雪でできていることを知ったオラフは、自分にふさわしい鼻を探し始める。

オラフは山中にあるオーケンの店を訪ね、鼻に使えそうなものを探す。店内には夏を描いた絵やさまざまな商品が並んでおり、オラフはそこで初めて夏という季節を知り、その魅力に憧れるようになる。

オーケンから鼻に使えそうなものを手に入れたオラフだったが、店を出た後、空腹のオオカミたちに追いかけられる。

オラフはオオカミから逃げる途中で自分の身体の一部を失いながらも、雪山の中を進んでいく。

やがてオラフは、自分がエルサの魔法によって生み出され、アナとエルサが幼いころに作った雪だるまと同じ姿をしていることを知る。

自分の名前や存在の意味を理解したオラフは、森の中を歩き続け、やがてアナ、クリストフ、スヴェンと出会う。

物語は、第1作『アナと雪の女王』におけるオラフの初登場場面へとつながっていく。

登場人物

オラフ(Olaf)
本作の主人公。エルサの魔法によって命を与えられた雪だるま。自分が何者なのかを知らないまま雪山を歩き始め、さまざまな出来事を通じて自分の正体や夏への憧れを知る。
エルサ(Elsa)
アレンデール王国の王女。雪や氷を操る魔法の力を持ち、ノースマウンテンに氷の城を築く途中でオラフを生み出す。
アナ(Anna)
エルサの妹。姉を連れ戻すためにノースマウンテンへ向かっており、物語の終盤でオラフと出会う。
クリストフ(Kristoff)
氷を売って暮らす青年。アナとともにエルサを捜しており、物語の終盤でオラフと出会う。
スヴェン(Sven)
クリストフの相棒であるトナカイ。アナやクリストフと行動をともにする。
オーケン(Oaken)
山中で雑貨店とサウナを営む男性。オラフが自分の鼻を探す途中で訪れる店の主人。

声の出演

登場人物 原語版 日本語吹替版
オラフ ジョシュ・ギャッド 武内駿輔
エルサ イディナ・メンゼル 松たか子
アナ クリステン・ベル 神田沙也加
クリストフ ジョナサン・グロフ 原慎一郎
オーケン クリス・ウィリアムズ

原語版の声優情報は、Disney+の公式作品情報に基づく[6]。

日本語版では、オラフ役を武内駿輔が担当している。

製作

企画・開発

本作の企画は、トレント・コーリーが2013年の長編アニメーション映画『アナと雪の女王』にアニメーターとして参加していたころにさかのぼる。

コーリーは、第1作でエルサが「レット・イット・ゴー」を歌いながらオラフを生み出す場面を見て、生み出された直後のオラフがどのように行動していたのかに興味を持った。

第1作では、オラフが生まれてからアナたちと出会うまでの出来事は描かれていなかった。コーリーは、この空白の時間を利用すれば、オラフが自分の正体を知る過程を描くことができると考えた。

当初からいくつかの構想を温めていたものの、映画としての製作には至らなかった。

その後、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオがDisney+向けのオリジナル短編作品を製作することになり、コーリーの案が再び検討された[7]。

監督の起用

本作では、トレント・コーリーとダン・エイブラハムが共同監督を務めた。

コーリーは第1作『アナと雪の女王』にアニメーターとして参加し、2019年公開の『アナと雪の女王2』ではオラフのアニメーション監修を担当した。

一方、エイブラハムは第2作でストーリー・アーティストを務め、オラフが歌う「おとなになったら」(When I Am Older)などの場面を担当していた。

コーリーがアニメーション制作、エイブラハムがストーリー開発に関する経験を持っていたことから、二人は互いの専門分野を生かして共同で制作を進めた[8]。

物語の構成

本作では、オラフが自分自身について理解していない状態から物語が始まる。

監督たちは、オラフの明るい性格や純粋さを維持しながら、彼が自分の正体を知る過程を描こうとした。

また、オラフが第1作で夏に憧れている理由や、温かい抱擁を好む理由など、既存の設定につながる出来事が物語に組み込まれた。

エイブラハムは、第1作の出来事を別の視点から描く構成について、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で過去の出来事を異なる視点から描く手法に影響を受けたと語っている[8]。

アニメーション制作

本作では、2013年の長編第1作の映像と新たに制作した場面を組み合わせる手法が採用された。

第1作に登場した出来事をオラフの視点から描くため、既存のアニメーションの動きを参考にしながら、別のカメラアングルで場面を再構成する作業も行われた。

その際、製作陣は第1作の制作に携わったアニメーターにも協力を求め、登場人物の動きや演技に一貫性を持たせた。

アニメーション監修のベッキー・ブレシーは、第1作の場面を異なる視点から描くことによって、当時のアニメーターによる演技や動きの意図を改めて確認できたと説明している[5]。

また、第2作『アナと雪の女王2』と同じ制作環境や技術を利用してアニメーションが制作された[9]。

音声収録

本作では、ジョシュ・ギャッドがオラフ役を続投した。

監督のコーリーとエイブラハムは、ギャッドの演技について、台本にない台詞を加えるなど、即興的な表現がキャラクターの魅力を高めたと説明している。

オラフが自分の名前を探す場面では、ギャッドによる台詞のアレンジが採用されたという[5]。

製作は2019年の『アナと雪の女王2』完成後に進められ、2020年初頭に完成した。新型コロナウイルス感染症の拡大による制作環境への影響が本格化する前に、主要な制作作業を終えていた[10]。

音楽

本作には新たなオリジナル歌曲は制作されず、長編第1作『アナと雪の女王』の楽曲や音楽のモチーフが使用された。

劇中では、「レット・イット・ゴー」(Let It Go)、「あこがれの夏」(In Summer)、「雪だるまつくろう」(Do You Want to Build a Snowman?)など、第1作に登場する楽曲の一部が使用されている。

監督のダン・エイブラハムによると、製作初期には新曲を使用する案も検討されたが、物語の展開に自然に組み込むことが難しかったため、オリジナルのミュージカルナンバーは制作されなかったという[5]。

本作では、長編第1作で使用された音楽のモチーフを再び用いることで、物語の連続性を表現している。

公開

Disney+での配信

2020年9月9日、ディズニーは本作をDisney+向けのオリジナル短編映画として公開することを正式に発表した。

同時に、監督がトレント・コーリーとダン・エイブラハムであることや、ジョシュ・ギャッドがオラフ役を続投することも明らかにされた[2]。

2020年10月23日、Disney+で独占配信が開始された。

本作は、アレンデール郊外の雪山を舞台に、オラフが命を得てから自分の正体を知るまでの出来事を描く作品として紹介された[11]。

日本での配信

日本でも2020年10月23日からDisney+で配信された。

日本語版の題名は『オラフの生まれた日』で、オラフの誕生と、アナたちに出会うまでの冒険を描く作品として紹介されている[12]。

評価

本作は、オラフを中心としたユーモアや、第1作『アナと雪の女王』の出来事を別の視点から描く物語構成などが評価された。

『ロサンゼルス・タイムズ』は、オラフの誕生からアナたちとの出会いまでの空白を補う作品として本作を紹介し、オラフの楽観的な性格やユーモアに注目した[10]。

『The Harvard Crimson』では、オラフの身体を自由に分離・変形させるアニメーションや、光の表現、既存の作品に関するさまざまな小ネタなどが好意的に評価された[13]。

『The GATE』のW・アンドリュー・パウエルは、ジョシュ・ギャッドの演技やコミカルな展開を評価する一方、さらに長い作品であってもよかったと述べた[14]。

一方、『RazorFine Review』は、第1作の空白を補う構成には面白さがあるものの、物語に大きな驚きは少ないと評した[15]。

受賞とノミネート

本作は2021年に開催された第73回プライムタイム・エミー賞の短編アニメーション番組賞にノミネートされた。

授賞式 部門 結果
第73回プライムタイム・エミー賞 短編アニメーション番組賞(Outstanding Short Form Animated Program) ノミネート

同部門の受賞作品は、Netflixの『ラブ、デス&ロボット』のエピソード「氷」であった[16]。

脚注

  1. ↑ “Olaf is back. And the 'Frozen' short 'Once Upon a Snowman' explains why he loves summer” (英語). Los Angeles Times (2020年10月23日). 2026年10月19日閲覧。
  2. 1 2 “The Previously Untold Origins Of Olaf Are Revealed In The All-New Short “Once Upon A Snowman”” (英語). Disney+ Press (2020年9月9日). 2026年10月19日閲覧。
  3. 1 2 “Once Upon A Snowman” (英語). Television Academy. 2026年10月19日閲覧。
  4. ↑ “Once Upon a Snowman” (英語). Walt Disney Animation Studios. 2026年10月19日閲覧。
  5. 1 2 3 4 5 Alex Reif (2020年10月20日). “How Olaf Became Olaf: The Creators of “Once Upon a Snowman” Reveal Behind-the-Scenes Secrets of the Latest “Frozen” Short” (英語). Laughing Place. 2026年10月19日閲覧。
  6. ↑ “Once Upon a Snowman” (英語). Disney+. 2026年10月19日閲覧。
  7. ↑ ““Once Upon a Snowman” Explores the Endearing Origins of Olaf” (英語). Disney News (2020年10月20日). 2026年10月19日閲覧。
  8. 1 2 “'Once Upon A Snowman' Directors Explain How 'Back To The Future Part II' Inspired Their 'Frozen' Prequel Short” (英語). /Film (2020年10月). 2026年10月19日閲覧。
  9. ↑ “Once Upon a Snowman” (英語). Yining Karl Li (2020年10月30日). 2026年10月19日閲覧。
  10. 1 2 Nardine Saad (2020年10月23日). “Olaf is back. And the 'Frozen' short 'Once Upon a Snowman' explains why he loves summer” (英語). Los Angeles Times. 2026年10月19日閲覧。
  11. ↑ “Once Upon a Snowman (film)” (英語). D23. 2026年10月19日閲覧。
  12. ↑ “オラフの生まれた日”. Disney+. 2026年10月19日閲覧。
  13. ↑ “'Once Upon a Snowman': A 'Frozen' Delight” (英語). The Harvard Crimson (2020年11月3日). 2026年10月19日閲覧。
  14. ↑ W. Andrew Powell (2020年10月23日). “Once Upon A Snowman Review” (英語). The GATE. 2026年10月19日閲覧。
  15. ↑ “Once Upon a Snowman” (英語). RazorFine Review (2020年10月30日). 2026年10月19日閲覧。
  16. ↑ “Outstanding Short Form Animated Program 2021 - Nominees & Winners” (英語). Television Academy. 2026年10月19日閲覧。

外部リンク