ニック・カステヤノス

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ニック・カステヤノス
Nick Castellanos
フィラデルフィア・フィリーズ #8
フィリーズ時代(2024年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州デイビー
生年月日 (1992-03-04) 1992年3月4日(32歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
203 lb =約92.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手(主に右翼手)、三塁手
プロ入り 2010年 MLBドラフト1巡目追補(全体44位)
初出場 2013年9月1日
年俸 $20,000,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ニコラス・アレクサンダー・カステヤノス(Nicholas Alexander Castellanos , 1992年3月4日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州デイビー出身のプロ野球選手(外野手)。右投右打。MLBのフィラデルフィア・フィリーズ所属。登録名および愛称は「ニック」(Nick)[2]、「アーティスト」(Artist)。

2017年から2019年まではニコラス・カステヤノスの登録名でプレーしていた[3]。アクセントの誤用を避けるためにカステヤーノスと表記されることもある。

経歴

プロ入りとタイガース時代

2010年のMLBドラフト1巡目追補(全体44位)でデトロイト・タイガースから指名され、8月16日に入団。高校時代は遊撃手だったが、プロ入りと同時に三塁手にコンバートされた[4]。この年、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・タイガースでプロデビュー。7試合に出場して打率.333、3打点を記録した。

2011年はA級ウェストミシガン・ホワイトキャップス(英語版)でプレーし、135試合に出場して打率.312、7本塁打、76打点、3盗塁を記録した。

2012年はA+級レイクランド・フライングタイガース(英語版)に昇格。55試合に出場して打率.405、3本塁打、32打点、3盗塁と結果を残し、6月4日にAA級エリー・シーウルブズに昇格した[5]。79試合に出場して打率.264、7本塁打、25打点、5盗塁を記録した。AA級エリー昇格後は主に右翼手として51試合に出場した。オールスター・フューチャーズゲームではMVPを獲得した。

2013年はAAA級トレド・マッドヘンズで開幕を迎えた。134試合に出場して打率.276、18本塁打、76打点、4盗塁を記録した。AAA級トレドでは全て外野手として出場した。セプテンバー・コールアップとなる9月1日に40人枠入りし、メジャー初昇格を果たした[6]。同日のクリーブランド・インディアンス戦でデビューした。代打として出場し、2打数無安打だった。この年メジャーは11試合に出場して打率.278だった。オフの11月20日に一塁手のプリンス・フィルダーがテキサス・レンジャーズへ移籍。タイガースGMのデーブ・ドンブロウスキーは翌年から三塁手のミゲル・カブレラを一塁手として起用し、カステヤノスを三塁手として起用する考えを明らかにした[7]。

2014年2月24日にタイガースと1年契約に合意した[8]。三塁のレギュラー1年目のシーズンで規定打席に到達し、打率.259、11本塁打、66打点、2盗塁を記録した。

2015年は、154試合に出場した。打率こそ前年とほぼ同水準の.255だったが、15本塁打、73打点はいずれも数字を上積みした。しかし、出場試合数の増加に伴い、三振も12個増えた。

2016年は、オールスターブレイクまでに85試合に出場し、打率.302、17本塁打、51打点、OPS.875と好調だった[9]。後半戦は多少調子を落としつつも8月に左手に死球を受けて戦線離脱[10]。これが長期に及んだ影響もあって、その後は成績が伸びず、最終的には110試合に出場して打率.285、18本塁打、58打点に留まった。守備面では改善が見られず、108試合の三塁守備で9失策・守備率.965だった。

デトロイト・タイガース時代
(2017年8月6日)

2017年から登録名をニコラス・カステヤノスへ変更した[3]。ただ呼ぶ時は愛称のニックでいいとしていた[3]。同年は157試合の出場で打率.272、26本塁打、101打点の成績を残し、自身初の100打点越えとリーグ最多の10三塁打を記録した。守備面では9月からはヘイメル・キャンデラリオが三塁手に固定されたことにより、右翼手として起用された。三塁手として4年間で通算527試合、54失策(守備率.955)だった。

2018年は右翼手へ完全にコンバートされた。8月13日のシカゴ・ホワイトソックス戦で5打数5安打、5打点の活躍[11]、その週のプレイヤー・オブ・ザ・ウィークに選出された。最終成績でも157試合の出場で打率.298、23本塁打、89打点、46二塁打(リーグ4位)を記録した。

2019年7月21日のトロント・ブルージェイズ戦で自身初のサヨナラ本塁打を記録した[12]。タイガースで100試合に出場し、打率.273、37二塁打、11本塁打、37打点、出塁率.328を記録した。

カブス時代

シカゴ・カブス時代
(2019年8月13日)

2019年7月31日にアレックス・ランジ、ポール・リチャン(英語版)とのトレードでシカゴ・カブスへ移籍した[13]。カブスでは51試合に出場して打率.321、16本塁打、36打点、出塁率.356を記録し、68安打中21二塁打と、安打の3本に1本に二塁打を記録した。最終的には両リーグを渡り歩き、151試合に出場して打率.289、自己最多の27本塁打、73打点で、出塁率.337を記録した。また、58二塁打は両リーグ合算での記録となったものの、MLBシーズン歴代10位を記録し[14]、右打者では1936年のジョー・メドウィック以来となる83年ぶりの快挙となった[15]。塁打数は3年連続で300を超えた。オフの10月31日にFAとなった[16]。

レッズ時代

2020年1月27日にシンシナティ・レッズと4年総額6400万ドルで契約を結んだ[17]。オプションとして2020年と2021年シーズンのオプトアウト、MVPやオールスターゲーム選出をはじめとする表彰等での出来高が含まれる[18]。また、2024年シーズンの選択権を相互が所持し、バイアウトの際は200万ドルが支払われる[19]。このオフの外野手としては最高額の契約であり、前月に同じくFAでレッズに加入したマイク・ムスタカスと同額の大型契約であった。レッズ移籍を機に登録名を元のニック・カステヤノスへ戻した[3]。

同年はCOVID-19の影響で60試合制となる中で全試合に出場し、打率は.225と低迷したが、14本塁打を記録し、自身2度目のポストシーズンに出場した。

2021年4月3日のセントルイス・カージナルス戦でジェイク・ウッドフォードから死球を受けて出塁し、捕逸の間に本塁に帰塁しタッチアウトになったが、その際にウッドフォードを恫喝し、両チーム入り乱れる乱闘となり、カステヤノスは退場処分[20]、2試合の出場停止処分を受けた[21]。5月2日のシカゴ・カブス戦では5安打、2本塁打かつ延長10回裏にサヨナラ安打を記録する大活躍だった[22]。6月5日まで21試合連続安打を記録した[23]。7月1日にオールスターゲームのファン投票の外野手部門でロナルド・アクーニャ・ジュニアに次ぐ2位となり、チームメートのジェシー・ウィンカーと共に初選出された[24]。オールスターゲーム前日の7月12日に「5番 右翼手」で先発出場することが発表された[25]。7月13日に開催されたオールスターゲームでは2回にオールスターゲーム初打席に立ってホワイトソックスのランス・リンと対決したが凡退した[26]。この年は最終的に打率.309、34本塁打、100打点の成績を記録した。オフの11月4日にオプトアウトの権利を行使してFAとなり、球団から提示された1840万ドルのクオリファイング・オファーを拒否した[27][28]。23日に自身初めてオールMLBセカンドチームの外野手の1人に選出された[29]。

フィリーズ時代

2022年3月22日にフィラデルフィア・フィリーズと5年総額1億ドルの契約を結んだ[30][31]。

2023年7月2日に選手間投票で通算2度目となるオールスターゲームに選出された[32]。 同年のディビジョンシリーズの第3戦と第4戦でそれぞれ2本塁打を放ち、ポストシーズンにおいて2試合連続で2本の本塁打を放った初の選手となった[33]。さらにナショナルリーグチャンピオンシップシリーズの第1戦では、最初の打席でで本塁打を打ち、ポストシーズン3試合で5本塁打を打った初の選手となった[34]。

詳細情報

年度別打撃成績

年

度
球

団
試

合
打

席
打

数
得

点
安

打
二
塁
打
三
塁
打
本
塁
打
塁

打
打

点
盗

塁
盗
塁
死
犠

打
犠

飛
四

球
敬

遠
死

球
三

振
併
殺
打
打

率
出
塁
率
長
打
率
O
P
S
2013 DET 1118181500050000000010.278.278.278.556
2014 148579533501383141121066220736331407.259.306.394.700
2015 1545955494214033615230730306391115221.255.303.419.721
2016 110447411541172541820458110528131114.285.331.496.827
2017 157665614731673610263011014505410514212.272.320.490.811
2018 157678620881854652331089210349561518.298.354.500.854
2019 10043940357110373111863721023113967.273.328.462.790
CHC 512252124368210161373601011002475.321.356.6461.002
'19計 15166461510017858327323732203411514312.289.337.525.863
2020 CIN 602422183749112141063402011914695.225.298.486.784
2021 13858553195164381343061003106415712116.309.362.576.939
2022 PHI 1365585245613827013204627102290313015.263.305.389.694
2023 157671626791703722929810611206360318517.272.311.476.788
2024 16265960680154304232618662024121013914.254.311.431.742
MLB:12年 1541636158657551605372412332758848382204640019501484131.274.323.470.793
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

年
度
球
団
三塁(3B)左翼(LF)右翼(RF)
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2013 DET -950001.000-
2014 145752121522.950--
2015 145922491227.966--
2016 10866184912.965--
2017 129772021821.939-2126010.963
2018 --1422871030.990
2019 --89200320.990
CHC -1180001.00048813011.000
'19計 -1180001.000137281621.993
2020 CIN --5778130.963
2021 --135226720.991
2022 PHI -350001.0001212178031.000
2023 --14825410041.000
2024 --157263330.989
MLB 5273108475482.95523180001.000918163245148.992
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

MiLB
MLB

記録

MiLB
MLB

背番号

  • 30(2013年)
  • 9(2014年 - 2019年7月30日)
  • 6(2019年8月1日 - 同年終了)
  • 2(2020年 - 2021年)
  • 8(2022年 - )

脚注

  1. ↑ “Nick Castellanos Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年7月3日閲覧。
  2. ↑ Tigers Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月13日閲覧
  3. 1 2 3 4 Don Drysdale (January 28, 2020). “Nicholas Castellanos changes name, number after signing with Reds” (英語). Detroit Sports Nation. July 9, 2020閲覧。
  4. ↑ Why you shouldn't read into Detroit Tigers rookie Nick Castellanos taking grounders at third base mLIVE.com
  5. ↑ Detroit Tigers promote hot-hitting third baseman Nick Castellanos to Double-A Erie mLIVE.com
  6. ↑ Castellanos savors callup, coming full circle on Monday MLB.com
  7. ↑ Dombrowski: Miguel Cabrera to 1B, Nick Castellanos to 3B CBS Sports
  8. ↑ “Tigers Agree To Terms With Seven Players”. MLB.com Tigers Press Release (February 24, 2014). February 25, 2014閲覧。
  9. ↑ Nick Castellanos 2016 Batting Gamelogs - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年11月2日閲覧。
  10. ↑ Jason Beck (2016年8月7日). “Castellanos breaks bone in left hand on HBP” (英語). MLB.com. 2016年11月2日閲覧。
  11. ↑ “Castellanos busts out with 5 hits, 5 RBIs in win”. MLB.com. 2019年12月11日閲覧。
  12. ↑ “'Just fun, man': Tigers' Nick Castellanos delivers walk-off homer in 10th”. en:The Detroit News (2019年7月21日). 2021年7月3日閲覧。
  13. ↑ Jason Beck (2019年7月31日). “Tigers trade veteran OF Castellanos to Cubs” (英語). MLB.com. 2019年8月3日閲覧。
  14. ↑ “Castellanos is just 10th player ever to hit 58 2Bs” (英語). MLB.com. 2021年3月20日閲覧。
  15. ↑ John Grochowski (2019年9月23日). “Cubs’ Nick Castellanos is approaching rarefied air with his 58 doubles” (英語). Chicago Sun-Times. 2021年3月20日閲覧。
  16. ↑ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2020年1月28日閲覧。
  17. ↑ Mark Sheldon (2020年1月27日). “Reds finalize 4-year deal with Castellanos” (英語). MLB.com. 2020年1月28日閲覧。
  18. ↑ “Reds tie team free-agent mark with Castellanos” (英語). ESPN.com (2020年1月27日). 2021年3月20日閲覧。
  19. ↑ Nightengale, Bobby. “Cincinnati Reds sign free-agent outfielder Nick Castellanos to 4-year, $64M contract” (英語). The Enquirer. 2021年3月20日閲覧。
  20. ↑ Mark Sheldon (April 4, 2021). “Castellanos praises Yadi after scuffle” (英語). MLB.com. April 29, 2021閲覧。
  21. ↑ “Nick Castellanos suspension upheld”. MLB.com (2021年4月21日). 2021年7月3日閲覧。
  22. ↑ “Nick Castellanos, Reds walk off Cubs in slugfest; Ian Happ injured”. en:The Cincinnati Enquirer (2021-0-). 2021年7月3日閲覧。
  23. ↑ “Reds' Nick Castellanos: Enters series finale on hot streak”. CBSスポーツ (2021年6月6日). 2021年7月3日閲覧。
  24. ↑ Matt Kelly, Manny Randhawa (July 2, 2021). “Here are your 2021 All-Star Game starters” (英語). MLB.com. July 11, 2021閲覧。
  25. ↑ Anthony Castrovince (July 12, 2021). “All-Star Game starting pitchers, lineups, FAQ” (英語). MLB.com. July 13, 2021閲覧。
  26. ↑ Mark Sheldon (July 14, 2021). “Winker 'on Cloud 9' at 1st All-Star Game” (英語). MLB.com. July 31, 2021閲覧。
  27. ↑ “Nick Castellanos To Exercise Opt-Out Clause” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年11月4日閲覧。
  28. ↑ “Final Qualifying Offer Decisions” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年11月28日閲覧。
  29. ↑ Anthony Castrovince (November 24, 2021). “The '21 All-MLB Team is here. And it's stacked” (英語). MLB.com. November 24, 2021閲覧。
  30. ↑ “Press release: Phillies sign Castellanos”. www.mlb.com. 2022年3月23日閲覧。
  31. ↑ “Phillies Sign Nick Castellanos” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年3月23日閲覧。
  32. ↑ Thomas Harrigan (July 2, 2023). “Breaking down the full 2023 All-Star Game rosters” (英語). MLB.com. July 3, 2023閲覧。
  33. ↑ Press, Dan Gelston Associated (2023年10月13日). “NLDS: Nick Castellanos hits two homers, powers Phillies past Braves and into NLCS” (英語). Los Angeles Times. 2024年10月6日閲覧。
  34. ↑ “Phillies left with 'sick feeling' after gut-wrenching NLCS exit” (英語). MLB.com. 2024年10月6日閲覧。
  35. ↑ “All-MLB Team” (英語). MLB.com. November 27, 2021閲覧。
  36. ↑ “Castellanos is just 10th player ever to hit 58 2Bs” (英語). MLB.com. 2021年3月20日閲覧。

関連項目

外部リンク