捕逸(ほいつ)とは、野球用語のひとつ。

概要

野球において投手の投球が捕手の捕球可能なコースにありながら、捕球できなかったために走者を進塁させること、およびその場合に付けられる記録。パスボールとも呼ばれるが、英語ではPassed ballと呼ぶ。公認野球規則9.13(2016年の規則改定前は10.13)により捕逸は定められている。

投球が捕手の捕球可能なコースから外れ、捕球できなかった場合は暴投(ワイルドピッチ)とされ、捕逸とは区別される。

また、失策には含めない。なぜなら、バッテリーはボールを扱う機会が内野手や外野手に比べて遙かに多く、投球に基づくミスを別扱いすべきと考えられているからである。

捕逸が付かない場合

捕手が第3ストライクを正規に捕球できなかったために、打者または走者が出塁・進塁を試み、捕手が送球してアウトにする間に別の走者が進塁した場合には、捕逸ではなく、アウトになったプレイに基づく進塁と記録する。従って、打者には三振が、野手にはそのプレイに応じて刺殺や補殺が記録される(打者走者が出塁を果たした場合には、捕逸が記録される「振り逃げ」)。

なお、打者の三振・投手の奪三振は第3ストライクが宣告された段階で記録されるものであるから、その後の守備の結果によらず、記録として認められる。

また、走者が捕逸を判断する前に盗塁を試みていた場合は走者の盗塁のみが記録される。ただし、捕球できなかったために余計に進塁した場合には盗塁と捕逸の両方が記録される。

記録

メジャーリーグベースボール

記録捕逸数選手名
MLB記録192ランス・パリッシュ
記録捕逸数選手名所属球団記録年
MLB記録35ジーノ・ペトレリ(英語版)テキサス・レンジャーズ1987年
記録捕逸数選手名所属球団記録年
MLB記録6ルーブ・ヴィッカーズ(英語版)シンシナティ・レッズ1902年10月4日
ジーノ・ペトレリ(英語版)テキサス・レンジャーズ1987年8月30日
ジェリー・ゴフ(英語版)ヒューストン・アストロズ1996年5月12日
記録捕逸数選手名所属球団記録日
MLB記録4レイ・カット(英語版)ニューヨーク・ジャイアンツ1954年9月10日[1]
ジーノ・ペトレリ(英語版)テキサス・レンジャーズ1987年8月22日[2]
ライアン・ラバーンウェイボストン・レッドソックス2013年8月6日[3]

いずれも、ナックルボーラーが登板していた際の記録である。

なお、19世紀の記録では1イニング5個の記録がある。

日本プロ野球

記録捕逸数選手名所属球団年度
パ・リーグ記録17野村克也南海ホークス1960年
セ・リーグ記録若菜嘉晴阪神タイガース1979年
記録捕逸数選手名
NPB記録、パ・リーグ記録132野村克也
セ・リーグ記録118谷繁元信
記録捕逸数チーム名年度
パ・リーグ記録0オリックス・バファローズ2016年
セ・リーグ記録阪神タイガース2024年

出典

  1. ↑ “Ray Katt from the Chronology”. BASEBALLLIBRARY.com. 2014年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月14日閲覧。
  2. ↑ “Geno Petralli”. BASEBALLLIBRARY.com. 2012年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月14日閲覧。
  3. ↑ “Lavarnway finds redemption following wild first”. mlb.com (2013年8月7日). 2013年8月14日閲覧。
  4. ↑ https://thepage.jp/detail/20161005-00000001-wordleafs

関連項目

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