ボンドガール (競走馬)

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ボンドガール
2024年秋華賞出走時
欧字表記 Bond Girl[1]
香港表記 驍智嬌娃
品種 サラブレッド[1]
性別 牝[1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2021年1月19日(5歳)[1]
登録日 2026年8月7日
父 ダイワメジャー[1]
母 コーステッド[1]
母の父 Tizway[1]
生国 日本の旗 日本(北海道安平町)[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 藤田晋[1]
調教師 手塚貴久(美浦)[1]
調教助手 田中良太
競走成績
生涯成績 18戦1勝[1]
獲得賞金 1億6579万1000円[1]
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ボンドガール(欧字名:Bond Girl、2021年1月19日 - )は、日本の競走馬[1]。

馬名の由来は、強く賢く美しい女性たちの呼称[2][注 1]。勝ち鞍は新馬戦のみであるものの、2024年の秋華賞をはじめ重賞で2着7回、3着1回の実績があり、「最強の1勝馬」と称された[4]。

戦績

デビュー前

2021年1月19日、ノーザンファームにて出生。母コーステッドはアメリカの競走馬で、重賞勝利こそないものの、2016年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフで2着に入着している。2017年秋のキーンランド・ミックスセールにてノーザンファーム代表の吉田勝己が130万ドルで落札[5]、日本に輸入された。2歳上の半兄に共同通信杯勝ち馬のダノンベルーガ(父ハーツクライ)がいる。

2022年セレクトセール1歳馬セッションに上場されると、藤田晋に2億1000万円で落札された[6]。

2歳(2023年)

6月4日の牝馬限定2歳新馬戦にダミアン・レーン鞍上でデビュー。2番人気に推されたレースでは、直線で上がり最速33秒0の脚を使い1番人気チェルヴィニアを3/4馬身かわして勝利した[7]。なお2着のチェルヴィニアは後に優駿牝馬、秋華賞の牝馬二冠を制したほか、3着のコラソンビートはダリア賞、京王杯2歳ステークスを勝利、6着のキャットファイトは中山芝1600mの2歳レコードを更新し、アネモネステークスを勝利していることから、「伝説の新馬戦」とも呼ばれているがボンドガールはその後に勝利していない[8][9]。

続く2戦目は、鞍上に川田将雅を迎えて10月7日のサウジアラビアロイヤルカップに出走。単勝1.4倍と断然の支持を集めたものの、スタートで出負けし、後方からの競馬を強いられゴンバデカーブースから2馬身遅れの2着でゴールインした[10]。

次走は12月10日の阪神ジュベナイルフィリーズを予定していたが、12月5日に放馬した際に右前肢を打撲したため回避し、休養した[11]。

3歳(2024年)

休養明け初戦は4月7日の桜花賞を予定していたが、2/3抽選で除外されてしまったため[12]、同週の4月6日に行われたニュージーランドトロフィーに鞍上に武豊を迎えて出走した。1番人気の同馬は、道中は好スタートからハナにでも行けそうなところを抑え好位のインに徹し、直線は内から盛り返すようなしぶとい末脚を発揮したが、ゴール直前で外からやってきたエコロブルームに差され、2着となった[13]。

NHKマイルカップへの優先出走権を確保したため、2戦目はGI初挑戦となる5月5日のHNKマイルカップに出走した。3番人気に指名された同馬は道中好位3番手から内を狙ったが、直線半ばでマスクオールウィンとアスコリピチェーノの内側斜行のあおりを受け後退し、17着に沈んだ[14]。

3戦目は、古馬混合戦初挑戦となる7月28日のクイーンステークスに出走した。鞍上の武豊も11年ぶりの騎乗となる51kgの軽斤量を与えられ、2番人気の支持を集めた。道中は好スタートを切るも控えて後方4番手を追走し、直線では馬群を縫うようにして伸びたが、同じく3歳馬のコガネノソラにアタマ差届かずの2着となった[15][16]。

4戦目は、9月7日の紫苑ステークスに出走した。馬体重はマイナス10キロであったが、重賞で2着3回の実績が評価されて、単勝3.0倍の1番人気に推された。道中はスタートでやや後手に回ると後方3番手に位置取り、直線ではメンバー最速タイとなる上がり33秒0の末脚を繰り出したものの、直線でややスムーズさを欠いたことに加えてレコード決着となった開幕週の馬場だったため、クリスマスパレードから0.2秒差の3着に終わった[17]。

5戦目は、10月13日の秋華賞に出走した。マイルレース中心の戦績から来る距離不安と、最終追い切りが悪かったため5番人気であったが、道中後方2番手に位置取り、直線では外に持ち出してメンバー最速の上り34秒1の末脚を繰り出し、チェルヴィニアから1馬身3/4差の2着に入った。桜花賞馬ステレンボッシュには半馬身差をつけて先着した[18]。

4歳(2025年)

4歳シーズン初戦は2月9日の東京新聞杯に2番人気で出走。好スタートから中団の好位に付き、直線で伸び脚を発揮するもゴール直前ウォーターリヒトの差し脚に屈し2着[19]。

4月12日、ヴィクトリアマイルの前哨戦として阪神牝馬ステークスに出走し、1番人気に推されるが、レースは終始馬群の外を回る形になり、直線で伸びてきたが5着に終わる[20]。

5月18日、第20回ヴィクトリアマイルに出走し、2番人気となる。しかし道中かかってしまい力んだ結果、直線まったく伸びずに16着と大敗してしまう[21]。なお、同競走において同馬を管理する田中良太助手がベストターンドアウト賞に選ばれた[22]。

7月27日に行われた関屋記念では道中中団を追走し直線で馬群を縫うように抜け出すも、最後は大外から追い込んできたカナテープの末脚に屈してオフトレイルとの2着同着となった[23]。秋に入り、10月12日に行われたアイルランドトロフィーに1番人気で出走。レースでは中団グループで脚を溜めるものの直線で伸びを欠き9着に終わる[24]。この後、11月のエリザベス女王杯と12月のターコイズステークスは共に11着に沈み、4歳シーズンを終える。

5歳(2026年)

1月24日に行われた小倉牝馬ステークスでは道中後方で折り合いに専念する形で脚を溜めると、最後の直線で大外からメンバー上がり最速の末脚で猛然と追い込んできたが勝ち馬ジョスランに頭差及ばず重賞7度目の2着となる[25][26]。その後、当初の引退予定を撤回して現役を続行。3月7日の中山牝馬ステークスに出走し、レースでは後方追走も直線では全く伸びず10着と大敗する[27]。この後5月17日のヴィクトリアマイルは11着、現役最終戦となった8月2日のクイーンステークスでは10着という結果となった。8月8日、管理する手塚調教師により現役を引退して繁殖入りすることを明らかにした[28]。

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ[29]、netkeiba.com[30]の情報に基づく。

競走日競馬場競走名格距離(馬場)頭
数
枠
番
馬
番
オッズ
(人気)
着順タイム
(上がり3F)
着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)馬体重
[kg]
2023.6.4 東京 2歳新馬 芝1600m(稍) 11 4 4 3.8(2人) 1着 1:34.6(33.0) -0.1 D.レーン 55 (チェルヴィニア) 446
10.7 東京 サウジアラビアRC GIII 芝1600m(良) 9 3 3 1.4(1人) 2着 1:33.7(34.1) 0.3 川田将雅 55 ゴンバデカーブース 454
2024.4.6 中山 NZT GII 芝1600m(稍) 16 2 3 3.2(1人) 2着 1:34.5(35.1) 0.1 武豊 55 エコロブルーム 450
5.5 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(良) 18 3 5 9.2(3人) 17着 1:34.9(36.4) 2.5 武豊 55 ジャンタルマンタル 452
7.28 札幌 クイーンS GIII 芝1800m(稍) 14 1 1 4.4(2人) 2着 1:47.4(34.4) 0.0 武豊 51 コガネノソラ 458
9.7 中山 紫苑S GII 芝2000m(良) 13 7 11 3.0(1人) 3着 1:56.8(33.0) 0.2 武豊 55 クリスマスパレード 448
10.13 京都 秋華賞 GI 芝2000m(良) 15 10 6 14.6(5人) 2着 1:57.4(34.1) 0.3 武豊 55 チェルヴィニア 448
2025.2.9 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 16 2 4 4.4(2人) 2着 1:32.7(33.7) 0.1 武豊 55 ウォーターリヒト 456
4.12 阪神 阪神牝馬S GII 芝1600m(良) 14 6 10 2.5(1人) 5着 1:33.0(32.9) 0.2 武豊 55 サフィラ 448
5.18 東京 ヴィクトリアM GI 芝1600m(良) 17 5 10 6.2(2人) 16着 1:33.0(34.2) 0.9 武豊 56 アスコリピチェーノ 456
7.27 新潟 関屋記念 GIII 芝1600m(良) 18 6 11 5.4(2人) 2着 1:31.0(32.8) 0.0 C.ルメール 56 カナテープ 456
10.12 東京 アイルランドT GII 芝1800m(良) 16 4 8 3.9(1人) 9着 1:46.5(33.2) 0.8 C.ルメール 55 ラヴァンダ 458
11.16 京都 エリザベス女王杯 GI 芝2200m(良) 16 5 9 44.1(12人) 11着 2:12.1(35.1) 1.1 津村明秀 56 レガレイラ 460
12.20 中山 ターコイズS GIII 芝1600m(良) 16 4 7 7.3(3人) 11着 1:33.0(34.3) 0.5 津村明秀 56 ドロップオブライト 460
2026.1.24 小倉 小倉牝馬S GIII 芝2000m(良) 18 8 16 17.7(8人) 2着 1:58.1(33.4) 0.0 丹内祐次 55.5 ジョスラン 456
3.7 中山 中山牝馬S GIII 芝1800m(稍) 16 3 5 13.0(5人) 10着 1:47.7(35.3) 0.6 岩田康誠 55.5 エセルフリーダ 454
5.17 東京 ヴィクトリアM GI 芝1600m(良) 18 6 11 39.4(11人) 11着 1:31.7(33.3) 0.8 丹内祐次 56 エンブロイダリー 450
8.2 札幌 クイーンS GIII 芝1800m(良) 14 7 12 16.4(8人) 10着 1:47.1(34.7) 1.0 佐々木大輔 55 ココナッツブラウン 464

血統表

ボンドガールの血統(出典[§ 1])
父系 サンデーサイレンス系 [§ 2]
父
ダイワメジャー
栗毛 2001 北海道千歳市
父の父
*サンデーサイレンス
青鹿毛 1986
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
スカーレットブーケ
栗毛 1988
*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*スカーレットインク Crimson Satan
Consentida
母
*コーステッド
鹿毛 2014 アメリカ
Tizway
黒鹿毛 2005
Tiznow Cee's Tizzy
Cee's Song
Bethany Dayjur
Willamae
母の母
Malibu Pier
栗毛 2007
Malibu Moon A.P.Indy
Macoumba
Blue Moon Lomitas
To the Rainbow
母系 (F-No.)   (FN: 16-a) [§ 3]
5代内の近親交配 アウトブリード [§ 4]
出典
  1. ↑ [31], [32]
  2. ↑ [32]
  3. ↑ [31], [32]
  4. ↑ [31], [32]

脚注

注釈

  1. ↑ 馬主の藤田は『007シリーズ』のヒロインを直接の由来とせず、外資系金融の営業の女性の金融業界での俗称(債権(bond)を売る女性=ボンドガール)を由来としている[3]。

出典

  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 “ボンドガール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年10月13日閲覧。
  2. ↑ “競走馬情報 ボンドガール”. 日本中央競馬会. 2024年10月13日閲覧。
  3. ↑ “【藤田晋オーナー語る(下)】NHKマイルCは「米から応援」 ボンドガール馬名由来は「007じゃない」”. netkeiba.com. 2025年11月12日閲覧。
  4. ↑ “最強の1勝馬ボンドガールが引退 手塚久調教師「いい子を出して、また手塚厩舎を盛り上げてくれたらうれしい」”. netkeiba.com (2026年8月8日). 2026年8月9日閲覧。
  5. ↑ “Coasted (KY) Horse Profile”. Equibase. 2024年10月13日閲覧。
  6. ↑ “セレクトセール2022 セール結果”. 日本競走馬協会. 2024年10月13日閲覧。
  7. ↑ “【東京5R新馬】ボンドガール切れ切れV「プロフェッショナル」レーンも絶賛”. スポニチ Suponichi Annex. スポーツニッポン. 2024年10月13日閲覧.
  8. ↑ “ボンドガールに敗れた馬たちのその後が凄い 早くも「伝説の新馬戦」候補に”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2024年10月13日閲覧.
  9. ↑ “【クイーンS】「ウマ娘」の藤田晋オーナー ボンドガールで牝馬の初タイトル狙う”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2024年10月13日閲覧.
  10. ↑ “【サウジアラビアRC】1番人気ボンドガールは出負けも響き2着止まり 手塚調教師「ゲート練習はしていたんですが…」”. 東スポ競馬. 東京スポーツ. 2024年10月13日閲覧.
  11. ↑ “【阪神JF】サウジアラビアRC2着馬ボンドガールは回避を表明 手塚調教師「万全の状態で使えないので…。回復した後にどうするかを考えます」”. 東スポ競馬. 東京スポーツ. 2024年10月13日閲覧.
  12. ↑ “【桜花賞】ボンドガールが抽選除外 シカゴスティング&ショウナンマヌエラが突破”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2024年10月13日閲覧.
  13. ↑ “【ニュージーランドT】武豊ボンドガールは最後に差され2着 「やっぱり力のある馬」次走は権利獲得のNHKマイルCを視野”. 東スポ競馬. 東京スポーツ. 2024年10月13日閲覧.
  14. ↑ “【NHKマイルC】武豊「アンラッキーだった」ボンドガール17着 直線半ばで不利受けて後退”. スポニチ競馬. スポーツニッポン. 2024年10月13日閲覧.
  15. ↑ “【クイーンS】武豊ボンドガールは2着「あと2歩だったね」 11年ぶりの51キロ騎乗で連対確保”. 東スポ競馬. 東京スポーツ. 2024年10月13日閲覧.
  16. ↑ “【クイーンS】51キロ武豊騎手のボンドガールはアタマ差届かず2着「あともう少しでした」”. サンスポZBAT!. サンケイスポーツ. 2024年10月13日閲覧.
  17. ↑ “【紫苑S・1番人気なぜ負けた】武豊ボンドガールは追い上げるも3着まで 「スタートが決まらず」”. 東スポ競馬. 東京スポーツ. 2024年10月13日閲覧.
  18. ↑ “【秋華賞】武豊ボンドガールが5番人気で2着激走 「やりたいレースはできました。勝った馬が強かった」”. 東スポ競馬. 東京スポーツ. 2024年10月13日閲覧.
  19. ↑ “【東京新聞杯】ボンドガールは決め手に屈し重賞で5度目の2着 武豊騎手「“勝った”と思ったけど…」”. 競馬予想のウマニティ (2025年2月9日). 2025年3月8日閲覧。
  20. ↑ “【阪神牝馬S】1番人気のボンドガールは外から5着どまり 武豊騎手「並びが厳しかった」”. 馬トク - スポーツ報知 (2025年4月12日). 2025年5月18日閲覧。
  21. ↑ “【ヴィクトリアM】直線まったく伸びず…「かかりましたね」武豊騎手の2番人気ボンドガールまさかのブービー16着”. 馬トク - スポーツ報知 (2025年5月18日). 2025年5月18日閲覧。
  22. ↑ “【ヴィクトリアM】ベストターンドアウト賞はボンドガール 最も美しく手入れされた出走馬の担当者を表彰”. 馬トク - スポーツ報知 (2025年5月18日). 2025年5月18日閲覧。
  23. ↑ 【関屋記念】カナテープが豪脚発揮し1分31秒0のレコードV!キング騎手は2週連続重賞制覇サンケイスポーツ、2026年7月27日配信・閲覧
  24. ↑ 【アイルランドT・1番人気なぜ負けた】ボンドガール見せ場なく9着 敗因は…首をひねるルメール東スポ競馬web(東京スポーツ)、2025年10月12日配信・閲覧
  25. ↑ 「悔しいですね」ボンドガールは重賞7度目2着「やはり力はあると感じました」/小倉牝馬S日刊スポーツ、2026年1月24日配信・閲覧
  26. ↑ 【小倉牝馬S】あとわずか...8番人気ボンドガール猛然と追い込むも2着 重賞2着は7度目 丹内祐次騎手「悔しいです」netkeiba.com(株式会社ネットドリーマーズ)、2026年1月24日配信・閲覧
  27. ↑ 【中山牝馬S】引退撤回も10着に敗れたボンドガール 岩田康誠騎手「一生懸命すぎる感じ。もう少し楽に...」netkeiba.com(株式会社ネットドリーマーズ)、2026年3月7日配信・閲覧
  28. ↑ ボンドガールが引退、繁殖入り 手塚久師「いい子を授かってくれれば」サンケイスポーツ、2026年8月8日配信・閲覧
  29. ↑ “ボンドガール 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年10月13日閲覧。
  30. ↑ “ボンドガールの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2024年10月13日閲覧。
  31. 1 2 3 “血統情報:5代血統表|ボンドガール|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 日本軽種馬協会. 2024年10月13日閲覧。
  32. 1 2 3 4 “ボンドガールの血統表”. netkeiba.com. 2024年10月13日閲覧。

関連項目

シルバーコレクターと称されたJRA重賞未勝利馬

外部リンク