伏見稲荷駅

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伏見稲荷駅
駅舎(2020年4月)
ふしみいなり
Fushimi-inari
◄KH33 龍谷大前深草 (0.5 km)
(0.6 km) 鳥羽街道 KH35►
所在地 京都市伏見区深草一坪町33番地
北緯34度58分7.54秒 東経135度46分9.58秒 / 北緯34.9687611度 東経135.7693278度 / 34.9687611; 135.7693278座標: 北緯34度58分7.54秒 東経135度46分9.58秒 / 北緯34.9687611度 東経135.7693278度 / 34.9687611; 135.7693278
駅番号 KH  34
所属事業者 京阪電気鉄道
所属路線 ■京阪本線
キロ程 44.6 km(淀屋橋起点)
電報略号 伏稲(駅名略称方式)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
12,708人/日
-2023年[1]-
開業年月日 1910年(明治43年)4月15日
乗換 稲荷駅**(JR奈良線)
備考 無人駅(他駅サポートシステム導入駅)
* 改称経歴
- 開業8ヵ月後 稲荷新道駅→稲荷駅
- 1939年 稲荷駅→稲荷神社前駅

- 1948年 稲荷神社前駅→伏見稲荷駅
** 公式な乗換駅ではない。
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出町柳方面駅舎(2017年12月)
リニューアル前の淀屋橋方面駅舎(2017年4月)

伏見稲荷駅(ふしみいなりえき)は、京都府京都市伏見区深草一坪町にある、京阪電気鉄道京阪本線の駅。駅番号はKH34。

概要

京阪電鉄における伏見稲荷大社の最寄り駅である(徒歩5分程度)。

以前は利用客は少なく静かな駅であったが、近年は外国人をはじめとする伏見稲荷大社への参拝客の増加で利用客が急増している。

急行は現在より停車駅数が大幅に少なかった頃から停車しているが、当駅に停車する急行の運転は午前中・夕方(出町柳行き)・夜間(淀方面行き)のみであり、主な停車列車は通勤準急以下の種別に限られる。ただし、毎年正月3が日では参拝客輸送を重視するため、急行を15分間隔で終日運転する正月ダイヤを編成して利便性を確保している。なお、当駅への特急の臨時停車は例年行われていない。

また、JR奈良線稲荷駅でも同様に、正月三が日及び1月4日に限り、みやこ路快速を臨時停車させて乗客をさばいている。なお稲荷大社へは同駅の方が近い(徒歩すぐ)。

歴史

かつての市電稲荷線稲荷停留所付近の稲荷児童公園(この先に京阪との平面交差があった)

開業当時は伏見稲荷の表参道に近い現・龍谷大前深草駅が稲荷駅を称したが、当初の駅名にある新しい参道が神社に近かったことから1年経たない間にこちらが伏見稲荷の玄関口となった。非常に古い時期から伏見稲荷大社の千本鳥居にちなみ駅の柱を朱塗りにしていたが、太平洋戦争中の一時期、爆撃の目印になるとの理由で目立たない色に塗り替えられたことがある。

また、駅の南側にあった京都市電稲荷線との平面交差では1931年に800型(元琵琶湖鉄道汽船100形)801F2連の急行が木造の京都市電29号の側面に衝突して市電は全損廃車。1934年にも急行電車が京都市電の側面に衝突して20m以上引きずり死傷者20名以上を出す事故を起こした。1935年に「事故で廃車になった京都市電の事故車弁済として石山坂本線で使われていた80型 (初代)89号車が京都市電に引き渡された」とする記録もある。しかし、どちらの事故の代物弁済かは参考文献の鉄道誌によりそれぞれ1931年の事故、1934年の事故、と解説されており詳細は不明である。その後、大阪行き線路の駅ホームと伏見稲荷踏切の間と京都行き線路の平面交差と深草駅の間に脱線転轍機が設けられ、1960年3月には京阪電車が脱線して衝突を免れたことがあったが、1965年11月28日にも衝突事故が発生している[2]。

平面交差では絶縁区間もあって特急電車も時速25kmに徐行し、ダイヤ上のネックの一つとなっていた。

年表

  • 1910年(明治43年)
  • 1916年(大正5年)4月1日:急行停車駅となる。
  • 1928年(昭和3年)11月5日:濃霧により京都市電稲荷線と平面交差で衝突事故発生[4]。
  • 1931年(昭和6年)7月19日:京都市電稲荷線と平面交差で衝突事故、負傷者多数・市電大破廃車[2]。
  • 1934年(昭和9年)
    • 7月2日:京都市電稲荷線と平面交差で衝突事故、死傷者20名以上・市電大破廃車[2]。
    • 9月21日:室戸台風で停電と被災、同月24日列車運行再開[5]。
  • 1935年(昭和10年)6月29日:鴨川水害で鴨川沿いを走る区間で駅舎ホーム倒壊・軌道流失破損などで運行不能、当駅には折り返し線が無いため深草駅(現・龍谷大前深草駅)-三条駅間が運休に、7月1日七条駅まで運転再開[6]。
  • 1939年(昭和14年)12月25日:稲荷神社前駅に改称[3]。
  • 1943年(昭和18年)10月1日:会社合併により京阪神急行電鉄(阪急電鉄)の駅となる。
  • 1946年(昭和21年)2月15日:急行の運転が再開され急行停車駅[7]。
  • 1948年(昭和23年)1月1日:先に官幣大社稲荷神社が伏見稲荷大社と改称したことに伴い、伏見稲荷駅に改称[3]。
  • 1949年(昭和24年)
    • 8月1日:急行停車駅が整理され、急行通過駅になる[8]。
    • 12月1日:会社分離により京阪電気鉄道の駅となる。
  • 1951年(昭和26年)4月2日:戦後一時期通過となっていた急行の停車を再開[9]。
  • 1965年(昭和40年)11月28日:京都市電稲荷線と平面交差で信号機故障を原因とする衝突事故発生[2]。
  • 1970年(昭和45年)4月1日:駅の南方の京都市電稲荷線と平面交差を稲荷線廃止に伴い廃止撤去。
  • 1986年(昭和61年)6月:駅舎改築工事、ホーム屋根の延長工事が竣工[10]。
  • 1987年(昭和62年)6月1日:8連化のためのホームを北側へ延伸、急行が8連化使用開始。
  • 1989年(平成元年)4月:京都行きホームの屋根152m化[11]。
  • 2001年(平成13年)10月18日:大阪行きホームに「オストメイト用流し」付き多目的トイレを設置。
  • 2007年(平成19年)
    • 3月31日:伏見稲荷駅バリアフリー化工事完了(スロープ改良・車イス対応券売機・幅広自動改札機・点字運賃表と点字構内図、多目的トイレ、駅事務所にAED設置)[12]。
    • 12月:翌年の正月期に間に合うように、3代目おけいはんのCM撮影に使用される。
  • 2008年(平成20年)10月19日:中之島線開業に伴うダイヤ改正により当駅停車の急行が大幅に減少し、準急停車駅とほぼ大差ない停車本数に。
  • 2012年(平成24年)9月24日:ホーム異常通報装置を設置運用開始[13]。
  • 2016年(平成28年)
    • 3月19日:ダイヤ改正で日中の普通電車の運用が無くなり、準急のみ停車する時間帯が生まれた。
    • 6月11日:自動定期券発行機を廃止(代替として深草駅に同日設置)[14]。
    • 10月31日:コンコースに旅客案内ディスプレーを設置[15]。
  • 2017年(平成29年)
    • 4月5日:淀屋橋方面駅舎にいなり寿司専門店「伏見稲荷 千本いなり」がオープン[16]。
    • 12月22日:京阪の駅構内に外貨自動両替機を設置[17]。
    • 12月末:駅舎のリニューアル工事竣工使用開始[18][19]。

駅構造

ホーム(2020年4月)

相対式2面2線のホームを持つ地上駅。上下ホーム別々に改札がある上に構内地下道が備えられていないため、改札内で互いのホームを行き来することはできない。上下線とも、通常改札口はホーム丹波橋寄りに、臨時改札口はホーム中ほどに設けられている。トイレは上下線ホームとも改札内にあり、下りホームにはオストメイト対応の多目的トイレも設置されている。駅のホームの柱や柵は朱色に塗られている。

2007年6月の運行管理システム更新に合わせる形で、急行停車駅では最も遅く詳細放送が導入された。同時にLED式列車案内も設置されている。

新たに2017年7月より駅のリニューアル工事に着手し[20]、12月末に完成した[18][19]。

のりば

番線路線方向行先
1 ■京阪本線 上り 三条・出町柳方面[21]
2 下り 淀屋橋・中之島線方面[21]
付記事項
  • 両ホームとも有効長は8両。
  • 正月期間(特に正月三が日)は伏見稲荷大社への参拝客で激しい混雑となるため、臨時の切符売り場や改札口を設置して乗客をさばいている。

利用状況

近年の1日あたり利用客数の推移は下記の通り[22][23]。

年度乗降人員乗車人員
2007年6,3753,194
2008年6,3283,260
2009年5,6772,874
2010年5,8252,915
2011年6,8883,415
2012年5,7232,866
2013年6,2053,266
2014年8,2854,301
2015年10,1925,333
2016年9,8624,737
2017年11,1666,107
2018年11,7266,126
2019年13,3147,115
2020年4,0662,088
2021年3,9541,970
2022年7,7733,945

駅周辺

バスのりば

京阪伏見稲荷駅前には、バス路線は乗り入れていない。

稲荷大社前
バス停は駅前すぐではなく、駅から50メートルほど西の師団街道沿いにある
勧進橋
駅から750メートル西方の国道24号線上にある

隣の駅

京阪電気鉄道
京阪本線
■快速特急「洛楽」・□ライナー・■特急・■通勤快急・■快速急行
通過
■急行
丹波橋駅 (KH30) - 伏見稲荷駅 (KH34) - 七条駅 (KH37)
■通勤準急(平日朝下りのみ運転)・■準急・■普通
龍谷大前深草駅 (KH33) - 伏見稲荷駅 (KH34) - 鳥羽街道駅 (KH35)
  • 括弧内は駅番号を示す。

脚注

  1. ↑ “移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)(令和5年度)”. 京阪電気鉄道. 2025年3月8日閲覧。
  2. 1 2 3 4 参考文献・「鉄道ピクトリアル1973年7月増刊号『京阪電気鉄道特集』」のP15、同P78。「関西の鉄道№38『京阪電気鉄道特集Part3』」P67
  3. 1 2 3 4 出典・京阪開業100周年記念誌「京阪百年のあゆみ」(2011年3月24日刊)資料編142頁
  4. ↑ 出典・京阪開業100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』(2011年3月24日刊)資料編194頁
  5. ↑ 出典・京阪開業100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』(2011年3月24日刊)165頁「台風禍と洪水禍」
  6. ↑ 出典・植村善博著『京都の治水と昭和大水害』第6章「昭和10年6月京都大水害」の{5 土木・交通の被害}の195頁の(4)交通機関
  7. ↑ 出典・鉄道ピクトリアル1984年1月増刊号103頁「車両事情好転で急行列車も復活」
  8. ↑ 出典・鉄道ピクトリアル1984年1月増刊号104頁
  9. ↑ 出典・京阪開業100周年記念誌「京阪百年のあゆみ」(2011年3月24日刊)資料編210頁
  10. ↑ ホームの屋根は大阪行きが86.3m・京都行き85.5mに延長された。出典・「くらしの中の京阪」1986年7月号
  11. ↑ 出典・「くらしの中の京阪」1989年5月号
  12. ↑ 出典・K PRESS2007年5月号16面「くらしのなかの京阪」
  13. ↑ 出典・K PRESS2012年10月号16面「くらしのなかの京阪」
  14. ↑ 出典・K PRESS 2016年6月号16面「くらしの中の京阪」
  15. ↑ 出典・駅置き沿線情報誌『K PRESS』2016年11月号16面「くらしのなかの京阪」
  16. ↑ “4月5日(水)、京阪電車「伏見稲荷駅」構内に いなり寿司専門店「伏見稲荷 千本いなり」がオープン!” (PDF). 京阪電気鉄道 (2017年3月27日). 2017年4月10日閲覧。
  17. ↑ 京阪電車 4駅に 外貨両替機設置 楽天infoseekニュース 12月30日閲覧 
  18. 1 2 出典・駅置き沿線情報誌『K PRESS』2018年1月号16面「くらしのなかの京阪」
  19. 1 2 “〜初詣・初売も京阪で!〜 京阪グループのお正月情報について” (PDF). 京阪電気鉄道 (2017年12月21日). 2017年12月29日閲覧。
  20. ↑ “国際的な観光地「伏見稲荷大社」の玄関口 伏見稲荷駅をリニューアルします” (PDF). 京阪電気鉄道 (2017年6月28日). 2017年12月29日閲覧。
  21. 1 2 “伏見稲荷駅|駅構内図”. 京阪電気鉄道. 2022年9月20日閲覧。
  22. ↑ “京都市統計ポータル/京都市統計書”. 2024年4月6日閲覧。1日平均乗降人員は年度数値を日数で除したものであり、統計表は年1回実施される流動調査の実績を基礎として、京阪の提示する数値を基に京都市が作成している。
  23. ↑ “京都府統計書「鉄道乗車人員」”. 2021年4月13日閲覧。1日平均乗車人員は年度数値を日数で除して算出。

関連項目

外部リンク