全角運動量

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古典力学

運動の第2法則
歴史(英語版)

全角運動量(ぜんかくうんどうりょう、(英: total angular momentum)は質点系をなす各質点の角運動量の総和である[1]。質点系の全角運動量とも。

定義

を時間、 を質点系の全質点の集合、 を質点 の角運動量とする。これらを用いて全運動量 は次で定義される[1]:

性質

外力のみで変化

全角運動量の時間変化率は外力のモーメントの総和と等しく、この総和がゼロであれば全角運動量は保存され、内力は全角運動量に影響しない[2]。

重心運動の角運動量と相対運動の角運動量の和

全角運動量は、全質量と全外力が重心に一点集中したとみなす重心運動の角運動量 と、重心に対する各質点の相対運動の角運動量の総和 、この二つの和と一致する[3]。

逆に見れば、全運動量と異なり、 は と一致しない。これは がすべての力の作用点を重心一点に集約している影響である。

角速度と慣性テンソルの積

全角運動量は角速度と慣性テンソルの積に等しい。

脚注

注釈

出典

  1. 1 2 質点系の(全)角運動量を ... とする(小出 1997, p. 63)
  2. ↑ 外力が作用していないか,あってもそのモーメントの和が ならば は一定に保たれる.これが質点系の場合の角運動量の保存則である.(小出 1997, p. 63)
  3. ↑ ただし ... ... ... 地球の例でいえば は地球の重心の公転の角運動量, は重心の周りの自転の角運動量である.(小出 1997, p. 64)

参考文献

  • 戸田, 盛和『力学』岩波書店〈物理入門コース〉、1982年。ISBN 4-00-007641-8。 
  • 小出, 昭一郎『物理学(三訂版)』(58版)裳華房、1997年。ISBN 978-4-7853-2074-4。 

関連項目