池上本門寺宝塔(国の重要文化財)

宝塔(ほうとう)には以下の2つの語義がある。


宝塔の形態と意義

宝塔(ほうとう)は、仏塔の建築形式の1つである。形態・形式にかかわらず、仏塔全般を指す美称として宝塔の語を用いる場合もあるが、日本建築史の用語としては、円筒形の軸部(塔身)に平面方形の屋根をもつ一重塔を指す[1]。円筒の上部を丸く面取りしいわゆる亀腹状にする。屋根の上には通常の層塔と同じく相輪を載せる。木造、金属製、石造のものがあるが、木造建築としての例は極めて少ない。日本の現存作例としては、鞍馬寺経塚遺物中の銅製宝塔(保安元年頃・平安時代後期)が最古である[2]。なお、平面方形の初重の上に平面円形の上重を載せた二重塔婆を「多宝塔」と称し、形式上「宝塔」と区別しているが、この区別は便宜的なものである。

宝塔の例

木造宝塔

石造宝塔(鳳閣寺〈奈良県吉野郡黒滝村〉)

屋内小塔

石造宝塔

石造美術の主要な分野を占める。塔身(円筒部)に扉型や二尊(多宝如来と釈迦如来)を刻むものがある。地方色を示す例として大分県国東の国東塔や鳥取県の赤碕塔がある。

参考文献

脚注

  1. ↑ 川勝政太郎『日本石造美術辞典』(東京堂、1978)、p.347; 前久夫『古建築の基礎知識』(光村推古書院、1986)、p.61
  2. ↑ 川勝政太郎『日本石造美術辞典』(東京堂、1978)、p.347

関連項目

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