フォーキー

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フォーキー
Forky
トイ・ストーリーシリーズのキャラクター
初登場 トイ・ストーリー4(2019年)
最後の登場 トイ・ストーリー5(2026年)
声 原語版
トニー・ヘイル
日本語吹替版
竜星涼
詳細情報
愛称 フォーキー
種族 手作りのおもちゃ
性別 男性
職業 おもちゃ
恋人 カレン・ビバリー
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フォーキー(英: Forky)は、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズとピクサー・アニメーション・スタジオによるアニメーション映画『トイ・ストーリー4』(2019年)で初登場した架空のキャラクター。トイ・ストーリーシリーズに登場する、プラスチック製の先割れスプーンなどから作られた手作りのおもちゃである[1]。

少女ボニー・アンダーソンが幼稚園の工作で作ったおもちゃであり、当初は自分をおもちゃではなく「ごみ」だと考えている。しかし、ウッディとの交流を通じて、ボニーにとって大切なおもちゃであることを理解していく。この設定は『トイ・ストーリー4』の物語における、おもちゃとしての存在意義を考える要素の一つとなっている[2]。

原語版ではトニー・ヘイル、日本語吹替版では竜星涼が声を担当する。2019年にはフォーキーを主人公とする短編アニメーションシリーズ『フォーキーのコレって何?』がDisney+で配信され、2026年公開の『トイ・ストーリー5』にも登場した[3][4]。

製作

企画・開発

フォーキーは、『トイ・ストーリー4』の製作過程で、新たにボニーが作るおもちゃとして考案された。

脚本に参加したアンドリュー・スタントンによると、企画段階ではフォーキーのようなキャラクターが一度限りのギャグとして検討されていた。しかし、おもちゃが誕生する瞬間や、子供から愛情を向けられることで生まれる存在意義を描くという構想が発展し、作品の中心的な要素となっていった[5]。

ストーリー・スーパーバイザーのヴァレリー・ラポンテは、製作スタッフがボニーによる手作りのおもちゃという着想を検討していた際、先割れスプーンに目を付けた簡単なスケッチが描かれたと説明している。その後、複数のスタッフがキャラクターのデザイン案を考案し、フォーキーの基本的な形が生み出された[6]。

製作のジョナス・リヴェラは、子供が新しいおもちゃそのものよりも包装箱に夢中になることがあるという経験を、フォーキーの着想に関係するものとして説明した。既製品のおもちゃではなく、捨てられるはずの物が子供の想像力によっておもちゃになるという設定は、シリーズの世界観を広げる役割を担った[2]。

キャラクターデザイン

フォーキーの基本的な外見は、白いプラスチック製の先割れスプーンに、工作用品を取り付けたものである。

目には大きさの異なる動眼、腕には赤いモール、足には折ったアイスキャンディーの棒を使用している。口と眉毛には工作用の素材が使われ、足の部分は粘土によって固定されている。足の片方には虹色のシールが貼られている[1]。

製作スタッフは、フォーキーを子供が実際に作ったように見せることを重視し、過度に洗練されたデザインにならないよう調整した。

リヴェラによると、完成までに多数のデザイン案が検討され、製作陣は「Sporkshop」と呼ばれる工作の時間を設けて、実際に先割れスプーンや工作用品からフォーキーを作成した[7]。

アニメーターのクラウディオ・デ・オリヴェイラも、実物の工作用品を使った試作を通じて、フォーキーの表情や動きの可能性を検討した。制作陣は、工作物としての単純な外見を残しながら、アニメーション上で感情表現ができるよう工夫した[2]。

アニメーション表現

フォーキーは、プラスチック、モール、粘土、木製の棒など、性質の異なる素材を組み合わせたキャラクターである。

製作スタッフは、その素材の特性が動きに反映されるようにアニメーションを制作した。モールでできた腕は柔軟に曲がり、動眼は視線が完全には定まらないように動く。また、足元の形状から歩行時にはぎこちない動きを見せる。

ストーリー・スーパーバイザーのラポンテは、フォーキーを滑らかに動かすのではなく、素材による制約を設けることがユーモアにつながったと説明している[6]。

また、フォーキーのアニメーションには複数の異なる素材を再現する必要があったため、単純な外見とは対照的に技術的な課題も存在した[8]。

キャスティング

原語版の声優には、テレビドラマ『アレステッド・ディベロプメント』や『Veep/ヴィープ』などへの出演で知られるトニー・ヘイルが起用された。

ヘイルによると、製作陣からは不安が強く、周囲の出来事を十分に理解していないキャラクターとしてフォーキーを説明された。ヘイルは、自身が過去に演じてきた人物との共通点を感じたという[9]。

また、ヘイルはフォーキーの役作りについて、周囲の世界に対する疑問や自分の存在意義に対する不安などが、キャラクターの特徴であると説明している[10]。

フォーキーのアニメーション制作では、ヘイルの音声収録を参考に、表情や体の動きが検討された[2]。

日本語吹替版では竜星涼が起用された。竜星はフォーキーを演じるにあたり、監督との相談を通じて、3歳から5歳程度の子供のような無邪気さを意識したという。また、原語版の演技を参考にしながら、日本語の台詞に合った声を作ることに難しさがあったと語っている[11]。

竜星は2026年公開の『トイ・ストーリー5』でもフォーキーを演じている[12]。

キャラクター

外見と特徴

フォーキーは、ボニーが幼稚園で作った手作りのおもちゃである。

先割れスプーンを胴体と顔に使用し、赤いモールで腕と手、木製の棒と粘土で足を表現している。目の大きさは左右で異なり、顔には青い口と赤い眉毛が付いている。

ほかのおもちゃとは異なり、既製品ではなく、日常生活で使われる道具や工作用品から作られていることが特徴である[1]。

性格

フォーキーは、無邪気で好奇心が強く、周囲の物事について素朴な疑問を抱く人物として描かれている。

誕生直後は、自分をおもちゃではなく、捨てられるべきごみだと考えている。そのため、ごみ箱の中へ戻ろうとする行動を繰り返し、ウッディを困らせる。

しかし、ウッディからボニーにとって大切な存在であることを伝えられるうちに、自分がおもちゃとして果たす役割を理解していく。

『フォーキーのコレって何?』では、友情、愛、時間、芸術など、さまざまな物事について仲間に質問する姿が描かれる[13]。

他のキャラクターとの関係

ボニー・アンダーソン
フォーキーを作った少女。ボニーはフォーキーを大切にしており、彼がいなくなると強い不安を感じる。フォーキーにとって、自分がおもちゃとして生きる意味を知るきっかけとなる人物である。
ウッディ
ボニーのおもちゃたちの一人。フォーキーがごみ箱に戻ろうとするたびに助け出し、ボニーにとって大切なおもちゃであることを教える。
バズ・ライトイヤー
ウッディとともにボニーの家で暮らすスペースレンジャーのおもちゃ。『トイ・ストーリー4』では、ウッディとフォーキーが行方不明になった際、仲間とともに二人を捜す。
ギャビー・ギャビー
アンティークショップ「セカンド・チャンス・アンティーク」に置かれている人形。『トイ・ストーリー4』では、ウッディの音声装置を手に入れるため、フォーキーを店内に留め置く。
カレン・ビバリー
『トイ・ストーリー4』のエンドクレジットで登場する、ボニーがプラスチック製のナイフから作ったおもちゃ。『トイ・ストーリー5』では、フォーキーとの結婚が描かれる[14]。

登場作品

トイ・ストーリー4

2019年公開のシリーズ第4作で、フォーキーの初登場作品。

ボニーは幼稚園への体験入園で、周囲の子供たちになじめず、不安を感じていた。

彼女を心配したウッディは、幼稚園へこっそり同行し、ごみ箱から工作に使える材料を集めてボニーの机に置く。

ボニーはその材料を使い、先割れスプーンに目や腕、足などを取り付けた手作りのおもちゃを完成させ、「フォーキー」と名付ける。

しかし、フォーキーは自分をおもちゃだと認識しておらず、ごみ箱へ戻ろうとする。そのたびにウッディはフォーキーを引き戻し、ボニーにとって重要なおもちゃであることを説明する。

やがてボニーの家族旅行中、フォーキーはキャンピングカーの窓から外へ飛び出す。ウッディはフォーキーを捜しに行き、二人は徒歩で家族のもとへ戻ろうとする。

道中、ウッディは持ち主にとって大切なおもちゃになることの意味をフォーキーに語り、フォーキーも少しずつ自分の役割を理解するようになる。

その後、二人が立ち寄ったアンティークショップでは、ギャビー・ギャビーがウッディの音声装置を求め、フォーキーを店に留め置く。

ウッディはボー・ピープらの協力を得てフォーキーを助けようとする。最終的にフォーキーはバズたちと合流し、ボニーのもとへ戻る。

エンドクレジットでは、ボニーが新しく作ったナイフ型のおもちゃ「カレン・ビバリー」が登場し、フォーキーは彼女におもちゃとしての存在について説明する。

フォーキーのコレって何?

『フォーキーのコレって何?』(Forky Asks a Question)は、2019年11月12日から2020年1月10日にかけてDisney+で配信された、全10話の短編アニメーションシリーズ。

『トイ・ストーリー4』から派生した作品であり、フォーキーを主人公として、ほかのおもちゃたちとの対話を通じてさまざまな物事について学ぶ様子が描かれている。

フォーキーは、友情、芸術、時間、愛、コンピュータ、リーダー、ペット、チーズ、読書などについて質問し、ハム、レックス、トリクシー、ドーリー、バターカップらと交流する[13]。

同シリーズの監督・脚本はボブ・ピーターソンが務め、製作はマーク・ニールセンが担当した[3]。

2020年には、第5話「What Is Love?」が第72回プライムタイム・エミー賞の短編アニメーション番組賞を受賞した[15]。

トイ・ストーリー5

2026年公開のシリーズ第5作。

フォーキーは、ボニーが所有するおもちゃの一人として引き続き登場する。

本作では、ボニーの成長とタブレット端末「リリーパッド」の登場によって、おもちゃたちを取り巻く状況が変化する。

また、フォーキーと、プラスチック製のナイフから作られたおもちゃ「カレン・ビバリー」の結婚が描かれる。ピクサーの公式作品紹介では、フォーキーがカレン・ビバリーに、おもちゃとして生きることやごみについて自分の経験を教える人物として紹介されている[14]。

担当声優

原語版

トニー・ヘイル
『トイ・ストーリー4』『フォーキーのコレって何?』『トイ・ストーリー5』で担当する[13][14]。

日本語吹替版

竜星涼
『トイ・ストーリー4』『フォーキーのコレって何?』『トイ・ストーリー5』で担当する[11][12]。

評価・影響

フォーキーは、『トイ・ストーリー4』で初登場した後、映画評論やキャストへの取材などで注目された。

『Vanity Fair』のローラ・ブラッドリーは、フォーキーが自分をごみだと考えるという設定や、トニー・ヘイルによる不安を抱えた演技を取り上げ、作品の印象的な新キャラクターとして評価した[16]。

『RogerEbert.com』のマット・ゾラー・サイツは、『トイ・ストーリー4』の批評において、フォーキーがごみ箱へ戻ろうとする行動と、それを引き止めるウッディの関係を作品の中心的な要素として論じた[17]。

また、フォーキーは従来の『トイ・ストーリー』シリーズのおもちゃとは異なり、子供が身近な材料を組み合わせて作ったキャラクターとして登場する。この設定は、子供の想像力と、おもちゃの存在意義を描くものとして製作スタッフによって説明されている[5]。

独立した配信作品『フォーキーのコレって何?』も製作され、同シリーズの第5話は第72回プライムタイム・エミー賞短編アニメーション番組賞を受賞した[15]。

脚注

  1. 1 2 3 “Meet All the New Characters Appearing in Toy Story 4” (英語). D23. 2026年10月17日閲覧。
  2. 1 2 3 4 “One Man’s Trash: Meet Forky, Toy Story 4’s Anxious New Addition” (英語). D23. 2026年10月17日閲覧。
  3. 1 2 “Forky Asks a Question” (英語). Pixar Animation Studios. 2026年10月17日閲覧。
  4. ↑ “トイ・ストーリー5”. ディズニー公式. 2026年10月17日閲覧。
  5. 1 2 ““Be Wrong As Fast As You Can” Andrew Stanton Talks ‘Toy Story 4’” (英語). Creative Screenwriting. 2026年10月17日閲覧。
  6. 1 2 “Toy Story 4's Story Supervisor Valerie LaPointe on Bo Peep, Gabby Gabby & More” (英語). The Credits (2019年7月). 2026年10月17日閲覧。
  7. ↑ “Into the 'Sporkshop': How Forky from 'Toy Story 4' came to be” (英語). ABC7 Los Angeles (2019年10月8日). 2026年10月17日閲覧。
  8. ↑ “Behind the scenes of Toy Story 4” (英語). Creative Bloq. 2026年10月17日閲覧。
  9. ↑ “Toy Story 4 Star Tony Hale On Becoming Existential Toy Forky” (英語). Time Out (2019年6月18日). 2026年10月17日閲覧。
  10. ↑ “How Toy Story 4 Made Tony Hale Into Forky, Plastic Patron Saint of Existential Angst” (英語). Vanity Fair (2019年6月21日). 2026年10月17日閲覧。
  11. 1 2 “【インタビュー】『トイ・ストーリー4』 唐沢寿明「初めてウッディを吹き替えたときはシリーズになるとは思っていなかった」 竜星涼「見ていた側として胸が熱くなるものがある」”. エンタメOVO. 2026年10月17日閲覧。
  12. 1 2 “『トイ・ストーリー5』ジャパンプレミア開催!豪華日本版声優陣と「トイ・ストーリー」ファン集結で熱狂!”. ディズニー公式 (2026年6月30日). 2026年10月17日閲覧。
  13. 1 2 3 “Forky Asks a Question” (英語). Disney+ Press. 2026年10月17日閲覧。
  14. 1 2 3 “Toy Story 5” (英語). Pixar Animation Studios. 2026年10月17日閲覧。
  15. 1 2 “Outstanding Short Form Animated Program – 2020” (英語). Television Academy. 2026年10月17日閲覧。
  16. ↑ Laura Bradley (2019年6月21日). “How Toy Story 4 Made Tony Hale Into Forky, Plastic Patron Saint of Existential Angst” (英語). Vanity Fair. 2026年10月17日閲覧。
  17. ↑ Matt Zoller Seitz (2019年6月21日). “Toy Story 4 movie review & film summary” (英語). RogerEbert.com. 2026年10月17日閲覧。

外部リンク