火の路
小説中に登場する明日香村の酒船石
小説中に登場する明日香村の酒船石
作者 松本清張
国 日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 長編小説
発表形態 新聞連載
初出情報
初出 『朝日新聞』 1973年6月16日 - 1974年10月13日
初出時の題名 『火の回路』
出版元 朝日新聞社
刊本情報
刊行 『火の路』(上下巻)
出版元 文藝春秋
出版年月日 1975年11月10日(上巻)
1975年12月10日(下巻)
装幀 坂田政則
挿絵 坂田政則
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『火の路』(ひのみち)は、松本清張の長編推理小説。ペルシア人・ゾロアスター教徒の飛鳥時代伝来説を描き話題を呼んだ、著者の古代史ミステリーの代表的長編。『火の回路』のタイトルで『朝日新聞』に連載され(1973年6月16日 - 1974年10月13日)、改題の上、1975年11月・12月に文藝春秋から刊行された。革命前、パフラヴィー朝末期のイランが重要な舞台となっている。大胆な仮説に加え、連載開始の前年に高松塚古墳で壁画が発見され、古代史が注目されていたこともあり、話題作となった[1]。

1976年にテレビドラマ化されている。

あらすじ

カメラマンの坂根要助は、奈良県明日香村の石造遺跡を取材中、遺跡を真剣に観察する女性・高須通子に出会う。通子は奈良市内に宿泊していたが、散歩中に法華寺の近くで男が刺されているのを発見する。被害者・海津信六に同情した通子は供血を思い立つが、病院に向かう途中で坂根と再会した。海津の歴史学徒時代の噂を耳にした坂根は、海津周辺の人間関係に疑問を抱くようになる。他方、論文「飛鳥の石造遺物」を発表した通子のもとに、海津から供血の礼を兼ねた丁寧な感想が届いた。海津との議論や文通のやりとりによって自らの仮説を検証していく通子は、イラン行きへの思いを深める。

主な登場人物

高須通子
東京の国立T大文学部で日本古代史を専攻。身分は助手。高校の非常勤講師を掛け持つ。発想がユニークと評されるが、学閥の慣習を重んじる教授陣からは煙たがられている。
坂根要助
フリーのカメラマン。長髪童顔。雑誌「文化領域」と付き合いを持ち、その取材先で通子と出会う。
海津信六
大阪府和泉市で保険の勧誘員をしているが、T大の有望な歴史学徒であった過去を持つ。奈良市内でシンナーの常習者に刺されるが、通子と坂根の供血もあり一命を取り留める。
村岡亥一郎
京都南禅寺の近くで普茶料理屋「大仙洞」を営む。
稲富倶子
私立R学院大4年生。フランス留学を夢見る。
福原庄三
雑誌「文化領域」副編集長。

エピソード

関連事項

沈黙の塔(ヤズド)

参考文献

テレビドラマ

火の路
ジャンル テレビドラマ
原作 松本清張『火の路』
脚本 中島丈博
演出 江口浩之
清水満
出演者 栗原小巻ほか
製作
制作 NHK
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1976年4月8日 - 5月27日
放送時間22:15 - 23:00
放送枠ドラマ人間模様
放送分45分
回数7
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1976年4月8日から5月27日まで、NHKの「シリーズ人間模様」(22:15-23:00)にて、全7回の連続ドラマとして放映[5]。

キャスト
スタッフ
NHK シリーズ人間模様
前番組 番組名 次番組
-
火の路
(1976.4.8 - 5.27)
堂々たる打算
(原作:城山三郎)
(1976.6.10 - 7.15)

脚注

[脚注の使い方]
  1. 1 2 松本清張が仰いだ京都の“怪物”序章 一本の電話TJE KYOTO, 2020.09.01
  2. ↑ 対談「清張古代史の現在を再検討する」(『松本清張研究』第6号(2005年、北九州市立松本清張記念館編集・発行)に収録)中の森浩一の発言による。
  3. ↑ 藤井康栄『松本清張の残像』(2002年、文春新書)118-120頁参照。
  4. ↑ 藪田嘉一郎『日本古代文化と宗教』(1976年、平凡社)349頁、清張による同書あとがき「上梓まで」参照。
  5. ↑ 『劇と評論』第18巻第1号、「劇と評論」の会、1976年4月5日、27頁。NDLJP:2223252/18
  6. ↑ 栗原小巻 - NHK人物録

外部リンク

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