オンブズマン (競走馬)

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オンブズマン
欧字表記 Ombudsman[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 牡[1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2021年4月12日(5歳)[1]
父 Night of Thunder[1]
母 Syndicate[1]
母の父 Dansili[1]
生国 アイルランドの旗 アイルランド
生産者 J. Hanly
馬主 ゴドルフィン[1]
調教師 ジョン・ゴスデン[1]
競走成績
生涯成績 14戦10勝[1][2]
獲得賞金 US$6,289,372[3]
(2026年8月19日現在)
WBRR I128 / 2025年[4]
勝ち鞍
G1プリンスオブウェールズS2025年・2026年
G1インターナショナルS2025年
G1ドバイターフ2026年
G1チャンピオンS2026年
G3プランスドランジュ賞2024年
G3ブリガディアジェラードS2026年
Lヌレイエフ賞2024年
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オンブズマン(Ombudsman)は、アイルランド生まれのイギリス調教の競走馬。主な勝ち鞍に2025年・2026年のプリンスオブウェールズステークス、2025年のインターナショナルステークス、2026年のドバイターフ、チャンピオンステークス。

経歴

3歳(2024年)

父はナイトオブサンダーのゴドルフィン所属馬としてジョン・ゴスデン厩舎に預けられる。

デビューは2024年6月と遅かったが、初戦となる条件戦からフランスのG3プランスドランジュ賞(英語版)まで3歳を4戦無敗で終える。

4歳(2025年)

4歳となった2025年の初戦はイギリスのサンダウン競馬場で行われたG3ブリガディアジェラードステークス(英語版)に出走し2着に敗れて、無敗は途切れることになった。

その後はロイヤルアスコット開催のG1プリンスオブウェールズステークスにウィリアム・ビュイック騎手と共に出走。前年のアイリッシュダービー馬のロスアンジェルスや前年のチャンピオンステークスの覇者アンマートなどが出走している中、オンブズマンは8頭立ての5番人気に支持され、同記事では伏兵評価とされていた[5]。レースが始まると道中は後方につけ、最後の直線コースに入ると何度も前が壁になる中、最後の1ハロンほどから進路が空くと、逃げるアンマートを最後はとてつもない末脚で差し切ると2馬身差をつけての勝利となる[5]。レース後、管理するジョン・ゴスデン調教師は「オーナーのシェイク・モハメドのおかげです。この馬を購入したときに「まだ未熟な馬です」と伝えると「好きなだけ時間をかけてくれ」と言われた、馬はどんどん成長していますまだレースを使ってないので(次走に)エクリプスステークスも期待できます」と答えた[5]。騎乗したビュイック騎手は「ここで勝つのは本当に特別です。調教で騎乗していて、すごく調子が良かったので、負けるとしたら、不運な負けだったと思います。感銘を受けるパフォーマンスでした」とオンブズマンを絶賛した[5]。

レース後、BHA(英国競馬統括機構)は、プリンスオブウェールズステークスにおけるオンブズマンのレーティングを128ポンドと設定(後に127ポンドに修正)した[6]。

エクリプスステークスのレース前にゴスデン調教師は英競馬メディア「racingpost.com(レーシング・ポスト)」でジョッキークラブに対して語った内容を引用する形でコメントを紹介し、その中で「3歳馬が非常に良さそうだね。ジョッケクルブ賞勝ち馬(カミーユピサロ)がいて、脅威となる馬が何頭も参戦している。様子を見ないとね」とコメントした。また、ゴスデンが管理するフィールドオブゴールドが2025年の3歳馬の中で最強格の1頭で、世代レベルについて知見は得られたかという質問に関しては、「恐らくね。でも、彼らは異なる距離を走ってきた。フィールドオブゴールドの評価はルーリングコートと並んでいる部分もあるが、3歳馬たちは非常に中身の詰まった集団に見えるし、エキサイティングなレースになるだろう」と、まだ定かでないところも認めている。更にゴスデンは「それに、ソジーもやってくる。彼は恐らくフランスの10ハロンから12ハロンで最強の馬だよ。我々の(管理馬である)サルディニアンウォリアーはイスパーン賞で彼の2着だし、その前はドイツで勝っていたんだ。実にホットな対戦になるね」と古馬にも強敵がいることを指摘した[7]。

それでもエクリプスステークスでは、1番人気に支持された。レースは道中後方に付けて、最後の直線で早めに馬群から抜け出したが、最後の最後に追い込んだドラクロワに首差だけ差し切られ2着に終わった。レース後、ゴスデン調教師は「レース前に告げていたように混戦でした。よくある少頭数で難しいレースでしたが、オンブズマンは素晴らしいレースをしました。もちろん勝った馬(ドラクロワ)には満点をあげないといけません」とコメントした[8]。

オンブズマンはその後、イギリスのヨーク競馬場で行われたGIインターナショナルステークスに出走した。このレースには、ドラクロワや日本からダノンデサイルが出走した。オンブズマンはラビット(ペースメーカー役)としてバーキャッスルを配し、万全の構えで出走した。レースはバーキャッスルが他馬を離して逃げ、他の馬はひとかたまりになった。オンブズマンはダノンデサイルをマークする様な位置に構えた。残り400m辺りでスパートをかけると、ドラクロワ以下を完封しGI2勝目を飾った。レース後、ゴスデン調教師は「ウィリアム(ビュイック騎手)は12ハロンでも大丈夫と思っているようだが、私は路線変更する必要はないと考えている。もし凱旋門賞を目指すなら、めったにない高速馬場の凱旋門賞が必要だ。こういうチャンスもたまにあるからね」とコメントした[9]。

レース後、BHA(英国競馬統括機構)はプリンスオブウェールズステークスの127ポンドを上回る128ポンドの評価をオンブズマンに与えたことを公式ホームページで発表した[10]。

その後はイギリスのアスコット競馬場で行われたチャンピオンステークスに出走した。チャンピオンステークスには、3戦連続の対決となるドラクロワや、現役欧州最強馬筆頭のカランダガンが出走したが、オンブズマンは現地で1番人気の支持された[11]。レースは最後方でじっくりと脚を溜める競馬で、最後の直線ではカランダガンと併せ馬の形で追い込んできたが、直線半ばで抜け出したカランダガンに迫ることができずに2着に終わった。レース後、ゴスデン調教師は「オンブズマンはカランダガンというとても優秀な馬を相手に素晴らしいレースをした。(チャンピオンステークスの後)彼に適したレースは、国内だけでなく海外にも特に見当たらない。今年の初めには(オーナーと)ジャパンカップについても話し合ったが、チャンピオンステークスはとてもハードなレースとなった。来年にはさらに成長していることを期待する」と語った[12]。

5歳(2026年)

5歳シーズンはドバイターフから始動することが明かされた。同じゴドルフィンのオペラバッロ(ジェベルハッタの勝ち馬)との対戦は叶わないうようだが、ゴスデン調教師は「今シーズンの最初として9F(1800m)というのは最高の条件ではないでしょうか。既にオンブズマンは中東に2度赴き、馬場に適応できるように準備しています」とコメントした[13]。

3月28日、アラブ首長国連邦のメイダン競馬場で行われたドバイターフに出走すると、2着のクドワーに2馬身のリードを付けてGI3勝目を飾った[14]。

5月28日、前年同様プリンスオブウェールズステークスの前哨戦としてG3ブリガディアジェラードステークスに出走し、ゲジンにクビ差勝利した[15]。

6月17日、プリンスオブウェールズステークスに出走。昨年の凱旋門賞馬ダリズや同2着のミニーホークも出走するなか1番人気に支持される。レースは後方からの追走し、最後の直線では大外に持ち出すと豪快に伸びて、ともに末脚を伸ばしたミニーホークをかわすと一気に引き離して4馬身差をつける完勝で連覇を達成した[16]。

競走成績

以下の内容は、Racing Post[17]、JRA-VAN Ver.World[18]、の情報に基づく。

競走日競馬場競走名格距離(馬場)頭数着順タイム着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)
2024.6.22 ニューマーケット 条件戦 芝1600m(良) 14 1着 1:36.71 1 1/4馬身 B.デラサイエット 59 (Arabian Light)
7.18 レスター 条件戦 芝2000m(稍) 13 1着 2:09.54 1馬身 W.ビュイック 62 (Winston's Tipple)
8.11 ドーヴィル ヌレイエフ賞 L 芝2000m(良) 9 1着 2:03.88 3 1/2馬身 R.ムーア 57.5 (Sons and Lovers)
9.8 ロンシャン プランスドランジュ賞 G3 芝2000m(重) 7 1着 2:11.42 1/2馬身 W.ビュイック 56.5 (Start of Day)
2025.5.29 サンダウン ブリガディアジェラードS G3 芝1990m(良) 7 2着 - 1 3/4馬身 R.ムーア 59.5 Almaqam
6.18 アスコット プリンスオブウェールズS G1 芝1990m(良) 8 1着 2:02.51 2馬身 W.ビュイック 58 (Anmaat)
7.5 サンダウン エクリプスS G1 芝1990m(良) 6 2着 - クビ差 W.ビュイック 61 Delacroix
8.20 ヨーク 英インターナショナルS G1 芝2050m(良) 6 1着 2:07.90 3 1/2馬身 W.ビュイック 61 (Delacroix)
10.18 アスコット 英チャンピオンS G1 芝1990m(良) 11 2着 - 2 1/4馬身 W.ビュイック 60.5 Calandagan
2026.3.28 メイダン ドバイターフ G1 芝1800m(良) 11 1着 1:47.46 0.31秒 W.ビュイック 57 (Quddwah)
5.28 サンダウン ブリガディアジェラードS G3 芝1990m(良) 6 1着 2:06.44 クビ差 W.ビュイック 61 (Gethin)
6.17 アスコット プリンスオブウェールズS G1 芝1990m(良) 8 1着 2:03.24 4馬身 W.ビュイック 58 (Minnie Hauk)
   8.19 ヨーク 英インターナショナルS G1 芝2050m(良) 8 4着 - 4 3/4馬身 W.ビュイック 61 Item
10.17 アスコット 英チャンピオンS G1 芝1990m(良) 6 1着 2:04.22 3 3/4馬身 W.ビュイック 60.5 (Calandagan)
  • 競走成績は2026年6月17日現在

血統表

オンブズマンの血統(出典[§ 1])
父系 ミスタープロスペクター系 [§ 2]
父
Night of Thunder
栗毛 2011
父の父
Dubawi
鹿毛 2002
Dubai Millennium Seeking the Gold
Colorado Dancer
Zomaradah Deploy
Jawaher
父の母
Forest Storm
栗毛 2006
Galileo Sadler's Wells
Urban Sea
Quiet Storm Desert Prince
Hertford Castle
母
Syndicate
鹿毛 2014
Dansili
黒鹿毛 1996
*デインヒル Danzig
Razyana
Hasili Kahyasi
Kerali
母の母
Indication
鹿毛 2003
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Insinuate Mr. Prospector
All At Sea
母系 (F-No.)   (FN: 8-h) [§ 3]
5代内の近親交配 Sadler's Wells:M3×S4、Northern Dancer:M4×S5×M5、Mr. Prospector:M4×S5 [§ 4]
出典
  1. ↑ [19]
  2. ↑ [20]
  3. ↑ [19]
  4. ↑ [19]

脚注

  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 “Ombudsman”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2025年6月29日閲覧。
  2. ↑ “Ombudsman (IRE)”. Godolphin.com. 2026年1月29日閲覧.
  3. ↑ “Ombudsman (IRE)”. Godolphin.com. 2026年1月29日閲覧.
  4. ↑ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2025”. 国際競馬統括機関連盟. 2026年1月21日閲覧。
  5. 1 2 3 4 “遅れてきた大物オンブズマン快勝「好きなだけ時間をかけてくれと…」/プリンスオブウェールズS(日刊スポーツ)”. Yahoo!ニュース. 2025年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年6月20日閲覧。
  6. ↑ “フォーエバーヤングと首位交代か?英国のオンブズマンにレーティング128ポンド!BHAが発表 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2025年10月23日閲覧。
  7. ↑ “エクリプスSでG1連勝狙うオンブズマン、J.ゴスデン師は3歳勢を警戒 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2025年10月23日閲覧。
  8. ↑ “【エクリプスS】オンブズマンは2着「混戦でした」プリンスオブウェールズSに続く連勝はならず | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2025年10月23日閲覧。
  9. ↑ “オンブズマンが英インターナショナルS快勝、今後も10ハロン路線へ | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2025年10月23日閲覧。
  10. ↑ “快勝オンブズマンは128ポンドを獲得!英インターナショナルSのレーティングをBHAが発表 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2025年10月23日閲覧。
  11. ↑ “欧州中距離王者が決まる英チャンピオンS、オンブズマンは9番枠 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2025年10月23日閲覧。
  12. ↑ “オンブズマンは年内休養、カランダガンとのジャパンC再戦ならず | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2025年10月23日閲覧。
  13. ↑ Milnes, David (2026年2月26日). “Big Godolphin clash on Dubai World Cup night is off as Charlie Appleby turns attention to summer with Group 1 winner” (英語). www.racingpost.com. 2026年2月26日閲覧。
  14. ↑ “【ドバイターフ】「殿下のために騎乗できるのは光栄。競馬界最大の祭典」快勝ビュイック語る | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2026年5月29日閲覧。
  15. ↑ “オンブズマンが英G3ブリガディアジェラードS競り勝ち、次はダリズと対戦へ | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2026年5月29日閲覧。
  16. ↑ 木南友輔. “【プリンスオブウェールズS】オンブズマン連覇!凱旋門賞馬ダリズ、ミニーホークに4馬身差圧勝 - 海外 | 競馬”. 日刊スポーツ. 2026年6月18日閲覧。
  17. ↑ Ombudsman.Racing Post 2026年5月3日閲覧。
  18. ↑ オンブズマン(Ombudsman)| 競馬データベース | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト.JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2026年5月3日閲覧。
  19. 1 2 3 “血統情報:5代血統表|Ombudsman”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2025年6月29日閲覧。
  20. ↑ “Ombudsmanの血統表”. netkeiba.com. 2025年6月29日閲覧。

外部リンク