不知火舞 プロフィール
不知火 舞(しらぬい まい、Mai Shiranui)は、SNK(SNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム『餓狼伝説』シリーズなどに登場する架空の人物。
初登場作品は『餓狼伝説2』(以下『餓狼2』と表記)。不知火流忍術を継承するくノ一であり、大きな扇子を武器とし、技によっては炎を巻き起こして戦う。戦法は「蝶のように舞い、蜂のように刺す」を身上としている。
浴衣の左右を切り取って肌の露出を多くしたデザインの赤い装束に身を包んでいる。その装束はシリーズによっては多少異なるが、胸部や臀部を強調するものとなっている。衣装のデザインは『餓狼伝説3』(以下『餓狼3』と表記)と『リアルバウト餓狼伝説』(以下『RB』と表記)のみレオタードの上に袖無しのトップスと尾飾りの付いた巻きスカートを着たものに変更されたが、『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』(以下『RBS』と表記)で従来のデザインに近いものに再度変わった[注 2]。足元に関しては『餓狼3』以降は素足にトレンカで闘っており、奥のラインからの攻撃では足の裏を強調した蹴りを繰り出していた。
幼い頃から不知火流忍術の修行を積みながら、忍び装束を自作したり毎日料理などをして過ごしていた。ある日来日したアンディと出会ったことが、彼女ののちの大きな転機となった。アンディと出会ったばかりの頃の舞は修行に行き詰まっていた。そんな姿を見下したような態度の彼に好意を持っていなかった。しかし、修行に打ち込む彼のまっすぐな瞳を見て自分に欠けていたものを悟り、修行に復帰した。その後、祖父を亡くし不知火流忍術継承者となった舞は、アンディの後を追って格闘界に足を踏み入れた[1]。
祖父・不知火半蔵(『餓狼2』の時点で既に故人)の下で修行していたアンディ・ボガードに惚れ込み、彼を追いかけては戦いに身を投じている(出会った当初はいけ好かなかった)。舞の方はすぐにも結婚したいと思っているが、アンディがはっきりとした反応を見せないため、やきもきする様子を見せることも多い。
『餓狼2』では対戦前・勝利時ともに硬派な台詞が多かった[注 3]。
『餓狼伝説スペシャル』(以下『餓狼SP』と表記)では前作から台詞が全面改訂され、テリー・ボガードを使ってCPUの舞が相手になると、舞はテリーがアンディの兄であることを確認した上で、「そんなに強そうに見えない」と言い放つ(アンディに対しては「手を抜かないでよ」)。その他の相手に対しては対戦前に「女だと思って甘く見ると痛い目に合う」と警告し、試合後は「だから言ったでしょ」と言い放つ。ただし、山田十平衛とタン・フー・ルーに対しては「大丈夫?」と気を使い、アンディに対しては「ごめんなさい」と謝罪する。同キャラ戦の場合「真似するならもっと上品にして」と文句を言う。
また『餓狼3』ではテリーに対して、CPUの舞は対戦前に「お兄ちゃん」と呼んでいる。
『餓狼2』と『餓狼SP』のホームステージ名は青木ケ原・樹海。ここは鳥居や仏像などが沈む大河を下るイカダの上で、『餓狼2』ではこのステージ専用の必殺技がある。
山田十平衛は祖父・半蔵の親友だが、ゲーム本編では舞自身は特に十平衛のことを注目していない。むしろ舞がアンディの恋人にも関わらず舞に好意を抱き変態行為をして来る十平衛に迷惑している。だが十平衛は『餓狼3』の舞ステージや『RB』の舞のエンディングに登場している。
『餓狼伝説 City of the Wolves』(以下『餓狼CotW』と表記)では望月双角からある情報を聞きサウスタウンを訪れサウスタウンで開催されるKOFに参加。顔が旧『餓狼伝説』シリーズの頃のテリーとアンディとジョー同様若い顔で全く変わらない美女だが服装が臍と腰を見せた黒服と黒ズボンを着用。
初代『餓狼伝説』のリメイク作品『餓狼伝説 WILD AMBITION』(以下『餓狼WA』と表記)では、キム・カッファン、山崎竜二、李香緋とともに登場している。
ゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第7回(1993年度)ゲーメスト大賞」の中のベストキャラクター賞では2位を獲得している。
野性的で気が強く好奇心旺盛という初期設定で挑発、勝ち台詞と高飛車なイメージの強い要素に対して声優の曽木亜古弥は「舞って高飛車だったのがいつの間にか3枚目になっちゃって。もしかしたら私のせいかも知れない」とコメントしている[2]。
『餓狼2』の開発段階では女性キャラクターを登場させるつもりはなく、「忍術マスター」と仮称されていた男性キャラクター(『餓狼SP』の舞ステージの背景に登場している)が登場する予定だった[3]が、ある日、開発部に見回りに来た上層部の鶴の一声で急遽作成されたキャラクターであるという[要出典]。
『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下『KOF』と表記)シリーズでもアンディへの感情は明確に描かれており、出場のたびにアンディと同じチームになることを希望しているが、実際にアンディとチームを組めたのは本編では『KOF'99』(以下『'99』と表記)での1回のみ、外伝を含めても『KOF EX』と『KOF EX2』のみで、それ以外では女性格闘家チームのメンバーとして出場している。
『KOF』シリーズでは開始から長らく登場し続けたキャラクターの一人であり、本編だけでなく外伝作品のほとんどにも登場したが、『KOF XI』で初の不参加となった。非参戦の理由は、最近出場しないアンディに苛立ち「二人一緒に出なければいい」と無理矢理バカンスに連れ込んだ、という設定があるため(ただし、餓狼チームのエンディングで姿は見せている)。一方、PS2移植版『KOF XI』では隠しキャラクターとして登場していて、彼女を使ってテリーに勝つとアンディに当たる様子が見られる。続く『KOF XII』にも不参加だった(同作にはストーリーが無いがアンディは出場)が、『KOF XIII』にて再び正規に登場することになり、衣装は『RBS』以降をベースに背中を大きく露出させたものになった。
『KOF'97』(以下『'97』と表記)ではアンディとの対戦前デモではウェディングドレスを着てきたり、『'99』では赤ん坊を模した人形を抱いて彼を狼狽させたりと、過剰なギャグが目立っている。アンディ以外との対戦前デモには厚着の和服を一瞬に脱ぎ払い、くノ一の装束に変わる。
なお、『'99』にて餓狼伝説チームでゲームを進め、最終ボスのクリザリッドを、舞で倒すか、舞以外のキャラクターで倒すかによって、エンディングが大きく変化する。
『KOF XIV』での衣装は前垂れに花模様が描かれている。同作の南米チームのバンデラス・ハットリは舞を弟子にしようとしていたが、彼女はそれを断っている。
舞の「胸揺れ」が顕著な『KOF'94』(以下『'94』と表記)では、ディップスイッチを日本国外仕様に切り替えるとまったく揺れなくなる。スタッフによれば、「教育上好ましくないものに対しては苦情が来るため」と語っているが、「隠しコマンドを入力すると、ちゃんと揺れるようになるんです」とも語っている[4]。
『KOF MAXIMUM IMPACT』(以下『KOF MI』と表記)シリーズでのキャッチコピーは「魅惑の女忍者(くのいち)」。同シリーズの『KOF MI2』から登場しているナガセにライバル視されている。
恋愛シミュレーションゲームである『Days of Memories』シリーズではヒロインの1人として多く登場している。1作目の『Days of Memories 〜僕と彼女の熱い夏〜』では従来のイメージどおりのセクシーな年上の女性、5作目の『Days of Memories 〜恋はグッジョブ!〜』では昼はOL、夜は高い身体能力を生かした別の顔を持つ女性、ストーリーが繋がっている8作目『Days of Memories 〜風舞う都でつかまえて!〜』と9作目『Days of Memories 〜世界で一番熱い冬〜』では高校生となっている。
『サムライスピリッツ』シリーズでは、不知火麻衣という舞に名前・容姿までよく似たサブキャラクターが登場する。だが舞と麻衣は全くの別人で、お互いに無関係とされる。麻衣は初代『SAMURAI SPIRITS』の覇王丸と不知火幻庵のエンディングに登場する。なお、同シリーズのキャラクターである不知火幻庵は同じ苗字だが、互いに関連はない。『KOF XV』では覇王丸との対戦前デモにおいて、覇王丸から麻衣と勘違いされている。
『CAPCOM VS. SNK』(以下『CvS』と表記)をはじめとするカプコンとのクロスオーバー作品では、両社における代表的な格闘ヒロインとして『ストリートファイター』シリーズの春麗と対抗関係にあり、対戦前の専用デモでは春麗の衣装を着て登場する特殊な演出が施されている。また、くノ一であるにもかかわらず、人目を引くような格好をしているため、カプコンサイドのキャラクターには不思議がられている[注 4]。
2016年7月31日にコーエーテクモゲームス主催のイベント「DEAD OR ALIVE Festival 2016」の場で不知火舞が『デッド オア アライブ5』に登場することが発表され、9月13日に家庭用とアーケード版にて同日に配信された。2019年に発売された『デッド オア アライブ6』でもクーラ・ダイアモンドとともに6月18日にDLCとして配信された。
2019年8月31日にマーベラスのスマートフォン用ゲームアプリ作品『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』にて『餓狼SP』とのコラボで客演登場している。
なお、2019年11月に任天堂のNintendo Switch用対戦型アクションゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下『スマブラSP』と表記)の追加ファイターとしてテリーが参戦した際に『餓狼伝説』シリーズや『KOF』シリーズのキャラクターもゲストとして『スマブラSP』に登場する中、舞は登場しなかった。これについて、『スマブラSP』のディレクターである桜井政博(ソラ)は動画配信番組において、「『スマブラSP』は良い子のCERO Aなので、(刺激が強いキャラクターは)出すことができなかった」と説明し、謝罪している[5]。
『ストリートファイター6』では、DLCキャラクターとして登場。2025年2月5日配信予定。
作品を通じて機動力が高くスピーディーなキャラクター。ジャンプも早い上に鋭く、「必殺忍蜂」をはじめとするスピードを生かした突進技・奇襲技も多い。
登場作品によって、使用する技は多少変化するため、以下にあげる全ての技を同時に使えるわけではない。初登場となる『餓狼2』から共通して使える技は、「花蝶扇」、「龍炎舞」、「ムササビの舞」、「超必殺忍蜂」の4つである。
技名が公表されている『'94』〜『'96』の名称のみ記載[6][7][8]。
| ボタン | 立ち(近距離) | 立ち(遠距離) | しゃがみ | 垂直ジャンプ | 前方ジャンプ | 後方ジャンプ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 弱パンチ | 扇打 | 扇子突き | 『'94』:背面ひじ打ち 『'95』:龍尾髪 | 『'95』以前:翔扇打 『'96』:飛翔扇子突き | ||
| 強パンチ | 『'95』以前:大扇打 『'96』:対空扇子突き | 『'95』以前:対空扇子突き 『'96』:大扇打 | 背面ひじ打ち | 『'95』以前:天翔扇 『'96』:刃扇天翔刺し | 天翔扇 | |
| 弱キック | 竜巻蹴り | 『'95』以前:舞キック 『'96』:舞蹴撃 | 『'94』:反り蹴り 『'95』以降:摺り蹴り | 『'95』以前:翔脚 『'96』:直蹴 | 翔脚 | |
| 強キック | 『'95』以前:対空舞キック 『'96』:影脚空舞 | 反り蹴り | 『'95』以前:ハヤブサ蹴り 『'96』:隼蹴撃 | |||
| 攻撃避け | 忍び避け | - | ||||
| 『'94』:避け攻撃 『'95』:カウンター攻撃 |
跳ね蹴り | |||||
| ふっ飛ばし攻撃 | 天水の舞 | - | 『'94』:ハヤブサ蹴り 『'95』以降:不知火流・双気炎弾 | |||
| ダッシュ | 前回転 | - | ||||
| バックステップ | 『'94』:後回転 『'95』以降:バックステップ | |||||
『餓狼3』での舞のコンビネーションアーツは、手軽に使えるものが揃っている。初段がヒットしたときのみ出せるものや、近距離限定で出せるものもある。強パンチを連打することで出せる「乱れ風車」を除いて、相手をダウンさせることができる。「雲雀疾風の舞」(ひばりはやてのまい)は、舞のコンビネーションアーツの中で最もダメージが高い技である。
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