北鎌倉駅
| 北鎌倉駅 | |
|---|---|
|
西口(2026年3月) | |
|
きたかまくら Kita-Kamakura | |
![]() | |
| 所在地 | 神奈川県鎌倉市山ノ内501 |
| 駅番号 |
JO08 JS08 |
| 所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
| 所属路線 |
■横須賀線 ■■湘南新宿ライン(宇都宮線直通) |
| キロ程 |
2.3 km(大船起点) 東京から品鶴線経由で51.7 km |
| 電報略号 | キラ |
| 駅構造 | 地上駅 |
| ホーム | 2面2線 |
| 乗車人員 -統計年度- |
[JR 1]8,286人/日(降車客含まず) -2024年- |
| 開業年月日 | 1927年(昭和2年)5月20日[1] |
| 備考 | 業務委託駅[2][3] |
乗り入れ路線
東京駅経由の総武快速線直通列車のほか、新宿駅経由で宇都宮線に直通する湘南新宿ラインも停車する。2017年1月までは、一部の特急「成田エクスプレス」が繁忙期の休日日中を中心に横須賀駅まで延長され、当駅にも停車していた。
また当駅には、各路線ごとに駅番号が与えられている。
歴史沿革
沿革
- 1927年(昭和2年)5月20日:鎌倉郡小坂村に国鉄横須賀線の北鎌倉仮停車場として開業[1]。付近住民の請願により設置。5月 - 10月のみ営業。
- 1930年(昭和5年)10月1日:駅へ昇格し、北鎌倉駅が開業[1]。この頃に現在の駅舎を建設した。
- 1933年(昭和8年)2月11日:小坂村が町制施行し、大船町へ改称する。
- 1948年(昭和23年)6月1日:鎌倉市へ編入される。
- 1965年(昭和40年)7月1日:荷物扱い廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる[1]。
- 1995年(平成7年)3月1日:自動改札機を設置し、供用開始[4]。
- 1997年(平成9年):関東の駅百選に選定。選定理由は「古都鎌倉にふさわしく、静かで素朴な駅」。
- 2001年(平成13年)
- 2014年(平成26年)3月15日:横浜駅・大船駅発着の特急「成田エクスプレス」の一部列車が、横須賀駅まで臨時列車として繁忙期の土日祝のみ延長運転を開始。当駅が停車駅となる。
- 2017年(平成29年)1月:特急「成田エクスプレス」の延長運行が休止。
- 2018年(平成30年)
- 2025年(令和7年)11月10日:西口改札の自動改札機が簡易Suica改札機に変更。
歴史
北鎌倉駅は、1926年(大正15年)に円覚寺住職ほか附近住民の連名による請願を承けて、1889年(明治22年)の国鉄(現JR東日本)横須賀線開通から38年後の1927年(昭和2年)5月20日に設置された。当初の北鎌倉駅は国鉄横須賀線北鎌倉仮停車場という位置づけで、5月から10月の間のみの季節営業であったが、1930年(昭和5年)に駅に昇格したことに伴って国鉄北鎌倉駅として開業し、それに合わせて現駅舎が建設された[7]。
そもそも国鉄横須賀線は、来るべき大清国軍の襲来に備え、海軍鎮守府が置かれていた軍港都市横須賀に物資を輸送する為、陸海両軍の要請により建設された軍需路線であった。その要請は1886年(明治19年)6月、西郷従道海軍大臣および大山巌陸軍大臣から伊藤博文内閣総理大臣(いずれも当時)に対して出されたが、翌1887年(明治20年)3月に閣議で横須賀鉄道建設が可決されると、同年4月から測量が開始され、同年5月には45万円(現在の価値にして数億円以上相当)の予算を東海道線建設費から流用することが決まり、同年12月に測量を終え、さらにその翌1888年(明治21年)1月に着工された。測量開始から僅か一年弱という短期間での着工、さらに円覚寺境内を横切り、円覚寺境内に位置する白鷺池(鶴岡八幡宮の神霊が白鷺に姿を変えて舞い降りたという言い伝えが遺る)の約半分を埋め立て、若宮大路の段葛(鶴岡八幡宮参道)を寸断して線路が敷設されるという、相当強引な突貫工事であったとされる[7]。
線路工事の費用は、現在では当然となっている用地買収に伴う補償によるものではなく、円覚寺など周辺土地の地主からの寄付、即ち献納によって賄われたとされるが、後に仮停車場(現北鎌倉駅)が設置された背景には、上述のとおり、鉄道敷設が円覚寺を含む周辺地主の出資によるものであったことも関係しているとされる。その仮停車場の設置請願が1926年(大正15年)に出された際には、鉄道省(当時)から回答として「請願者ニ於テ所要贈用地七拾坪ヲ寄付シ…」という条件が提示されているが、ここから、仮停車場の建設用地も鉄道敷設と同様に周辺地主の寄付によるものであったことがわかる[7]。
駅構造
JR東日本ステーションサービスが駅管理を受託している横浜統括センター(鎌倉駅)管理の業務委託駅[2][3]。みどりの窓口は2018年5月31日に営業を終了し、代わりに同年6月16日に指定席券売機が設置されている[6]。
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。上りホームの鎌倉方端に駅舎があり、下りホームに移るには構内踏切を渡らなければならない。この踏切の遮断機は長い間駅係員が手作業で遮断桿を操作していたが、のちに自動化された。
改札口は3か所あり、駅舎にある西口、下りホームの鎌倉方にある東口、下りホームの中程にある時間限定の臨時口がそれぞれ別に設けられている。
西口には自動券売機や自動改札機が設置されており、入場・出場とも可能である。
東口には簡易Suica改札機や駅員のいる精算所が設けられているが、乗車券の発売は行われていない。このため出場は可能だが、入場については有効な乗車券を持っている場合、ICカード等で乗車する場合のみ可能となっている。
臨時口には簡易Suica改札機のほかに乗車駅証明書発行機が設けられているため、入場・出場ともに可能である。開設時間中は駅員が常駐し、集改札を行っている。かつては平日朝の通学時間帯とゴールデンウィークなどの休日の最混雑時に限って出場のみ利用できたが、隣接する道路(北鎌倉隧道)の通行止めによる不便の解消のために2017年4月から正式な改札となり入場もできるようになった[8][9]。
構内に階段が多いことからバリアフリー化が計画された。このうち、構内階段部へのエレベータ新設[注 1]、下りホーム久里浜方の階段をスロープ化し大船方へ7メートル延伸、多機能トイレ設置等を行うなどのバリアフリー化計画に基づく工事は2014年3月末に完成した[10]。
のりば
| 番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
|---|---|---|---|
| 1 | 上り | 横浜・東京・千葉方面 | |
| 北行 | 渋谷・新宿・大宮方面 | ||
| 2 | 下り | 鎌倉・横須賀・久里浜方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
- 東口(2026年3月)
- 西口改札(自動改札機撤去後・2026年3月)
- 西口改札(自動改札機撤去前・2019年6月)
- 東口改札(2019年6月)
- 臨時口改札(2019年6月)
- 構内踏切(2026年3月)
- ホーム(2026年3月)
利用状況
2024年度(令和6年度)の1日平均乗車人員は8,286人である[JR 1]。
1995年度(平成7年度)以降の1日平均乗車人員は下表の通りである。
| 年度 | 1日平均 乗車人員 |
|---|---|
| 1995年(平成7年) | [13]10,000 |
| 2000年(平成12年) | [JR 2]8,841 |
| 2001年(平成13年) | [JR 3]8,882 |
| 2002年(平成14年) | [JR 4]8,458 |
| 2003年(平成15年) | [JR 5]8,529 |
| 2004年(平成16年) | [JR 6]8,324 |
| 2005年(平成17年) | [JR 7]8,335 |
| 2006年(平成18年) | [JR 8]8,404 |
| 2007年(平成19年) | [JR 9]8,496 |
| 2008年(平成20年) | [JR 10]8,569 |
| 2009年(平成21年) | [JR 11]8,518 |
| 2010年(平成22年) | [JR 12]8,448 |
| 2011年(平成23年) | [JR 13]8,473 |
| 2012年(平成24年) | [JR 14]8,849 |
| 2013年(平成25年) | [JR 15]8,964 |
| 2014年(平成26年) | [JR 16]8,709 |
| 2015年(平成27年) | [JR 17]8,994 |
| 2016年(平成28年) | [JR 18]8,997 |
| 2017年(平成29年) | [JR 19]9,051 |
| 2018年(平成30年) | [JR 20]9,015 |
| 2019年(令和元年) | [JR 21]8,771 |
| 2020年(令和2年) | [JR 22]6,351 |
| 2021年(令和3年) | [JR 23]7,138 |
| 2022年(令和4年) | [JR 24]7,942 |
| 2023年(令和5年) | [JR 25]8,177 |
| 2024年(令和6年) | [JR 1]8,286 |
駅周辺
緑に包まれた山の谷間にある円覚寺の境内に位置し、静かな住宅地に囲まれている。駅前には小さな商店街があり、観光客向けのレストランなどもある。
- 禅宗の鎌倉五山を中心に多くの寺がある。
- 鎌倉学園中学校・高等学校
- 北鎌倉女子学園中学校・高等学校
- 神奈川県立大船高等学校
- 鎌倉小坂郵便局
- 葉祥明美術館
- 北鎌倉隧道 - 駅脇の尾根に位置する素掘りトンネル(2015年4月より通行禁止)[14]
- 好好洞トンネル - 駅裏側の通称、洞門山に穿たれた中華風の赤い門が特徴の素掘りトンネル。
- 小坂小学校
- クリエイト鎌倉大船店
- とんでん北鎌倉店
道路
バス路線
駅前の県道にある北鎌倉が最寄りバス停。全路線江ノ電バスが担当する。
舞台になった作品
- 小津安二郎の映画『晩春』(1949年・松竹)の最初のシ-ンで、北鎌倉駅の駅名標が写る。
- 小津安二郎の映画『麦秋』(1951年・松竹)の舞台。小津は北鎌倉駅近くに住んでおり、墓は駅傍の円覚寺にある。
- 1990年代半ばに放映されたJR東日本のCMで当駅が取り上げられ、『麦秋』の一部を再現した情景が用いられた。
- 浜田省吾の楽曲「紫陽花のうた -HYDRANGEAS IN KITAKAMAKURA-」(アルバム『青空の扉 〜THE DOOR FOR THE BLUE SKY〜』収録)の歌詞に登場する。
- 岡本正の楽曲「北鎌倉」は、駅から降りた周辺の施設を絡めて歌っている。
- 『顔で笑って』(TBS / 大映テレビ、1973年 - 1974年)は鎌倉市の私立病院を舞台にしており、最寄り駅として北鎌倉駅が登場する。
- 『天空のエスカフローネ』(1997年 テレビ東京) - ヒロインである神崎ひとみの実家がある駅として、111系 - 113系電車と共に本駅が登場する。
- サザンオールスターズの楽曲「北鎌倉の思い出」(アルバム『海のOh, Yeah!!』収録)は、歌詞は北鎌倉の情景が描かれている[15]。
- 三上延の小説『ビブリア古書堂の事件手帖』に登場する「ビブリア古書堂」は北鎌倉駅の線路沿いにある設定。
隣の駅
脚注
注釈
- ↑ 改札、構内踏切、上りホームの3階層に停止する。
出典
- 1 2 3 4 5 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、80頁。ISBN 4-533-02980-9。全国書誌番号:99032190。
- 1 2 「事業エリアマップ (PDF)」JR東日本ステーションサービス。2021年9月14日閲覧。
- 1 2 3 「No.274号 東日本ユニオンよこはま 駅業務執行体制の再構築等について提案を受ける (PDF)」JR東日本労働組合横浜地方本部、2018年3月23日。2018年6月30日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年7月1日閲覧。
- ↑ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '95年版』ジェー・アール・アール、1995年7月1日、187頁。ISBN 4-88283-116-3。
- ↑ 『鉄道ファン』2007年1月号、交友社。[要ページ番号]
- 1 2 「駅の情報(北鎌倉駅)」東日本旅客鉄道。2018年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月4日閲覧。
- 1 2 3 西村和洋「公図で識る日本<第10回>鎌倉-横須賀線で辿る鉄道史-」『月刊登記情報』2026年1月号(770号)、金融財政事情研究会、52-59頁。
- ↑ 「JR北鎌倉駅下りホームに臨時改札口 トンネル通行止め受け設置」『タウンニュース』タウンニュース社、2017年4月7日。2022年7月13日閲覧。
- ↑ 「鎌倉市/JR北鎌倉駅臨時改札口の開設について」(プレスリリース)、鎌倉市、2020年10月13日。2021年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月19日閲覧。
- ↑ 「北鎌よもやま話No.214「かなり短いエレベーター」」北鎌倉女子学園。2014年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年7月20日閲覧。
- ↑ 鎌倉の統計 - 鎌倉市
- ↑ 神奈川県県勢要覧
- ↑ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移 (PDF) - 17ページ
- ↑ 「北鎌倉「緑の洞門」閉鎖10年、見えぬ解決 撤去か保存か、市は板挟み」『神奈川新聞』神奈川新聞社、2025年10月16日。
- ↑ 「『ビブリア古書堂の事件手帖』サザンが歌う主題歌入り予告映像到着」『クランクイン』ローソンエンタテインメント、2018年9月7日。2018年9月10日閲覧。
利用状況
- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
- 1 2 3 各駅の乗車人員(2024年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2020年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2021年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2022年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2023年度) - JR東日本
関連項目
外部リンク
- 駅の情報(北鎌倉駅):JR東日本
