徐若熙
| 福岡ソフトバンクホークス #18 | |
|---|---|
|
| |
| 基本情報 | |
| 国籍 |
|
| 出身地 | 桃園市 |
| 生年月日 | 2000年11月1日(25歳) |
| 身長 体重 |
180 cm 76 kg |
| 選手情報 | |
| 投球・打席 | 右投右打 |
| ポジション | 投手 |
| プロ入り | 2019年CPBLドラフト1位(全体6位) |
| 初出場 |
CPBL / 2021年3月17日 NPB / 2026年4月1日 |
| 年俸 | 5億円[1] |
| 経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
| 国際大会 | |
| 代表チーム |
|
| WBC | 2026年 |
この表について
| |
| 徐 若熙 | |
|---|---|
| 各種表記 | |
| 繁体字: | 徐 若熙 |
| 拼音: | Xú ruòxī |
| 注音符号: | ㄒㄩˊㄖㄨㄛˋㄒㄧ |
| 和名表記: | じょ じゃくき |
| 発音転記: | シュー・ルオシー |
| 英語名: | Hsu Jo-Hsi |
徐 若熙(シュー・ルオシー、2000年11月1日 - )は、台湾(中華民国)桃園市出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。福岡ソフトバンクホークス所属。
経歴
プロ入り前
2000年11月1日、現在の台湾・桃園市にて、4人兄弟の末っ子として誕生した。台湾における先住民族の一つであるプユマ族の血を引いている[2]。
兄の影響で野球を始め、中学時代には遊撃手兼投手としてポニーリーグの世界大会優勝に貢献した[2]。その後、台湾屈指の強豪である平鎮高校へ進学したが、打撃が今ひとつだったことから投手に専念することとなった[2]。高校1年の終わりに肘に違和感を覚え、軟骨剥離の手術を受けたが、リハビリと並行して投球フォームの見直しを行ったことで球速が飛躍的に向上。高校3年時にはエースに指名され、最速153km/hを記録するまでに成長した[2]。
なお、北海道日本ハムファイターズの古林睿煬は高校の1学年先輩にあたり、プロ入り後の2021年4月27日には一軍での先発投げ合いも実現している[2]。
味全時代
2019年7月に行われたCPBLドラフト会議にて、この年20年ぶりにリーグへ復帰した味全ドラゴンズから1巡目(全体6位)指名を受けて入団した[2]。
プロ入り直後に肘のクリーニング手術を受けたため出遅れたが、じっくりと体づくりを行い、2021年3月17日の中信兄弟戦で一軍初登板・初先発を果たした[2]。このデビュー戦では、3回2/3を投げて奪った11個のアウト全てを三振で仕留めるという圧巻の投球を見せた。さらに開幕3試合で26奪三振というリーグの台湾人投手新記録を樹立し、国内外にその名を轟かせた[2]。
しかし2022年春、スロー調整中に肘の靭帯断裂が判明する。医師からは保存療法を勧められたものの、本人の強い希望によりトミー・ジョン手術の決行に踏み切った[2]。1年余りに及ぶ過酷なリハビリ期間中も心が折れることはなく、チームメイトの倍のトレーニングを自らに課して徹底的に肉体をいじめ抜いた結果、復帰後の投球はさらに凄みを増すこととなった[2]。
2023年8月に実戦復帰を果たすと、同年の台湾シリーズで味全を24年ぶりの台湾王者に導く熱投を見せ、シリーズMVPを獲得した。いつしか「龍之子(The Son of Dragon)」の愛称で親しまれるようになり、名実ともにCPBLの顔となった[2]。同年12月、台湾初の室内球場である台北ドームのこけら落としとなったアジア選手権では台湾代表のエースとして登板。12月3日の韓国との開幕戦に先発して7回無失点10奪三振の好投を見せ、記念すべき「台北ドーム初勝利投手」に輝いた[2]。決勝の日本戦を含め計12回を投げ18奪三振・自責点0を記録し、国際舞台での実力を証明した[2]。
2024年シーズンは年間を通じて先発陣の柱として定着。自己最多となる94回2/3を投げて113奪三振、防御率2.47の成績を残した。また、同年には自己最速を更新する158km/hを計測するなど、エースとしてさらなる進化を遂げた。
2025年シーズンはオフの海外移籍(ポスティングシステム)を控えていたこともあり、登板の度に日米各球団のスカウトから熱視線が送られた。5月初旬には、トミー・ジョン手術以降に医師の指示のもとチームが設けていた球数制限が解除され、シーズン中には8回を被安打2・無失点に抑え完封勝利まであと一歩に迫る好投も披露した[3]。シーズンを通して打線の援護に恵まれず5勝7敗と負け越し、規定投球回にもわずかに届かなかったものの、全19試合に先発して自己最多となる114回を投げた。防御率2.05、120奪三振(与四球14)、WHIP0.81、被打率.191という圧倒的な成績を残し、CPBL屈指の右腕としてその実力を強くアピールした[4]。
ソフトバンク時代
同年10月29日にCPBLを通じてポスティングシステムの行使を正式に申請すると、MLB球団やNPBの複数球団による激しい争奪戦となった[5]。11月には福岡を訪れて王貞治球団会長らと面会して熱意を伝えられ、12月22日に福岡ソフトバンクホークスへの入団が正式に発表された。背番号は「18」[6]。
2026年2月6日、2026 ワールド・ベースボール・クラシックチャイニーズタイペイ代表メンバーに正式に選出され[2]、3月5日、1次ラウンド初戦のオーストラリア戦に先発、4回無失点の好投もチームは敗退、最終的に決勝ラウンド進出ならず、同月11日にはチームに合流した[7]。
4月1日、対楽天2回戦(楽天モバイル)でNPB公式戦初先発初登板を果たすと、6回被安打3四球2無失点の好投、柳田悠岐の本塁打など打線の援護もあり初勝利を挙げた[8]。しかし本拠地初登板となった8日の対西武2回戦(みずほPayPay)で初回先頭打者に与えた本塁打による1失点のみながら味方打線の援護なく初黒星を喫すると、次の登板となった17日のオリックス戦(みずほPayPay)でも前回同様に初回先頭打者に被弾すると、その後も大乱調で1回⅔を投げ被安打6四死球5失点7、来日最短KO負けを喫する[9]。翌日一旦登録抹消となる[10]。5月4日、中16日で登板した対西武7回戦(ベルーナドーム)では、初回2死を簡単に奪った後、ネビンの先制2点本塁打を含む6連打で4失点、2回には再びネビンに2点本塁打を浴び、3回にも3安打でさらに1点を失い、4回は1死満塁の後無失点で抑えたものの、来日最多の92球を投じ4回被安打14失点7で敗戦投手となり、「チームに迷惑をかけてしまった。本当に申し訳ないです」とコメントした[11]。
選手としての特徴
スリークォーターから最速158km/hのストレートと[12]、鋭く落ちるスプリットチェンジ(投球割合約20%、主に対左打者対策[13])が決め球[14][15]。主に対右打者対策のスライダーやカーブ[13][16]と組み合わせて、複数の球種を近い軌道から変化させることによって、打者の見極めを困難にする「ピッチトンネル」の活用に優れている[15]。
詳細情報
年度別投手成績
| 年 度 | 球 団 | 登 板 | 先 発 | 完 投 | 完 封 | 無 四 球 | 勝 利 | 敗 戦 | セ 丨 ブ | ホ 丨 ル ド | 勝 率 | 打 者 | 投 球 回 | 被 安 打 | 被 本 塁 打 | 与 四 球 | 敬 遠 | 与 死 球 | 奪 三 振 | 暴 投 | ボ 丨 ク | 失 点 | 自 責 点 | 防 御 率 | W H I P |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | 味全 | 20 | 19 | 0 | 0 | 0 | 3 | 7 | 0 | 0 | .300 | 332 | 81.0 | 65 | 0 | 25 | 0 | 3 | 98 | 4 | 0 | 33 | 28 | 3.11 | 1.11 |
| 2023 | 5 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 58 | 15.1 | 10 | 0 | 2 | 0 | 1 | 18 | 1 | 0 | 2 | 2 | 1.17 | 0.78 | |
| 2024 | 20 | 18 | 0 | 0 | 0 | 7 | 4 | 0 | 1 | .636 | 383 | 94.2 | 76 | 3 | 29 | 2 | 3 | 113 | 2 | 0 | 30 | 26 | 2.47 | 1.11 | |
| 2025 | 19 | 19 | 0 | 0 | 0 | 5 | 7 | 0 | 0 | .416 | 429 | 114.0 | 78 | 6 | 14 | 0 | 4 | 120 | 1 | 0 | 31 | 26 | 2.05 | 0.81 | |
| 通算:4年 | 64 | 60 | 0 | 0 | 0 | 16 | 18 | 0 | 1 | .470 | 1202 | 305.0 | 229 | 9 | 70 | 2 | 11 | 349 | 8 | 0 | 96 | 82 | 2.42 | 0.98 | |
- 2025年度シーズン終了時
年度別守備成績
| 年 度 | 球 団 | 投手 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
| 2021 | 味全 | 20 | 7 | 6 | 0 | 1 | 1.000 |
| 2023 | 5 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
| 2024 | 20 | 5 | 4 | 0 | 0 | 1.000 | |
| 2025 | 19 | 7 | 11 | 0 | 0 | 1.000 | |
| 通算 | 45 | 13 | 11 | 0 | 1 | 1.000 | |
- 2025年度シーズン終了時
表彰
- 台湾シリーズ最優秀選手:1回(2023年)
記録
CPBL
- 初記録
- 初登板・初先発登板:2021年3月17日、対中信兄弟1回戦(台中インターコンチネンタル野球場)、3回2/3を無失点11奪三振で勝敗つかず
- 初奪三振:同上、1回裏に王威晨から空振り三振
- 初勝利・初先発勝利:2021年8月8日、対富邦ガーディアンズ15回戦(新荘体育場野球場)、5回1失点
- 初ホールド:2024年7月14日、対中信兄弟15回戦(台中インターコンチネンタル野球場)、8回裏に2番手で救援登板、1回無失点
- その他の記録
- オールスターゲーム出場:2回(2024年、2025年)
NPB
- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板・初勝利・初先発勝利:2026年4月1日、対東北楽天ゴールデンイーグルス2回戦(楽天モバイル 最強パーク宮城)、6回無失点[17]
- 初奪三振:同上、1回裏に佐藤直樹から空振り三振
- 打撃記録
- 初打席:2026年6月7日、対横浜DeNAベイスターズ3回戦(横浜スタジアム)、3回表に尾形崇斗から見逃し三振
背番号
- 18(2019年 - )
脚注
- ↑ “【ソフトバンク】徐若熙の獲得正式発表、3年15億円「期待に応えられるよう」背番号は「18」”. 日刊スポーツ (2025年12月22日). 2026年10月6日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 “History of 徐若熙 ~グラブに刻む『SMILE』の矜持~ 2026年台日野球国際交流試合みどころコラム①”. 福岡ソフトバンクホークス (2026年2月18日). 2026年2月26日閲覧。
- ↑ “徐若熙8局無失分生涯代表作 味全7:0完封台鋼”. 中華職棒大聯盟全球資訊網 (2025年). 2026年2月27日閲覧。
- ↑ “個人成績表 徐若熙”. 中華職棒大聯盟全球資訊網. 2026年2月27日閲覧。
- ↑ “味全・徐若熙が海外移籍制度を申請 24歳右腕 日米から熱視線”. フォーカス台湾 (2025年10月30日). 2026年2月27日閲覧。
- ↑ “徐若熙投手 入団のお知らせ”. 福岡ソフトバンクホークス (2025年12月22日). 2026年2月27日閲覧。
- ↑ “【ソフトバンク】徐若熙がWBC台湾代表での戦いを終えチームに合流 開幕ローテ入り目指す”. 日刊スポーツ. 2026年3月11日. 2026年4月1日閲覧.
- ↑ “止まらないソフトバンク、3年ぶり開幕5連勝 ベテラン柳田悠岐が今季1号2ラン NPB初登板の徐若熙が来日初白星”. 西スポWEB OTTO!. 2026年4月1日. 2026年4月1日閲覧.
- ↑ “ソフトバンク今季最多13失点で大敗 オリックスに首位並ばれる 徐若熙が来日最短2回途中KO”. 西スポWEB OTTO!. 2026年4月17日. 2026年4月17日閲覧.
- ↑ 日本野球機構(NPB) [@npb] (2026年4月18日). “4/18(土)のパ・リーグ公示”. X(旧Twitter)より2026年4月18日閲覧.
- ↑ “【ソフトバンク】徐若熙が涙の大乱調「チームに迷惑をかけてしまった」1軍復帰登板で4回を14安打7失点でKO”. スポーツ報知. 2026年5月4日. 2026年5月4日閲覧.
- ↑ https://sports.ltn.com.tw/news/breakingnews/4801000[名無しリンク]
- 1 2 自由電子報. “直球照樣「熙」利 怎麼配燒腦 | 自由電子報” (中国語). LINE TODAY. 2021年3月29日閲覧。
- ↑ “變速還是指叉?徐若熙殺翻打者的這顆武器球,為什麼在日本被譽為「新魔球」? - 中職 - 棒球” (中国語). 運動視界 Sports Vision. 2021年3月24日閲覧。
- 1 2 蘋果新聞網. “徐若熙1球入魂 透視神鬼11K奧祕 | 蘋果新聞網” (中国語). LINE TODAY. 2021年3月24日閲覧。
- ↑ “前3戰26K破紀錄!嚴選徐若熙「必殺技」的投打對決模式 - 中職 - 棒球” (中国語). 運動視界 Sports Vision. 2021年3月28日閲覧。
- ↑ “【ソフトバンク】3年ぶり開幕5連勝! 徐若熙が6回無失点で来日初登板初勝利「思い切って投げることができた」柳田悠岐&近藤健介がアベック弾で援護”. スポーツ報知 (2026年4月1日). 2026年4月1日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 選手の各国通算成績 CPBL、Baseball-Reference (CPBL)
- 個人年度別成績 徐若熙 - NPB.jp 日本野球機構