週刊新潮
『週刊新潮』創刊号の表紙
刊行頻度 週刊
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
出版社 新潮社
編集長 宮本太一
刊行期間 1956年2月6日 - 現在
発行部数 105,634部(2024年1月 - 2024年6月日本ABC協会調べ)
ウェブサイト www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/ ウィキデータを編集
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『週刊新潮』(しゅうかんしんちょう)は、株式会社新潮社から発行されている情報週刊誌。1956年(昭和31年)2月6日(2月19日号)創刊。発売日は毎週木曜日(地域によっては金曜日・土曜日)。

創刊

1967年12月9日号の新聞広告

昭和20年代の『週刊朝日』を始めとした新聞社系週刊誌が全盛の中、1954年に副社長の佐藤亮一らにより週刊誌が企画され、編集発行人が佐藤、編集者に斎藤十一が加わって、1956年に発刊。雑誌社系週刊誌の草分けとなった[1]。『週刊朝日』とは異なる路線を目指した。 週刊誌が新聞の補完物という性格を脱し、独立メディアの一つとして地位を固める契機となった[2]。

創刊号(2月19日号)のラインナップは、

創刊号は40万部を売るが、その後は20万部程度になる。谷崎の連載はモデル事件により6回で中断し、代わって石原慎太郎「月蝕」を連載。続いて柴田錬三郎「眠狂四郎無頼控」の連載も開始、11月12日号からは「吉田茂回顧録」も連載し、部数は50万部に達した。五味、柴田の人気は、剣豪小説ブームの引き金ともなった。

当時の編集方針を斎藤十一は後に「俗物主義」と呼び、新聞社が扱わないニュース、金と女に着目するものだった。創刊時から起用したライターには草柳大蔵がおり、アンカーマンとして特集記事をまとめるようになる。代表的な記事には、カメラマンとして土門拳が参加した「八月六日の遺産-初めてルポされたABCC(原爆傷害調査委員会)の実態」(1957年8月11日号)、「特別レポート 横綱審議会-大義名分を巡る攻防の五時間」(1958年2月10日号)などがある。その後に参加したライターには井上光晴、編集者として江國滋もいた。このようにして、次第に独自のスタイルを築くことで部数は上向き、1959年新年号は100万部を発行するまでになった。

税込み480円[3]で販売されている。

特徴

1997年まで統括責任者を務めた斎藤十一が確立した路線は、政治的には保守系・右派であり、現在では日本で最も右派的な立場を採る週刊誌となっている。自民党や読売新聞などのスキャンダルも取り上げるが、基本的にターゲットは左派・リベラル系の政党、議員、メディアである[4]。政治家や芸能人のスキャンダル、殺人事件などの社会事件も数多く採り上げている。

表紙絵

谷内六郎
郷愁と安らぎを感じさせる抒情詩的で独自の画風の表紙絵は、創刊時より谷内六郎が担当。谷内は当時は田園地帯であった世田谷で少年時代を送り自然豊かな環境で育ったのちに喘息の持病を持ちながら電球工場、町工場、看板屋、雑誌社の給仕と転職を繰り返し、そのかたわら雑誌や新聞に投稿を繰り返し、1955年には「漫画讀本」に発表した「行ってしまった子」で第1回文藝春秋漫画賞を受賞し画壇デビューを果たす。翌1956年には「週刊新潮」創刊と同時に表紙絵を担当。以降25年間にわたって59歳で急逝する1981年まで表紙絵を担当[5]。
成瀬政博
1997年よりは、横尾忠則の弟で1989年に長野県北安曇郡松川村に移住した成瀬政博が担当。2004年には安曇野アートラインにある個人美術館「Museum Cafe BANANA MOON」を開館。1F展示室に表紙絵原画を季節ごとに作品の入れ替えを行いながら展示、販売している[6]。

問題視された記事・注目された記事

1970年代

1980年代

1990年代

2000年 - 2004年

2005年 - 2009年

2010年 - 2014年

2015年 - 2019年

2020年 - 2024年

未成年者の実名発表と非加工の写真の掲載

過去に未成年者が加害者とされる殺人事件(少年犯罪)で少なくとも5度、未成年者の実名と非加工の写真を掲載した。未成年者については、少年法第61条により、家庭裁判所の審判に付された少年、又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者について、容貌などを出版物に掲載しない努力義務規定があるが、重大な殺人事件では「週刊新潮編集部の判断」で、未成年者でも実名報道として敢えて掲載する傾向がある。ただし、民法改正で2022年4月1日から成人の基準が20歳から18歳に引き下げられたため、18歳と19歳の少年が正式起訴された場合は実名報道・顔写真の掲載が可能となった。

批判を受けた皇室関連記事

現在の連載

読み物

「読み切り」という形で掲載した柴田錬三郎の「眠狂四郎無頼控」[103]、五味康祐の「柳生武芸帳」などを重視。山口瞳の「男性自身」(1963年 - 1995年)は長期連載となった。藤原正彦の「管見妄語」は巻頭で掲載したほか、櫻井よしこの「日本ルネッサンス」も長期連載となった。

主な連載小説

主な連載漫画

部数推移

日本ABC協会より
調査期間 発行部数
2011年下期 389,984部
2012年上期 356,623部
2012年下期 365,355部
2013年上期 349,803部
2013年下期 350,454部
2014年上期 329,415部
2014年下期 325,292部
2015年下期 285,091部
2017年上期 247,352部
2017年下期 242,440部
2019年上期 197,735部
2020年下期 156,437部
2021年上期 145,687部
2021年下期 149,915部
2022年下期 135,407部
2023年上期 122,781部
2023年下期 114,851部
2024年上期 105,634部

コマーシャル

関東地方を中心に長年、発売日前後に子供の声で「週刊新潮は明日(本日)発売です」「週刊新潮はただいま発売中です」というテレビコマーシャルが放送されていた。表紙の谷内六郎の童画風の絵と童謡「赤とんぼ」や「村まつり」の曲とナレーションは、パロディーが生まれるほど定着した。ラジオでも同じナレーションのCMが放送されている。

脚注

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出典

  1. ↑ 出版社系初の週刊誌誕生、『週刊新潮』は今日も発売中です - ハフポスト、2019年1月19日
  2. ↑ 世相風俗観察会『現代世相風俗史年表:1945-2008』河出書房新社、2009年3月、72頁。ISBN 9784309225043。
  3. ↑ “週刊新潮 2022年10月20日号”. 新潮社. 2022年10月14日閲覧。
  4. ↑ 『週刊新潮』の記者の取材を受けた 五十嵐仁の『転成仁語』2013年6月22日。五十嵐はこの中で、“自民党・第2次安倍内閣を持ち上げるコメントを出さなければ反日なのか”という趣旨の事を述べている
  5. ↑ 新潮社 谷内六郎
  6. ↑ Museum Cafe BANANA MOON公式サイト
  7. ↑ デスク討論 読売新聞 (1980年3月29日朝刊5面)
  8. ↑ “2審も安部元副学長が勝訴 薬害エイズめぐる新潮記事”. 共同通信社. 47NEWS. (2003年5月28日) 2012年11月19日閲覧。
  9. ↑ 水俣病患者連合の活動(申入書) 財団法人水俣病センター相思社
  10. ↑ “「魑魅魍魎」の表現は違法 新潮社に賠償命令”. 47NEWS. (2002年10月30日). オリジナルの2013年12月26日時点におけるアーカイブ。 2013年12月26日閲覧。
  11. ↑ “新潮社に550万賠償命令 「なんでも鑑定団」記事で”. 47NEWS. (2005年4月19日). オリジナルの2013年12月26日時点におけるアーカイブ。 2013年12月26日閲覧。
  12. ↑ “新潮社の敗訴が確定 「鑑定団」記事めぐる訴訟”. 47NEWS. (2006年3月27日). オリジナルの2013年4月26日時点におけるアーカイブ。 2012年11月19日閲覧。
  13. ↑ “天声人語「盗用なし」確定 新潮社の上告を受理せず”. 47NEWS. (2005年6月24日). オリジナルの2013年12月26日時点におけるアーカイブ。 2013年12月26日閲覧。
  14. ↑ “新潮社側への賠償増額 福岡一家4人殺人の報道”. 47NEWS. (2006年2月28日). オリジナルの2013年4月29日時点におけるアーカイブ。 2012年10月5日閲覧。
  15. ↑ “新潮社に165万賠償命令 二谷さんの名誉棄損訴訟で”. 47NEWS. (2005年5月13日). オリジナルの2013年4月26日時点におけるアーカイブ。 2012年11月19日閲覧。
  16. ↑ “平沢議員の賠償請求棄却 献金疑惑の週刊新潮記事で”. 47NEWS. (2004年12月22日). オリジナルの2013年12月26日時点におけるアーカイブ。 2013年12月26日閲覧。
  17. ↑ “前青森知事のセクハラ問題”. 西日本新聞. (2005年8月31日) 2021年10月13日閲覧。
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  22. ↑ “新潮社に330万賠償命令 首相秘書官めぐる記事で”. 47NEWS. (2005年11月11日). オリジナルの2013年12月26日時点におけるアーカイブ。 2013年12月26日閲覧。
  23. ↑ “朝日が週刊新潮の広告断る NHK改編問題めぐり”. 47NEWS. (2005年1月20日). オリジナルの2013年4月29日時点におけるアーカイブ。 2012年10月5日閲覧。
  24. ↑ 貴乃花親方・名誉棄損訴訟:新潮社社長にも責任 「対策講じてない」--東京地裁判決(毎日新聞 2009年2月5日 東京朝刊)
  25. ↑ 損賠訴訟:建築家・黒川紀章さん、新潮社など相手に提訴--アスベスト汚染報道受け 毎日新聞 2005年9月5日
  26. 1 2 “「幸福の科学」名誉棄損訴訟 新潮社に賠償命令/東京地裁”. 読売新聞東京朝刊 (読売新聞社): p. 33. (2008年10月2日)
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  59. ↑ “「週刊新潮」10月26日号に掲載された連載コラム「変見自在」に記載の朝日新聞に関する報道は事実に反します”. 朝日新聞社 (2017年10月20日). 2017年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月17日閲覧。
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  100. ↑ 『「週刊新潮」(平成25年6月20日号)の記事について』(プレスリリース)宮内庁、2013年6月14日。2013年6月16日閲覧。
  101. ↑ 『「週刊新潮」(平成25年6月27日号)の記事について』(プレスリリース)宮内庁、2013年6月20日。2014年11月1日閲覧。
  102. ↑ 『週刊新潮記事(平成25年6月27日号)への宮内庁の見解と対応』(プレスリリース)宮内庁、2013年6月20日。2014年11月1日閲覧。
  103. ↑ 柴田錬三郎『眠狂四郎無頼控』 1巻、新潮社、1960年。ISBN 978-4-10-115006-2。
  104. ↑ 横山泰三「漫画ポリスのポリさん」『週刊新潮』第1巻第16号、1956年、25頁。
  105. ↑ 寺光忠男『正伝・昭和漫画:ナンセンスの系譜』毎日新聞社、1990年3月。ISBN 4-620-30721-1。

参考文献

関連項目

表参道交差点(画:谷内六郎、2006年撮影)

外部リンク

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