マイク・ワゾウスキ
| マイク・ワゾウスキ Mike Wazowski | |
|---|---|
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ディズニー・ハリウッド・スタジオのマイク・ワゾウスキ | |
| 初登場 | モンスターズ・インク |
| 作者 | リッキー・ニエルバ |
| 原語版声優 | ビリー・クリスタル |
| 日本語版声優 |
田中裕二(映画作品) 高木渉(テレビシリーズ) |
| 詳細情報 | |
| 別名 | マイク |
| 種族 | モンスター |
| 性別 | 男性 |
マイク・ワゾウスキ(英: Mike Wazowski)は、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作の長編アニメーション映画『モンスターズ・インク』(2001年)に初登場する架空のキャラクターである。ピート・ドクターが監督を務めた同作において、主人公ジェームズ・P・サリバン(サリー)の親友であり、仕事上のパートナーとして登場する。原語版ではビリー・クリスタルが声を担当した[1]。
緑色の球体状の身体に大きな一つ目と口、2本の角、細い腕と脚を持つことが特徴である。小柄ながら自信家で、せっかちかつ社交的な性格を持ち、サリーと対照的な人物として描かれている[2]。
前日譚『モンスターズ・ユニバーシティ』(2013年)では、怖がらせ屋になることを夢見る大学生時代が描かれ、テレビアニメシリーズ『モンスターズ・ワーク』(2021年 - 2024年)では、モンスターズ・インクで新人の笑わせ屋を育成する立場として登場する[3]。
キャラクター設定
外見
マイクは、明るい緑色の身体を持つ小柄なモンスターである。
胴体と頭部が一体化したほぼ球形の身体に、顔の大部分を占める一つ目と大きな口があり、頭には2本の短い角が生えている。また、細い腕と脚を持ち、映画では機敏な身振り手振りによって感情を表現する。
身体の大部分を目と口が占めるという単純な造形のため、表情や演技を作り出す際には、目の動きや口の形、手足の動作が重要な役割を果たしている。
『モンスターズ・インク』でマイクのアニメーションを統括したアンドリュー・ゴードンは、マイクについて、身体全体が頭部であると同時に頭部全体が身体でもあるような独特の構造を持つと説明している[2]。
前日譚『モンスターズ・ユニバーシティ』では、若い頃のマイクを表現するため、身体をやや小さくし、歯の矯正器具を装着したデザインが採用された[3]。
性格
マイクは野心的で勤勉な性格を持ち、自分の能力に強い自信を抱いている。
物事を計画的に進めようとする一方、予期せぬ出来事に直面すると神経質になったり、感情的な反応を見せたりする。冗談や皮肉を交えた話し方をすることも多く、陽気な性格が特徴である。
『モンスターズ・インク』では、仕事や私生活を順調に進めることを重視しており、人間の少女ブーの出現によって日常が乱されることを当初は嫌がっている。しかし、物語の進行とともにブーに対する見方を変え、彼女を助けるために行動するようになる[1]。
『モンスターズ・ユニバーシティ』では、幼い頃から怖がらせ屋になることを夢見て努力してきた人物として描かれている。体格や外見が怖がらせ屋に向いていないという評価を受けても夢を諦めず、知識や訓練によって困難を克服しようとする。
声を演じたビリー・クリスタルは、マイクの特徴として、障害に直面しても前向きな姿勢を崩さず、問題を乗り越えようとする性格を挙げている[4]。
サリーとの関係
マイクとサリーは、『モンスターズ・インク』シリーズの中心となる親友同士である。
サリーは大柄で穏やかな性格のモンスターであり、マイクは小柄で行動的な性格を持つ。両者の対照的な外見や性格は、シリーズにおけるコメディーの主要な要素となっている。
『モンスターズ・インク』では、マイクはモンスターズ・インクでトップクラスの怖がらせ屋として働くサリーのアシスタントを務めている。2人は同じアパートで暮らす親友でもあり、仕事と私生活の両面で密接な関係を築いている[1]。
『モンスターズ・ユニバーシティ』では、2人が大学で初めて出会った頃の関係が描かれる。当初は互いの能力や考え方を認めず対立していたが、さまざまな出来事を通じて協力するようになり、やがて親友となる[3]。
登場作品
モンスターズ・インク
2001年公開の長編アニメーション映画『モンスターズ・インク』で初登場した。
マイクは、モンスターズ・インクで働く怖がらせ屋サリーのアシスタントであり、親友でもある。会社ではサリーの業務を補佐しながら、受付係のセリア・メイとの交際も楽しんでいる。
しかし、サリーが人間の少女ブーをモンスターの世界へ連れ込んでしまったことから、平穏な日常が一変する。
当初のマイクは、ブーを危険な存在と考え、できるだけ早く人間の世界へ送り返そうとする。しかし、サリーとともにブーを守るための行動を続けるうちに、彼女への認識を改めていく。
やがて、モンスターズ・インクの社長ヘンリー・J・ウォーターヌースとランドール・ボッグスによる陰謀が明らかになり、マイクはサリーと協力してその計画を阻止する。
映画の終盤では、人間の子供の笑い声が悲鳴よりも多くのエネルギーを生み出すことが判明し、モンスターズ・インクは笑い声を利用する会社へと転換する。マイクは持ち前のユーモアを生かし、笑わせ屋として活躍するようになる。
また、サリーがブーと再会できるよう、破壊されたブーの部屋のドアを修復するなど、親友を支える姿も描かれる。
モンスターズ・ユニバーシティ
2013年公開の長編アニメーション映画『モンスターズ・ユニバーシティ』では、マイクの大学生時代が描かれる。
幼い頃からモンスターズ・インクの怖がらせ屋に憧れていたマイクは、その夢を実現するため、名門モンスターズ・ユニバーシティの怖がらせ学部に入学する。
入学後は熱心に勉強を続けるが、恵まれた体格と怖がらせ屋の家系を持つサリーと対立するようになる。
2人は競争心からトラブルを起こし、ともに怖がらせ学部から追放される。その後、マイクは大学の学生クラブ「ウーズマ・カッパ」のメンバーを率いて、怖がらせ大会「スケア・ゲーム」に参加する。
当初は衝突していたマイクとサリーも、競技を通じて互いの長所を理解し、協力関係を築いていく。
しかし、マイクは自分には子供を怖がらせるための生まれ持った能力が不足していることを知り、長年の夢と向き合うことになる。
最終的に2人は大学を離れ、モンスターズ・インクの郵便室から働き始める。その後、社内で経験を積み、マイクはサリーのアシスタントとして働くようになる[3]。
マイクとサリーの新車でGO!
2002年の短編アニメーション映画『マイクとサリーの新車でGO!』(Mike's New Car)では、マイクが購入した新車をサリーに披露する。
しかし、さまざまな機能を備えた車の操作に苦戦し、2人は次々と予想外のトラブルに巻き込まれる。
本作でもビリー・クリスタルがマイクの声を担当した[5]。
モンスターズ・パーティ
2013年に初上映され、2014年に一般劇場公開された短編アニメーション映画『モンスターズ・パーティ』(Party Central)にも登場する。
大学時代に所属していた学生クラブ「ウーズマ・カッパ」のメンバーたちが開催するパーティーを成功させるため、マイクはサリーと協力し、モンスターの世界と人間の世界を結ぶドアを利用した作戦を実行する。
モンスターズ・ワーク
テレビアニメシリーズ『モンスターズ・ワーク』(2021年 - 2024年)では、映画『モンスターズ・インク』の事件後、会社の経営を引き継いだサリーとともに、事業の改革に取り組んでいる。
マイクは自ら笑わせ屋として働く一方、新たに採用された社員へコメディーの技術を教える役割も担当する。
主人公タイラー・タスクモンをはじめ、怖がらせ屋から笑わせ屋への転身を目指すモンスターたちと関わりながら、モンスターズ・インクの新たな事業を支えている。
製作
キャラクターの誕生
マイク・ワゾウスキのデザインは、ピクサーのアーティストであるリッキー・ニエルバによって考案された。
監督のピート・ドクターは、2012年の質疑応答において、ニエルバが初期のストーリーボードで描いた背景のモンスターが、マイクのデザインの基礎になったと説明している。
ドクターによれば、マイクは初期の段階からキャラクターの基本的な形が比較的明確であり、その存在がサリーの人物像を決定するうえでも重要な役割を果たしたという。
外見や性格が対照的な2人を組み合わせることで、それぞれの個性が明確になっていった[6]。
製作初期のデザインでは、マイクに腕を設けない構想も存在した。しかし、足だけでさまざまな物を操作する動きをアニメーションで表現することが難しかったため、最終的には腕を持つデザインが採用された[7]。
アニメーション制作
『モンスターズ・インク』では、アンドリュー・ゴードンがマイクの主任アニメーターを務めた。
ゴードンは、マイクの身体がほぼ球形であることから、人間のように頭部と胴体を別々に動かして感情を表現することが難しかったと説明している。
そこで、大きな目と口、手足の動き、身体全体の姿勢を組み合わせることによって、感情や演技を表現した。
また、ゴードンはビリー・クリスタルの音声収録に立ち会い、俳優の表情や身振り手振りを観察した。
クリスタルの話し方や即興の演技を参考に、マイクの口の形や目の動き、手足の動作が制作されている[8]。
モンスターズ・ユニバーシティでのデザイン変更
『モンスターズ・ユニバーシティ』の製作にあたって、ピクサーはマイクとサリーの大学生時代を表現するため、既存のデザインに変更を加えた。
マイクはもともと単純な形状のキャラクターであるため、若く見せるための変更には制約があった。
キャラクターデザインを担当したスタッフは、身体の大きさや顔の印象、歯の矯正器具などを調整することで、18歳前後のマイクを表現した[3]。
製作スタッフへの取材によると、初期段階ではマイクの両親も物語に登場する構想があり、キャラクターデザインが制作されていた。しかし、マイク自身の成長に物語の焦点を絞るため、完成版では両親に関する描写が大幅に削減された[9]。
声優
原語版
マイクの原語版声優はビリー・クリスタルが担当している。
クリスタルは、長編映画『モンスターズ・インク』『モンスターズ・ユニバーシティ』のほか、短編映画『マイクとサリーの新車でGO!』『モンスターズ・パーティ』、テレビシリーズ『モンスターズ・ワーク』などでもマイクを演じている。
クリスタルは以前、ピクサーの映画『トイ・ストーリー』でバズ・ライトイヤー役の出演依頼を受けていたが、これを辞退していた。その後、『モンスターズ・インク』でマイク役を引き受けた[10]。
クリスタルはマイクを演じることについて、キャラクターの前向きな性格や、困難に直面しても決して諦めない姿勢に魅力を感じていると語っている。
2013年のインタビューでは、マイクを自身がこれまで演じた役の中でも特に気に入っているキャラクターと述べた[4]。
日本語版
日本語吹替版では、主に爆笑問題の田中裕二がマイクを演じている。
田中は『モンスターズ・インク』および『モンスターズ・ユニバーシティ』などの映画作品でマイク役を担当した。
一方、テレビアニメシリーズ『モンスターズ・ワーク』では高木渉がマイクの日本語吹替を担当している。
高木は映画『モンスターズ・インク』の予告編でもマイクの声を担当しており、テレビシリーズで再び同役を演じることになった[11]。
評価
マイク・ワゾウスキは、『モンスターズ・インク』シリーズを代表するキャラクターの一人として、映画批評家からも評価されている。
映画・音楽誌『ローリング・ストーン』は、2016年に発表した「ピクサー映画のベストキャラクター25」のランキングで、マイクを第8位に選出した。
同誌は、緑色で一つ目の奇妙な外見を持ちながら、日常の仕事や人間関係に奮闘する身近な人物として描かれていることを評価し、ビリー・クリスタルの声の演技がキャラクターの魅力を高めていると評した[12]。
『ロサンゼルス・タイムズ』の映画批評では、『モンスターズ・ユニバーシティ』におけるマイクについて、努力家でありながら周囲に対して強い競争心を抱く人物として描かれている点が評価された。
また、ビリー・クリスタルの軽快な演技と、ジョン・グッドマンが演じるサリーとの対照的な関係が、映画の魅力を支える要素として取り上げられている[13]。
『ワシントン・ポスト』は、『モンスターズ・ユニバーシティ』について、マイクとサリーの若い頃の対立や成長を中心に描いた人物描写を評価し、特にマイクの未熟さや夢に対する強い思いが、物語の主要な要素となっていると指摘した[14]。
他のメディアでの展開
ゲーム
マイクは『モンスターズ・インク』シリーズの映画を題材としたゲーム作品にも登場している。
また、複数のディズニー作品のキャラクターが登場する『ディズニー インフィニティ』シリーズや『キングダム ハーツIII』などにも登場している。
『キングダム ハーツIII』では、『モンスターズ・インク』を題材とする世界「モンストロポリス」において、主人公ソラたちとともに行動する。
ディズニーパーク
マイクは世界各地のディズニーパークにおいて、アトラクションやエンターテイメントの登場キャラクターとして採用されている。
モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”
2009年4月15日に東京ディズニーランドで開業したダークライド型アトラクション。
映画の物語の後を舞台とし、マイクが考案した「フラッシュライトかくれんぼゲーム」にゲストが参加する。
東京ディズニーリゾート公式ブログによると、アトラクションの前に駐車されている赤いスポーツカーはマイクの所有物であり、月間最優秀社員だけが利用できる駐車区画に置かれているという設定である[15]。
モンスターズ・インク:マイクとサリーのレスキュー
2006年1月23日にディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーで開業したダークライド型アトラクション。
映画『モンスターズ・インク』を題材としており、マイクはサリーとともに人間の少女ブーを元の世界へ送り届けようとする。
ビリー・クリスタルがアトラクション用にマイクの声を担当した[10]。
モンスターズ・インク・ラフフロアー
2007年4月2日にマジック・キングダムで開業したシアター型アトラクション。
マイクはモンスターシティのコメディークラブの主催者として登場し、ほかのモンスターたちとともに、ゲストの笑い声からエネルギーを集めようとする。
ショーでは、コンピュータアニメーションとライブの演技を組み合わせた技術が使用されており、ゲストとモンスターがリアルタイムで会話することができる。
脚注
- 1 2 3 “Monsters, Inc.” (英語). Pixar Animation Studios. Pixar Animation Studios. 2026年10月24日閲覧。
- 1 2 “Monsters, Inc.: Production Notes” (英語). Cinema.com. 2026年10月24日閲覧。
- 1 2 3 4 5 “Monsters University” (英語). Pixar Animation Studios. 2026年10月24日閲覧。
- 1 2 La Rose, Lauren (2013年6月19日). “Crystal sees role in 'Monsters' films as 'favourite character I've ever played'”. The Canadian Press (英語). 2026年10月24日閲覧.
- ↑ “Mike's New Car (film)” (英語). D23. The Walt Disney Company. 2026年10月24日閲覧。
- ↑ “Summary of Responses From Pete Docter's Reddit Q&A Session” (英語). Pixar Post (2012年12月18日). 2026年10月24日閲覧。
- ↑ Tim Foster (2017年10月9日). “Ten Things You May Not Know About Mike Wazowski” (英語). Celebrations Disney Magazine. 2026年10月24日閲覧。
- ↑ “Eyeball to Eyeball - Animator Andrew Gordon is eyewitness to Mike Wazowski's labors for Monsters, Inc.” (英語). Disney Index Project. Starlog (2002年2月). 2026年10月24日閲覧。
- ↑ Jim Hill. “Monstrous makeover: How Pixar artists made Mike & Sulley look more youthful in Monsters University” (英語). Jim Hill Media. 2026年10月24日閲覧。
- 1 2 “Billy Crystal” (英語). D23. The Walt Disney Company. 2026年10月24日閲覧。
- ↑ “ディズニープラス『モンスターズ・ワーク』マイク&サリーの吹き替え声優変更”. dpost.jp (2021年7月3日). 2026年10月24日閲覧。
- ↑ “25 Best Pixar Movie Characters” (英語). Rolling Stone Australia. 2026年10月24日閲覧。
- ↑ “Review: 'Monsters University'? Go to the bottom of the class”. Los Angeles Times (英語). 2013年6月20日. 2026年10月24日閲覧.
- ↑ “Monsters University movie review”. The Washington Post (英語). 2013年6月20日. 2026年10月24日閲覧.
- ↑ “アトラクションの物語を知って、一味違った楽しみ方を!”. 東京ディズニーリゾート・ブログ. オリエンタルランド (2022年2月3日). 2026年10月24日閲覧。
外部リンク
- マイク・ワゾウスキ - ディズニー公式