室岡克彦

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 室岡克彦 八段
名前 室岡克彦
生年月日 (1959-03-21) 1959年3月21日(65歳)
プロ入り年月日 1981年12月16日(22歳)
引退年月日 2024年6月18日(65歳)
棋士番号 153
出身地 東京都荒川区
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 佐瀬勇次名誉九段
弟子 吉池隆真
段位 八段
棋士DB 室岡克彦
戦績
通算成績 454勝 642敗(1096局、勝率0.4142)
竜王戦最高クラス 4組(通算13期)
順位戦最高クラス C級1組(通算19期)
2024年6月18日現在
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室岡 克彦(むろおか かつひこ、1959年3月21日 - )は、将棋棋士。佐瀬勇次名誉九段門下。棋士番号153。東京都荒川区出身。

戦績

  • 奨励会棋戦の第4回「若駒戦」で優勝。決勝が行われた1982年1月11日の前に、すでに四段になっていた。
  • 第13回(1986年度)名将戦では、予選を勝ち抜き、本戦でも1回戦で二上達也を破るなど準決勝に進む活躍をした(優勝者の米長邦雄に敗れる)。
  • 神谷広志が1987年の2月から8月にわたり樹立した歴代1位(当時)の連勝記録を28で止めた(1987年8月21日・第36期王座戦一次予選3回戦)[注 1]。その1ヶ月後、同期王座戦一次予選の準決勝戦(4回戦)では、後に十八世名人資格者となる森内俊之にプロ棋士人生初の黒星を喫させる快挙を遂げた。(1987年9月28日)なお同期王座戦ではその後の一次予選決勝でも飯田弘之に勝ち二次予選に進出。二次予選では2回戦で真部一男に敗れ、本戦には出場できなかった。
  • 棋戦 (将棋)プロ入り3年目の第43期(1984年度)順位戦C級2組[注 2]で9勝1敗の成績(45人中2位)を修め初昇級。以降19年にわたりC級1組に在位した。
  • C級2組における降級点が累積2個の状態になった2012年4月1日付でフリークラス宣言をした(満65歳で迎える2024年度の最終対局まで現役を続行可能)。
  • 2024年3月31日でフリークラス在籍期限(満65歳)を満了。
  • 2024年6月13日に当時71歳の青野照市が引退し、室岡が現役最年長棋士(当時65歳)となるも、その5日後に引退した[注 3](後述)。
  • 2024年6月18日、第37期竜王戦6組昇級者決定戦の岡部怜央戦に敗れ、全出場棋戦を終了し引退となった。通算454勝642敗。

棋風

△持駒 なし
987654321 
香桂 金   桂香一
  銀王金飛   二
 歩歩歩歩 角歩歩三
     歩銀  四
歩     歩歩 五
  歩 歩銀   六
歩歩 歩 歩歩 歩七
 角玉 金飛   八
香桂銀金   桂香九
△持駒 銀香歩
987654321 
香桂銀金 金銀 龍一
   王飛    二
歩歩歩歩 歩角 歩三
      歩  四
    桂    五
  歩 歩    六
歩歩 歩 歩歩 歩七
    金    八
香桂 金王 銀桂香九
  • 振り飛車党の棋士であり、特に四間飛車の「藤井システム」を指すことが多い。
  • 後手の藤井システムに対して、先手の居飛車が持久戦ではなく4筋からの急戦で来た場合、飛車と金の焦点に△4七歩(32手目)と打ち捨てる手を室岡が開発。これは「室岡新手」と呼ばれ、藤井システムに新たな命を吹き込んだ。室岡新手は、たとえば、2006年の名人戦七番勝負第4局で谷川浩司が指しており、藤井システムの本家である藤井猛も採用している。
  • 対ゴキゲン中飛車#▲5八金右超急戦で、図の▲3三角は室岡が最初に指した手で公式戦1号局は2002年2月21日の銀河戦▲室岡克彦六段-△勝浦修九段戦。1号局は持ち時間の短い棋戦だったということもあり全く注目されなかったが、2006年の名人戦で森内俊之名人が指したことで一躍注目を浴びることになった。▲3三角からは△4四銀▲同角成△同歩▲6六香△7二銀▲8二銀と進むのが定跡化されている手順で、多くの実戦と研究を重ねて終盤まで定跡化が進んでいる。室岡流▲3三角に対して1号局は△8九馬と桂馬を取った。▲6三桂成からの馬の巣抜きを避けて自然な指し手だが、▲4三桂成△7二玉▲5二成香△同金右▲5五香と進んで61手で先手が快勝。▲4三桂成に△5六飛は▲5七香で飛車を捕獲して先手が良い。▲3三角には次に▲6三桂成と王手で成り捨てて9九の馬を巣抜く狙いがあるので、後手はこの筋を避けるために△4四銀と打って角筋を遮断するが、▲同角成とあっさり交換してしまうのが狙いの一手。先手は駒損になり損をしているようだが、△5四銀と受けに投入される手を消していたり、△4四歩と突かせたことで将来▲1三竜と引いた手が、後手の玉頭まで直通するなどプラスになる要素が大きいと見ている。

室岡システム

△持ち駒 なし
987654321 
香桂銀 王金 桂香一
   金 飛   二
 歩歩歩歩銀角歩歩三
     歩歩  四
歩      歩 五
  歩 歩    六
歩歩 歩銀歩歩 歩七
 角玉 金  飛 八
香桂銀金   桂香九

藤井システムと同じく四間飛車の作戦としては図のような形を室岡がよく指しており、「室岡システム」と呼ばれる。図のように△6二金(先手なら▲4八金)を上がる形を指す。

公式戦では図から▲3六歩△6一玉▲3五歩△同歩▲4六銀△3六歩▲2六飛△3二飛▲3五銀△4五歩▲3三角成△同飛▲5七角△3七歩成▲2四歩△3五飛▲同角△3四銀▲4四角△1五銀の例があり、後手が指せる。なお3七歩成に同桂は△4四銀▲3四歩△3五銀▲3三歩成△2六銀で後手十分。この時△6二玉-△7二銀型であると▲2二飛が痛打にならないという工夫。

人物

  • 棋士間での愛称は「ムロさん」。自身のブログ「荒川将棋日記」でも「ムロさん」と自称している。
  • 熱心な研究家として棋士仲間からも一目置かれており、自身の研究ノートにおける仮想敵を「全世界」と記した最初の棋士である。[1]
  • チェスの研究家としても知られている(ただし、チェスプレーヤーとして活動しているかどうかは不明)。
  • 若いころから佐藤康光と非常に親しく、佐藤とよく旅行やゴルフなどを行ったり、将棋の序盤研究資料を佐藤に提供しあうなど佐藤のブレーン的な存在でもあるとされる。また、佐藤の棋力をコンピュータ将棋に照らし合わせて「1秒に10億と3手読む」(「1億と3手」とも)と表現したのも室岡である[2]。
  • 2024年に弟子の吉池隆真が四段昇段を果たし、室岡門下初のプロ棋士となる[3]。自身の引退から僅か3か月後のことであった。

昇段履歴

  • 1973年 : 6級 = 奨励会入会
  • 1977年 : 初段
  • 1981年12月16日 : 四段 = プロ入り
  • 1985年4月01日 : 五段(順位戦C級1組昇級、通算61勝52敗[要出典])
  • 1991年5月22日 : 六段(勝数規定/五段昇段後公式戦120勝、通算181勝166敗[要出典])
  • 2002年5月30日 : 七段(勝数規定/六段昇段後公式戦150勝、通算331勝343敗[要出典])[4]
  • 2023年4月01日 : 八段(フリークラス昇段規定、通算450勝629敗)[5][6]
  • 2024年6月18日 : 引退(通算454勝642敗=1096局、勝率0.4142)[7][8]

主な成績

在籍クラス

順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
出典[9]
(出典)竜王戦
出典[10]
期 名人 A級 B級 C級 0 期 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
1982 41 C239 4-6
1983 42 C226 8-2
1984 43 C204 9-1
1985 44 C119 6-4
1986 45 C111x 2-8
1987 46 C123+ 8-2 1 4組 -- 2-2
1988 47 C103 7-3 2 4組 -- 2-2
1989 48 C105x 2-8 3 4組 -- 1-2
1990 49 C124* 4-6 4 4組 -- 1-2
1991 50 C116* 5-5 5 4組 -- 3-2
1992 51 C111* 4-6 6 4組 -- 3-2
1993 52 C116+ 6-4 7 4組 -- 2-2
1994 53 C111 7-3 8 4組 -- 3-2
1995 54 C105 4-6 9 4組 -- 1-2
1996 55 C117 7-3 10 4組 -- 1-2
1997 56 C107 4-6 11 4組 -- 1-2
1998 57 C113 3-7 12 4組 -- 2-2
1999 58 C119 5-5 13 4組 -- 0-4
2000 59 C113x 3-7 14 5組 -- 3-2
2001 60 C126* 3-7 15 5組 -- 2-2
2002 61 C124* 4-6 16 5組 -- 1-2
2003 62 C121*x 1-9 17 5組 -- 2-2
2004 63 C203 6-4 18 5組 -- 1-2
2005 64 C211 4-6 19 5組 -- 5-2
2006 65 C228 4-6 20 5組 -- 4-2
2007 66 C230 3-7 21 5組 -- 1-2
2008 67 C232 6-4 22 5組 -- 0-3
2009 68 C221 4-6 23 6組 -- 1-2
2010 69 C232x 1-9 24 6組 -- 0-2
2011 70 C239*x 1-9 25 6組 -- 1-2
2012 71 F宣 26 6組 -- 5-2
2013 72 F宣 27 6組 -- 0-2
2014 73 F宣 28 6組 -- 0-2
2015 74 F宣 29 6組 -- 0-2
2016 75 F宣 30 6組 -- 0-2
2017 76 F宣 31 6組 -- 1-2
2018 77 F宣 32 6組 -- 0-2
2019 78 F宣 33 6組 -- 1-2
2020 79 F宣 34 6組 -- 1-2
2021 80 F宣 35 6組 -- 0-2
2022 81 F宣 36 6組 -- 2-2
2023 82 F宣 37 6組 -- 0-2
2024 2024年3月末 フリークラス在籍期限満了 2024年6月18日 引退
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

年度別成績

公式棋戦成績
年度対局数勝数負数勝率(出典)
1990 4122190.537[11]
1990年まで
(累計)
344180164
年度対局数勝数負数勝率(出典)
1991 3315180.455[12]
1992 2812160.429[13]
1993 3015150.500[14]
1994 3521140.600[15]
1995 2811170.393[16]
1996 2816120.571[17]
1997 259160.360[18]
1998 258170.320[19]
1999 2813150.464[20]
2000 3312210.3636[21]
1991-2000
(小計)
293132161
2000年まで
(累計)
637312325
年度対局数勝数負数勝率(出典)
2001 3316170.4848[22]
2002 3416180.4705[23]
2003 277200.2592[24]
2004 3015150.5000[25]
2005 249150.3750[26]
2006 2712150.4444[27]
2007 2810180.3571[28]
2008 2310130.4347[29]
2009 2710170.3703[30]
2010 223190.1363[31]
2001-2010
(小計)
275108167
2010年まで
(累計)
9124204920.4605[32]
年度対局数勝数負数勝率(出典)
2011 235180.2173[33]
2012 132110.1538[34]
2013 166100.3750[35]
2014 121110.0833[36]
2015 122100.1666[37]
2016 132110.1538[38]
2017 143110.2142[39]
2018 143110.2142[40]
2019 121110.0833[41]
2020 143110.2142[42]
2011-2020
(小計)
14328115
2020年まで
(累計)
1055448607
年度対局数勝数負数勝率(出典)
2021 131120.0769[43]
2022 111100.0909[44]
2023 164120.2500[45]
2024 1010.0000[46]
2021-2024
(小計)
41635
通算 10964546420.4142[47]
2024年6月18日引退

脚注

注釈

  1. ↑ ちなみに、神谷の連勝の27勝目は青野照市、28勝目は米長邦雄(2名とも当時A級)であり、その次で室岡が止めた。
  2. ↑ 当時の名称は、主催紙移行の関係から「昇降級リーグ戦4組」であった。
  3. ↑ 室岡の引退により、2024年6月19日以降の最年長現役棋士は福崎文吾(室岡の引退時点で64歳)となった。

出典

  1. ↑ “窪田義行七段twitter”. Twitter. 2021年12月27日閲覧。
  2. ↑ 将棋世界(日本将棋連盟)2009年9月号
  3. ↑ “新四段誕生のお知らせ”. 公益社団法人日本将棋連盟. 2024年9月9日閲覧。
  4. ↑ 「棋士の昇段など(日本将棋連盟からのお知らせ)」『日本将棋連盟』。2002年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  5. ↑ 「昇段・引退・休場棋士のお知らせ|将棋ニュース」『日本将棋連盟』2023年4月3日。
  6. ↑ 「通算成績(2023年3月31日対局分まで)|成績・ランキング」『日本将棋連盟』。2023年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  7. ↑ “室岡克彦八段が引退|将棋ニュース|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2024年7月17日閲覧。
  8. ↑ 「通算成績(2024年6月18日対局分まで)|成績・ランキング」『日本将棋連盟』。2024年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  9. ↑ 「名人戦・順位戦」『日本将棋連盟』。
  10. ↑ 「竜王戦」『日本将棋連盟』。
  11. ↑ [名無しリンク]
  12. ↑ [名無しリンク]
  13. ↑ [名無しリンク]
  14. ↑ [名無しリンク]
  15. ↑ [名無しリンク]
  16. ↑ [名無しリンク]
  17. ↑ [名無しリンク]
  18. ↑ [名無しリンク]
  19. ↑ [名無しリンク]
  20. ↑ [名無しリンク]
  21. ↑ [名無しリンク]
  22. ↑ [名無しリンク]
  23. ↑ [名無しリンク]
  24. ↑ [名無しリンク]
  25. ↑ [名無しリンク]
  26. ↑ [名無しリンク]
  27. ↑ [名無しリンク]
  28. ↑ [名無しリンク]
  29. ↑ [名無しリンク]
  30. ↑ [名無しリンク]
  31. ↑ [名無しリンク]
  32. ↑ [名無しリンク]
  33. ↑ [名無しリンク]
  34. ↑ [名無しリンク]
  35. ↑ [名無しリンク]
  36. ↑ [名無しリンク]
  37. ↑ [名無しリンク]
  38. ↑ [名無しリンク]
  39. ↑ [名無しリンク]
  40. ↑ [名無しリンク]
  41. ↑ [名無しリンク]
  42. ↑ [名無しリンク]
  43. ↑ [名無しリンク]
  44. ↑ [名無しリンク]
  45. ↑ [名無しリンク]
  46. ↑ [名無しリンク]
  47. ↑ [名無しリンク]

関連項目

外部リンク