小田凱人

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小田 凱人
ODA Tokito
第100回全日本テニス選手権のエキシビションマッチでの小田凱人(2025年10月12日撮影)
基本情報
フルネーム ODA Tokito
国籍 日本の旗 日本
出身地 愛知県一宮市
生年月日 (2006-05-08) 2006年5月8日(20歳)
身長 175 cm
利き手 左
ツアー経歴・シングルス
自己最高ランキング 1位(2023年6月12日)
グランドスラム最高成績・シングルス
全豪オープン 優勝(2024、2026)
全仏オープン 優勝(2023-26)
ウィンブルドン 優勝(2023・25-26)
全米オープン 優勝(2025)
ツアー経歴・ダブルス
自己最高ランキング 3位(2024年3月11日)
グランドスラム最高成績・ダブルス
全豪オープン 優勝(2026)
全仏オープン 準優勝(2024・25)
ウィンブルドン 準優勝(2023・24)
全米オープン 優勝(2025)
獲得メダル
日本の旗 日本
車いすテニス
パラリンピック
金2024 パリ男子シングルス
銀2024 パリ男子ダブルス
2025年9月7日現在

小田 凱人(おだ ときと、2006年〈平成18年〉5月8日 - )は、日本のプロ車いすテニス選手。愛知県一宮市出身。東海理化所属[1]。最年少生涯ゴールデンスラム達成者。

経歴

愛知県一宮市出身。名前の由来となったのはフランスの凱旋門。小学校は地元の一宮市立瀬部小学校、中学校は一宮市立西成中学校を卒業。小学生の時はサッカー少年であり、プロサッカー選手を目指していたが9歳の時に左脚に骨肉腫を発症。左脚の股関節と大腿骨の一部を切除して人工関節に置き換える手術を受けた。このため車椅子生活となり、サッカー選手の夢を諦めることとなる[2]。その後、2012年ロンドンパラリンピックの車いすテニス競技(英語版)に出場する国枝慎吾を動画サイトで見た際、大きな感動を覚えたという[2]。その後、杖を持てば歩行できるまでに回復したが、激しく走るなどの運動が困難になった。ちょうど入院中に担当医師から「パラスポーツを始めてみてはどうだろうか」と勧められたこともあり、「車いすテニスに心を動かされた」として競技を始めることを決意。退院後に関係先を当たって練習場所を教えてもらい、本格的に車いすテニスに取り組み始めた[3]。

2020年に18歳以下の世界一決定戦であるジュニアマスターズの国際大会「Cruyff Foundation Junior Masters」に14歳で出場してシングルスとダブルスで2冠[4]。2021年には史上最年少で車いすテニスジュニア世界ランキング第1位となる[5]。

2022年4月4日に東海理化と所属契約を結び[6][7]、28日にはプロ転向を表明した[8][7]。11月6日にはオランダで開催された車いすテニス年間王者決定戦のNECマスターズでアルフィー・ヒューウェット(英語版)(イギリス)を破り、史上最年少世界年間王者となった[9]。

2023年1月に開催された全豪オープンでは準優勝となり[10]、4月に開催された天皇盃ジャパンオープンで初優勝を果たす[11]。4月28日に日本生命保険とスポンサー契約を結んだ[12]。6月に開催された全仏オープンで優勝、グランドスラムを初制覇、17歳1ヵ月2日で制し史上最年少での世界ランク1位が確定した[13][14]。7月、ウィンブルドンで初優勝し、グランドスラムを2大会連続で制覇した[15]。

前年準優勝の雪辱を期して臨んだ2024年の全豪オープンでは、決勝戦で第1シードのアルフィー・ヒューウェット(英語版)(イギリス)を相手に2-0(6-2、6-4)で勝利し、大会初優勝を果たした[16]。続く全仏オープンは、第3シードのグスタボ・フェルナンデス(英語版)(アルゼンチン)を7-5、6-3で破り、大会連覇を達成した[17]。

2024年には18歳でパリパラリンピックに初出場し、三木拓也(英語版)と出場したダブルスでは、9月6日の決勝でイギリスペアに惜しくも敗れたものの銀メダルを獲得した[18]。翌日の9月7日にはシングルス決勝において、ダブルスで敗れたイギリスのアルフィー・ヒューウェットと対戦した。6-2、4-6とフルセットとなり、3セット目にゲームカウント3-5から相手にマッチポイントを一度握られるが凌ぎ切り、その後2ゲームを連取し6-5で逆転し3セット目を制して勝利し金メダルを獲得。同種目では、パラリンピック史上最年少での金メダル獲得となった[19]。

2025年シーズン、4大大会初戦となる全豪オープンはアルフィー・ヒューエットに4-6、4-6で敗れ、連覇を逃したものの[20]、全仏オープンをアルフィー・ヒューエットから6-4、7-6でストレート勝ちして3年連続3度目の優勝[21]。ウィンブルドン選手権もアルフィー・ヒューエットに3-6、7-5、6-2で逆転勝ちし、2年ぶり2度目の優勝を飾った[22]。9月5日全米オープンダブルスでグスタボ・フェルナンデスと組み、アルフィー・ヒュウェット、ゴードン・リード組を6-1、2-6、10-6で倒して4大大会のダブルス初優勝を挙げる[23]。翌6日、全米オープンシングルス決勝で、前日ダブルスを組んだグスタボ・フェルナンデスと対戦し6-3、3-6、7-6で下して同大会初優勝を飾った[24]。この優勝で4大大会グランドスラムとパラリンピックの全てを制し、車いすテニスでは史上3人目となるキャリア・ゴールデンスラムを達成した。19歳での達成は健常者のゴールデンスラム(オリンピック+4大大会)達成者5人を含めて史上最年少記録となった[24]。

2026年度に高等学校で使用開始となったコミュニケーション英語Ⅰの検定教科書『Heartening』(桐原書店刊)には、自身のエピソードがLesson 1の本文として掲載された[25]。同年6月には、国枝慎吾以来史上2人目となる全仏オープン4連覇を達成[26]。

主要大会獲得タイトル

グランドスラム

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

男子シングルス

大会 2022 2023 2024 2025 2026
全豪オープン A F W F W
全仏オープン SF W W W W
ウィンブルドン QF W SF W W
全米オープン QF 1R NH W F

男子ダブルス

大会 2022 2023 2024 2025 2026
全豪オープン A QF F SF W
全仏オープン QF SF F F SF
ウィンブルドン SF F F SF F
全米オープン SF F NH W SF

パラリンピック

受賞

メディア出演

CM

音楽特別番組

脚注

  1. ↑ “小田 凱人(おだ ときと)”. 東海理化ホームページ. 2023年2月1日閲覧。
  2. 1 2 車いすテニス・小田凱人(16) 「神様からの挑戦」骨肉腫を乗り越え“最年少世界一” テレ朝NEWS 2023年1月24日
  3. ↑ “車いすテニス界に新星「金メダル取れる」 小3で大手術、乗り越えた中学生”. 47NEWS. 共同通信社. 2022年2月13日. 2023年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2023年6月10日閲覧.
  4. ↑ Cruyff Foundation Junior Masters International Tennis Federation
  5. ↑ 史上最年少世界1位!! 車いすテニス・小田凱人インタビュー!「誰も抜かせないような記録を出せた」 Tennis Classic 2021年5月17日
  6. ↑ 「東海理化、パラ3選手と契約」『日刊工業新聞』2023年4月5日。2023年4月29日閲覧。
  7. 1 2 “史上最年少のプロ車いすテニスプレーヤー 小田凱人の素顔”. パラサポWEB (2023年1月24日). 2023年4月29日閲覧。
  8. ↑ 「15歳の小田凱人 プロ転向を表明」『テニス365』2023年4月29日。2023年4月29日閲覧。
  9. ↑ “16歳小田凱人、史上最年少V 車いすテニス年間王者に”. 日本経済新聞社. 2022年11月7日. 2023年6月10日閲覧.
  10. ↑ “16歳小田凱人、全豪OP優勝ならず”. tennis365.net. nobitel inc. (2023年1月28日). 2023年2月6日閲覧。
  11. ↑ “「自分の大会にできた」飯塚国際車いすテニスで小田凱人が初優勝!”. パラサポWEB (2023年4月27日). 2023年6月10日閲覧。
  12. ↑ 「車いすテニス・小田 プロ1周年で日本生命と契約 全仏OPへ「世界ランク1位で帰ってくることが目標」」『Sponichi Annex』2023年4月29日。2023年4月29日閲覧。
  13. ↑ “17歳の小田凱人 GS初制覇”. tennis365.net. nobitel inc. (2023年6月10日). 2023年6月10日閲覧。
  14. ↑ “車いすテニス 全仏史上最年少Vの17歳・小田凱人が帰国 「世界ランキング1位の小田凱人です」とあいさつ”. デイリースポーツ online. 株式会社デイリースポーツ. 2023年6月20日. 2023年6月20日閲覧.
  15. ↑ “小田凱人 ウィンブルドン初V”. tennis365.net. 2023年7月16日. 2023年7月16日閲覧.
  16. ↑ “【全豪オープン】小田凱人が車いすの部で大会初、4大大会3度目V「年間ゴールデンS」へ1歩”. 日刊スポーツNEWS. 日刊スポーツ新聞社. 2024年1月27日. 2024年1月27日閲覧.
  17. ↑ “【車いすテニス】小田凱人が全仏制覇 史上3人目、男子初の年間ゴールデンスラム狙う - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年6月10日閲覧。
  18. ↑ “車いすテニス男子ダブルスの小田凱人、三木拓也組は銀メダル パリ・パラリンピック - 産経ニュース”. 産経ニュース. 2024年9月8日閲覧。
  19. ↑ “小田凱人 激闘制し史上最年少で金メダル - テニスニュース - テニス365”. テニス365. 2024年9月8日閲覧。
  20. ↑ “【全豪OP】パリ・パラ金の小田凱人、連覇夢散「自分の力もう少し出せたら」…ヒューエットにリベンジ許す - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年9月7日閲覧。
  21. ↑ “【全仏OP】19歳・小田凱人がV3! パリ・パラに続き決勝で宿敵ヒューエットを撃破「10連覇目指す」 - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年9月7日閲覧。
  22. ↑ “【ウィンブルドン】小田凱人“敵地”で雄叫び2年ぶりV! 宿敵ヒューエットに逆転勝ち 全米で偉業挑戦だ - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年9月7日閲覧。
  23. ↑ “フェルナンデスとペアを組んだ小田凱人がグランドスラム大会のダブルスで初タイトルを獲得 [USオープン車いすの部 | テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp]”. tennismagazine.jp. 2025年9月7日閲覧。
  24. 1 2 “【テニス全米OP】快挙!小田凱人が史上最年少19歳で生涯ゴールデンスラムを達成 - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年9月7日閲覧。
  25. ↑ “Heartening 1 NE デジタルカタログ”. 桐原書店. 2026年6月12日閲覧。
  26. ↑ “小田凱人、全仏オープン4連覇…国枝慎吾さん以来史上2人目「世界を変えようと思っている」”. 読売新聞 (2026年6月6日). 2026年6月12日閲覧。
  27. ↑ 「15歳の小田凱人が車いすジュニア最優秀選手賞受賞「夢を与えられる人になりたい」」『スポーツブル』(テニスデイリー編集部)2021年12月24日。2024年9月12日閲覧。
  28. ↑ 長野宏美「スポーツマンシップ大賞 優れた振る舞い表彰 小平奈緒さん、小田凱人さん /東京」『毎日新聞』2023年6月28日。2025年11月27日閲覧。
  29. ↑ 「車いすテニス小田凱人、人生の転機を語る「大体のことは何とかなる」」『マイナビニュース』2023年8月27日。2024年9月12日閲覧。
  30. ↑ 「日本パラスポーツ賞、小田凱人選手が初の大賞…車いすテニス・全仏で史上最年少優勝」『読売新聞』2023年12月4日。2024年9月12日閲覧。
  31. ↑ 「車いすテニスの小田凱人に「中部スポーツ賞」正賞 来年は年間ゴールデンスラム狙う!「これからも地元愛知や中部を盛り上げたい」」『中日スポーツ』2023年12月20日。2024年9月12日閲覧。
  32. ↑ 藤塚大輔「【車いすテニス】小田凱人、日本プロスポーツ大賞「最高新人賞」受賞 パリへは「頂点しかない」」『日刊スポーツ』2023年12月21日。2024年9月12日閲覧。
  33. ↑ 『官報』号外259号、令和6年11月5日
  34. ↑ “秋の褒章786人・26団体 デザイナーの原研哉さんら”. 日本経済新聞 (2024年11月2日). 2024年11月2日閲覧。
  35. ↑ 「2024年度日本PR大賞が決定」(プレスリリース)、日本パブリックリレーションズ協会、2025年1月24日。2025年11月29日閲覧。
  36. ↑ ““圧倒的な活躍”讃える「GQ MEN OF THE YEAR 2025」にアイナ・ジ・エンド、timelesz、RIP SLYME”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2025年11月28日). 2025年11月28日閲覧。
  37. ↑ 「デフ陸上・円盤投げの湯上剛輝が日本パラスポーツ賞大賞 デフリンピック金&陸上世界選手権で日本人歴代最高記録マーク」『日テレNEWS NNN』2025年12月15日。2025年12月16日閲覧。
  38. ↑ “プロ車いすテニスプレーヤーの小田凱人選手を起用した新CMを初公開”. PR TIMES. PR TIMES. 2023年10月11日. 2024年10月30日閲覧.
  39. ↑ “「ほっともっと」プロ車いすテニスプレイヤー小田凱人選手の新TVCMが4月5日(金)より放映!「HOT MORE! 小田選手篇」”. PR TIMES. PR TIMES. 2024年4月5日. 2024年10月30日閲覧.
  40. ↑ “「ほっともっと」プロ車いすテニスプレイヤー小田凱人選手の新TVCMが7月26日(金)より放映!「HOT MORE! 小田選手ネット注文篇」”. PR TIMES. PR TIMES. 2024年7月26日. 2024年10月30日閲覧.
  41. ↑ “車いすテニス界のヒーロー小田凱人さんがGoogle Pixel スマホでつくる「かっこいい自分」”. 2024年10月30日閲覧。
  42. ↑ 小田 凱人 [@tokitooda] (2024年5月23日). “高校の時、友達はみんな将来Googleで働きたいって言ってた。けど、私はそこで検索される人になりたいと思ってたの。byレディー・ガガ 僕のお気に入りの名言。検索だけじゃなくてCM出れちゃった🫣Googleさんありがとうございました🙏…”. Instagramより2024年10月30日閲覧.
  43. ↑ “スポーツ選手との“支えあい”…応援することが生きる力に。日本生命の新CMがとにかく熱い!”. テレ朝POST. テレビ朝日. 2024年7月17日. 2024年10月30日閲覧.
  44. ↑ “【紅白】ゲスト審査員に『豊臣兄弟!』主演の仲野太賀ら7人決定 次期大河ドラマ主演俳優の選出は4年連続”. ORICON NEWS. oricon ME (2025年12月17日). 2025年12月17日閲覧。

外部リンク