第172回天皇賞
| 第172回天皇賞(秋) | |
|---|---|
|
優勝馬のマスカレードボール | |
| 開催国 |
|
| 主催者 | 日本中央競馬会(JRA) |
| 競馬場 | 東京競馬場 |
| 施行年 | 2025年 |
| 施行日 | 11月2日 |
| 競走の情報 | |
| 距離 | 芝2000m |
| 格付け | GI |
| 賞金 |
1着賞金3億円 |
| 出走条件 | サラ系3歳以上(国際・指定) |
| 負担重量 | 定量 |
| 天候 | 曇 |
| 馬場状態 | 良 |
| 結果・受賞 | |
| 優勝馬 | マスカレードボール |
| 優勝騎手 | クリストフ・ルメール(栗東) |
| 優勝調教師 | 手塚貴久(美浦) |
| 優勝馬主 | (有)社台レースホース |
| 優勝生産者 | 社台ファーム |
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第172回天皇賞は、2025年11月2日に東京競馬場で行われた競馬の競走である。3歳馬のマスカレードボールが本競走を制覇し、GI初制覇を果たした。
優勝騎手のクリストフ・ルメールは第168回・イクイノックス以来6回目の制覇。また3週連続のJRA・GI勝利となった。
出走馬の状況
出走馬14頭中7頭がGI馬、エコロヴァルツ以外の13頭が重賞馬という豪華なメンバーとなった[1]。その中でも、古馬勢vs3歳勢の対決が注目された。
前走の宝塚記念でGI初制覇を挙げたメイショウタバルは、GI2勝目を目指すため本競走に参戦する[2]。
3歳勢からは、本年の皐月賞を制し、前走のセントライト記念も快勝したミュージアムマイルと[3]、本年の共同通信杯で重賞初制覇、前走の東京優駿で2着となったマスカレードボールがそれぞれ参戦[4]。
他の古馬GI馬からは、2023年の天皇賞(春)を勝ち、本年限りで引退を表明しているジャスティンパレスや[5][6]、前走のクイーンエリザベス2世カップを制したタスティエーラなどが参戦を表明[7]。
その他重賞馬からは、前走の新潟記念で差し切り勝ちを見せたシランケドや[8]、前哨戦の毎日王冠で2着に逃げ残ったホウオウビスケッツ等が参戦[9]。また、新潟記念で競走除外となったクイーンズウォークも参戦する[10]。
- 本競走の優先出走権が得られる毎日王冠を制したレーベンスティールはマイルチャンピオンシップに向かうため[11]、オールカマーを競り勝ったレガレイラはエリザベス女王杯に向かうため[12]、京都大賞典を制したディープモンスターはジャパンカップに向かうためそれぞれ回避した[13]。また、本競走に特別登録を行っていたロードデルレイは、最終追い切り後に「出走の体制が整わない」と陣営が発表し、回避した[14]。
主な前哨戦の結果
第71回オールカマー GII
| 着順 | 競走馬名 | 騎手 | タイム | 着差 | 天皇賞(秋)への出否 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | レガレイラ | 戸崎圭太 | 2:10.2 | 回避 | |
| 2着 | ドゥラドーレス | C.ルメール | 2:10.4 | 1.1/4 | |
| 3着 | ヨーホーレイク | 岩田望来 | 2:10.7 | 2 | |
| 8着 | コスモキュランダ | 丹内祐次 | 2:11.0 | クビ | 出走 |
- 中山・2200m(外)で施行。
- 1着に優先出走権が与えられる。
第76回毎日王冠 GII
| 着順 | 競走馬名 | 騎手 | タイム | 着差 | 天皇賞(秋)への出否 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | レーベンスティール | 津村明秀 | 1:44.0 | 回避 | |
| 2着 | ホウオウビスケッツ | 岩田康誠 | 1:44.1 | 1/2 | 出走 |
| 3着 | サトノシャイニング | 武豊 | 1:44.2 | 3/4 |
- 東京・1800mで施行。
- 1着に優先出走権が与えられる。
第60回京都大賞典 GII
| 着順 | 競走馬名 | 騎手 | タイム | 着差 | 天皇賞(秋)への出否 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | ディープモンスター | 浜中俊 | 2:23.9 | 回避 | |
| 2着 | サンライズアース | 池添謙一 | 2:24.0 | 1/2 | |
| 3着 | ヴェルミセル | 鮫島克駿 | 2:24.1 | 3/4 |
- 京都・2400m(外)で施行。
- 1着に優先出走権が与えられる。
出走馬・枠順
※全頭とも性齢は「3歳以上」、斤量は3歳56kg、4歳以上58kg、牝馬2kg減
| 枠番 | 馬番 | 競走馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量[kg] | 調教師 | 馬主 | 単勝人気 | 馬体重 [kg] | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 人気 | オッズ | |||||||||
| 1 | 1 | コスモキュランダ | 牡4 | 津村明秀 | 58.0 | 加藤士津八 (美浦) |
(有)ビッグレッドファーム | 14 | 117.0 | 520 |
| 2 | 2 | アーバンシック | 牡4 | アレクシ・プーシャン | 58.0 | 武井亮 (美浦) |
(有)シルクレーシング | 11 | 28.2 | 514 |
| 3 | 3 | ジャスティンパレス | 牡6 | 団野大成 | 58.0 | 杉山晴紀 (栗東) |
三木正浩 | 8 | 20.4 | 470 |
| 4 | ソールオリエンス | 牡5 | 丹内祐次 | 58.0 | 手塚貴久 (美浦) |
(有)社台レースホース | 12 | 50.3 | 478 | |
| 4 | 5 | タスティエーラ | 牡5 | ダミアン・レーン | 58.0 | 堀宣行 (美浦) |
(有)キャロットファーム | 2 | 6.6 | 508 |
| 6 | ブレイディヴェーグ | 牝5 | 戸崎圭太 | 56.0 | 宮田敬介 (美浦) |
(有)サンデーレーシング | 4 | 7.7 | 474 | |
| 5 | 7 | マスカレードボール | 牡3 | クリストフ・ルメール | 56.0 | 手塚貴久 (美浦) |
(有)社台レースホース | 1 | 2.7 | 470 |
| 8 | ホウオウビスケッツ | 牡5 | 岩田康誠 | 58.0 | 奥村武 (美浦) |
小笹芳央 | 7 | 14.6 | 504 | |
| 6 | 9 | ミュージアムマイル | 牡3 | クリスチャン・デムーロ | 56.0 | 高柳大輔 (栗東) |
(有)サンデーレーシング | 3 | 7.4 | 500 |
| 10 | エコロヴァルツ | 牡4 | 三浦皇成 | 58.0 | 牧浦充徳 (栗東) |
原村正紀 | 13 | 89.4 | 494 | |
| 7 | 11 | シランケド | 牝5 | 横山武史 | 56.0 | 牧浦充徳 (栗東) |
田畑利彦 | 6 | 10.7 | 516 |
| 12 | セイウンハーデス | 牡6 | 菅原明良 | 58.0 | 橋口慎介 (栗東) |
西山茂行 | 10 | 27.7 | 472 | |
| 8 | 13 | メイショウタバル | 牡4 | 武豊 | 58.0 | 石橋守 (栗東) |
松本好隆 | 5 | 8.6 | 508 |
| 14 | クイーンズウォーク | 牝4 | 川田将雅 | 56.0 | 中内田充正 (栗東) |
(有)サンデーレーシング | 9 | 25.1 | 542 | |
パドックでの様子
結果・払戻金


順位表
| 着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | タイム | 上3F | 着差 (馬身) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5 | 7 | マスカレードボール | C.ルメール | 1:58.6 | 32.3 | ― |
| 2 | 6 | 9 | ミュージアムマイル | C.デムーロ | 1:58.7 | 32.3 | 3/4 |
| 3 | 3 | 3 | ジャスティンパレス | 団野大成 | 1:58.8 | 32.6 | クビ |
| 4 | 7 | 11 | シランケド | 横山武史 | 1:58.8 | 31.7 | クビ |
| 5 | 2 | 2 | アーバンシック | A.プーシャン | 1:58.8 | 32.2 | クビ |
| 6 | 8 | 13 | メイショウタバル | 武豊 | 1:58.8 | 33.1 | ハナ |
| 7 | 7 | 12 | セイウンハーデス | 菅原明良 | 1:59.0 | 32.4 | 3/4 |
| 8 | 4 | 5 | タスティエーラ | D.レーン | 1:59.0 | 33.0 | アタマ |
| 9 | 8 | 14 | クイーンズウォーク | 川田将雅 | 1:59.0 | 32.8 | ハナ |
| 10 | 4 | 6 | ブレイディヴェーグ | 戸崎圭太 | 1:59.1 | 32.3 | 3/4 |
| 11 | 6 | 10 | エコロヴァルツ | 三浦皇成 | 1:59.2 | 33.3 | クビ |
| 12 | 1 | 1 | コスモキュランダ | 津村明秀 | 1:59.2 | 33.3 | アタマ |
| 13 | 5 | 8 | ホウオウビスケッツ | 岩田康誠 | 1:59.2 | 33.5 | アタマ |
| 14 | 3 | 4 | ソールオリエンス | 丹内祐次 | 1:59.3 | 32.9 | 3/4 |
払戻金
| 馬番/枠番 | 人気 | 金額(円) | |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 7 | 1 | 270 |
| 複勝 | 7 | 1 | 140 |
| 9 | 4 | 240 | |
| 3 | 8 | 360 | |
| 枠連 | 5 - 6 | 3 | 770 |
| 馬連 | 7 - 9 | 2 | 910 |
| 馬単 | 7 → 9 | 2 | 1,390 |
| ワイド | 7 - 9 | 3 | 430 |
| 3 - 7 | 7 | 820 | |
| 3 - 9 | 24 | 1,890 | |
| 3連複 | 3 - 7 - 9 | 13 | 5,020 |
| 3連単 | 7 → 9 → 3 | 29 | 15,860 |
データ
| 1000m通過タイム | 62.0秒(メイショウタバル) |
| 上がり4ハロン | 44.4秒 |
| 上がり3ハロン | 32.9秒 |
| 優勝馬上がり3ハロン | 32.3秒 |
| 最速上がり3ハロン | 31.7秒(シランケド) |
当日のWIN5(5重勝単勝式)
- 発売票数:8,151,556票
- 発売総額:815,155,600円
- 的中票数:80票
- 払戻金:7,132,610円
| 対象順[15] | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 競走順 | 東京第9競走 | 京都第10競走 | 東京第10競走 | 京都第11競走 | 東京第11競走 |
| 競走名 | 国立特別 | 古都S | 秋嶺S | まほろばS | 第172回天皇賞(秋) |
| 条件 | 芝1600m 3歳以上2勝クラス |
芝3000m 3歳以上3勝クラス |
ダート1300m 3歳以上3勝クラス |
芝1600m 3歳以上オープン |
芝2000m 3歳以上オープン |
| 単勝人気 | 3番人気 | 6番人気 | 2番人気 | 10番人気 | 1番人気 |
| 勝利馬 (鞍上) |
エンペラーズソード (菅原明良) |
ヴォランテ (吉村誠之助) |
エコロアゼル (団野大成) |
エアファンディタ (亀田温心) |
マスカレードボール (C.ルメール) |
| 馬番 | 8 | 2 | 11 | 10 | 7 |
| 残票数 | 636,117票 | 58,291票 | 11,962票 | 394票 | 80票 |
エピソード

- 国歌演奏及び発走ファンファーレは航空自衛隊の航空中央音楽隊が務め、昼休憩の時間帯の生演奏も担当した[16]。
- 前述にもある通り、クリストフ・ルメールは第168回のイクイノックス以来、2年ぶり6度目の天皇賞(秋)制覇を果たした[注 1]。また、3週連続のJRA・GI制覇となった[注 2]。
- 3歳馬に騎乗しての本競走制覇を2度記録したのは、ルメールが史上初となる。
- 手塚貴久調教師は本競走初制覇となった他、八大競走完全制覇まで東京優駿と有馬記念のみとなった。
- マスカレードボールが本競走で記録した上り3F32秒3の脚は、本競走で記録した際の勝ち馬として史上最速の記録となった[注 3]。また、シランケドが本競走で記録した上り3F31秒7の脚は、GI競走で記録した際の史上最速の記録となった [注 4]。
- 俳優と歌手である反町隆史が来場し、レース終了後には表彰式のプレゼンターを務める他、レース回顧トークショーにも参加した[17]。
- また、本競走のパドック中に「ベストターンドアウト賞」の審査も行われ、ソールオリエンスを担当している名畑俊調教助手が受賞した[18]。
テレビ・ラジオ中継
本レースのテレビ・ラジオ放送実況担当者並びに放送体制。NHK局員の勤務地、民放各社社員の役職、その他出演者の肩書はレース当時のもの。
実況担当者
- 日本放送協会(NHK):黒住駿(名古屋放送局、初実況)
- ラジオNIKKEI(含・グリーンチャンネル・BS11[注 5]):山本直(東京本社、初実況)[19]
- フジテレビ:谷岡慎一(編成局アナウンス室主任、初実況)
他局・系列局利用社局
脚注
注釈
出典
- ↑ 「【天皇賞・秋の注目点】歴戦古馬vs強力3歳馬! 秋の中距離頂上決戦を制すのは?」『サンスポZBAT!』2025年10月26日。2025年11月1日閲覧。
- ↑ 「メイショウタバルは武豊とのコンビ継続で天皇賞・秋へ【次走報】」『東京スポーツ』2025年9月24日。2025年10月31日閲覧。
- ↑ 「皐月賞馬ミュージアムマイルはセントライト記念から天皇賞・秋のローテ【次走報】」『東京スポーツ』2025年8月8日。2025年10月31日閲覧。
- ↑ 「ダービー2着マスカレードボールは11・2天皇賞・秋へ【次走報】」『東京スポーツ』2025年7月28日。2025年10月31日閲覧。
- ↑ 「ジャスティンパレスが来週帰厩 天皇賞秋で復帰へ 杉山晴調教師「まずは無事にレースまで」【次走報】」『東京スポーツ』2025年9月25日。2025年11月2日閲覧。
- ↑ 「ジャスティンパレスが年内で引退、種牡馬入り 天皇賞・秋→ジャパンC→有馬記念を予定/有力馬情報」『日刊スポーツ』2025年10月16日。2025年11月2日閲覧。
- ↑ 「タスティエーラは天皇賞・秋で復帰 松山弘平とのコンビ復活【次走報】」『東京スポーツ』2025年10月10日。2025年11月2日閲覧。
- ↑ 「【注目馬動向】新潟記念Vのシランケドは天皇賞・秋を目標に明日帰厩」『スポーツ報知』2025年10月1日。2025年11月2日閲覧。
- ↑ 「毎日王冠2着ホウオウビスケッツは天皇賞・秋へ 奥村武師「状態も上がっている」」『サンスポZBAT!』2025年10月15日。2025年11月2日閲覧。
- ↑ 「新潟記念で競走除外のクイーンズウォークは天皇賞・秋を目指して調整へ【次走報】」『東京スポーツ』2025年9月19日。2025年11月2日閲覧。
- ↑ 「毎日王冠1着レーベンスティールはレーン騎手で本線のマイルCSへ」『サンスポZBAT!』2025年10月30日。2025年10月31日閲覧。
- ↑ 「【3歳以上次走報】レガレイラはエリザベス女王杯へ」『サンスポZBAT!』2025年10月13日。2025年11月2日閲覧。
- ↑ 「ディープモンスターがジャパンカップ参戦 ピュアキアンはステイヤーズSへ【次走報】」『東京スポーツ』2025年10月22日。2025年10月31日閲覧。
- ↑ 「【天皇賞・秋】有力馬ロードデルレイ回避 中内田師「態勢が整わないので」追い切り後に表明」『日刊スポーツ』2025年10月29日。2025年10月31日閲覧。
- ↑ “2025年11月02日のWIN5”. netkeiba.com. 2025年11月2日閲覧。
- ↑ 11月2日(日)天皇賞(秋)@府中競馬場🎺 航空中央音楽隊が国歌演奏&ファンファーレを担当します! 荘厳な音色でレースの幕開けを飾ります✨ #航空自衛隊 #航空中央音楽隊 #天皇賞秋 - 航空自衛隊航空中央音楽隊公式X(旧Twitter) 2025年11月2日
- ↑ 「天皇賞デーの東京競馬場に反町隆史が来場! 表彰式&トークショーに登場」『サンスポZBAT!』2025年9月20日。2025年11月2日閲覧。
- ↑ “ベストターンドアウト賞 JRA”. jra.jp. 2025年11月2日閲覧。
- ↑ “【2025年11月の実況担当】急に寒くなりました...秋深まる季節。この秋も海外の強豪が来襲!迎え撃つ日本勢との対決が楽しみです”. ラジオNIKKEI (2025年10月31日). 2025年10月31日閲覧。