キャデラックF1

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キャデラック・フェラーリ
アメリカ合衆国の旗 Cadillac
エントリー名 キャデラック・フォーミュラワン・チーム[1]
チーム国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
チーム本拠地
主なチーム関係者
チーフテクニカル
オフィサー(CTO)
ニック・チェスター(英語版)[3]
テクニカルディレクター
公式ウェブサイト cadillacf1team.com
2026年のF1世界選手権
ドライバー
リザーブドライバー 中華人民共和国の旗 周冠宇
テストドライバー
シャシー MAC-26
エンジン フェラーリ[6] 067/6
タイヤ ピレリ
F1世界選手権におけるチーム履歴
参戦年度 2026 -
F1デビュー戦 2026年オーストラリアGP
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キャデラックF1(Cadillac F1)は、アメリカ合衆国の自動車メーカー「ゼネラルモーターズ」(GM)のブランドである「キャデラック」の名を冠したF1コンストラクター。2026年から参戦を開始し、2029年からはパワーユニットメーカーとしても活動する予定である。GMは、アメリカのモータースポーツ団体TWGモータースポーツ(英語版)と、同社のイギリスにある子会社TWG・キャデラック・フォーミュラワン・チーム・リミテッドを通じて協力する[7][8]。

2026年のエントリー名は『キャデラック・フォーミュラワン・チーム』[9]。

概要

元々はマイケル・アンドレッティ率いるアンドレッティ・グローバルのF1参戦計画に端を発する。アンドレッティはゼネラルモーターズ(GM)と手を組み、「アンドレッティ・キャデラック」としてF1参戦を目論むも却下された。その後、アンドレッティのスポンサーであったTWGグローバル(英語版)とGMに主導権を移してチーム名を「キャデラック」とし、将来的にはパワーユニット(PU)も製造するフルワークスチームへの移行を目指す形で2026年からのF1参戦が承認された。キャデラックは2016年のハース以来、新規参戦する独立系コンストラクターとしてF1参戦を開始する。このプロジェクトは、アメリカに3拠点(インディアナ州、ノースカロライナ州、ミシガン州)、イギリスに1拠点を構えている。PU製造部門はノースカロライナ州に拠点を置く。

前史

インディ500のGMエンジン(1951年 - 1953年)

キャデラック・331エンジンは、1952年と1953年のインディ500に参戦した。
キャデラック
(エンジンサプライヤーとしての記録)
参戦年度 1952 - 1953
F1デビュー戦 1952年インディ500
最後のレース 1953年インディ500(英語版)
出走回数 2(0 スタート)
搭載チーム カーティス・クラフト(英語版)
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1950年から1960年にかけて、インディ500がF1世界選手権の1戦に組み込まれていた時には、以下のGMブランドのエンジンが使用されていた。

チーム設立

2023年1月、ゼネラルモーターズ(GM)とマイケル・アンドレッティ率いるアンドレッティ・グローバルは、GMのキャデラックブランドをF1に参戦させる意向を発表した[12]。FIAは彼らの参入を承認したが、フォーミュラワン・グループ(FOM)はそれを拒否し[13][14]、GMがパワーユニット(PU)の製造に同意すれば参入を再検討すると説明した[15][16]。拒否された後、アンドレッティはマクラーレンが退去した[17]ケルンのトヨタの風洞施設を使用してチームと事業の構築強化を続けた[18]。

2024年11月、FOMとマイケル・アンドレッティの間で長期に渡る論争があった後[19]、アンドレッティ・グローバルのスポンサーであるマーク・ウォルター(英語版)率いるTWGグローバル(英語版)は、スポンサーシップ、インフラ計画、組織の成長などの分野で事業運営を引き継ぐと発表した[2][20][21]。マイケル・アンドレッティは顧問として残り[2]、父のマリオ・アンドレッティが取締役を務めることに同意した[20][1]。チームはイギリスの子会社を「アンドレッティ・レーシング・リミテッド」から「キャデラック・フォーミュラ・レーシング・リミテッド」に改名し[22]、最終的に「TWG・キャデラック・フォーミュラワン・チーム・リミテッド」となった[8]。

同月、FOMは2026年シーズンの新しいコンストラクターとしてキャデラックを暫定的に承認した[19][23]。2025年3月にエントリーの最終承認を受け[24][25]、キャデラックは最新のコンコルド協定の署名に間に合った[26]。キャデラックは2016年のハース以来のF1新規参入チームとなる[27][注 1]。チーム数の増加に伴い、GMは当初要求された金額の2倍を超える4億5000万ドルを支払った[26][28]。さらに、GMは2029年シーズンに向けてPUの製造を開始すると発表した[29][30]。それまでの繋ぎとして、チームはフェラーリ製PUを使用する[6]。フェラーリの協力のもと、11月にイモラ・サーキットでセルジオ・ペレスが無地のフェラーリ・SF-23を走行させた[31][32][33]。

このプロジェクトは、トップレベルのモータースポーツへのアメリカの関与を拡大するための取り組みの一環とされている。チームの代表者は、短期的なマーケティング目標よりも、地域社会への関与、人材育成、そして長期的な競争力強化を重視している[21]。

チーム体制

グレアム・ロードン(2016年)
ヴァージンおよびマルシャの元CEOであるグレアム・ロードンが初代チーム代表として採用された。

2024年12月、キャデラックは元ヴァージン及びマルシャでCEOを務めたグレアム・ロードン(英語版)をチーム代表に起用した[34]。ロードンは、TWGモータースポーツ(英語版)のCEOを務めるダン・タウリス(英語版)によって雇用されている[2][35]。チームは、「チーム・エンストン(英語版)」[注 2]の在籍者を上級職に数人採用しており、その中には、F1のCTOを務めたパット・シモンズ[37][38]、オペレーション責任者のロブ・ホワイト[39]、テクニカルディレクターのニック・チェスター(英語版)、空力専門家のジョン・トムリンソン(英語版)、シニア戦略アドバイザーの徳永直紀が含まれている[4][40]。これらに加え、フェラーリでレースエンジニアを務めていたシャビ・マルコス(英語版)がチーフレースエンジニアに[41]、元マイアミGP会長のタイラー・エップがグローバルコマーシャル戦略責任者にそれぞれ就任した[42]。

2025年3月、ロードンはドライバーを実力に基づいて雇うつもりであると述べたが、「アメリカ人ドライバーが実力で選ばれない理由は見当たらない」とも述べている[43][44]。マリオ・アンドレッティは、チームは経験豊富なドライバーと若いアメリカ人ドライバーをペアにする計画であると述べており、そのドライバーはおそらくアンドレッティ・グローバルのドライバーであるコルトン・ハータになるとみられた[45]。5か月後、ハータやジョセフ・ニューガーデンなどのアメリカ人を起用せず、経験豊富なドライバーを優先し、元世界ドライバーズチャンピオンシップ2位のセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスを初年度のドライバーラインナップとして発表した[46]。ハータは後にキャデラックの支援を受けてテストドライバーになり、インディカーを離れてFIA F2選手権に参戦することに同意した[47][48]。サイモン・パジェノ、ピエトロ・フィッティパルディ、チャーリー・イーストウッド(英語版)、アレック・ウデル(英語版)もシミュレータードライバーとしてチームに加わった[49][50][51]。2026年1月、ザウバーでボッタスの元チームメイトであった周冠宇がリザーブドライバーとしてチームに加わった[52][53]。

パワーユニットプログラム

GMとTWGはキャデラックチーム向けのワークスパワーユニットを生産するためにGM・パフォーマンス・パワーユニットLLC(GM PPU)を設立し、エンジン部門の責任者としてGMで長年エンジン設計を担当してきたラス・オブレンズを雇用した[54]。さらに、ジョー・サワード(英語版)は、GMが2025年を最後に撤退するルノー製パワーユニットプログラムの知的財産権の購入を検討していると報じた[55]。GM PPUは2029年シーズンに向けてF1パワーユニットを生産する計画で、それまではフェラーリ製パワーユニットを使用する[30][6]。GM PPUは、300〜350人の従業員を擁するエンジン工場の建設に6,500万〜7,000万ドルを投じ、さらに初期費用として7,500万〜8,000万ドルを投じる計画であると発表した[56]。

施設

キャデラックは、マイケル・アンドレッティの故郷であるインディアナ州フィッシャーズの専用施設に本社を置く予定である。

キャデラックは、インディアナ州フィッシャーズ、ノースカロライナ州コンコード、ミシガン州ウォーレン、イギリスのノーサンプトンシャーの4つの施設を運営する計画である[1]。組織の本部は、インディアナポリス郊外のフィッシャーズの新しい施設に置かれ、製造の大半を扱うことになる[57]。アンドレッティ・グローバルは当初、F1とインディカーの事業を同じ建物に置くことを提案したが[58]、インディカーの事業は最終的に別の施設に移された[57]。F1レギュレーションでは、他のカテゴリーの施設の使用が禁止されている[59]。GMは、コンコードのシャーロット技術センターの近くに、204,000平方フィートのパワーユニット施設を建設する[54][56]。追加の操業はウォーレンにあるゼネラルモーターズ・テクニカルセンター(英語版)で行う[1]。さらに、チームはドイツのケルンにあるトヨタの風洞を借りる長期契約を結んだ[60]。レースチームとシャシー設計はイギリスのシルバーストーンにある施設で活動する[58][61]。

F1参戦シーズン

2026年

ドライバーは前記した通り、ペレスとボッタスのコンビで参戦初年度を戦う[62]。シーズン前の1月13日、同月にカタロニア・サーキットで行われる合同テスト用のリバリー(カラーリング)がデトロイトにあるGMのグローバル本社ビルで公開された[63]。同月16日、シルバーストン・サーキットでペレスが無塗装の新車をシェイクダウンした[64]。正式なカラーリングは2月8日に行われるNFLスーパーボウルの広告内で公開すると発表し[65]、同イベントでホワイトとブラックの左右非対称なデザインが公開された[66]。新車の名称は、チームの非常勤取締役で1978年のチャンピオンでもあるマリオ・アンドレッティに敬意を表し「MAC-26」(MACは「Mario Andretti Cadillac」の略)と命名された[67]。

両ドライバーとも予選・決勝とともに下位に沈む中、大荒れの展開となった第6戦モナコGPでペレスが10位でフィニッシュしてチーム初入賞を果たしたかと思えたが、レース後のペナルティにより初入賞はお預けとなり、キャデラック同様苦戦が続いていたアストンマーティンのフェルナンド・アロンソが10位に繰り上がって入賞したことにより、ランキング最下位に沈んだ[68]。サマーブレイク中の8月12日、チーム代表のグレアム・ロードンが離脱し、新たにアルピーヌでエグゼクティブディレクターを務めたマルチン・ブドコウスキーをチーム代表の座に据えた[69]。

F1における戦績

1952年 - 1953年(インディ500のエンジンサプライヤーとして)

年 エントラント シャシー エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1952 カルビン・コネル カーティス・クラフト キャデラック
4.5L V8
F SUI 500 BEL FRA GBR GER NED ITA
アメリカ合衆国の旗 ジョニー・フェドリックス DNQ
1953 カルビン・コネル カーティス・クラフト キャデラック
4.5L V8
F ARG 500 NED BEL FRA GBR GER SUI ITA
アメリカ合衆国の旗 ビル・ホーミア DNQ
出典: [11][70][71][72]

2026年 -

年 シャシー パワーユニット タイヤ 車番 ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 ポイント WCC
2026 MAC-26 フェラーリ
067/6
1.6L V6 t
P AUS CHN JPN MIA CAN MON BCN AUT GBR BEL HUN NED ITA ESP AZE BHR SIN USA MXC SAP LVG QAT ABU 0* 11位*
11 メキシコの旗 ペレス 13 1519 17 1616 Ret14 15 14 Ret 1422 Ret Ret 1521 18 Ret 14 19 17Ret 0*
77 フィンランドの旗 ボッタス   Ret 13Ret 19 1819 1617 Ret Ret Ret 1619 18 Ret Ret19 19 18 16† Ret 19Ret 0*

車両ギャラリー

アクティブエアロ型(2026年 - )

脚注

注釈

  1. ↑ この間、既存チームの買収や名称変更による新規参戦は多数行われたが、前身チームを持たない完全な新規での参入はハース以来となる。
  2. ↑ イギリスのエンストン(英語版)に本拠地を置くチームの系譜はトールマン→ベネトン→ルノー→ロータス→ルノーを経て現在のアルピーヌとなっている。なお、エンストンを本拠地としたのはベネトン時代の1993年である[36]。

出典

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翻訳元

en:Cadillac in Formula One(2026年1月10日 18:18:18(UTC))

関連項目

外部リンク