ミゲル・サノー

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ミゲル・サノー
Miguel Sanó
中日ドラゴンズ #23
ツインズ時代(2018年)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サン・ペドロ・デ・マコリス州サンペドロ・デ・マコリス
生年月日 (1993-05-11) 1993年5月11日(33歳)
身長
体重
196 cm
126 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 三塁手、一塁手
プロ入り 2009年 アマチュアFA
初出場 MLB / 2015年7月2日
NPB / 2026年3月27日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ミゲル・アンヘル・ジン・サノー(Miguel Ángel Jean Sanó, 1993年5月11日 - )は、ドミニカ共和国サン・ペドロ・デ・マコリス州サンペドロ・デ・マコリス出身のプロ野球選手(内野手)。右投右打。中日ドラゴンズ所属。愛称はボケトン(Boqueton)、またはボカタン(Bocaton(おしゃべりの意味))[1]。2026年にシーズン20本塁打に到達し、これは中日の外国人打者としては2018年のダヤン・ビシエド以来となる8年ぶりであった[2]。また助っ人外国人打者としては2017年のアレックス・ゲレーロ以来となる9年ぶりであった。

経歴

プロ入りとツインズ時代

2009年に国際アマチュアFAでミネソタ・ツインズと契約してプロ入り。

2010年に傘下のマイナーリーグルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ツインズでプロデビューし、61試合に出場して打率.307、7本塁打、29打点、4盗塁の成績を残した。

2011年はアパラチアンリーグのルーキー級エリザベストン・ツインズ(英語版)で66試合に出場して打率.292、20本塁打、59打点、5盗塁の成績を残した。また、この年にはボビー・バレンタインが制作した、メジャーリーガーを目指すドミニカ共和国出身の青年にスポットを当てたドキュメンタリー映画『Ballplayer: Pelotero』(スペイン語で野球選手の意味)」に主役で出演している[3]。

2012年はシーズン前に『Baseball Prospectus(英語版)』と『ベースボール・アメリカ』の両媒体からツインズの組織内のベストプロスペクト(最有望株選手)に選ばれている[4][5]。この年はA級ベロイト・スナッパーズ(英語版)で129試合に出場して打率.258、28本塁打、100打点、8盗塁の成績を残した。

2013年はA+級フォートマイヤーズ・ミラクルとAA級ニューブリテン・ロックキャッツでプレーし、2球団合計で123試合に出場して打率.280、35本塁打、103打点、11盗塁の成績を残した。

2014年は2011年頃から悩まされていた右前腕部痛が悪化。尺骨側副靭帯の損傷が確認され、スプリングトレーニング中にトミー・ジョン手術を受け[6]、その影響で全休した。オフの11月21日に40人枠入りした。

2015年は開幕をAA級チャタヌーガ・ルックアウツで迎え、6月末まで66試合に出場して打率.274・15本塁打・48打点・5盗塁の成績を残した。7月2日にメジャー初昇格を果たし、同日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でメジャーデビュー[7]。「6番・指名打者」として先発起用され、4打数1安打で9回表にグレッグ・ホランドからメジャー初安打を記録した。7月7日のボルチモア・オリオールズ戦ではメジャー初本塁打を放った。以後、指名打者のレギュラーに固定され、80試合で18本塁打を記録した。

2016年からは右翼手にコンバートされたが、三塁手のトレバー・プルーフや指名打者の朴炳鎬が離脱したこともあり、三塁手と指名打者で起用された。116試合に出場し、打率.236、25本塁打、66打点を記録したが、リーグワースト4位タイの178三振を喫した。

2017年4月22日のデトロイト・タイガース戦で故意死球を狙った背中を通過する投球をされ、マット・ボイドに対して指を差して激昂し、これを止めに入ったジェームズ・マッキャンを殴打したため乱闘となり、ボイドともども退場となった[8]。オールスターゲームと本塁打競争に選出され、オールスターゲームでは適時打を放った。最終成績は打率.264、28本塁打、77打点を残した。

2018年は5月にハムストリングの故障に悩まされ、その後も成績は低迷したことから6月中旬にマイナー降格。7月27日に再昇格したが復調することなく、最終成績は打率.199、13本塁打、41打点に終わった。

2019年はスプリングトレーニング中に右かかとの手術を行なったため[9]、シーズン初出場が5月16日と出遅れたが、最終的にキャリアハイの34本塁打を放った[10]。

2020年1月14日に新たに3年総額3000万ドルで契約延長した[11]。60試合の短縮シーズンとなったこの年は、53試合に出場して13本塁打を放ったが、一方打率は.203と低く、また186打数で90三振を喫するなど確実性に課題を残した[10]。

2021年は打率こそ.223ながら自身2度目の大台越えとなる30本塁打を記録した。

2022年は左膝半月板断裂の影響により[12]、わずか20試合の出場で打率.083と不振に終わった。オフの11月7日にチームオプションを破棄されFAとなった[13]。

2023年はどこのチームにも所属しなかった。10月よりドミニカのウィンターリーグのエストレージャス・オリエンタレスに参加し、27試合で打率.225、2本塁打、13打点の成績を残した[14]。

エンゼルス時代

2024年1月にロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結んだ[15]。3月28日に開幕ロースターに選出された[16]。しかし、28試合の出場で打率.205という成績に終わり、7月8日にDFAとなり[17]、同月13日にFAとなった[18]。

同年10月よりドミニカのウィンターリーグのエストレージャス・オリエンタレスに参加し、19試合で打率.265、5本塁打、14打点の成績を残した。2025年10月にも同チームに参加し、24試合で打率.315、9本塁打、25打点の成績を残した[14]。

中日時代

2026年1月6日、中日ドラゴンズが獲得を発表した[19]。背番号は23[20]。

オープン戦の際には一軍監督の井上一樹が、126kgの巨体の割には守備が俊敏でショートバウンドに対しても巧いグラブ捌きを見せる旨を証言している[21]。3月21日のオープン戦、対千葉ロッテマリーンズ戦で2回に4号ソロを放ち、オープン戦本塁打王になった[22]。

2026年9月15日、対阪神タイガース25回戦(甲子園)の6回表、2025年4月5日の読売ジャイアンツ戦から継続している世界記録の連続試合無失点52試合の石井大智から22号本塁打を放ち、記録をストップさせた[23]。石井からの本塁打はレギュラーシーズンとしては2023年7月13日、横浜DeNAベイスターズ戦での牧秀悟以来3年2か月ぶり[24]。

人物

サノーと妻・ダニエラは2014年に長女・アンジェリカをもうけたが、生後1週間で心臓の疾患により亡くなった。2016年には長男・ディランが生まれた[25]。

2017年12月29日、独立系サイト・ツインズデイリーの女性カメラマンが、2015年に開かれたサイン会後にサノーから性的暴行を受けたと告発したが[26]、サノーは疑惑を否定した[27]。MLBはこの申し立てを調査したが、サノーに出場停止処分は下されなかった[28]。

詳細情報

年度別打撃成績

年

度
球

団
試

合
打

席
打

数
得

点
安

打
二
塁
打
三
塁
打
本
塁
打
塁

打
打

点
盗

塁
盗
塁
死
犠

打
犠

飛
四

球
敬

遠
死

球
三

振
併
殺
打
打

率
出
塁
率
長
打
率
O
P
S
2015 MIN 8033527946751711814852110253111194.269.385.530.916
2016 116495437571032212520266100354111788.236.319.462.718
2017 1144834247511215228215770001545417312.264.352.507.859
2018 7129926632531401310641000231001157.199.281.398.679
2019 10543938076941923421979010155031595.247.346.576.923
2020 53205186313812013892500001811903.204.278.478.757
2021 1355324706810524030219752101592218313.223.312.466.778
2022 20716015001831001901250.083.211.133.345
2024 LAA 2895839173022660001902362.205.295.313.608
2026 中日 95358318357080231475200053322978.220.293.462.756
MLB:9年 7222954258539560212661641232424530123421015107854.233.325.477.801
NPB:1年 95358318357080231475200053322978.220.293.462.756
  • 2026年度シーズン終了時

年度別守備成績

年
度
球
団
投手(P)
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2024 LAA 10000----
MLB 10000----
年
度
球
団
一塁(1B)三塁(3B)右翼(RF)
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2015 MIN 220001.0009815001.000-
2016 -4235941510.8963875030.962
2017 968427.9738264138712.967-
2018 836324.951472786109.919-
2019 940325.95691521611714.926-
2020 5235513430.989--
2021 118878431394.98693631.750-
2022 19131529.986--
2024 LAA 5222011.00014622011.000-
MLB 22515747825151.9853032095365043.9373875030.962
  • 2024年度シーズン終了時

表彰

記録

MLB

初記録
打撃記録
投手記録
節目の記録
その他の記録

NPB

初記録

背番号

  • 22(2015年 - 2022年、2024年)
  • 23(2026年 -)

脚注

  1. ↑ Twins Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月30日閲覧
  2. ↑ 林英樹. “【中日】竜打線けん引 サノーが3戦連発20号ソロ 外国人選手の20発到達は18年ビシエド以来 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2026年8月28日閲覧。
  3. ↑ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、176頁頁。ISBN 978-4-331-51921-9。
  4. ↑ Goldstein, Kevin. Future Shock: Twins Top 11 Prospects, Baseball Prospectus. Published November 3, 2011. Retrieved November 5, 2011.
  5. ↑ Manuel, John. 2012 Minnesota Twins Top 10 Prospects, Baseball America. Published January 20, 2012. Retrieved January 24, 2012.
  6. ↑ Neal III, La Velle (2014年3月1日). “BREAKING: Miguel Sanó to have Tommy John surgery | Twins Insider”. StarTribune.com. 2015年8月29日閲覧。
  7. ↑ https://www.espn.com/mlb/story/_/id/13186303/minnesota-twins-calling-miguel-sano
  8. ↑ Sano, Boyd ejected after bench-clearing fracas MLB.com (英語) (2017年4月22日) 2017年5月2日閲覧
  9. ↑ Do-Hyoung Park (2019年3月1日). “Sano's recovery coming along slowly”. MLB.com. 2024年2月4日閲覧。
  10. 1 2 Brady Farkas (2024年1月24日). “Former Minnesota Twins' Slugger Signs Minor League Deal with Los Angeles Angels”. si.com. 2024年2月4日閲覧。
  11. ↑ “サノがツインズと契約延長”. nikkansports.com (2020年1月15日). 2020年1月15日閲覧。
  12. ↑ “ツインズのミゲル・サノが左膝の半月板断裂で手術へ 試合の勝利祝った際に負傷 復帰時期は未定”. 日刊スポーツ (2022年5月4日). 2024年2月4日閲覧。
  13. ↑ “Twins Decline Options On Bundy, Archer, Sano” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年11月8日閲覧。
  14. 1 2 “Miguel Sanó Register Batting” (英語). Baseball Reference. 2026年1月6日閲覧。
  15. ↑ “MLB通算162発のミゲル・サノがエンゼルスとマイナー契約 米メディア報道”. Sponichi Annex. 2024年1月24日閲覧。
  16. ↑ “Twins Decline Options On Bundy, Archer, Sano” (英語). MLB.com (2024年3月28日). 2024年3月29日閲覧。
  17. ↑ “Anthony Rendon activated by Angels after missing 68 games”. ESPN.com. July 8, 2024. 2024年8月10日閲覧.
  18. ↑ “Angels Request Release Waivers On Miguel Sano” (英語). MLB Trade Rumors (2024年7月15日). 2024年8月10日閲覧。
  19. ↑ 「新外国人選手獲得について」『中日ドラゴンズ』2026年1月6日。2026年1月6日閲覧。
  20. ↑ 「中日・メジャー通算164本塁打、サノーの獲得を発表、背番号23「優勝できるよう私の持っているすべてを出します」」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2026年1月6日。2026年1月6日閲覧。
  21. ↑ 中日の体重126キロ新外国人サノーが守備でアピール、井上監督「決して下手ではない」 サンスポ 2026/02/21 20:18 (2026年8月30日閲覧)
  22. ↑ “「今年のホームラン王確定」中日・サノー、OP戦単独トップの4号に竜党期待大「ドラゴンズ打線に革命だ」:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2026年9月15日閲覧。
  23. ↑ 中島麗. “【中日】サノーが阪神石井大智の無失点記録断つ2ラン→サノちゃんぺ!細川成也に並ぶ22号 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2026年9月15日閲覧。
  24. ↑ “阪神・石井大智の無失点記録がついに止まる 6回にサノーに被弾し昨年4・4以来53試合ぶり失点 - スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポニチ Sponichi Annex. 2026年9月15日閲覧。
  25. ↑ “Miguel Sanó consideró suicidarse por la muerte de una hija en 2014” (スペイン語). Diario Libre (2017年3月31日). 2017年4月1日閲覧。
  26. ↑ “Miguel Sano accused of sexual assault” (英語). NBCスポーツ (2017年12月28日). 2017年12月29日閲覧。
  27. ↑ “Twins' Miguel Sano denies sexual assault allegations; MLB looking into matter” (英語). ESPN.com (2017年12月28日). 2017年12月29日閲覧。
  28. ↑ Gartland, Dan (2018年3月23日). “Miguel Sano not suspended by MLB for alleged Sexual Assault” (英語). スポーツ・イラストレイテッド. 2019年10月9日閲覧。
  29. ↑ “Must C Classic: Sano launches first career home run | 07/07/2015” (英語). MLB.com. 2026年7月1日閲覧。
  30. ↑ “Miguel Sanó makes his pitching debut | 04/07/2024” (英語). MLB.com. 2026年7月1日閲覧。
  31. ↑ “Miguel Sanó crushes a solo homer to left field | 08/09/2021” (英語). MLB.com. 2026年7月1日閲覧。
  32. ↑ 佐瀬百合子. “【中日】柳裕也が得意のマツダスタジアムで開幕戦へ 新助っ人サノーは「6番一塁」/スタメン - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2026年3月27日閲覧。

関連項目

外部リンク