英利アルフィヤ

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英利 アルフィヤ
えり アルフィヤ
(英利 アリフェヤー)
外務省より公表された肖像
(2025年 撮影)
生年月日 (1988-10-16) 1988年10月16日(37歳)
出生地 日本の旗 日本 福岡県北九州市[1]戸畑区
出身校 ジョージタウン大学外交政策学部[1]国政政治学科卒業
同学外交政策大学院[1]修士課程修了
前職 日本銀行行員(2012年[1]–2016年)
国連職員(2016年[1]–2022年5月)
所属政党 自由民主党(麻生派)
公式サイト えりアルフィヤ 公式ホームページ – Eri Arfiya Official Website
選挙区 (千葉5区→)
(比例南関東ブロック→)
千葉5区
当選回数 3回
在任期間 2023年4月25日 - 現職
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英利 アルフィヤ(えり あるふぃや、ウイグル語: ئارفىيە ئابلەت、中国語: 英利阿丽菲亚、ウズベク語: Eri Alifiya / Эри Алифия、1988年〈昭和63年〉10月16日[2] - )は、日本の政治家、元国際連合・日本銀行職員[1]。自由民主党所属の衆議院議員(3期[1])、自民党副幹事長。石破、高市両政権で外務大臣政務官を務めた[1]。自身の公式サイトでは、姓を平仮名にした「えりアルフィヤ」の表記もある。

1999年に家族で帰化して中国国籍から日本国籍となった[注 1]。2025年時点の戸籍上の氏名は英利アリフェヤーである(詳細は後述参照)[5][4]。

経歴

日本銀行の入行前

1988年10月16日、福岡県北九州市[1]戸畑区で[6]、ウイグル人の父とウズベク人の母のもとに生まれた[注 2]。1995年3月に北九州市の小倉カトリック幼稚園を卒業し、同年4月に北九州市の明治学園小学校に入学した。

4年後の1999年に家族で日本に帰化し、同年夏から父親の転勤に伴い中国(上海・広州)に移ると、2006年6月に広州アメリカンインターナショナルスクール高等学部を卒業した。なお在学中に生徒会長を務めた。

2010年にジョージタウン大学外交政策学部[1]国政政治学科を卒業し、同学(ロシア・東欧・中央ユーラシア研究科)外交政策大学院の修士課程に進学。大学・大学院では中国政府のウイグル弾圧問題を研究した。

1年にわたり大学院を休学し、上海の復旦大学で中国語を勉強した後、上海の銀行でインターンシップを経験。ジュネーブの世界保健機関でインターンシップに参加し、中国の新疆ウイグル自治区のイリ・カザフ自治州で活動した[7]。2012年5月に修士課程を修了した[1][8]。

日本銀行行員・国連職員として

肖像(2018年)

2012年7月に日本銀行に入行。国際局、仙台支店、金融機構局で勤務した[1]。同行ではIMF・世界銀行総会の事務局業務、東日本大震災後の復興状況調査、国際的な金融規制の見直し(バーゼルIII) への参画などを担当した[注 3]。

2016年8月に外務省ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー(頭字語:JPO)試験の合格に伴い日銀を退職すると、JPO任期満了後、ニューヨークの国際連合事務局に採用される。同事務次長・管理局長室では調整担当官補から、政務局アジア太平洋部(政務官)を経て同事務次長・安全保安局長室に移り、同事務次長補をプログラム担当官・調整担当官として支え、同特別補佐官職を務め終えた[注 4]。2022年5月に国連を退職した[9][10]。

政治家として

2022年、第26回参議院議員通常選挙(投開票は2022年7月10日)に自民党公認で比例代表から立候補し、5万4646票を得たが落選した(党内33候補中28位、特定枠2名を含む[11])[12]。

2023年2月、自由民主党千葉県第5選挙区支部長に就任。もともと千葉5区は薗浦健太郎の選挙区であったが、薗浦は前年12月に政治資金収支報告書の虚偽記載問題により2025年12月までの3年間、公民権が停止された。そこで千葉県選出の石井準一参院議員は千葉県議員を擁立しようと動いたが、薗浦の所属派閥・志公会から「5区は麻生派の議席だ」と大反対に遭い、その結果、アルフィヤが河野太郎の推薦を受けて支部長に選ばれた[13]。その後、千葉5区の衆議院議員補欠選挙(同年4月23日投開票)にアルフィヤは自由民主党公認・公明党推薦[14]候補として出馬。立憲民主党の矢崎堅太郎らを抑えて初当選を果たした[15]。

2024年9月12日、自民党総裁選挙では、同じく麻生派に所属する河野太郎の推薦人になり[16]、投票では1回目は河野に投票した[17]。決選投票について『千葉日報』の取材に対して投票先を公表していない[17]。

同年10月27日投開票の第50回衆議院議員総選挙では千葉5区から再選を目指して立候補するも、立憲民主党の矢崎に約6300票差で敗れ、小選挙区で落選[18]、重複立候補していた比例南関東ブロックの当選は、惜敗率90.32%で7議席の3番手に入っている[19]。

同年11月13日、第2次石破内閣にて外務大臣政務官に就任[20]。

2025年10月22日、第1次高市内閣で外務大臣政務官に再任[21]。

2026年2月8日投開票の第51回衆議院議員総選挙では、自由民主党公認・日本維新の会推薦候補として千葉5区で出馬し、岡野純子や矢崎堅太郎らを抑えて小選挙区での当選を果たした[22][23]。同年2月19日、第2次高市内閣で外務大臣政務官に再任[24]。

人物

『TIME』誌による2023年版「タイム100」(次世代の100人)に、五ノ井里奈と共に選ばれた[25]。

好きな食べ物はドーナツである。趣味は一人旅、映画・演劇鑑賞、読書、散歩、ピクニックである[26]。

名前の表記

ウイグル人には「自分の名前 + 父親の名」をフルネームとする風習があるため、アルフィヤの家族は全員が異なる姓(※父親の名前)を持っていた[29]。中華人民共和国ではウイグル人を含む漢民族以外の民族も出生登録を中国語表記で届け出る制度があり、出生時に「阿丽菲亚(ピンイン表記:Ālìfēiyà)」と記された。

その後、日本へ帰化する際、日本の制度に合わせて家族全員で統一する「姓(苗字)」を決める必要が生じた。そこで、父方・母方両方の曽祖父に共通する名前「エリ(Ali)」にちなんで、姓の読みを「えり」に決定。漢字表記は、中央アジアの騎馬民族を象徴する「英」と、シルクロードの国際的な商業文化[注 5]を象徴する「利」を組み合わせて「英利」とした。

一方、名前は戸籍上「アリフェヤー」と登録された。本来のウイグル語の発音は「アルフィヤ」であるため、本人はこの表記に違和感を持っている[4][注 6]。ウイグル人の氏名を中国語表記で登録させられる制度についても、「人間としての尊厳を奪われる行為だ」と批判している。

家族

父親はウイグル系日本人でニトリの元執行役員の英利アブライティ。23年間TOTOで働いていた。

政策・主張

憲法

憲法改正について、2023年のNHK主催のアンケートで「賛成」と回答[30]。 そのなかで9条改憲について「賛成」[30]、憲法を改正し緊急事態条項を設けることに「賛成」[30]とそれぞれ回答した。

外交・安全保障

外交の最たる目的は「戦争をしないため」との信念を持ち、そのためには憲法を改正し自衛隊の存在を明記すべきとしている[31]。各項目に対して前述の2023年のNHKアンケートに回答した内容を示す。

  • 防衛費増額 - 「賛成」[30]。そのための増税については回答してない[30]。
  • 反撃能力保有 - 「賛成」[30]。
  • 非核三原則 - 「維持すべき」[30]。 日本国外で人権侵害行為に関与した者に対して資産凍結や入国禁止といった制裁措置を科すための法律[注 7]に賛成としている。
  • 日中関係 - 日本と中国との関係強化について、読売新聞の参議院選挙候補者アンケートで「どちらかといえば反対」と回答[32]。

ジェンダー

選択的夫婦別姓の導入に対して、前出のNHKアンケートで「賛成」と回答した[30]。同アンケートでは同性婚を法律で認めることに対して、「どちらかといえば賛成」、クオータ制の導入に対して「どちらかといえば賛成」とそれぞれ回答した[30]。

選挙

当落選挙執行日年齢選挙区政党得票数得票率定数得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
落 第26回参議院議員通常選挙 2022年 7月10日 33 比例区 自由民主党 5万4645票 1.2% 50   28/18
当 第49回衆議院議員補欠選挙 2023年 4月23日 34 千葉県第5区 自由民主党 5万0578票 30.58% 1 1/7  
比当 第50回衆議院議員総選挙 2024年10月27日 36 千葉県第5区 自由民主党 5万9636票 27.63% 1 2/6 3/7
当 第51回衆議院議員総選挙 2026年 2月 8日 37 千葉県第5区 自由民主党 8万5073票 35.78% 1 1/5  

脚注

注

  1. ↑ 英利の公式ホームページ[3]より発言を引用する。
    • 「両親はウイグル出身で平成11年に帰化した日本人。私は両親が帰化した際に一緒に日本国籍を持つこととなりました」[3]
    • 「ウイグル人とウズベク人の両親を持ち、子供ながらに言葉や文化も全く違う中国のパスポートを持つことに違和感を持っていた私」[4]
    • 「ウイグル自治区で生まれたウイグル人(そして、私のようにその外で生まれても生まれた国(日本)の法律によりその国(日本)の国籍とならない場合)は、中国籍となるため、中国語(漢字)で名前を登録しなければなりません。」[3]
    • 「名前を失うということ」[4]
  2. ↑ 「ウイグル人とウズベク人の両親を持ち、子供ながらに言葉や文化も全く違う中国のパスポートを持つことに違和感を持っていた私」[4] 2025年4月8日閲覧。
  3. ↑ 日本銀行では、国際局(総務課IMF・世銀総会準備グループ、国際関係グループ)、仙台支店、金融機構局(国際課、考査企画課)に配属される[1]。
  4. ↑ 国際連合の最終職位は事務次長補付特別補佐官(安全保安担当)。入職より組織改革や同組織の外交から、人権・安全保障関連の案件などに携わる[1]。
  5. ↑ シルクロードは紀元前2世紀から15世紀半ばまで栄えた。
  6. ↑ パスポートでは戸籍名の「アリフェヤー」、通称として「アルフィヤ」を使用している[4]。
  7. ↑ 日本国外で人権侵害行為に関与した者に対する罰則規定は「人権侵害制裁法」、通称「マグニツキー法」である。

出典

  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 “英利 アルフィヤ君”. 衆議院 (2025年10月22日). 2026年1月22日閲覧。
  2. ↑ “えり アルフィヤ「決断と実行。暮らしを守る。」2022年 第26回参議院選挙”. 自由民主党. 2023年4月25日閲覧.
  3. 1 2 3 “名前を失うということ”. えりアルフィヤ 公式ホームページ – Eri Arfiya Official Website. 2023年4月23日閲覧。
  4. 1 2 3 4 5 6 “名前を失うということ”. 英利アルフィヤ(えりアルフィヤ) 公式ホームページ. 2023年4月23日閲覧。
  5. ↑ 「中央選挙管理会告示第36号」『官報』特別号外第50号、国立印刷局、2024年11月1日、3頁。
  6. ↑ “英利アルフィヤ(えりアルフィヤ) 公式ホームページ”. 英利アルフィヤ(えりアルフィヤ) 公式ホームページ. 2025年4月8日閲覧。
  7. ↑ “小池絵未の国際機関探訪”. 外務省国際機関人事センター. 2025年5月8日閲覧。
  8. ↑ “英利アルフィヤ(えりアルフィヤ) 公式ホームページ”. 英利アルフィヤ(えりアルフィヤ) 公式ホームページ. 2023年4月23日閲覧。
  9. ↑ “英利アルフィヤ(えりアルフィヤ) 公式ホームページ”. 英利アルフィヤ(えりアルフィヤ) 公式ホームページ. 2023年4月23日閲覧。
  10. ↑ 小池絵未 (2018年11月26日). “小池絵未の国際機関探訪” (PDF). 外務省 国際機関人事センター. 2023年5月10日閲覧。
  11. ↑ 日本放送協会. “自由民主党 比例代表候補者 -参院選- NHK”. www.nhk.or.jp. 2023年4月24日閲覧。
  12. ↑ 「多様性に寄り添った優しい社会の実現を 衆院千葉5区補選・えりアルフィヤ候補」『お知らせ | ニュース』、自由民主党。2023年4月23日閲覧。
  13. ↑ “河野太郎氏の将来をも決める? 自民党が驚愕した衆院補選千葉5区の党世論調査結果”. AERA dot. (アエラドット) (2023年4月10日). 2024年10月24日閲覧。
  14. ↑ “多様性に寄り添った優しい社会の実現を 衆院千葉5区補選・えりアルフィヤ候補 | お知らせ | ニュース”. 自由民主党 (2023年4月14日). 2024年10月24日閲覧。
  15. ↑ “衆院補選 千葉5区 統一地方選挙2023”. NHK選挙WEB. 日本放送協会. 2023年4月23日閲覧。
  16. ↑ “河野太郎氏の推薦人一覧 自民党総裁選2024”. 日本経済新聞 (2024年9月12日). 2024年9月30日閲覧。
  17. 1 2 “自民総裁選 決選投票「非公表」15人 : 千葉県内議員 : 1回目も分散、乱戦を象徴”. 千葉日報 (2024年9月27日). 2024年9月30日閲覧。
  18. ↑ 「自民前職・英利アルフィヤ氏が千葉5区で敗戦の弁「私の至らぬところ」 衆院選」『産経新聞』。2024年11月2日閲覧。
  19. ↑ 日本放送協会「自由民主党 南関東ブロック 比例代表候補者 衆議院選挙2024 -衆院選」『NHK』。2024年11月2日閲覧。
  20. ↑ 日本放送協会「第2次石破内閣 副大臣 政務官が決定 “不記載議員”起用せず」『NHK』2024年11月13日。2024年11月15日閲覧。
  21. ↑ “英利 アルフィヤ君”. 衆議院. 2026年1月22日閲覧。
  22. ↑ “千葉5区、自民党の英利アルフィヤ氏が当選”. 読売新聞オンライン (2026年2月9日). 2026年2月9日閲覧。
  23. ↑ “英利 アルフィヤ(南関東比例代表) 2026衆院選 立候補者情報|第51回衆議院議員総選挙:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2026年2月9日閲覧。
  24. ↑ “森下千里氏は環境大臣政務官に…全員再任の第二次高市内閣 副大臣・政務官名簿”. FNNプライムオンライン. フジテレビジョン. 2026年2月19日. 2026年2月19日閲覧.
  25. ↑ 「元自衛官五ノ井さん選出 :「次世代100人」に衆院議員も — 米誌タイム」『時事ドットコム』。オリジナルの2023年10月10日時点におけるアーカイブ。2023年9月30日閲覧。
  26. ↑ “英利アルフィヤ(えりアルフィヤ) 公式ホームページ”. 英利アルフィヤ(えりアルフィヤ) 公式ホームページ. 2023年4月23日閲覧。
  27. ↑ トホティ(著)、大東文化大学国際関係学部現代アジア研究所(編)「姓名論雑考:3.中国 ウィグル族・ハザック族および漢民族」『ASIA 21 基礎教材編』第1号、大東文化大学国際関係学部現代アジア研究所広報出版部会、1991年、78-81頁。同論文の目次
  28. ↑ “姓名論雑考:中国 — ウィグル族・ハザック族および漢民族”. 大東文化大学 (2007年). 2026年1月22日閲覧。 “現代アジア研究所編『ASIA 21』中の「アジア諸民族の生活・文化誌」から転載。”
  29. ↑ トホティの考察[27]を転載した「姓名論雑考:中国」[28]より。
  30. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 “衆院補選 千葉5区 候補者アンケート 統一地方選挙2023”. NHK選挙WEB. 日本放送協会. 2023年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月23日閲覧。
  31. ↑ 『文藝春秋』公式チャンネル, ed. (2025-04-26), 【英利アルフィヤ、誹謗中傷被害を語る】「バカ」「軽々しい女」とネットに書き込まれ……|「私は日本で生まれた」| ウクライナ侵攻、トランプ2.0、日本に必要な姿勢|「日本は素晴ら」
  32. ↑ “英利アルフィヤ 参議院選挙・開票結果2022(比例代表)”. 読売新聞オンライン (2022年6月22日). 2025年10月24日閲覧。

外部リンク

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