松川虎生

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松川 虎生
千葉ロッテマリーンズ #2
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大阪府阪南市
生年月日 (2003-10-20) 2003年10月20日(21歳)
身長
体重
178 cm
98 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2021年 ドラフト1位
初出場 2022年3月25日
年俸 1700万円(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

松川 虎生(まつかわ こう、2003年10月20日 - )は、大阪府阪南市出身のプロ野球選手(捕手)。右投右打。千葉ロッテマリーンズ所属。

経歴

プロ入り前

阪南市立東鳥取小学校1年生のときに少年軟式野球チームのワンワンスポーツクラブで野球を始める。阪南市立鳥取東中学校在学時は硬式野球のクラブチームである貝塚ヤングに所属し、このチームで小園健太と出会う。元々は投手だったが、小園が投手をやっていたため、捕手を志願する[2]。3年夏のヤングリーグ日本選手権で優勝した[3]。

その後、貝塚ヤングでバッテリーを組んでいた小園と共に市立和歌山高校に進学[2]。入部当初は主に三塁手としてプレーし、1年春からベンチ入りする。同年夏には1年生ながら4番に座った[4]。その後は本職の捕手に復帰し、2年秋からチームの主将に就任。近畿大会でベスト4に進出し3年春の第93回選抜高等学校野球大会に出場した。同大会では2回戦で敗れた[5]が、自身は2試合で4安打を放ち打率.571を記録した。同年夏は和歌山大会決勝まで勝ち上がったものの、決勝では後に同年の第103回全国高等学校野球選手権大会で優勝を果たした智弁和歌山に敗れ2季連続での甲子園出場はならなかった[6]。その後、2021年8月30日に小園と共にプロ志望届を提出した[7]。

2021年10月11日に行われたドラフト会議では千葉ロッテマリーンズから単独1位指名を受け[8]、11月24日に契約金1億円、年俸1300万円で入団に合意した(金額は推定)[9]。背番号は2[10][注 1]。同校の小園も横浜DeNAベイスターズから1位指名され、同一高校のバッテリーが揃って1位指名されるのは初めてであった[11]。

ロッテ時代

2022年、正捕手である田村龍弘が開幕前に負傷したことで一軍に間に合わず、松川は3月25日の開幕戦東北楽天ゴールデンイーグルス戦(楽天生命パーク宮城)で「8番・捕手」で先発出場した。これは1955年の谷本稔(大映)、2006年の炭谷銀仁朗(西武)に次ぐ史上3人目の高卒新人捕手開幕スタメン、球団でも1955年の榎本喜八、1965年の山崎裕之、2019年の藤原恭大以来史上4人目となる高卒新人開幕スタメンとなった[12]。試合も4-0の完封勝ちとなった。高卒新人捕手が出場しての開幕白星は1955年の大映・谷本稔以来、史上2人目[13]。4月3日の埼玉西武ライオンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)ではプロ初打点となる右中間への適時二塁打を放つなどチームの勝利に貢献し、松川も先発投手の佐々木朗希と共に2人揃って初のお立ち台に立った[14]。同月10日、松川はオリックス・バファローズ戦(ZOZOマリンスタジアム)で再び佐々木朗希とバッテリーを組み、最終回までマスクをかぶり続け佐々木朗希の完全試合達成をアシストした。なお、完全試合捕手としては史上最年少、プロ通算7試合目は史上最少、かつ新人選手が務めたのは史上初の快挙であった。この佐々木朗と松川の完全試合は同年11月10日、「プロ野球における完全試合を達成したピッチャーとキャッチャーの最年少(合計年齢)」(記録数値:38歳330日)としてギネス世界記録に認定された[15]。

7月6日、松川は高卒新人捕手として初のオールスターゲームにファン投票で選出された[16]。高卒1年目ながら1度も登録を抹消されず、年間を通じて一軍に帯同し、76試合(先発捕手としては70試合)に出場した[17]。オフに、1100万円増となる推定年俸2400万円で契約を更改し、高卒2年目の野手としては史上最高額となった[17]。

2023年は、前年に続きシーズン開幕を一軍で迎えた。4月13日、2年目で初めて一軍登録を抹消された[18]。シーズンで9試合出場と出場機会を大きく減らした[19]。11月21日、400万円減となる推定年俸2000万円で契約を更改した[19]。

選手としての特徴

高校通算43本塁打を記録した強肩強打の捕手で、メディアからはたびたび「紀州のドカベン」と呼ばれている[20][21]。

遠投110m、二塁送球1.8秒台後半の強肩を持ち合わせている[22]。

人物

  • 「虎生」という名前は、阪神タイガースがリーグ優勝を果たした2003年に生まれたことに由来する[23]。
  • 大阪出身ではあるが、松川自身は大のロッテファンだったという[24]。

詳細情報

年度別打撃成績

年

度
球

団
試

合
打

席
打

数
得

点
安

打
二
塁
打
三
塁
打
本
塁
打
塁

打
打

点
盗

塁
盗
塁
死
犠

打
犠

飛
四

球
敬

遠
死

球
三

振
併
殺
打
打

率
出
塁
率
長
打
率
O
P
S
2022 ロッテ 762121851232500371410811800607.173.245.200.445
2023 918161300031001010041.188.235.188.423
2024 2440100010000000030.250.250.250.500
通算:3年 872342051336500411510911900678.176.244.200.444
  • 2024年シーズン終了時

年度別守備成績

年
度
球
団
捕手
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
捕

逸
企
図
数
許
盗
塁
盗
塁
刺
阻
止
率
2022 ロッテ 764675657.9916594514.237
2023 9476001.0000550.000
2024 2102001.0000110.000
通算 875246457.9926655114.215
  • 2024年度シーズン終了時[注 2]

表彰

記録

初記録
オールスターゲームに関する記録
  • 出場:1回(2022年)
  • 高卒新人捕手がファン投票で選出:2022年 ※史上初[28]
  • 高卒新人が安打:2022年第2戦、2回表に床田寛樹から右前適時打 ※史上5人目、18歳9か月で記録するのは史上最年少タイ[29]
  • 高卒新人が打点:同上 ※史上3人目、18歳9か月で記録するのは史上最年少[29]
その他の記録
  • 高卒新人捕手が開幕戦に先発出場 ※史上3人目、白星を挙げたのは史上2人目[30][注 4]
  • 新人捕手が完全試合を達成した試合で捕手として出場:2022年4月10日、対オリックス・バファローズ3回戦(ZOZOマリンスタジアム)、佐々木朗希が完全試合達成時にフル出場 ※史上初[15][注 5]
  • 捕手ゲーム20守備機会:同上、刺殺19・補殺1 ※史上最多[34][注 6]
  • 捕手ゲーム19刺殺:同上 ※史上3人目3度目、パ・リーグ史上2人目2度目となる最多記録[34]
  • 高卒新人捕手シーズン70試合先発出場:2022年 ※70試合以上に先発したのは1957年の醍醐猛夫(毎日)以来、2リーグ制後では5人目、ドラフト制後では史上最多[35]
  • 新人シーズン長打率.200:同上 ※史上3番目の低さ、高卒ではワースト[35]

背番号

  • 2(2022年 - )

登場曲

関連情報

出演

テレビ

CM

脚注

注釈

  1. ↑ 捕手の守備番号でもあるが、ロッテでは直系の前身球団でもある毎日・大毎・東京時代を含めても内野手(小森光生・山崎裕之・根元俊一など。)・外野手(横田真之・藤原恭大など。)・監督(ボビー・バレンタイン)により着用されていたため、捕手の着用は初めて。傍系の前身球団(ゴールドスター→金星→大映・高橋→トンボ→高橋)を含めても、捕手では高橋で筒井敬三が着用したのみ。
  2. ↑ 企図数・許盗塁・盗塁刺・阻止率については参考文献参照。
  3. ↑ 佐々木朗希の完全試合を支えたことを称えての表彰[25]。
  4. ↑ 捕手に限らず、高卒新人野手が開幕戦に先発出場するのは、2リーグ制以降では史上15人目、パ・リーグ史上12人目[31][32]。
  5. ↑ ノーヒットノーランを含めると史上2人目、高卒新人では史上初[33]。
  6. ↑ これまでの最多は1955年の藤尾茂、1995年の中嶋聡、2004年の野田浩輔、2005年の古田敦也、2006年の山崎勝己の19[34]。

出典

  1. ↑ 「ロッテ - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月20日閲覧。
  2. 1 2 第2弾特集【2021ドラフト候補】市和歌山 小園健太 2021年1月22日放送 - YouTube
  3. ↑ 「[中学硬式野球」ヤングリーグ日本選手権 貝塚ヤングが初優勝」『BBMスポーツ』2018年8月1日。2021年9月7日閲覧。
  4. ↑ 「市和歌山のスーパー1年生・松川が公式戦初先発で4番 “紀州のドカベン”は公式戦初マスクも」『スポーツ報知』2019年4月27日。2021年9月7日閲覧。
  5. ↑ 「明豊8強 米田が2500号 市和歌山・小園散る」『日刊スポーツ』2021年3月26日。2021年9月7日閲覧。
  6. ↑ 「智弁和歌山に屈した市和歌山152キロ右腕 小園健太が涙「甲子園で終わりたかった」【高校野球和歌山大会】」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2021年7月27日。2021年9月7日閲覧。
  7. ↑ 「市和歌山の152キロ小園と通算43発松川がプロ志望明言、12球団OK」『日刊スポーツ』2021年8月31日。2021年9月7日閲覧。
  8. ↑ 「【ドラフト】市和歌山・松川虎生、ロッテが1位指名で交渉権獲得」『日刊スポーツ』2021年10月11日。2022年1月25日閲覧。
  9. ↑ 「ロッテ1位大型捕手 市和歌山・松川虎生、契約合意「必要とされる選手に」」『日刊スポーツ』2021年11月24日。2022年1月25日閲覧。
  10. ↑ 「【ロッテ新人背番号一覧】1位松川虎生が藤原の「2」2位池田来翔「00」」『日刊スポーツ』2021年12月10日。2021年12月10日閲覧。
  11. ↑ 「【ドラフト】史上初!市和歌山小園&松川、高校生バッテリーがW1位指名」『日刊スポーツ』2021年10月12日。2022年1月25日閲覧。
  12. 1 2 「ロッテドラ1松川、史上3人目“高卒新人捕手”開幕スタメン 8番起用で16年ぶり快挙」『Full-Count』2022年3月25日。2022年3月27日閲覧。
  13. ↑ 「ロッテ・井口監督も驚く強心臓 67年ぶり快挙の新人松川を大絶賛「普段通りどっしり」」『デイリースポーツ online』2022年3月25日。2022年3月25日閲覧。
  14. 1 2 「【ロッテ】1位松川虎生プロ初打点となる適時二塁打「思い切って振ってこい」福浦コーチ助言実践」『日刊スポーツ』2022年4月3日。2022年4月3日閲覧。
  15. 1 2 「ロッテドラ1の18歳松川虎生 史上初の新人&最年少の完全試合捕手に「2球のカーブ」が偉業達成の分岐点」『スポーツニッポン』2022年4月10日。2022年4月10日閲覧。
  16. ↑ 「佐々木朗希投手・松川選手・レアード選手 「マイナビオールスターゲーム2022」ファン投票選出!」『千葉ロッテマリーンズ』2022年7月6日。2022年7月6日閲覧。
  17. 1 2 「ロッテ・松川 清原超えの高卒2年目野手史上最高額 1100万増2400万円「震えた」」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2022年11月17日。2023年3月16日閲覧。
  18. ↑ 「【ロッテ】松川虎生がプロ初の登録抹消 14日は佐々木朗希が先発予定も〝完全コンビ〟一時解消」『日刊スポーツ』2023年4月13日。2023年4月13日閲覧。
  19. 1 2 「ロッテ松川は400万円ダウン 今季出場9試合のみ…来季は「1軍で活躍しないと」」『Sponichi Annex』2023年11月21日。2023年12月31日閲覧。
  20. ↑ 「市和歌山・松川虎生は「紀州のドカベン」。センバツ屈指の右腕を支える」『web Sportiva』2021年3月22日。2021年9月7日閲覧。
  21. ↑ 「市和歌山の152キロ小園と通算43発松川がプロ志望明言、12球団OK」『日刊スポーツ』2021年8月31日。2021年9月7日閲覧。
  22. ↑ 「ロッテ松川「高卒新人開幕マスク」達川氏が見た優れた技術と課題」『NEWSポストセブン』2022年3月29日。2022年4月12日閲覧。
  23. ↑ 「松川虎生」『週刊ベースボールONLINE』。2021年9月7日閲覧。
  24. ↑ 「井口監督、ドラ1の市和歌山・松川と対面「黄金時代担ってほしい」高校通算43発捕手、実はロッテファン」『スポニチ Sponichi Annex』2021年10月12日。2021年10月12日閲覧。
  25. ↑ 「【速報】千葉市、ロッテ朗希と松川に感動賞 「千葉移転30周年の偉業、感慨深い」」『千葉日報』2022年4月13日。2022年4月13日閲覧。
  26. ↑ 「【ロッテ】ドラフト1位・松川虎生のプロ初打席は二ゴロ」『スポーツ報知』2022年3月25日。2022年3月25日閲覧。
  27. ↑ 「【ロッテ】松川虎生プロ初盗塁「三盗」でマーク 荻野貴司の打席で初球から仕掛けチャンス広げる」『日刊スポーツ』2022年9月13日。2022年9月13日閲覧。
  28. ↑ 「【球宴】ロッテ佐々木朗希、パ先発1位で初出場「抜ける可能性もある」球宴最速記録更新へ意欲」『日刊スポーツ』2022年7月6日。2022年7月6日閲覧。
  29. 1 2 「【球宴】ロッテ松川虎生初安打初打点「ただただ無我夢中です。うれしいっス」打点は最年少記録」『日刊スポーツ』2022年7月26日。2022年7月26日閲覧。
  30. ↑ 「ロッテ松川、高卒新人開幕マスクで白星 55年の大映・谷本稔以来の快挙」『スポーツニッポン』2022年3月25日。2022年3月25日閲覧。
  31. ↑ 「2022年シーズンの記録の回顧(全般記録)」『NPB.jp 日本野球機構』。2022年5月16日閲覧。
  32. ↑ 「2019年シーズンの記録の回顧(全般記録)」『NPB.jp 日本野球機構』。2022年5月16日閲覧。
  33. ↑ 「【データ】受けたロッテ松川もすごかった 高卒1年目捕手が完全試合でマスクかぶったのは史上初」『日刊スポーツ』2022年4月10日。2022年4月11日閲覧。
  34. 1 2 3 「2022年シーズンの記録の回顧(守備記録)」『NPB.jp 日本野球機構』2022年4月11日。2022年4月11日閲覧。
  35. 1 2 「【データで見る】ロッテ松川虎生 「守」はブラボー、「打」はsilent」『日刊スポーツ』2022年12月17日。2022年12月25日閲覧。
  36. ↑ 「千葉ロッテ・佐々木朗希&松川虎生、初のTVCM バッテリー共演で見つめ合い「笑い堪えるのに必死」」『オリコンニュース』2022年7月22日。2023年7月3日閲覧。

参考文献

  • ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2023日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2022年、52頁。ISBN 978-4-583-11546-7。 
  • ベースボール・マガジン社 編『週刊ベースボール別冊新春号』 2023プロ野球総決算号、ベースボール・マガジン社、2023年12月26日、87頁。ASIN B0CPQ6FZRV。 
  • ベースボール・マガジン社 編『週刊ベースボール別冊新春号』 2024プロ野球総決算号、ベースボール・マガジン社、2024年12月17日、89頁。ASIN B00OR75QSS。 

関連項目

外部リンク