井林辰憲
| 井林 辰憲 いばやし たつのり | |
|---|---|
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内閣広報室より公表された肖像 | |
| 生年月日 | 1976年7月18日(50歳) |
| 出生地 |
|
| 出身校 | 京都大学大学院工学研究科修了 |
| 前職 | 国家公務員(国土交通省) |
| 所属政党 | 自由民主党(麻生派・谷垣G→麻生派) |
| 称号 | 修士(工学) |
| 公式サイト | 井林たつのり 衆議院議員 公式サイト |
| 内閣 | 第2次高市改造内閣 |
| 在任期間 | 2026年9月17日[1] - 現職 |
| 選挙区 | 静岡県第2区 |
| 当選回数 | 6回 |
| 在任期間 | 2012年12月18日 - 現職 |
井林 辰憲(いばやし たつのり、1976年〈昭和51年〉7月18日 - )は、日本の政治家、国土交通官僚。自由民主党所属の衆議院議員(6期)、国土交通大臣(第30代)、京都大学非常勤講師[2]。
来歴
東京都出身[3]。本籍地は静岡県榛原郡川根本町で、茶農家の5代目[2][4]。芝中学校・高等学校、2000年京都大学工学部環境工学科卒業、京都大学大学院工学研究科修士課程修了[2]。2002年、国土交通省に入省し、本省大臣官房、道路局で勤務した[2][5]。2008年より沼津河川国道事務所調査第二課長[2][5]。2010年、中部地方整備局地域道路課長を最後に国土交通省を退官[2][5]。
2010年、自由民主党静岡県連が実施した候補者公募に合格し[2]、2012年の第46回衆議院議員総選挙に静岡2区から自民党公認で出馬[4]。民主党前職の津川祥吾らを静岡2区で破り、初当選した[6]。2014年の第47回衆議院議員総選挙では、静岡2区で前回を上回る票を獲得し、民主党の新人らを破り再選[7]。
2016年、第3次安倍第2次改造内閣で環境大臣政務官ならびに内閣府大臣政務官に任命された[8][9][5]。2017年の第48回衆議院議員総選挙で3選[10]。2021年の第49回衆議院議員総選挙で4選。
2023年9月、第2次岸田第2次改造内閣で内閣府副大臣に任命された[11]。
2024年9月12日、自民党総裁選挙が告示され、9人が立候補した。井林は同じ麻生派の河野太郎ではなく、上川陽子の推薦人に名を連ねた[12]。投票日前日の9月26日夜、麻生派幹部6人は都内のホテルに集まり、決選投票に高市早苗が残った場合は高市を支持する方針を決定した[13]。会長の麻生太郎はさらに踏み込み、河野などの陣営に入っていた派閥メンバーに対し、側近議員を通じて「1回目の投票から高市に入れろ」と指示を飛ばした[14]。同日22時半頃、産経新聞は、麻生が1回目の投票から高市を支援するよう自派閥の議員に指示を出したことをスクープした[15]。9月27日総裁選執行。麻生は昼頃まで、自派閥で他候補の推薦人に名を連ねる議員にまで電話をかけ「1回目から高市で頼む」と訴えた[16]。高市は1回目の議員投票で、報道各社の事前調査での30~40票を大きく上回る72票を獲得した[13]。党員数と合わせた得票数は1位だったが、決選投票で石破茂に敗れた。井林は1回目は上川に投票し[17]、決選投票については、中日新聞の取材に対し、投票先を公表しなかった[17]。
同年10月27日、第50回衆議院議員総選挙で5選[18]。同年11月28日、衆議院財務金融委員長に就任[19]。2025年6月17日、野党提出のガソリン税の暫定税率の廃止法案の財務金融委員会での審議入りに応じなかったことを理由に、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、参政党、日本保守党、社会民主党の野党6党より井林の委員長解任決議案が提出された[20]。翌日、衆議院本会議で採決が行われ、提出に加わらなかった日本共産党、れいわ新選組も賛成に回り、賛成多数で可決され、解任された[21][22]。 後任には立憲民主党の阿久津幸彦が選ばれた[23]。解任後の取材に井林は「(暫定税率廃止という)無謀な法案が、恐らく政治的には廃案になると思いますので、これは国民生活に貢献したということで、私は政治家冥利に尽きる」、「野党がですね、数の力を笠に着て横暴を行うということを国民の皆様に白日のもとに知らしめることができたということも含めて、政治家冥利に尽きる」と述べた[24]。
なお「恐らく政治的には廃案になる」と上述したガソリン税の暫定税率は同年12月31日に廃止された[25]。
2026年2月8日、第51回衆議院議員総選挙で6選。
政策・主張
- 日本国憲法の改正に賛成だが、第9条の改正については賛否を明らかにしていない[26]。2014年の第47回衆議院議員総選挙に際しては、9条の改正に反対していた[27]。
- 憲法への緊急事態条項の創設に反対[26]。
- 参議院議員通常選挙で隣接する県を一つの選挙区にする「合区」をなくすための憲法改正に反対[26]。
- 日本の原子力発電について「当面は必要だが、将来的には廃止すべき」としている[26]。
- 日本の核武装について「将来にわたって検討すべきでない」としており、非核三原則の「持ち込ませず」の部分についても「議論する必要はない」としている[26]。
- カジノの解禁に反対[26]。
- 受動喫煙防止を目的に飲食店等の建物内を原則禁煙とする健康増進法改正に賛成しており、「望まない受動喫煙は無くすべき」と述べている[28]。
著作
著作の一部はデジタル化されており、国立国会図書館デジタルコレクションなどで公開されている。書籍は「井林たつのり」名義であるが、本節では特に区別せずにまとめて記した。
- 書籍
- 『キセキ : 400万円からの選挙戦』(文藝春秋企画出版部, 2013年)国立国会図書館書誌ID:025002460 ISBN 978-4-16-008789-7
- 『外から見た静岡(ワニブックスプラス新書;195)』(ワニブックス, 2017年)ISBN 978-4-8470-6588-0
- 『井林たつのりのスマイルメッセージ : 静岡県の活力再生プラン』(ワニブックス, 2024年)ISBN 978-4-8470-7495-0
- 学術誌・論壇誌等への寄稿(一部)
- 井林辰憲, 市川新, 増田貴則, 田保雅章 (2000) 農業基盤整備事業による農地からの汚濁負荷構造の推定 (京都大学環境衛生工学研究会第22回シンポジウム講演論文集; 一般講演). 環境衛生工学研究, 14巻, 3号, pp.30-35. ISSN 0913-7025 doi:10.11501/3312545
- 井林辰憲, 宗宮功, 岸本直之 (2002) 電気透析法によるろ過下水からの栄養塩類除去に関する研究 (第39回下水道研究発表会講演集). 下水道研究発表会講演集, 39号, pp.770-772. doi:10.11501/12516210
- 浜田靖一, 岩井茂樹, 武部新, 井林辰憲, 山口英彰, 白須敏朗 (2020) 新春座談会 災害対策と水産改革に見る次代の水産業. 水産界, 通算1620号, pp.11-20. ISSN 0039-4866
- 石田真敏, 井林辰憲, 上浪寛, 仙田満, 福井秀夫, 大庭哲治 (2026) 座談会 入札において知的創造をどう発揮するか (特集 建築・土木デザインの公共発注に関する制度・運用の実態と課題). 日本不動産学会誌, 40巻, 1号, pp.37-50. ISSN 0911-3576
ほか。Cinii Research、Google Scholarや国立国会図書館サーチも参照のこと。
所属団体・議員連盟
- 自民党たばこ議員連盟[29]
- 日本会議国会議員懇談会
- 神道政治連盟国会議員懇談会
- みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会
- 自由民主党かつお・まぐろ議員連盟(事務局長)
- 国土情報基盤整備促進議員連盟(事務局長)
政治資金
選挙歴
| 当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 当 | 第46回衆議院議員総選挙 | 2012年12月16日 | 36 | 静岡県第2区 | 自由民主党 | 10万8510票 | 43.86% | 1 | 1/4 |
| 当 | 第47回衆議院議員総選挙 | 2014年12月14日 | 38 | 静岡県第2区 | 自由民主党 | 12万9311票 | 59.94% | 1 | 1/3 |
| 当 | 第48回衆議院議員総選挙 | 2017年10月22日 | 41 | 静岡県第2区 | 自由民主党 | 13万0857票 | 57.19% | 1 | 1/3 |
| 当 | 第49回衆議院議員総選挙 | 2021年10月31日 | 45 | 静岡県第2区 | 自由民主党 | 13万1082票 | 61.11% | 1 | 1/3 |
| 当 | 第50回衆議院議員総選挙 | 2024年10月27日 | 48 | 静岡県第2区 | 自由民主党 | 11万3419票 | 55.05% | 1 | 1/3 |
| 当 | 第51回衆議院議員総選挙 | 2026年 2月 8日 | 49 | 静岡県第2区 | 自由民主党 | 15万2012票 | 71.06% | 1 | 1/2 |
脚注
- ↑ 『官報 令和8年特別号外第51号 1頁 人事異動 内閣』(プレスリリース)国立印刷局、2026年9月17日。
- 1 2 3 4 5 6 7 “プロフィール”. 井林たつのり衆議院議員. 2024年10月26日閲覧。
- ↑ “井林辰憲(小選挙区・静岡県)【衆議院選挙2017】”. 読売新聞. 2018年3月21日閲覧.
- 1 2 “候補者の横顔紹介(1):衆院静岡:2012衆院選”. 中日新聞. 2012年12月7日. 2018年3月21日閲覧.
- 1 2 3 4 “過去の官邸ホームページ”. 首相官邸ホームページ. 2024年10月26日閲覧。
- ↑ “2012衆院選 静岡2区”. 毎日新聞. 2018年3月21日閲覧.
- ↑ “【衆院選】:衆院選2014:開票結果・速報:小選挙区・静岡”. 読売新聞. 2018年3月21日閲覧.
- ↑ “【内閣改造】副大臣・政務官は派閥バランス重視 外務副大臣には岸信夫氏を再起用”. 産経新聞. 2016年8月6日. 2022年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2018年3月21日閲覧.
- ↑ “副大臣 20人交代 閣議決定”. 毎日新聞. 2016年8月5日. 2016年8月5日閲覧.
- ↑ “第48回衆院選 静岡”. 毎日新聞. 2017年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2018年3月21日閲覧.
- ↑ “内閣府副大臣にスピードスケート五輪銅メダルの堀井学氏 15日に閣議決定”. 日刊スポーツ. 2023年9月15日. 2023年9月18日閲覧.
- ↑ “上川陽子氏の推薦人一覧 自民党総裁選2024”. 日本経済新聞 (2024年9月12日). 2024年9月30日閲覧。
- 1 2 遠藤修平、園部仁史、高橋祐貴 (2024年9月27日). “麻生、安倍派は「消極的支持」で広がり欠く 決選投票で敗れた高市氏”. 毎日新聞. 2024年10月1日閲覧。
- ↑ 『週刊文春』2024年10月17日号、32頁、「『高市支持』で求心力が低下 麻生太郎が政治生命の危機」。
- ↑ “<独自>自民・麻生副総裁が高市氏支持へ、麻生派議員にも指示 1回目から”. 産経新聞 (2024年9月26日). 2024年9月30日閲覧。
- ↑ “「負け惜しみにしか聞こえない」 落日の麻生太郎氏、最高顧問を打診され「俺も大勲位と同じ立場か」(2/2ページ)”. デイリー新潮 (2024年10月10日). 2024年10月11日閲覧。
- 1 2 “静岡の自民議員 総裁選誰に投票?”. 中日新聞 (2024年9月28日). 2024年10月1日閲覧。
- ↑ 日本放送協会. “衆院選静岡2区 自民 井林辰憲氏が当選「真摯に政治に」|NHK 静岡県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2024年11月23日閲覧。
- ↑ “衆議院 新たな常任委員長と特別委員長決まる”. NHK. 2024年11月28日. 2025年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2024年11月28日閲覧.
- ↑ 政治部, 時事通信 (2025年6月18日). “財金委員長解任案、午後採決へ 野党提出、可決の公算:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2025年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年6月18日閲覧。
- ↑ 日本放送協会 (2025年6月18日). “衆院財務金融委員長の解任案可決 現憲法下で衆議院では初 | NHK”. NHKニュース. 2025年6月18日閲覧。
- ↑ “衆院が井林財務金融委員長の解任決議を可決…ガソリンの暫定税率廃止法案巡り野党6党が提出”. 読売新聞オンライン (2025年6月18日). 2025年6月18日閲覧。
- ↑ 日本テレビ. “衆院・財務金融委員長の後任に立憲・阿久津議員 ガソリン税の暫定税率めぐり“異例の解任”|日テレNEWS NNN”. 日テレNEWS NNN. 2025年6月18日閲覧。
- ↑ “戦後初!自民の衆院委員長が解任「政治家冥利に尽きる」真意は?”. テレ朝news. 2025年6月18日閲覧。
- ↑ “ガソリン税の旧暫定税率、31日に廃止 代替財源の確保は道半ば”. 日本経済新聞. 2026年2月2日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 “第48回衆院選 自民 静岡2区 井林 辰憲”. 毎日新聞. 2018年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2018年3月21日閲覧.
- ↑ “2014衆院選 静岡2区 井林 辰憲”. 毎日新聞. 2018年3月21日閲覧.
- ↑ “衆議院選挙2017/10/22タバコ対策の公開アンケート”. 「子どもに無煙環境を」推進協議会 (2017年10月24日). 2021年10月24日閲覧。
- ↑ “2021年7月号_7面” (PDF). 全国たばこ新聞. 全国たばこ販売協同組合連合会. 2021年6月25日. 2021年7月11日閲覧.
- 1 2 3 “鈴与、他にも献金か 静岡選出2議員の団体”. 産経新聞. 2015年2月28日. 2018年3月21日閲覧.
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 井林たつのりオフィシャルブログ「一生懸命。」 - Ameba Blog
- 井林たつのり(衆議院議員) (tatsunori.ibayashi) - Facebook
- 井林たつのり (@T_Ibayashi) - X(旧Twitter)
- 衆議院議員 井林たつのり (@ibayashi.tatsunori) - Instagram
- 井林たつのり - YouTubeチャンネル
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