小川眞由美

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おがわ まゆみ
小川 眞由美
小川 眞由美
『キネマ旬報』1964年8月上旬号より
本名 小川 真由美(兼旧芸名)
生年月日 (1939-12-11) 1939年12月11日
没年月日 (2026-03-26) 2026年3月26日(86歳没)
出生地 大日本帝国の旗 大日本帝国・東京府東京市足立区
(現:日本の旗 日本・東京都足立区)
死没地 日本の旗 日本 鹿児島県鹿児島市
職業 女優
ジャンル 舞台
映画
テレビドラマ
活動期間 1961年 - 2026年
配偶者 細川俊之(1967年 - 1973年)
著名な家族 長女(MAH)
事務所 ドロップオブスター
アールグルッペ(声委託)
主な作品
テレビドラマ
『孤独の賭け』
『浮世絵 女ねずみ小僧』
『アイフル大作戦』
『プロハンター』
『積木くずし』〈1983年版〉
『武田信玄』
『葵 徳川三代』
映画
『母 (1963年の映画)』
『二匹の牝犬』
『八つ墓村』
『鬼畜』
『復讐するは我にあり』
『食卓のない家』
受賞
日本アカデミー賞
最優秀助演女優賞
1979年『復讐するは我にあり』
その他の賞
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小川 眞由美(おがわ まゆみ、1939年〈昭和14年〉12月11日[1] - 2026年〈令和8年〉3月26日[1])は、日本の女優。旧芸名および戸籍上の表記は小川 真由美。

生涯

1964年頃、撮影:渡辺明

東京府東京市足立区(現在の東京都足立区)出身[2]。和洋女子短期大学国文科卒業[3]。

1961年(昭和36年)、田村の推薦で文学座付属研究所を受験し合格、第一期研究生として入所する[2][4]。同期に草野大悟、岸田森、寺田農、樹木希林らがいる[4][5]。1962年(昭和37年)、文学座研究生として『光明皇后』で初舞台[2]。ただ自身が初舞台として記憶しているのは、1963年(昭和38年)に、杉村春子に抜擢された小山祐士作『日本の孤島』という[2]。1963年に文学座は2度にわたる分裂騒動があり[4][6][7]、80人を超える中堅座員が退団し、劇団存亡の危機に小川ら若手が注目された[4]。早くから「杉村春子の後継者」と謳われ[8]、杉村からは厳しい指導を受け、「あんた下手ね、いつまでたっても下手ね』と言われ続け、一日中しごかれた[2][8]。1963年、新藤兼人監督『母』で映画初出演[2]、武智鉄二と裸のラブシーンを演じ話題になった[2]。1964年、渡邊祐介監督『二匹の牝犬』(東映)にて映画初主演[9]。しかし、このころのイメージは強烈すぎて、共演した緑魔子とともに「悪女スター」とレッテルを貼られた[2]。1965年、文学座座員に昇格。1967年、『シラノ・ド・ベルジュラック』では、杉村とダブル主演を果たし[2]、新人での主演抜擢に他の座員からは「生意気だ」と、白い目で見られた[2]。同年、同じ文学座所属だった細川俊之と結婚し、一女をもうける。1971年、退座[4]。

1970年代には『浮世絵 女ねずみ小僧』を筆頭とするシリーズものに出演して人気を集める。1973年、細川と離婚。その後、近藤正臣ら数名との噂が報じられる。1973年に放送開始になった主演番組TBSのアイフル大作戦ではエンディング主題歌『Viva!アイフル』を歌いレコード化され日本コロムビアから発売された。1981年(昭和56年)6月に文学座で同期だった橋爪功と舞台『ドリスとジョージ』で共演。これがきっかけで急速に結びつき9月に婚約発表。そのときの心境を「具体的には何も決まっていない。結婚はしてもいいがいつするかも……実験婚約です(笑)」(小川)「年のせいか臆病になって……婚約という状態が一番いい(中略)場合によっては婚約を破棄するかもしれない」(橋爪)と語っており結局は結婚に至らぬまま1985年(昭和60年)に婚約解消をした[10][11]。

2008年に得度して尼僧となり「小川美祥」を名乗り、芸能活動は控えていたものの「女優は開店中」「天職だと思っていますしやめるつもりはありません」として芸能界は引退していなかった[12][13]。2015年にはスポーツ報知のインタビューを受けている[14]。

2026年3月26日、急性冠動脈症候群のため鹿児島市内の病院で死去した[15]。86歳没。訃報は約4か月半後となる同年8月9日配信の『文藝春秋』のWEB版『文春オンライン』内の記事で実娘により小川が死去した事を公表し[15]、同日、実娘が各メディアの取材に応じて、訃報が公となった[16]。

受賞歴

人物

高部知子によると共演したドラマ『積木くずし 〜親と子の200日戦争〜』で高部が初めて小川の楽屋に挨拶しにいったところ小川が「ドラマの役柄上、不良娘役のあなたが母親役の私のこと憎んでくれなきゃ困るの。だから、もう挨拶しにこなくていいから」と言った。それ以後撮影が終わるまで高部は一切小川に挨拶することがなかったと語っており、小川の女優としての懐の深さを見せたエピソードである[注 1]。

娘はMAH名義で音楽活動を行っており、小川主演のドラマに出演したことがある。2012年3月、母との確執をつづった『ポイズン・ママ―母・小川真由美との40年戦争』を出版した。

出演作品

テレビドラマ

NHK総合

日本テレビ系列

TBS系列

フジテレビ系列

  • 結婚(1964年)
  • 若者たち(1966年) - 桜井康子 役
  • シャープドラマ全集・幸コメディ(1967年、関西テレビ)
  • シオノギテレビ劇場「秋」(1967年) - 照子 役
  • 三匹の侍(第4シリーズ)「血と砂金」(1966年) - お志摩 役
  • 風の中にひとり(1968年) - 野木泰子 役
  • 浮世絵 女ねずみ小僧(制作:松竹 / C.A.L) - 主演・お京 役
    • 第1シリーズ(1971年)
    • 第2シリーズ(1972年)
    • 第3シリーズ(1974年)
  • 木枯し紋次郎(1972年) - お勝 役
  • 四騎の会ドラマシリーズ「化石」(1972年) - 高尾朱子 役
  • ご存知 女ねずみ小僧(1977年、制作:松竹 / C.A.L) - 主役・お京 役
  • 長島監督ごめんなさい(1978年) - 本田靖子 役
  • 平岩弓枝ドラマシリーズ・日本のおんなシリーズ
    • 「茜の女」(1979年) - 新井タミ 役
    • 「愛ってなんですか」(1979年)
  • 姉ちゃんの初恋(1979年) - 三好由美 役
  • 魔術の女王 華麗なる天勝(1980年) - 初代・松旭斎天勝 役
  • ママに乾杯!(1980年) - 金田二三子 役
  • 恋人よ われに帰れ(1983年) - 尾田ユキ子 役 (2役)
  • 渡良瀬川・冬ものがたり(1985年) - サラ金に追われて殺人にまで手を染めてしまう女 (※役名未詳)
  • 松本清張サスペンス「隠花の飾り」(1986年)
  • 愛犬(1986年) - 主役・田口みよ 役
  • 裸で殺そう「悪妻を上手に殺す方法」(1986年) - 主役・遠藤ツネ子 役
  • シンデレラスター殺人事件「魔の好奇心」(1986年) - 主役・村岡智子 役
  • 暁はもうこない(1987年) - 主役:野田伊佐子 役
  • ししゃもと未亡人(1987年) - 主役・杉田節子 役
  • 鹿児島殺人ミステリー(1987年) - 主役・家事評論家 華子 役
  • 花の寺殺人事件「彼岸花が死を招く」(1987年) - 主役・大木礼子 役
  • ザ・ドラマチックナイト「離婚夫婦シリーズ」(1988年) - 主役・推理小説家 華子 役
  • にっぽん笑売人(1988年、関西テレビ/東阪企画) - 吉本せい 役
  • 家と女房と男の名誉 (1988年、制作:PDS) - 砂田綾子 役
  • 年下の男「バカにしないで晩婚」(1988年) - 主役・大石加津子 役
  • 現代神秘サスペンス「あなたのいない夜」(1989年) - 主役・下田弓子 役
  • 六条執念(1989年) - 主役・上村晶子 役
  • 恋の残り(1989年) - 主役・松沼千代 役
  • 斜陽の果て (1989年、制作:アズバーズ) - 渥美さや子 役
  • 八ヶ岳山麓 死者の踊り(1991年、制作:東宝) - 主役・神山サユリ 役
  • 金曜ドラマシアター「白く長い廊下」(1993年) - 並森良美 役
  • サスペンス 魔「隣りの女」(1993年) - 服部美弥子 役
  • 左手に告げるなかれ(1993年) - 坂東司令長 役(※特別出演)

テレビ朝日系列

テレビ東京系列

  • 女の四季(1987年 - 1988年)
  • 真実一路(1993年) - 睦子 役

映画

舞台

吹き替え

バラエティ

CM

小川を題材にした著書

  • 「ポイズン・ママ 母・小川真由美との40年戦争」(小川雅代=「“MAH”」実の娘 文藝春秋) ISBN 978-4-16-374840-5

音楽

シングル

発売日 規格 規格品番 面 タイトル 作詞 作曲 編曲
日本コロムビア
1973年6月 EP SAS-1679 A Viva!アイフル[注 2] 佐藤純彌 菊地俊輔
B 涼子という女 小川真由美
ポリドールレコード
1975年 EP DR-1932 A 白い地平線[注 3][注 4] - 菅野光亮
B 宙ぶらりん ジェームス三木

脚注

注釈

  1. ↑ 「解禁!(秘)ストーリー 〜知られざる真実〜」2011年3月1日放送より)
  2. ↑ TBS系テレビドラマ「アイフル大作戦」主題歌。
  3. ↑ TBS系テレビドラマ「白い地平線」主題曲。
  4. ↑ 菅野光亮とノイエ・ハーモニー。

出典

  1. 1 2 小川眞由美さん、死因は急性冠動脈症候群 移住先の鹿児島で3月に死去…長女が明かす(2026年8月11日アーカイブ分) - スポーツ報知(報知新聞社). 2026年8月10日. 2026年8月11日閲覧。
  2. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 大野裕之「女優・小川眞由美 今、明かす私が歩んできた道 杉村春子さんに「下手ね、下手ね」一日中しごかれた小川眞由美 「二匹の牝犬」で悪女役が当たった頃に母が亡くなり…ただただ寂しく」『ZAKZAK』産業経済新聞社、2024年12月18日。2024年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月26日閲覧。
  3. ↑ 「決定!保存版 '76 ALLスタアLIST 小川真由美」『スタア』1976年2月号、平凡出版、89頁。
  4. 1 2 3 4 5 林尚之「舞台雑話 小川真由美さん死去、86歳 本籍は舞台の人 文学座同期の橋爪功さんと婚約発表も数年後解消」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2026年8月10日。オリジナルの2026年8月10日時点におけるアーカイブ。2026年8月10日閲覧。
  5. ↑ 石飛徳樹「【人生の贈りもの】役者・樹木希林(2) 他人と比較しないこと覚えた」『CRAFTWORKS』朝日新聞デジタル/サッポロビール、2018年。2022年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月26日閲覧。
  6. ↑ 「60年前の”文学座騒動”を現在の若手が新作劇に 三島作品巡る「喜びの琴」事件題材、”現場”で上演」『東京中日スポーツ』中日新聞東京本社、2022年3月23日。オリジナルの2022年3月22日時点におけるアーカイブ。2026年8月10日閲覧。
  7. ↑ “大笹吉雄×川良浩和「女優・杉村春子について話そう」――『忘れられないひと、杉村春子』著者対談”. Book Bang. 新潮社 (2017年). 2026年8月10日閲覧。
  8. 1 2 「小川真由美さん死去…文学座で杉村春子に鍛えられた土台、生きた金魚まで食べた鬼気迫る役作り」『スポーツニッポン』スポーツニッポン新聞社、2026年8月10日。オリジナルの2026年8月10日時点におけるアーカイブ。2026年8月10日閲覧。
  9. ↑ 101.第5章「映画とテレビでトップをめざせ!不良性感度と勧善懲悪」 第5節「東映ゼネラルプロデューサー岡田茂・映画企画の歩み③文芸エロス映画・風俗エロス映画」 - 創立70周年特別寄稿『東映行進曲』(東映)
  10. ↑ “小川真由美さん逝く、86歳…悪女役や妖艶な演技光った 晩年は芸能活動控え尼僧に”. スポーツニッポン (2026年8月10日). 2026年8月10日閲覧。
  11. ↑ 「週刊平凡」1981年10月15日号 28-30頁「小川真由美(41歳)・橋爪功(40歳)の再婚に13歳の子 雅代ちゃんの反応」
  12. ↑ “小川眞由美さん、死因は急性冠動脈症候群 移住先の鹿児島で3月に死去…長女が明かす”. スポーツ報知 (2026年8月10日). 2026年8月10日閲覧。
  13. ↑ “小川真由美さん逝く、86歳…悪女役や妖艶な演技光った 晩年は芸能活動控え尼僧に”. スポーツニッポン (2026年8月10日). 2026年8月10日閲覧。
  14. ↑ “【記者悼む】小川眞由美さんからの「娘に伝えたいから調べて」の電話 映画で「生きた金魚をかみ砕く」常識にとらわれない天才肌の女優”. スポーツ報知 (2026年8月10日). 2026年8月10日閲覧。
  15. 1 2 “【独自】昭和の大女優・小川真由美(当時86)が鹿児島で3月に死去していた 実娘が明かす「毒母」の素顔と空白の晩年”. 週刊文春オンライン (文藝春秋). (2026-08-09) 2026年8月9日閲覧。.
  16. ↑ “俳優の小川真由美さん死去、86歳 映画「復讐するは我にあり」”. 朝日新聞 (2026年8月9日). 2026年8月9日閲覧。
  17. ↑ 『キネマ旬報ベスト・テン95回全史1924→2021』キネマ旬報社、2022年5月26日、390頁。ISBN 978-4-87376-873-1。
  18. ↑ “日本映画批評家大賞 過去の受賞作品 2000年度から2009年度”. Japan Movie Critics Award. 一般社団法人日本映画批評家大賞機構. 2012年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月2日閲覧。
  19. ↑ “「第49回日本アカデミー賞」優秀賞&新人俳優賞発表 吉沢亮・松村北斗・長澤まさみほか【受賞者・作品一覧】”. モデルプレス. ネットネイティブ (2026年1月19日). 2026年1月19日閲覧。

外部リンク