東三方ヶ森

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東三方ヶ森
標高 1,232.7 m
所在地 愛媛県今治市・西条市・東温市
位置 北緯33度54分10秒 東経132度57分35秒 / 北緯33.90278度 東経132.95972度 / 33.90278; 132.95972
山系 高縄山地
 東三方ヶ森の位置(愛媛県内)
 東三方ヶ森
 東三方ヶ森
 東三方ヶ森 (愛媛県)
 東三方ヶ森の位置(日本内)
 東三方ヶ森
 東三方ヶ森
 東三方ヶ森 (日本)
プロジェクト 山
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東三方ヶ森(ひがしさんぽうがもり)は、愛媛県の中部、瀬戸内海に突き出した、高縄山地(高縄半島)の南東部に位置する、標高1,233メートルの山である[1][2]。高縄山地の最高峰でもある。

行政区画的には、愛媛県 今治市、西条市、東温市の、3つの自治体の境に位置する[1][2]。

なおこの山は、四国百名山の一つに選定されている[3]。

概要

高縄山地は、愛媛県の中部、直径約50kmのドーム状の形状をしている山地で、標高900~1200m台の山を有する山地である。そのうちこの東三方ヶ森は、標高的には最高峰となっている[1]。

しかし、この山地にある高縄山、楢原山などと比べ、麓からも目立たず、登山道も荒廃ぎみであり、あまり登られていない。山頂部も樹々が生い茂っており、展望はほとんどない。この山の大部分が、スギなどの人工林となっているが、尾根沿いの一部には、ヤマザクラやシャクナゲなどの自然林が多少残されている[2][3]。

南面は、松山平野を潤して瀬戸内海へ注ぐ、重信川の源流部となっており、その一部は、阿歌古渓谷と呼ばれ、いくつかの滝がある。ただし、そこを通る登山道が荒れているため、訪れる人は少ない[2][3]。

登山ルート

東三方ヶ森の山頂へは、南面の東温市側から、2つの登山ルートがある。一つは前述の阿歌古渓谷沿いのルートで、もう一つは、関屋林道という林道の途中から登ってゆくルートである。いずれのルートもガレ場、痩せ尾根、笹やぶなどがあり、標高の割には苦労の多い難コースとされている[2][3]。

地質

高縄山地(高縄半島)は全体的に、白亜紀後期の花崗岩類が大部分を占めており、地質構成としてはやや単調であるが、日本の地帯(地体)構造区分的には、領家帯に属しており、山地の南部には、領家変成岩類と呼ばれる変成岩も分布している[4][5][6]。

高縄山地の南東部にある、この東三方ヶ森は、あまり注目される山ではないが、以下に説明するように、地質学的にはバラエティーに富んだ山といえる。

まず山頂部およびその北側は、花崗岩類の一種、白亜紀後期の花崗閃緑岩からなる[4][5]。

一方、上記の登山ルートがある山体の南側は、領家変成岩類が、標高約1100mから約700m付近まで比較的広く分布している。具体的な岩石の種類としては、分布域の北側では、相対的に高変成度の、泥質片麻岩、泥質片岩が分布し、分布域の南側では相対的に低変成度の、粘板岩が分布している。変成ピーク年代は、白亜紀後期から古第三紀 暁新世の間と推定されている。[4] [6]

また、その領家変成岩類分布域より南側の山麓部は 標高約700mから約400m付近まで、和泉層群に属する砂岩、礫岩が、東西方向に細長く分布している[4]。和泉層群は海成の堆積層であり、堆積時代は白亜紀後期末のカンパニアン期からマーストリヒチアン期、と推定されている[7]。

その他

  • 1979年10月5日、「東三方ヶ森」の北側で、林道の測量業者がバラバラになった飛行機の機体の部品と遺骨の一部を発見。後日、機体は1973年2月11日に行方不明となっていたセスナ機(乗員・乗客3人)であることが確認された[8]。

ギャラリー

高縄半島の高縄山系を東から望む。手前は西条市の中山川。

脚注

出典

  1. 1 2 3 “地理院地図(電子国土WEB)”. 国土地理院. 2026年10月10日閲覧。
  2. 1 2 3 4 5 石川 道夫、西田 六郎、豊田 康二、岡山 健仁『分県登山ガイド (37) 愛媛県の山』(2016年版)山と渓谷社〈分県登山ガイドシリーズ〉、2016年、86-87頁。ISBN 978-4-635-02067-1。
  3. 1 2 3 4 石川 道夫、清家 一明、ほか、5名『四国百名山』山と渓谷社、2000年9月10日、49頁。ISBN 4-635-53028-0。
  4. 1 2 3 4 “産総研「20万分の1日本シームレス地質図V2」”. 産業技術総合研究所 地質調査総合センター (2025年7月18日). 2026年4月1日閲覧。
  5. 1 2 日本地質学会 編「第2部(四国の)「領家帯」;2-2章「領家帯の花崗岩類」の項」『日本地方地質誌 第7巻 四国地方』朝倉書店、2016年。ISBN 978-4-254-16787-0。
  6. 1 2 「2-1章 (四国の)「領家帯の変成岩類」の項」『日本地方地質誌 第7巻 四国地方』朝倉書店、2016年、15-18頁。ISBN 978-4-254-16787-0。
  7. ↑ 日本地質学会 編「2-5章 (四国の)「和泉層群」」『日本地方地質誌 第7巻 四国地方』朝倉書店、2016年、44-50頁。ISBN 978-4-254-16787-0。
  8. ↑ 六年ぶり遭難機発見 破片や遺骨を確認『朝日新聞』1979年(昭和54年)10月7日朝刊 13版 23面

関連項目