雲辺寺山

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雲辺寺山
雲辺寺山の頂上部を望む
標高 927 m
所在地 徳島県三好市、香川県観音寺市
位置 北緯34度02分06秒 東経133度43分22秒 / 北緯34.03500度 東経133.72278度 / 34.03500; 133.72278
山系 讃岐山脈
雲辺寺山の位置(香川県内)
雲辺寺山
雲辺寺山
雲辺寺山 (香川県)
雲辺寺山の位置(徳島県内)
雲辺寺山
雲辺寺山
雲辺寺山 (徳島県)
雲辺寺山の位置(日本内)
雲辺寺山
雲辺寺山
雲辺寺山 (日本)
プロジェクト 山
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雲辺寺山(うんぺんじさん)は、徳島県 三好市(旧;池田町)と香川県 観音寺市(旧;大野原町)の境界部に位置し、讃岐山脈に属する、標高 927mの山である[1][2][3]。

概要

雲辺寺山は、香川県と徳島県との県境をなし、東西に長く伸びる讃岐山脈 [注釈 1] の西端部に位置する山である。後述の通り、頂上部に雲辺寺があり、山名もこの寺の名前から名付けられている[2]。

またこの山は、四国百名山の一つに選定されている[3]。

山頂部には、雲辺寺の他、かつてのスキー場跡を利用した公園、及びいくつかの電波塔などがある[2]。

この山は、標高は1000mには満たないが、讃岐平野に面してそびえている為、展望は良く、頂上部の公園や展望台からは、眼下に讃岐平野、瀬戸内海など広大な眺めを望むことができる[2][3]。

また、雲辺寺のご詠歌として、「はるばると雲のほとりの寺に来て 月日を今はふもとにぞ見る」と詠まれており、山上の寺に参り麓の景色を眺めて感慨にふける様子や、雲辺寺山の雰囲気を良く表している[3]。

全讃史という古文書には、『長宗我部元親、この山に登り、四州(四国)を俯見し、遂に掌握の心生ず』とも書かれている、という。[注釈 2]

山頂部(電波塔の裏手)には四等三角点がある。三角点の公式名称は「蛇の谷」、標高値は、916.16m(作業年月;2024年12月)となっている[4]。また山頂部から北東に約500mの地点にも二等三角点がある。この三角点の公式名称は「雲辺寺山」、標高値は、910.64mとなっている[4]。

なお実際には、雲辺寺の境内付近が標高的には最も高く、地理院地図によると、927mと表示されている[1]。この項では雲辺寺山の標高値として、この値を採用した。

レジャー関係

・ロープウェイ

四国八十八ヶ所霊場のなかでも、この雲辺寺は、標高が最も高い場所にあることなどから、香川県側の観音寺市側のふもとから山頂部までのロープウェイ(雲辺寺ロープウェイ)が、1987年に 開業した。

なお南の徳島側からは、徳島県道268号線から分岐した車道が、雲辺寺の手前まで通じているが、最後の部分は有料となっている。

・スキー場(跡)、山頂公園

上記のロープウェイを運営する、四国ケーブル株式会社により、2001年に、香川県唯一のスキー場、スノーパーク雲辺寺が開業した。開業当初は1シーズンで約2万6000人が訪れていたが、徐々に利用者が減ったことなどにより、2020年に閉鎖となった。[注釈 3]

スキー場跡を活用する形で、山頂付近には、雲辺寺山頂公園が設けられており、2020年には公園内に、「天空のブランコ」という遊具が整備された。また、標高が最も高い場所には、「毘沙門天展望館」(びしゃもんてん てんぼうかん)という展望塔も建っている[5]。 

信仰(雲辺寺)

前述の通り、この山の山頂部には、四国八十八ヶ所霊場 66番札所、雲辺寺がある。標高が高いことや境内もかなり広く、「四国高野」(しこくこうや)の異名を持つ。 前述のロープウェイができる前までは、険しい山道を行く必要があり、「遍路泣かせの霊場」や「遍路ころがし」とも言われていたという[2][3][6][注釈 4]。

登山ルート

上記のように、雲辺寺ロープウェイを使えば労せずに山頂部まで行けるが、山頂部にある四国八十八ヶ所霊場 雲辺寺への参詣の為、香川県側から登山道が山頂まで通じている。具体的には、山頂の北西側から登る、古くからの遍路道、北東側から尾根沿いに登る四国のみちとして整備された登山道、および、ロープウェイの山麓駅から登る道の、計3つの登山道がある[2]。

地質

雲辺寺山を含む讃岐山脈は、和泉層群(いずみそうぐん)と呼ばれる、白亜紀後期末に海に堆積した、砂岩、泥岩、礫岩などからなる[7]。

雲辺寺山付近の具体的な地質としては、砂岩、砂泥互層からなる[8]。

なお、雲辺寺山の南側山麓部には、地質境界でもあり、活断層系でもある中央構造線が、東西走向に長く伸びている[8]。

ギャラリー

脚注

注釈

  1. ↑ 「讃岐山脈」は、別称として「阿讃山地」(あさんさんち)や「阿讃山脈」」(あさんさんみゃく)とも呼ばれる
  2. ↑  「全讃史」という古書は、国会図書館デジタルアーカイブにある。
  3. ↑   かつてのスキー場の詳細は、ウイキペディア内の「スノーパーク雲辺寺」の項を参照のこと
  4. ↑ 「雲辺寺」に関する詳細は、ウイキペディア内の「雲辺寺」の項を参照のこと

出典

  1. 1 2 “地理院地図(電子国土WEB)”. 国土地理院. 2026年10月20日閲覧。
  2. 1 2 3 4 5 6 高松勤労者山の会(共著)『分県登山ガイド (36) 香川県の山』(2017年版)山と渓谷社、2017年6月1日、106-109頁。ISBN 978-4-635-02066-4。
  3. 1 2 3 4 5 石川 道夫、清家 一明、三谷 統一郎、ほか4名(共著)『四国百名山』山と渓谷社、2000年9月10日、101頁。ISBN 4-635-53028-0。
  4. 1 2 “基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2026年4月13日閲覧。
  5. ↑ “「雲辺寺山頂公園」の項”. 観音寺市内 観光スポット. 観音寺市観光協会. 2026年4月13日閲覧。
  6. ↑ 四電ビジネス株式会社・編集『ライト&ライフ 12月号 NO.730』四国電力株式会社、2023年12月1日発行、p.15.
  7. ↑ 日本地質学会 編「2-5章「和泉層群」の項」『日本地方地質誌 第7巻 四国地方』朝倉書店、2016年、44-50頁。ISBN 978-4-254-16787-0。
  8. 1 2 “産総研「20万分の1日本シームレス地質図V2」”. 産業技術総合研究所 地質調査総合センター (2025年7月18日). 2026年4月13日閲覧。


関連項目